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野球部 情報
管理人 /
2014-05-04 03:15:00
No.28511
きょう決勝
春季高校野球県大会
第6日は準決勝2試合が行われ、連覇を狙う浦和学院と聖望学園がそれぞれ勝って、決勝進出とともに関東大会(17日〜21日・神奈川)出場を決めた。関東大会出場は浦和学院が2年連続15度目、聖望学園は6年ぶり5度目。決勝進出は浦和学院が2年連続13度目、聖望学園は6年ぶり5度目。
浦和学院は1回に田畑の右飛で先制し小島がこの1点を守り切った。聖望学園は1−1の8回に4番玉谷の三塁打で大宮東を2−1で下した。
決勝は4日、県営大宮で午前10時にプレーボール。
★浦学小島 意地の完封
1−0の9回。先頭からチェンジアップ、カットボール、そして最後は高めの直球と、全て違う決め球で3者連続三振締めだ。今大会初先発の浦和学院・エース小島が被安打5、12奪三振で昨夏の準決勝、聖望学園戦以来の公式戦完封勝利。その時も1−0だった。
「出来は60、70点ぐらい」と本人評。確かにコースに寸分の狂いなく決まる絶好調時のような制球力ではなかった。それでも4回の1死三塁、7回の1死二、三塁をきっちりしのいだ。「何回かピンチがあるイメージはできていた」と、勝負どころの落ち着きは、“さすが小島”だった。
ある思いがエースを突き動かしていた。
昨秋の関東大会、今春の選抜大会とチームを代表して優勝旗を返還しに行った。どちらの大会時も「悔しいです」と歯がゆそうな顔をしていたのが印象的だ。それだけに「自分が関東にみんなを連れて行きたい。その意識しかなかった」。この一戦に懸けていた。森監督も「悔しかったんでしょう。そんな気迫を感じました」とうなずいた。
昨年の選抜で優勝投手となってから、夏の甲子園、3回戦敗退した昨秋県大会と、徐々に本来の輝きを失ってしまった。「1回どん底に落ちて、今はスタート地点から少し進んだぐらいです」。完封にも浮かれる様子は一切ない。埼玉が誇る全国屈指の左腕の逆襲は、まだ始まったばかりだ。
★市川越 上條 好投も報われず
0−1の2回途中から登板したエース左腕の上條は初対戦の浦和学院打線に真っ向勝負を挑んだ。チームは敗れたものの、「相手はコンパクトに振る。速さよりキレを意識した」とこの日最速139キロの直球を軸に6回1/3を3安打無失点と好投した。
「相手が強くなればなるほど力が入る。失うものはない」と負けん気の強い左腕。春日部共栄を完封した昨秋の準決勝で左肩を痛め、冬場は下半身を重点的に強化した。「片脚立ちのバランスが安定して重心の移動がスムーズになった。球に力が伝わっている」と成長を実感する。
上條の調整遅れと勝ち気な性格を考慮し、2年生右腕の登坂航を先発マウンドに送った新井監督は「夏を前に上條を壊すわけにはいかなかった。登坂には期待していたが、荷が重かった。かわいそうなことをした。頭から上條だった」と、苦虫をかみつぶすような表情で試合を振り返った。
秋の準優勝に続く4強入りで地力を示したが、「小島を打たなければ甲子園に行けない」と主将の丹羽。上條も「自分がしっかり抑えて打撃に専念してもらいたい」と力を込める。冬場の積み上げを証明しつつ、見えた課題が大きな収穫だ。
★先取点と継投が鍵 決勝見どころ
直近では昨夏の準決勝で対戦し浦和学院が聖望学園に1−0で勝利。春の決勝では初顔合わせ。
先発は聖望学園・田島、浦和学院・岸の両左腕と予想。準決勝ではともに打線が左投手に苦戦しただけに、早い回に先制点を奪い、投手を楽にさせたい。
聖望学園は走者をためて、準決勝で決勝三塁打を放った4番玉谷や同3安打の6番中村郁に回せるか。浦和学院は準々決勝のように、中堅や逆方向へ速い打球を打つイメージを取り戻したい。
継投も鍵。聖望学園は最も安定感のある右サイドの松本にいい形で託したい。浦和学院は小島が長い回を投げるとは考えづらく宇野、酒井の両右腕の出番もありそうだ。
