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2014-10-27 23:25:00
No.30195
第67回秋季関東地区高等学校野球大会 準々決勝
浦和学院vs東海大甲府
ここ一番での守備力を発揮し、浦和学院がベスト4進出!
東海大甲府vs浦和学院。
まるで甲子園で実現しそうなカードが市原臨海球場(ゼットエーボールパーク)で行われた。球場のキャパが狭く、ネット裏から応援席までが近い距離にあるので、両チームの壮大なブラスバンドが響き渡り、この日詰め掛けた高校野球ファンは両校の応援に魅了されていた。
試合は投手戦となった。東海大甲府の先発は千葉黎明戦に続き、菊地大輝(1年)。178センチ83キロととても高校1年生とは思えない体格をしていて、最速140キロのストレートを投げる。そしてこの投手の魅力は何よりも『ふてぶてしさ』だろう。千葉黎明戦では初球からスローカーブを投げたというが、この日もスローカーブを投じていた。良い投手はしっかりと自分で主導権を握って、ぐいぐいと投球を組み立てていく。菊地もまさにその例にあてはまる投手だ。
今日の球速は130キロ〜135キロとそれほど速くない。だが両サイドへのコントロールが安定し、さらにスライダー、カーブの投げ分けもしっかりしている。
マウンドでの表情を見ると、「打てるモノなら打ってみろ!」と強心臓ぶりが伝わってくるのだ。そしてスローカーブを投げる遊び心もある。体格の豊かさも含めて、この投手は『ふてぶてしい投手』という表現がぴったりとくる。
対する浦和学院の先発・江口奨理(2年)。173センチ63キロと細身の左腕。ピッチングは丁寧で、130キロ前後の速球に加え、低めのカーブをとにかく辛抱強く投げ込む。強気さが見える菊地と違い、江口は細心さが伝わり、1球1球気を付けながら投げている。千葉黎明戦で5回まで10得点を奪った強打・東海大甲府打線を無失点に抑える快投。
5回まで0対0となり、試合はどのタイミングで動くかがポイントとなった。
均衡が破れたのは7回表。
浦和学院は3番津田翔希(2年)の安打で出塁し、さらにバッテリーミスで一死二塁のチャンスを作ると、5番幸喜勇諮(2年)が左横線への当たり。これをレフト・角山が飛びつくもわずかに及ばず、適時二塁打になり浦和学院が先制した。そして一死二塁から6番高橋司(2年)が高めに入る直球を逃さず、ライトスタンドへ。2ランとなり、3対0に。投手戦のムードで一気に3点を入れたのは非常に大きかった。
浦和学院は続く8回表にも、4番山崎滉太(2年)の適時打で1点を追加し、4対0。
投げては江口が走者を出しながらも粘り強い投球。9回も無死一、二塁のピンチを招きながらも3番松岡隼佑(1年)を併殺に打ち取り、そして4番平井練(2年)を低めの変化球で空振り三振。江口が2試合連続完封でベスト4進出を決めた。
浦和学院の凄さは相手に流れを渡さない試合運びだろう。個人で見ればパンチ力のある高橋、また流れるような足さばきから、華麗にアウトにする遊撃手の津田、勝負強く、長打力のある4番山崎滉と好選手が集まるが、各選手の守備力が高い。
この試合では捕手の西野真也(2年)が二度も二塁走者を刺すなど、ピンチを切り抜ける好守備があった。ただ飛んだ打球をアウトにする守備力だけではなく、ここ一番で切り抜ける守備力の高さが関東大会4強まで進出した要因といえる。
2010年から2012年にかけて3年連続で秋季関東大会を制した浦和学院。2年ぶりの秋の関東制覇へ、手の届く位置にたどり着いた。
高校野球ドットコム掲載
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浦和学院vs東海大甲府
ここ一番での守備力を発揮し、浦和学院がベスト4進出!
東海大甲府vs浦和学院。
まるで甲子園で実現しそうなカードが市原臨海球場(ゼットエーボールパーク)で行われた。球場のキャパが狭く、ネット裏から応援席までが近い距離にあるので、両チームの壮大なブラスバンドが響き渡り、この日詰め掛けた高校野球ファンは両校の応援に魅了されていた。
試合は投手戦となった。東海大甲府の先発は千葉黎明戦に続き、菊地大輝(1年)。178センチ83キロととても高校1年生とは思えない体格をしていて、最速140キロのストレートを投げる。そしてこの投手の魅力は何よりも『ふてぶてしさ』だろう。千葉黎明戦では初球からスローカーブを投げたというが、この日もスローカーブを投じていた。良い投手はしっかりと自分で主導権を握って、ぐいぐいと投球を組み立てていく。菊地もまさにその例にあてはまる投手だ。
今日の球速は130キロ〜135キロとそれほど速くない。だが両サイドへのコントロールが安定し、さらにスライダー、カーブの投げ分けもしっかりしている。
マウンドでの表情を見ると、「打てるモノなら打ってみろ!」と強心臓ぶりが伝わってくるのだ。そしてスローカーブを投げる遊び心もある。体格の豊かさも含めて、この投手は『ふてぶてしい投手』という表現がぴったりとくる。
対する浦和学院の先発・江口奨理(2年)。173センチ63キロと細身の左腕。ピッチングは丁寧で、130キロ前後の速球に加え、低めのカーブをとにかく辛抱強く投げ込む。強気さが見える菊地と違い、江口は細心さが伝わり、1球1球気を付けながら投げている。千葉黎明戦で5回まで10得点を奪った強打・東海大甲府打線を無失点に抑える快投。
5回まで0対0となり、試合はどのタイミングで動くかがポイントとなった。
均衡が破れたのは7回表。
浦和学院は3番津田翔希(2年)の安打で出塁し、さらにバッテリーミスで一死二塁のチャンスを作ると、5番幸喜勇諮(2年)が左横線への当たり。これをレフト・角山が飛びつくもわずかに及ばず、適時二塁打になり浦和学院が先制した。そして一死二塁から6番高橋司(2年)が高めに入る直球を逃さず、ライトスタンドへ。2ランとなり、3対0に。投手戦のムードで一気に3点を入れたのは非常に大きかった。
浦和学院は続く8回表にも、4番山崎滉太(2年)の適時打で1点を追加し、4対0。
投げては江口が走者を出しながらも粘り強い投球。9回も無死一、二塁のピンチを招きながらも3番松岡隼佑(1年)を併殺に打ち取り、そして4番平井練(2年)を低めの変化球で空振り三振。江口が2試合連続完封でベスト4進出を決めた。
浦和学院の凄さは相手に流れを渡さない試合運びだろう。個人で見ればパンチ力のある高橋、また流れるような足さばきから、華麗にアウトにする遊撃手の津田、勝負強く、長打力のある4番山崎滉と好選手が集まるが、各選手の守備力が高い。
この試合では捕手の西野真也(2年)が二度も二塁走者を刺すなど、ピンチを切り抜ける好守備があった。ただ飛んだ打球をアウトにする守備力だけではなく、ここ一番で切り抜ける守備力の高さが関東大会4強まで進出した要因といえる。
2010年から2012年にかけて3年連続で秋季関東大会を制した浦和学院。2年ぶりの秋の関東制覇へ、手の届く位置にたどり着いた。
高校野球ドットコム掲載