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野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 07:55:00 No.29183
昨春V腕・小島 早すぎる夏に涙…浦学17年ぶり3回戦敗退

第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は15日、34大会で269試合が行われた。埼玉大会では、昨春センバツ優勝の浦和学院が3回戦でノーシードの県川口に1―4で敗戦。先発した小島(おじま)和哉投手(3年)は5回4失点で降板し、3年連続の出場を逃した。宮城大会4回戦でも3年連続出場を目指した仙台育英が東北学院に敗れる波乱もあった。また、東東京大会では都雪谷の今秋ドラフト候補右腕・鈴木優投手(3年)が城北戦で4失点完投勝利を挙げた。16日は32大会で270試合が行われる。

悔し涙が止まらない。最後の夏。3年連続の夏の甲子園出場を狙ったはずがノーシードの県川口相手にまさかの3回戦敗退を喫しエース左腕の小島は「みんなに申し訳ない。自分を責めることしかできない」と全ての責任を背負い込んだ。

初戦で15三振を奪った剛腕は影を潜めた。初回、先頭打者に死球を許すなど制球が定まらず、いきなり2失点。4回にも2点を追加された。4安打5四死球で4失点。奪った三振はわずか3だった。精彩を欠く内容に5回で早々と降板させられ、右翼の守備に就いた。

「本来の調子のいい自分を取り戻せなかった。最後まで投げたかったが、監督が調子のいい投手を使うのは当然。悔しい」。2年春のセンバツで優勝投手になった。史上8校目の春夏連覇を狙った昨夏の甲子園では仙台育英に初戦敗退。左足をけいれんして9回途中で降板し、悔し涙を流したエースは「あの試合があったから、今の自分がある」と雪辱に燃えていた。「体力がなくて負けた」と反省し、1日300球を投げ込んだ。森士(おさむ)監督は今春、小島を主将から「監督代行」に昇格させ「それだけの責任を負わなきゃいけない。やつは特別」と全幅の信頼を寄せていた。

しかし、現在のチームにはセンバツを制した昨年の爆発的な打力はなかった。小島の出来が全てであり絶対エースが崩れた時、敗れるのは必然だったかもしれない。名門校にとって、3回戦敗退は97年以来17年ぶりの屈辱。森監督は「柱である小島がしっかりせず、周りも浮足立ってしまった。歯車がかみ合わず、修正できなかった。残念」と唇をかんだ。 

≪昨夏1回戦で仙台育英に惜敗≫大会3日目の1回戦で対戦。初回に浦和学院が1点を先制すると、直後に仙台育英が6点。3回に浦和学院が7安打で8点を奪い、逆転するシーソーゲームになった。10―10の9回2死一塁で先発・小島が左足のけいれんのため降板。直後に仙台育英の1番・熊谷が左翼線を破る二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを収めた。両校の甲子園での対戦は初めてだった。

2014年7月16日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:02:00 No.29184
浦学の小島、早すぎる敗退

昨春センバツ優勝投手の浦和学院(埼玉)小島和哉投手(3年)が、3回戦で姿を消した。左腕の小島に対し、左打者6人を並べるなど研究を重ねてきた県川口打線に対し、5回を5四死球と乱れ、5安打4失点でKOされた。

こらえきれなかった。試合終了後のあいさつから一塁側ベンチに戻る時、小島の目から我慢していた涙があふれてきた。タオルで顔をぬぐいながら短い夏の終戦を実感した。「悔しいです。良いときの自分を取り戻せなかった。申し訳ない」と声を振り絞った。浦和学院が3回戦までに姿を消すのは、97年以来17年ぶりのことだった。

いきなりピンチを迎え、耐えられなかった。1回表、先頭打者への初球を右腰周辺に当ててしまった。これで自身もチームも動揺。その後2死満塁となり、三塁への打球は記録上安打となったが、清野友貴三塁手(3年)の一塁送球が遅れ、2点先制を許した。清野は「自分の弱さが大事な場面で出て悔しいです」と涙を流した。

すべては昨夏にさかのぼる。春夏連覇に挑んだ昨夏甲子園1回戦。仙台育英(宮城)に10−11で敗れた。小島は9回2死まで投げたが、9安打11失点の大乱調。制球力が生命線の投手が9四死球では勝てるはずがなかった。浦和学院の関係者が言う。「あの夏の呪縛から解き放たれていなかった。トラウマになっていたのかもしれないですね」。

