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高校野球News
管理人 /
2014-11-26 23:40:00
No.30575
高校野球:秋季地区大会総括 来春のセンバツ占う
来年3月21日に開幕する第87回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場校を選考する際の資料になる全国10地区の秋季大会が終了した。地区優勝校が参加した明治神宮大会・高校の部は仙台育英(東北・宮城)が2年ぶりの優勝。各地区の戦いぶりを振り返り、新たな勢力図を探る。(勝ち上がり図のカッコ内数字はイニング、府県名の後の数字は府県大会順位)
★仙台育英、返り咲き 明治神宮大会
仙台育英が総合力の高さで2年ぶりに秋の王者に返り咲いた。エース佐藤世は3試合25イニングを一人で投げ抜き、わずか2失点と安定感抜群。打線は3番・平沢と4番・郡司が勝負強さを発揮し、ともに全試合で打点をマークした。
準優勝の浦和学院は、準決勝まで中盤の集中打が光った。江口、小倉の両左腕をはじめ、投手陣の層も厚い。勝俣の投打にわたる活躍で大会初勝利を挙げた東海大菅生と、35年ぶりの白星をつかんだ九州学院がベスト4に入った。
<1>北海道
東海大四、強力打線
優勝した東海大四は今夏の甲子園の控えメンバー4人が残る。決勝で左打者8人を並べた打線は、チーム打率3割6分8厘、4本塁打。2本塁打の3番・山本は長打力と勝負強さ、4番・邵(そう)は柔らかいバット操作を誇り、俊足の9番・渡瀬は準決勝で3安打4打点を稼ぐなどラッキーボーイ的存在だった。右腕・大沢は緩急を使った粘り強い投球が持ち味だ。
準優勝の北海は渡辺幹、山本の両右腕を中心にまとまっていた。渡辺幹はスプリットを決め球にコースを突き、山本は球威がある本格派。打線は山本、鎌仲、丹野の中軸が好調だった。
札幌日大は1番・片岡が打線を引っ張り、右腕・山本が安定。今春のセンバツに出場した駒大苫小牧は投手兼中堅手で1番を打つ伊藤が投打の中心。準々決勝で東海大四を九回2死までリードした北見工の健闘も光った。
<2>東北
攻守光る、仙台育英
仙台育英が攻守に群を抜く力を示し、2年ぶり8回目の優勝を果たした。全4試合に先発した右腕・佐藤世は、常時140キロを超える速球と落差のあるフォークが持ち味。スライダーの切れも良く、準決勝、決勝とも2桁の三振を奪った。打線は下位までむらがない。3番・平沢は準決勝で3本の長打を放つなど、長打力と走力が際立っていた。
準優勝した大曲工は、花巻東との引き分け再試合で鈴木平の2打席連続ソロなど3本塁打を含む10本の長打を放った。各打者の積極的なスイングが光る。4番で主戦の右腕・武田は、カーブやスライダーを駆使して緩急をつけ、粘り強い。
4強入りした八戸学院光星は呉屋、中川の投手力が軸。鶴岡東は左腕・福谷を中心にした堅実な守りが光った。初出場の松島は、2回戦で大曲工と延長の接戦を演じるなど健闘した。
<3>関東
投打充実、浦和学院
投打に充実した浦和学院が、3連覇を遂げた2012年以来、2年ぶり5回目の優勝を果たした。1、2回戦を連続完封した江口、決勝で1失点完投した小倉は、ともに左腕で切れ味鋭いスライダーが武器。準決勝で7番・荒木がサイクル安打を達成するなど、打線も下位まで穴がない。
準優勝の木更津総合は左腕・早川、右横手・鈴木とタイプの異なる2本柱を擁する。4番・檜村を軸に、少ない好機をものにする手堅い攻撃が光った。
健大高崎は3番・柘植、4番・柴引と、今夏の甲子園で8強入りした主力が残る。粗さの残る機動力に磨きがかかれば、チーム力はさらに増す。常総学院の左腕・鈴木は1年生ながら多彩な変化球を操る。8強組では東海大甲府が投打とも力強い。平塚学園は攻守にまとまり、松戸国際、川越東は投手を軸に粘り強く戦った。
<4>東京
東海大菅生、集中打
18年ぶりに優勝した東海大菅生は、エース右腕で3番の勝俣が投打にチームを引っ張った。6試合中5試合で完投。走者を背負っても大崩れしない粘り強さが光った。打者としても打率4割超で、国学院久我山との1回戦では本塁打を記録。チーム打率は2割6分4厘と高くはないが、4番・江藤を軸に好機にたたみかける集中打を見せた。
準優勝は、今夏の甲子園を経験した二松学舎大付。夏初勝利に貢献した左腕・大江と捕手・今村の1年生バッテリーをはじめ、ベンチ入りした選手が多く残った。大江は打者のタイミングを外す巧みな投球を展開。スタミナも豊富で全6試合を一人で投げ抜いた。主将・北本ら打力のある選手もそろう。
昨年優勝の関東一は左腕・阿部ら3投手の力投で4強入り。法政大高は3試合連続サヨナラ勝ちと勝負強さを見せた。
<5>東海
静岡、打線にパワー
3試合全てで2桁安打を放った強力打線の静岡が、50年ぶりに頂点に立った。主将・安本を中心に打線に切れ目がなく、計7本塁打と長打力もある。1年生で1番打者を務める鈴木将は、決勝で3盗塁を記録するなど走塁センスが光った。今夏の甲子園メンバーが多く残り、大舞台を経験している強みも感じさせた。
決勝で静岡に惜敗した県岐阜商は、最速152キロを誇るエース右腕・高橋を中心としたチーム。高橋は4試合全てに先発し、2完封を含む3完投と大車輪の活躍だった。特に走者を背負った時の球威には目を見張るものがある。課題はやや非力な打線。決勝では相手投手陣の不調につけ込み6打点を挙げたが、準決勝までの3試合は、わずかに計4打点と苦しんだ。