2014年5月4日 埼玉新聞掲載
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春季高校野球県大会
第6日は準決勝2試合が行われ、連覇を狙う浦和学院と聖望学園がそれぞれ勝って、決勝進出とともに関東大会(17日〜21日・神奈川)出場を決めた。関東大会出場は浦和学院が2年連続15度目、聖望学園は6年ぶり5度目。決勝進出は浦和学院が2年連続13度目、聖望学園は6年ぶり5度目。
浦和学院は1回に田畑の右飛で先制し小島がこの1点を守り切った。聖望学園は1−1の8回に4番玉谷の三塁打で大宮東を2−1で下した。
決勝は4日、県営大宮で午前10時にプレーボール。
★浦学小島 意地の完封
1−0の9回。先頭からチェンジアップ、カットボール、そして最後は高めの直球と、全て違う決め球で3者連続三振締めだ。今大会初先発の浦和学院・エース小島が被安打5、12奪三振で昨夏の準決勝、聖望学園戦以来の公式戦完封勝利。その時も1−0だった。
「出来は60、70点ぐらい」と本人評。確かにコースに寸分の狂いなく決まる絶好調時のような制球力ではなかった。それでも4回の1死三塁、7回の1死二、三塁をきっちりしのいだ。「何回かピンチがあるイメージはできていた」と、勝負どころの落ち着きは、“さすが小島”だった。
ある思いがエースを突き動かしていた。
昨秋の関東大会、今春の選抜大会とチームを代表して優勝旗を返還しに行った。どちらの大会時も「悔しいです」と歯がゆそうな顔をしていたのが印象的だ。それだけに「自分が関東にみんなを連れて行きたい。その意識しかなかった」。この一戦に懸けていた。森監督も「悔しかったんでしょう。そんな気迫を感じました」とうなずいた。
昨年の選抜で優勝投手となってから、夏の甲子園、3回戦敗退した昨秋県大会と、徐々に本来の輝きを失ってしまった。「1回どん底に落ちて、今はスタート地点から少し進んだぐらいです」。完封にも浮かれる様子は一切ない。埼玉が誇る全国屈指の左腕の逆襲は、まだ始まったばかりだ。
★市川越 上條 好投も報われず
0−1の2回途中から登板したエース左腕の上條は初対戦の浦和学院打線に真っ向勝負を挑んだ。チームは敗れたものの、「相手はコンパクトに振る。速さよりキレを意識した」とこの日最速139キロの直球を軸に6回1/3を3安打無失点と好投した。
「相手が強くなればなるほど力が入る。失うものはない」と負けん気の強い左腕。春日部共栄を完封した昨秋の準決勝で左肩を痛め、冬場は下半身を重点的に強化した。「片脚立ちのバランスが安定して重心の移動がスムーズになった。球に力が伝わっている」と成長を実感する。
上條の調整遅れと勝ち気な性格を考慮し、2年生右腕の登坂航を先発マウンドに送った新井監督は「夏を前に上條を壊すわけにはいかなかった。登坂には期待していたが、荷が重かった。かわいそうなことをした。頭から上條だった」と、苦虫をかみつぶすような表情で試合を振り返った。
秋の準優勝に続く4強入りで地力を示したが、「小島を打たなければ甲子園に行けない」と主将の丹羽。上條も「自分がしっかり抑えて打撃に専念してもらいたい」と力を込める。冬場の積み上げを証明しつつ、見えた課題が大きな収穫だ。
★先取点と継投が鍵 決勝見どころ
直近では昨夏の準決勝で対戦し浦和学院が聖望学園に1−0で勝利。春の決勝では初顔合わせ。
先発は聖望学園・田島、浦和学院・岸の両左腕と予想。準決勝ではともに打線が左投手に苦戦しただけに、早い回に先制点を奪い、投手を楽にさせたい。
聖望学園は走者をためて、準決勝で決勝三塁打を放った4番玉谷や同3安打の6番中村郁に回せるか。浦和学院は準々決勝のように、中堅や逆方向へ速い打球を打つイメージを取り戻したい。
継投も鍵。聖望学園は最も安定感のある右サイドの松本にいい形で託したい。浦和学院は小島が長い回を投げるとは考えづらく宇野、酒井の両右腕の出番もありそうだ。
2014年5月4日 埼玉新聞掲載