小島は昨秋、新チームがスタートした時、森士(おさむ)監督(50)から「このチームはお前のチームだぞ」と託された。「2年生の時の甲子園は先輩に連れてきてもらった。今度は自分が引っ張っていかなければいけない」と本人もそのつもりだった。だがこの日「自信を持ってやってきたけど、悩みに悩んだ1年でした」と初めて心の中を打ち明けた。

今後、小島は大学進学の予定だ。将来の夢を問われた時は「プロ野球選手」と答えているが、それは先のことになりそう。学業成績はほとんど5で、人一倍努力家の左腕が次に目指すのは神宮のマウンドになりそうだ。

2014年7月16日 日刊スポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:08:00 No.29185
浦学、不覚!17年ぶり3回戦で公立校相手に黒星 昨春V左腕・小島、5回4失点KO

埼玉では3年連続出場を目指した昨春のセンバツ王者・浦和学院が3回戦で県川口に1―4で敗れる波乱があった。同校が県大会3回戦で敗れるのは、97年の川越商(現・市川越)戦以来となった。

スタンドの悲鳴と歓声が交差した。3点を追う9回2死。最後の打者、代打・酒本祐也内野手(3年)が右飛に倒れた。球場中がどよめく中、エース・小島和哉投手(3年)はうっすらと涙を浮かべ、整列へ向かった。小島は「あれが自分の実力。申し訳ない」。同校が3回戦で敗れるのも、公立校に負けるのも97年の川越商(現・市川越)戦以来の屈辱だった。

初回から王者らしからぬ試合運びだった。小島は初球で死球を与えるなど2死満塁のピンチを招いた。続く7番打者は三塁への弱いゴロ。三塁手が三塁ベースを踏もうとしたが、フルカウントで、二塁走者はスタートを切っていた。間に合わなかったため、一塁へ投げたがセーフ。二塁走者まで一気に生還を許す2点適時内野安打となった。

その後立ち直ったように見えたが、4回にまたも先頭の初球に死球。2死二、三塁とされ、2点二塁打で追加点を奪われた。5回4安打5四死球4失点で降板。打線も焦りから、早いカウントから凡打の山を築いた。森士(おさむ)監督(50)は「柱がしっかりせず、歯車がかみ合わなかった」と振り返った。

悪夢再びだった。昨夏の甲子園1回戦。仙台育英戦で小島は制球を乱し、9四死球で9回途中で降板し、チームは10―11でサヨナラ負けした。制球を乱したこの敗戦を「あの舞台に戻らないと借りは返せない」と今夏への原動力にしてきた。その仙台育英と同じ日に夏が終わった。小島は「調子のいい自分を取り戻せなかった」と悔やんだ。

今後は東京六大学への進学が有力視される。試合後、「悩みに悩んだ一年間でした。中学では無名だった自分を大きくしてくれた」と恩師の森監督に感謝した。早すぎる夏の終わり。甲子園に忘れ物を取りに行くことはできなかった。

2014年7月16日 スポーツ報知掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:11:00 No.29186
昨年センバツV左腕・小島、涙…浦和学院3回戦で散る

右翼に飛んだボールをキャッチされた瞬間、浦和学院の短い夏が終わった。昨春のセンバツ優勝から脚光を浴びてきたエース左腕・小島が目を真っ赤に腫らした。

「グラウンドでやったことが自分の答え。悔いはない。中学の頃、無名だった自分があるのは仲間のおかげ、森先生と出会えたから」

立ち上がり、制球が不安定で一回に2失点。四回にも三塁打で2点を追加され、五回で降板した。攻撃は三回一死一、三塁で盗塁死するなど好機をものにできず、県川口の堅い守備と中島の緩急の前に一回の1点だけで沈黙した。

森士監督も「柱(小島)がしっかりしなかったので他の選手も浮足だってしまった。敗戦は厳粛に受け止める」と唇をかんだ。チームは昨春から埼玉県内では負けていなかったが、最後の夏に足をすくわれた。

