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高校野球News
管理人 / 2014-07-14 09:53:00 No.29135
甲子園から名勝負消滅!?タイブレーク検討

甲子園から、数々の伝説を生んだ延長戦の熱戦が消えてしまうのか…。日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で、延長戦で塁上に走者を置いた状態で始める「タイブレーク方式」の導入を本格的に議論するために、4030すべての加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。試合の早期決着を図ることで、選手の健康管理につなげるのが狙い。今月10日付で各都道府県高野連に送付しており、現場の多くの指導者から支持を得られれば、最短で来夏から導入されることになる。

加盟校へのアンケートでは、甲子園大会や夏の地方大会で健康管理上、導入すべきものについて質問している。投球数の制限、投球回数の制限、タイブレークの導入を挙げて意見を求め、タイブレークを採用した場合はどの回から始めるのが適切かも問うている。

甲子園大会では選手の体調を考慮し、昨夏から準々決勝翌日に休養日を設定した。しかし、今春センバツ2回戦の広島新庄−桐生第一(群馬)が延長15回引き分け再試合となり、当初の日程から2日順延したことで休養日が消滅。いずれかのチームが決勝まで勝ち上がると5連戦の過密日程となったことから、対策を思案していた。

日本高野連・竹中雅彦事務局長は「休養日を設けていたのに、天候の影響で飛んでしまった。健康管理を一番重視していたのに、いかがなものかという声があった」と説明。さらに「世界の流れがタイブレーク導入になっている。WBC、五輪もそう。高校野球だけ無関心でいいのかと、議論してみようとなりました」と続けた。

甲子園の延長戦は、数々のドラマを生んできた。松坂(メッツ)を擁した98年に春夏連覇した横浜(神奈川)は、準々決勝のPL学園(大阪)戦で延長17回の熱戦を制した。「佑ちゃんVSマー君」の投げ合いとなった06年夏の決勝は、早実(西東京)−駒大苫小牧(南北海道)が延長15回引き分け再試合となり、早実が優勝。日本ハム斎藤、ヤンキース田中のライバル物語に、日本中が沸いた。

だが一方で、昨春センバツで済美(愛媛)安楽智大投手(3年)が、3日連投を含めて5試合772球を投げたことに、米国メディアなどがこぞって批判。「投げ過ぎ論争」がわき起こった。安楽が昨年9月に右肘を痛めたことで、選手の健康管理に対する議論は、さらに活発になった。

タイブレークは、すでに国体や明治神宮大会で取り入れられており、今年から春秋の地区大会や都道府県大会でも採用できるようになった。日本高野連・竹中事務局長は「あくまで現場ありきなので、反対が多ければ導入はできないですし、歓迎の声が多ければ検討していきます」と説明。アンケート結果は8月末までに集計し、最終的には11月の理事長会議で方向性を決定する。賛成が多ければ、最短で来夏からの導入となり、甲子園大会前の各都道府県大会から実施することになる。

◆タイブレーク 延長回で得点を入れやすくするため、1死満塁や無死一、二塁などから攻撃を開始する規定。日本の野球でいち早く採用したのは03年の社会人野球。五輪では08年北京から、WBCでは09年の第2回から、大学野球では11年の全日本大学選手権から採用された。高校野球では11年の明治神宮大会で10回以降1死満塁で初採用。国体高校野球では13年から、春季高校野球では今年から関東、北信越大会で採用されている。U18の世界選手権では無死一、二塁から攻撃を開始する。

2014年7月14日 日刊スポーツ掲載

Re: 高校野球News
管理人 / 2014-07-14 09:56:00 No.29136
タイブレーク検討 名将たちの意見は

甲子園から、数々の伝説を生んだ延長戦の熱戦が消えてしまうのか…。日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で、延長戦で塁上に走者を置いた状態で始める「タイブレーク方式」の導入を本格的に議論するために、4030すべての加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。

試合の早期決着を図ることで、選手の健康管理につなげるのが狙い。今月10日付で各都道府県高野連に送付しており、現場の多くの指導者から支持を得られれば、最短で来夏から導入されることになる。

横浜・渡辺元智監督 健康管理の面に、きっちりした裏付けがあればいいと思います。名勝負が少なくなってしまう可能性はあります。どこか意図的になることで、「人対人」の戦いに興味が薄れてしまうのではないかと。個人的には、9回でタイブレークというのは、どうなのかなという気がしています。

帝京・前田三夫監督 今まで通り、決着をつけた方がいいというのはあります。勝負しないで、逃げの部分が出てくるとか、野球が変わる感じがしますね。決して反対ではないですが、ピンとはきませんね。

智辯和歌山・高嶋仁監督 15回に変更された時でも、もう18回戦うことはないのかと寂しく思ったくらいなので、今の形で決着をつけたい思いはあります。ただ投手の体調を考えれば仕方のないこと。導入となればしっかり練習します。

