ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
高校野球News
管理人 / 2014-07-29 10:11:00 No.29295
高校野球県大会 回顧
1点を争う好ゲーム多数

156チーム・160校が出場した第96回全国高校野球選手権埼玉大会は、春日部共栄の9年ぶり5度目の優勝で幕を閉じた。春の県大会の優勝、準優勝校が揃って3回戦で姿を消すなど波乱もあり、どの高校が甲子園行きの切符を手にするか最後までわからない白熱した大会となった。

前半戦では、試合前の予想を覆す結果が目立った。ノーシードの川口は、大会3連覇を狙った浦和学院を4−1で破った。立教新座は、春準優勝の聖望学園を相手にコールドで完勝。創部6年目で花咲徳栄を破った山村国際は、勢いに乗って16強入りを果たした。いずれも、強豪校を相手に気持ちで負けず、自分たちの力を信じて戦ったからこその勝利だったと言える。

1点を争う好ゲームも数多く繰り広げられた。とりわけ、延長15回で決着が付かず、引き分け再試合となった埼玉栄−武蔵越生、朝霞−市立川口戦は、ともに翌日の再戦でも延長戦に突入するなど、大会史上に残る好ゲームとして、ファンの胸に刻まれただろう。

群を抜く盗塁数で8強入りした蕨、中田浩貴の投打にわたる活躍で4強をつかんだ大宮東と、公立勢の健闘も光った。二枚看板の継投の「勝利の方程式」で昨年の1回戦敗退から今大会は一気に4強へと躍進した正智深谷も印象に残る。

頂点に上り詰めた春日部共栄は、5回戦から準決勝までいずれも1、2点差の勝利だった。しかし、ほぼ1人で投げ抜いたエース金子大地は決勝以外の試合では1度もリードを許さない抜群の安定感で、危なげない試合運びで勝ち抜いた印象だ。打線も、大会打率5割8分を残した3番守屋元気を中心に、好投手が相手でもしっかりと得点する実力の高さをみせた。

準優勝の市立川越は決勝戦の8回途中までリードを保ち、1998年以来の公立勢の優勝まであと一歩と健闘した。決勝進出に導いたエース上條将希が、最後に力尽き、連打を浴びて試合が決した。もちろん、両校とも条件は同じであるが、真夏の大会で準決勝と決勝が連戦となる日程には疑問も感じる。

2014年7月29日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 高校野球News
管理人 / 2014-07-29 15:00:00 No.29298
156チーム 頂点極めた春日部共栄

★投打の安定感で圧倒/振り返って

156チームが参加した埼玉大会は、春日部共栄の9年ぶり5回目の優勝で幕を閉じた。序盤で強豪校が相次いで敗退する「波乱」もあったが、二つの延長引き分け再試合のほか、1点差試合は34と全試合の2割を超えるなど、接戦の好ゲームが多い大会だった。

台風8号の影響で11日の22試合が中止となり、3回戦までの日程が1日ずつ順延したが、その後は予定通りに進んだ。

★引き分け再試合

10日の越谷市民球場では、不動岡の村岡が無安打無得点試合を達成。15日の武蔵越生―埼玉栄、16日の朝霞―市川口では延長15回で決着がつかず、引き分け再試合に。いずれの再試合も延長戦までもつれ込む大激戦を経て、それぞれ埼玉栄、朝霞が制した。

開幕戦で花咲徳栄を破った山村国際は、創部6年目で初となる16強進出。蕨は機動力を生かした攻撃で8強入りした。一方、夏の大会3連覇を目指した浦和学院と、今春の関東大会に出場した聖望学園はともに3回戦で敗退。Aシードの2校が早々に姿を消す展開となった。

準決勝まで駒を進めた4校のうち3校はシード校。唯一、ノーシードから勝ち上がった正智深谷は計4試合で1点差の接戦を制する粘りの野球が印象に残る。大宮東の中田浩は得意のスライダーで相手打者を翻弄(ほんろう)し、ほぼ1人で全試合を投げ抜く力投を見せた。

★公立校に勇気

公立勢として滑川(当時)以来、16年ぶりの甲子園出場を狙った市川越だったが、一歩及ばず準優勝に。その健闘ぶりは多くの公立校に勇気を与えた。
強豪ひしめく埼玉大会を制した春日部共栄。エースの金子は7試合49イニングを投げ6失点と最後まで安定していた。打線も守屋、原田、三浦らを中心に上り調子。埼玉代表として、万全の状態で甲子園に臨めそうだ。

2014年7月29日 朝日新聞埼玉版掲載

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。