2014年7月16日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:16:00 No.29187
浦学敗退!小島屈辱…六回から右翼

埼玉では昨春センバツ優勝の浦和学院が3回戦で敗退。先発したプロ注目左腕の小島和哉投手(3年)は5回4失点で降板した。

早過ぎる夏の終わりに、小島はグッと唇をかみしめて視線を落とした。「自分が助けられなかった。みんなに申し訳ない」。1年秋からチームを支え続けたエースは、責任を一身に背負い込んだ。

初回、四回の失点はいずれも先頭打者への死球から。そこへ味方の野選が絡んだピンチで、適時打を浴びた。制球の良さは影を潜め、六回からは右翼に回った。

不安はあった。大会直前「左肘の上げ方がしっくりこない」と感覚的な課題を挙げていた。12日の初戦は乗り切ったが、2戦目でつかまり「調子のいい自分を取り戻せなかった」と声を絞り出した。

昨秋からの現チームでは、すべてを背負った。センバツV腕としての実績から「頑張って」と声をかけられ続ける毎日。周囲の期待の大きさに「普通の選手に戻りたい」と漏らしたこともあったという。そんな重圧も克服し、今春以降は主将にも厳しく注文を出す“監督代行”という立場となって、チームをまとめた。過去にない異例の役割は信頼の表れだった。

プロの注目も浴びる左腕。進路については「まだ決めていない」と話すにとどめたが「次のステージに行く前に、しっかり練習を手伝いたい」と、後輩への思いが先に出た。涙を浮かべながら、最後は堂々と球場を去った。

2014年7月16日 デイリースポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:54:00 No.29188
再掲載
浦和学院、V3ならず
17年ぶり3回戦敗退 川口が小島攻略

第6日は6球場で3回戦16試合が行われ、2度目の3連覇を目指したAシード浦和学院が川口に1―4で敗れる波乱があった。

浦和学院は先発のエース左腕小島が一回に内野安打で2点の先制を許すと、四回にも2点三塁打を浴びた。小島は五回まで投げ、自責点は0ながら被安打4、5四死球で4点を失い、六回からライトの守備に回った。打線も援護できなかった。浦和学院の3回戦敗退は1997年以来、17年ぶり。川口は先発の2年生左腕中島が8安打1失点で完投した。

Dシード松山は0―0の八回に鈴木の適時二塁打で1点を奪うと、エース右腕青貫が坂戸西を5安打に抑え、公式戦初完封を達成。所沢商は九回に追い付き、延長十回に諸藤の左前サヨナラ打で大宮北を3―2で下した。

埼玉栄―武蔵越生は延長十五回、5―5で引き分け再試合となり、16日、県営大宮の第4試合(午後4時半開始予定)に組み込まれる。

2014年7月16日 埼玉新聞1面掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:58:00 No.29189
小島まさか… 川口完勝
本来の姿取り戻せず

野球の神様は、選抜優勝投手に非情な結末を用意した。「甲子園で去年の借りを返す」と誓っていた浦和学院のエース小島の挑戦がまさか3回戦で終わりを告げるとは…。

初戦の2回戦に続き先発したが5回を4安打4失点。自責点は0ながら六回からはライトの守備に回り、最後の瞬間はベンチで迎えた。試合後、背番号1は無数のフラッシュを浴びながら「悔しいです」と消え入りそうな声で第一声。続けて「申し訳ないです」と振り絞るのがやっとだった。

県内の大会では見たことのない小島が、県営大宮のマウンドにいた。

一回、先頭の初球にいきなり死球を与えると、リズムが生まれない。野選と四球で2死満塁をつくられ、内野安打で2点を先制された。その裏に味方に1点を返してもらったが、四回には再び死球から2死二、三塁を招くと、外角の直球を左中間にはじき返され、さらに2点を献上した。

小島の生命線であり、絶対の自信を持つ屈指の直球は立ち上がりから浮き、めったにない高めに完全に外れる球が多かった。本来の姿ではないことは、5回で5四死球の数字が物語っていた。

不調を感じさせる予兆はあった。

大会の初戦を5日後に控えた今月6日、前橋育英との最後の練習試合を6回5安打2失点の内容で投げ終えた小島は「言葉にするのは難しいですけど感覚が…。うまく球がつかまってないです」と首を横に振っていた。