龍谷大平安・原田英彦監督 反対です。タイブレークで勝つにはどうすればいいか、と考えることで野球が変わる。先を考えて選手起用も変えざるを得ない。投球回数制限や天候に左右されずに休養日は確保するなどの方法を検討していただければと思います。

大阪桐蔭・西谷浩一監督 延長は延長の醍醐味(だいごみ)がありますし、通常の形で決着をつけたい気持ちはあります。ただ翌日再試合というのは、選手への負担は重い。延長15回までやって決着がつかなければタイブレーク方式なら、致し方ないかなと思います。

<斎藤佑は「歴史は変わるもの>

○…06年夏の甲子園決勝で再試合を経験した日本ハム斎藤は「(高野連は)高校生の体のことを考えて最善の方法を、と考えていると思う」と冷静に受け止めた。田中を擁する駒大苫小牧と死闘を演じ、自身4連投で頂点に上り詰めた。「(再試合制の)そういう歴史は、変わるものですから。でも、どっちがいいのか分からない」と話した。

2014年7月14日 日刊スポーツ掲載

Re: 高校野球News
管理人 / 2014-07-14 10:19:00 No.29137
日本高野連が甲子園タイブレーク検討 全加盟校を対象にアンケート

日本高校野球連盟(日本高野連)が、甲子園大会でのタイブレーク導入を議論するため、全加盟校を対象にアンケートを行うことが13日、分かった。日本高野連が、全加盟校に対して「タイブレークの導入」を問うアンケートを実施することに、現場の指導者やプロ側からはさまざまな反応が出てきた。

昨春のセンバツで優勝した浦和学院(埼玉)の森監督は「タイブレークは国際大会でも導入されており、合わせていくことも大事かもしれない。選手の将来をつぶさないように検討されるのだろう。米国では少年野球から投球数制限があり、メジャーでも100球が目安。ルールが決まれば対応していく」と話した。

プロ側も複雑だ。DeNAの吉田編成スカウト部長は「連投の疲労を考えているのだろう。以前は考えられなかった。見守るしかない」。米大リーグ、ドジャースの大慈弥スカウトは「制限はいいこと。米国の高校生は7回制で100球までだから」と歓迎した上で「連戦にならないように日程を見直す方法もあると思う」と話した。

一方、2009年に花巻東(岩手)で春夏連続出場した西武・菊池は試合時間の短縮が目的ではないかと私見を示しつつ「一生に一度の甲子園なのだから、時間を気にせずやらせてあげたい。再試合があるのも野球。(タイブレークも)投手からしたら大変だと思う」と話した。

2014年7月14日 サンケイスポーツ掲載

Re: 高校野球News
管理人 / 2014-07-14 10:49:00 No.29138
甲子園でも「タイブレーク」高野連、全加盟校にアンケート実施へ

日本高野連が、春夏の甲子園大会で延長戦でのタイブレーク方式の導入を本格的に議論するため、全加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。試合の早期決着を図ることで選手の健康管理につなげるのが狙い。だが現場からは「タイブレークは野球じゃない」との声もくすぶる。

灼熱(しゃくねつ)の聖地で、若者同士がエンドレスの投手戦を展開し、日本中が熱狂する―。06年夏の甲子園決勝、早実対駒大苫小牧の延長15回引き分け再試合のような死闘が、甲子園から消える可能性が出てきた。日本高野連が甲子園大会の延長戦でのタイブレーク制導入について、本格的に議論を始めることになった。

日本高野連関係者は「選手の健康管理を第一に考えたい。ただ、投手の投球回数制限案は、複数の投手がいる強豪校に有利。そう考えるとタイブレークの方が導入しやすい」と意図を説明した。

アンケートには、タイブレーク導入の是非をはじめ、導入した場合のタイブレークを開始するイニング、投手の投球数や投球回数の制限案についてなどの項目が盛り込まれている模様。今月10日付で各都道府県高野連に送付しており、8月末までに結果を集約した上で、11月の理事会で導入の可否を決定する。現場の指導者から支持を得られれば、年内にも導入が決まる可能性があるという。

今春のセンバツでは、2回戦の広島新庄(広島)―桐生第一(群馬)が延長15回引き分け再試合となり、当初の日程から2日順延したことで、準々決勝翌日の休養日がなくなった。決勝まで勝ち上がると5連戦の過密日程となる可能性があったことから、日本高野連は対策を検討していた。

高校野球でタイブレークはすでに国体や明治神宮大会で採用されており、今年から春秋の地区大会や都道府県大会でも採用できるようになった。

だが甲子園大会に導入されても、健康面にどの程度の効果があるかは不透明だ。引き分け再試合はなくなるが、大会規定による甲子園大会の延長引き分け再試合は過去10度。影響は限定的で、疲労緩和の本質的な解決策にはほど遠い。試合の流れを寸断して勝敗を決める方法には、批判も予想される。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「(アンケートで)半分以上の賛成がないとしんどい」とし「これは大きな改革になる。慎重にやる」と議論を進める方針だ。

2014年7月14日 スポーツ報知掲載

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