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高校野球News
管理人 / 2014-10-25 12:18:00 No.30110
接戦通じ選手成長 桐光学園

豪腕も、スラッガーもいない。だが、この秋の桐光学園には土俵際のしぶとさがある。

地区予選の生田戦、県大会準々決勝の日大藤沢戦は敗戦寸前まで追い込まれながら、いずれも九回1死から逆転サヨナラ勝ち。日大藤沢戦は2−3の1点ビハインドから恩地、中川、中尾がファーストストライクを逃さずに捉え、わずか4球でひっくり返した。

「厳しいゲームを勝つことでプラスアルファがあった」。野呂雅之監督(53)は接戦を通じて各選手が成長したことを感じ取っている。

結成当初は練習は守りが6、7割。中継プレーや挟殺といった連係に時間を割き、納得いかなければ打撃練習を取りやめたこともあった。

県大会終了後からは打撃にも時間をかけ、2週間ほど素振りを課した。「我慢強いよね。次こそはというのを感じる」。指揮官は黙々と取り組む姿勢に勝負強さの一端をみている。

とはいえ、素材は確かだ。1年夏から主力を張ってきた恩地、田中の2年生に加え、右下手の中川、根本、大工原も経験を重ねている。

中でも、軸は打率5割3分1厘、8打点がともにチームトップの恩地。投手としても4回戦、準々決勝、準決勝と好救援し、関東大会はエース番号を背負う。「関東でもいいところで打ちたいし、ピッチングでもしっかり投げ込んだので自信をもって投げたい」と自覚は十分だ。

「野手も個々に上向いてきている。有意義な1カ月だった。いい意味で変身できた」。野呂監督は確かな手応えをもって秋の戦いに臨む。

2014年10月25日 神奈川新聞掲載

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