影響があったのか、なかったのか。本人に尋ねても「何も言うことはありません。きょうの試合のグラウンドでやったことが答えであり、自分の実力です。自分がみんなを助けてあげたかった…」。最後まで決して言い訳はしない。誇り高き左腕は静かに、自らの夏に幕を下ろした。

★エース頼み克服できず 浦和学院

3連覇を逃したどころか、3回戦敗退は1997年以来、17年ぶり。早すぎる夏の終わりに、森監督は「小島も周りも、初回から浮足立っていた。歯車がかみ合わなかった」と力なく振り返った。

一回に野選や判断ミスで2失点。四回も犠打処理ミスから傷口を広げるとさらに2失点した。打線も六回以降は1安打と沈黙。不調の小島を攻守で援護できず、エース頼みの課題を最後まで克服できなかった。

2014年7月16日 埼玉新聞スポーツ面掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 08:59:00 No.29190
左腕対策が結実

やはり夏は何が起きるか分からない。ノーシード川口が3連覇を目指したAシード浦和学院を4−1で撃破。全国屈指の左腕・小島を見事に打ち崩した。

一回、2四死球と野選で走者をため2死満塁。斉木がフルカウントから打った当たりが内野安打となり、全走者がスタートを切っていたことで2者が生還した。

2−1で迎えた四回には、2死二、三塁から永井が「真っすぐ一本に絞った。完璧な当たり」と初球を捉えて左中間を破る2点三塁打を放ち、大きな2点を追加。小島を五回で降板させた。

小島をはじめ、市川越の上條ら今大会は好左腕が多い。「サウスポーを攻略しなければ勝ち進めない。たくさん工夫を凝らしてきた」と鈴木監督。この1年間は左腕対策に重点を置いて練習に励んできた。

対左投手には不利とされる左打者が6人いるということもあり、より浸透させることが必要だった。小島の伸びのある速球に対しては、高低の見極めを徹底。少しでも浮いた球には手を出さず、抑えにきたところに狙いを定めていた。

単に強豪を倒したのではない。あの浦和学院に勝った。主将の福田は「浮かれてはいけないけれど、間違いなく自信になった。このメンバーなら絶対に目標を達成できる」。初の甲子園出場を夢ではなく、現実的な目標としている。

2014年7月16日 埼玉新聞スポーツ面掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 09:10:00 No.29191
打数 浦31 川33
安打 浦8 川6
打点 浦1 川4
三振 浦2 川9
四球 浦2 川5
犠打 浦1 川3
盗塁 浦0 川2
失策 浦2 川1
併殺 浦1 川2
残塁 浦7 川10

【浦和学院】打撃成績
選手名 打数 安打 打点
?7 薹  4 1 0
?  土屋 3 2 0
?  津田 4 2 1
?  山崎 4 0 0
?  田畑 1 1 0
H2 西野 2 1 0
?9 小島 3 0 0
?  清野 3 1 0
H  荒木 1 0 0
?  秋山 2 0 0
1  岸  1 0 0
H  酒本 1 0 0
?8 石森 2 0 0

【川口】打撃成績
選手名 打数 安打 打点
?  伊藤滉 4 0 0
?  永井 5 2 2
?  福田 3 0 0
?  中島 4 0 0
?  横溝 4 1 0
?  斉木 4 1 2
?  伊藤慶 3 1 0
?  田中 3 0 0
?  向井 3 1 0

投手成績
小島(浦)5回 被安打4 奪三振4 与四死球5 失点4 自責点0
岸 (浦)4回 被安打2 奪三振5 与四死球0 失点0 自責点0

中島(川)9回 被安打8 奪三振2 与四死球3 失点1 自責点1

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 09:33:00 No.29192
浦学止めたのは川口

第96回全国高校野球選手権埼玉大会は15日、県営大宮球場など6球場で3回戦16試合が行われ、春の覇者で3連覇を目指す浦和学院がノーシードの川口に敗れた。浦和学院が3回戦で敗れたのは1997年以来、17年ぶり。武蔵越生―埼玉栄は延長十五回を戦ったが決着がつかなかった。16日は同球場など6球場で武蔵越生―埼玉栄の再試合を含む3回戦17試合が行われる。

★難攻不落 追われる「重圧」
小島和哉投手 浦和学院3年

マウンドで何度も大きく息を吐き、帽子のツバに手を当てた表情からはいつもの自信が消えていた。4回にピンチを脱してベンチに戻る時、相手のスコアボードには失点した「4」が刻まれていた。

入学以来、夏の県予選は負け知らず。昨年の選抜大会では2年生投手として全国優勝し、夏の県大会準々決勝の埼玉平成戦では史上3人目となる完全試合を達成した。チーム関係者はおろか、県内の高校野球ファンがその左腕に夏の全国制覇の夢を抱いた。と同時に155チームが難攻不落の左腕を打ち崩すことを目標にしてきた。「追われるプレッシャーはあった」という。

昨夏の甲子園初戦では宮城・仙台育英に初回6失点と乱れ、今夏はリベンジを誓って臨んだ。初戦は、走り込んで威力を増した速球を武器に15奪三振。この日は生命線である制球が悪く、6回から右翼に回った。

試合後、汗とときおり頬をつたう悔し涙をタオルでぬぐい、「チームを支えられなくて…。仲間に申し訳ない」と絞り出すように繰り返した。ふらふらした足取りでバスに乗り込む背中はいつもより小さく見えた。

2014年7月16日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 09:35:00 No.29193
浦学敗れる 引き分け再試合も 高校野球埼玉大会

埼玉大会は大会6日目の15日、6球場で3回戦16試合があった。昨春選抜優勝のAシード浦和学院が川口に1―4で敗れた。浦和学院の3回戦敗退は1997年以来17年ぶり。Bシード市川越は勝ち進んだ。武蔵越生―埼玉栄は延長15回の末、引き分けた。再試合は16日、県営大宮球場で午後4時半から。16日は6球場で再試合を含む3回戦の残り17試合がある。

★全国V左腕、苦しんだ 浦和学院の小島和哉投手

初球、先頭打者にいきなり死球を出した。浦和学院のエース左腕小島和哉選手(3年)は制球に苦しんだ。生命線である直球はうわずり、コースもばらける。2死からも四球を出し、次打者の三塁内野安打で2点を先取された。4回にも先頭打者への死球をきっかけに2失点。テンポ良い投球は戻らず、5回でマウンドを降りた。

昨春の選抜大会を制し、「甲子園優勝投手」の重圧が両肩にのしかかった。悲願の全国制覇が期待された昨夏の甲子園では、初戦で仙台育英(宮城)に10―11でサヨナラ負け。その敗戦を契機に小島選手は決意した。「自分が打たれなければ負けない」。強打の3年生が引退し、新チームは小島選手を中心にした守りのチームに。

当初は主将も務め、チームを引っ張った。だがその責任の大きさは兄雅浩さん(21)に「チームをまとめるのは大変」と弱音を吐くほどだった。臨んだ昨秋の県大会は3回戦で敗退し、連覇を狙う選抜出場の夢はついえた。

「夏こそは仲間を甲子園に連れて行く」。春先に主将を降り、投手に専念。夏の前哨戦となる今春の県大会は気迫あふれる投球で2年連続優勝を果たす。毎日4キロのコメを食べ、下半身も一回り大きくなった。昨夏の甲子園で流した涙を越えて、何倍もたくましくなったはずだった。

しかし、9回を投げきることはできずに最後の夏は終わった。「仲間に申し訳ない……」。静かに話す背番号「1」のほおを涙がつたった。

2014年7月16日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 09:36:00 No.29194
埼玉大会 浦和学院3年・小島和哉投手
今があるのは監督、仲間のおかげ

「何も言うことはない。グラウンドでやったことがすべて」。全国の舞台で何度も躍動してきた左腕は静かに、敗戦を受け止めた。

1年の夏、甲子園で快投し注目を集めた。2年春で選抜優勝、そして昨夏の県予選では完全試合−。華々しい歩みの一方、伝統校でエースの看板を背負い続けた3年間は「打倒浦学・打倒小島」のプレッシャーと戦う日々でもあった。

全国制覇を期して臨んだ最後の夏。磨き上げた直球を主体に押した。だがこの日、ボールは上ずり「調子を取り戻すことができなかった」。五回までに4失点。無念の降板となった。

「小島に一日でも長く夏を満喫してほしかった」。森士監督は唇をかみ、こう気づかった。土屋竜主将も「最後まで一緒に来てくれてありがとう」と、声を詰まらせた。

ゲームを終えて「後悔はない」と感情を押し殺すように話したエースだが、周囲への思いを語るとき、悔しさがにじみ出た。中学時代の自分を「無名」だったと振り返り、「今があるのは監督と仲間に出会ったから」と言い切る。夢には届かなかったが、確かに成長した姿がそこにあった。

2014年7月16日 産経新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 09:39:00 No.29195
浦和学院3年小島和哉投手 不調のエース「後悔ない」

マウンド上のエースは、明らかに戸惑っていた。コースを突く本来の投球ができないまま、無念の五回降板。「最後まで調子のいい自分を取り戻せなかった」。昨春のセンバツ大会でチームを全国制覇に導いた左腕の早すぎる夏が、終わった。

中学時代は「全くの無名」だった。

あこがれの浦学に入り、森士監督の指導で開花。一年夏から甲子園の大舞台に立ち、昨夏の県大会準々決勝では完全試合も達成した。

しかし昨夏の甲子園では、11失点で初戦敗退。「調子が悪くても勝たなければいけない」と重圧がかかるようになった。春季県大会で優勝し、「夏の借りを返したい」と今大会に臨んだが、甲子園には届かなかった。

「失点はすべて自分の責任。森先生やみんなを甲子園に連れて行けなくて本当に申し訳ない。だけど、これまでの3年間に後悔はありません」。毅然(きぜん)と整列し、口を真一文字に引き締めてグラウンドを後にしたエースの目に、涙はなかった。

2014年7月16日 東京新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2014-07-16 11:01:00 No.29196
昨春V腕・小島:早すぎる夏に涙…浦学17年ぶり3回戦敗退

第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は15日、34大会で269試合が行われた。埼玉大会では、昨春センバツ優勝の浦和学院が3回戦でノーシードの県川口に1−4で敗戦。先発した小島(おじま)和哉投手(3年)は5回4失点で降板し、3年連続の出場を逃した。宮城大会4回戦でも3年連続出場を目指した仙台育英が東北学院に敗れる波乱もあった。また、東東京大会では都雪谷の今秋ドラフト候補右腕・鈴木優投手(3年)が城北戦で4失点完投勝利を挙げた。16日は32大会で270試合が行われる。

悔し涙が止まらない。最後の夏。3年連続の夏の甲子園出場を狙ったはずがノーシードの県川口相手にまさかの3回戦敗退を喫しエース左腕の小島は「みんなに申し訳ない。自分を責めることしかできない」と全ての責任を背負い込んだ。

初戦で15三振を奪った剛腕は影を潜めた。初回、先頭打者に死球を許すなど制球が定まらず、いきなり2失点。4回にも2点を追加された。4安打5四死球で4失点。奪った三振はわずか3だった。精彩を欠く内容に5回で早々と降板させられ、右翼の守備に就いた。

「本来の調子のいい自分を取り戻せなかった。最後まで投げたかったが、監督が調子のいい投手を使うのは当然。悔しい」。2年春のセンバツで優勝投手になった。史上8校目の春夏連覇を狙った昨夏の甲子園では仙台育英に初戦敗退。左足をけいれんして9回途中で降板し、悔し涙を流したエースは「あの試合があったから、今の自分がある」と雪辱に燃えていた。「体力がなくて負けた」と反省し、1日300球を投げ込んだ。森士(おさむ)監督は今春、小島を主将から「監督代行」に昇格させ「それだけの責任を負わなきゃいけない。やつは特別」と全幅の信頼を寄せていた。

しかし、現在のチームにはセンバツを制した昨年の爆発的な打力はなかった。小島の出来が全てであり絶対エースが崩れた時、敗れるのは必然だったかもしれない。名門校にとって、3回戦敗退は97年以来17年ぶりの屈辱。森監督は「柱である小島がしっかりせず、周りも浮足立ってしまった。歯車がかみ合わず、修正できなかった。残念」と唇をかんだ。

2014年7月16日 毎日新聞掲載

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