4強のいなべ総合は祝、倉田ら左の好投手がそろう。日大三島は攻守にまとまっている。
Re: 高校野球News
管理人 /
2014-11-26 23:44:00
No.30576
<6>北信越
強打健在、敦賀気比
今夏の甲子園で4強を経験した6選手が残る敦賀気比が、投打に群を抜く。準決勝まで3試合連続コールド勝ちと強打は健在。2本塁打の4番・平沼を中心に各打者の振りは鋭く、全4試合で12犠打飛を記録した手堅さも併せ持つ。投手陣は平沼が全試合に先発し、打たせて取る投球を披露。計29イニングを投げ2失点と安定感抜群だった。
松商学園は4試合中3試合が1点差勝ちと競り合いで強かった。打線は小粒だが上位から下位までしぶとい。投手陣は恩田、羽賀、徳田のタイプの異なる右腕が継投したが、1試合平均6失点と課題を残した。
富山第一は3試合で6打点の1年生・狭間ら打力のある選手が多く、6盗塁と足を絡めた攻めに破壊力がある。中越は左腕・上村と波方のバッテリーによる相手の裏をかく配球が光った。バントで揺さぶる攻撃もうまい。
<7>近畿
天理、投打バランス
4年ぶりに優勝した天理は投打のバランスがいい。旧チームの主力4人が残る打線は4試合全てで2桁安打をマークした。3番・貞光、5番・冨木は打率5割を超え、ともに5打点と勝負強さを発揮。舩曳、斎藤の1、2番は走力がある。斎藤、森浦の両左腕は1試合ずつ完投した。
立命館宇治は、4番・伊藤をはじめ各打者の振りが鋭く、準決勝までの3試合は2桁安打を放った。左腕の山下は4試合を一人で投げ抜いたものの、与四死球29と制球に課題を残した。
奈良大付は1完封を含む2試合連続完投の坂口が、初の4強入りの立役者。龍谷大平安は今春のセンバツ優勝メンバーの左腕・高橋が中心だが、3試合で5失策と守備の立て直しが急務だ。8強の中で目立ったのが大阪桐蔭。今夏の甲子園優勝を経験した5人が残り、投打にレベルが高い印象を受けた。
<8>中国
宇部鴻城、粘り強く
宇部鴻城が粘り強い戦いぶりで初優勝した。エース右腕・上西は球の切れと要所での低めの制球力が抜群。4試合をほぼ一人で投げ、防御率0・27だった。打線はコールド勝ちした1回戦を除くと、1試合平均5安打と振るわなかったが、決勝は4番・岡田の本塁打で延長戦を制した。
岡山理大付は、右腕・西山が変化球を駆使して4試合を完投。打線は振りの鋭さが印象に残ったが、時につながりを欠くなど甘さも見られた。
宇部商は、準決勝で本塁打を放った宮崎佑が目を引いた。捕手としてはスローイングなどに課題はあるが、185センチの長身を生かしたパワフルな打撃は魅力十分。米子北はタイプの異なる3投手の継投で4強入り。創志学園の1年生右腕・高田は、安定感に欠けるものの、140キロ前後の伸びのある直球が将来性を感じさせた。
<9>四国
英明、誇る総合力
総合力で一頭地を抜く英明が初優勝した。最速141キロを誇る変則左腕のエース・田中と、同じく左で内角をうまく突く中西の2人で3試合計3失点。3番・森山、4番・湊を核とした打線は全試合2桁安打。1失策と守りも堅かった。
連覇は逃したが、今治西もしっかりチームを作ってきた。エースの杉内は微妙に動く球で打たせて取り、一人で投げ抜いて防御率2・77。打線ではスタメン唯一の左打者・山内の勝負強さが光った。お手本のようなバントは健在だった。
明徳義塾の守りのうまさは相変わらず。右スリークオーターの中野は球に切れがあった。高知は、1、2回戦で連続2桁三振を奪った左腕・鶴井の小気味の良い投球が印象的だった。4強以外では、ともに左の好投手を擁する川島、鳴門、チーム一丸となり63年ぶりに出場した松山東が目を引いた。
<10>九州
主戦粘投、九州学院
優勝した九州学院は、エース・伊勢が全4試合を投げ抜いた。速球は最速141キロ。スライダーを織り交ぜてボールを低めに集め、テンポ良く投げる投球が光った。1年生の4番・松下は2試合連続本塁打を記録。準優勝の糸満は、4試合で19犠打飛と隙(すき)のない野球を見せた。エースの金城乃は試合を重ねるごとに調子を上げた。2番手以降の投手の底上げがチーム力向上に直結しそうだ。
神村学園は3試合で33安打と打線が活発だった。準々決勝の東福岡戦では18安打を放ち、九回に3点差を追いついて、延長でサヨナラ勝ち。3試合を投げ抜いたエース・北庄司は防御率1・76と安定していた。九産大九州はレギュラーの過半数が1年生で、左横手の変則派・岩田も1年生エース。8強組では、明豊の粘り強さ、東福岡のタイプの違う2投手が印象的だった。
2014年11月26日 毎日新聞 ネット配信
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来年3月21日に開幕する第87回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場校を選考する際の資料になる全国10地区の秋季大会が終了した。地区優勝校が参加した明治神宮大会・高校の部は仙台育英(東北・宮城)が2年ぶりの優勝。各地区の戦いぶりを振り返り、新たな勢力図を探る。(勝ち上がり図のカッコ内数字はイニング、府県名の後の数字は府県大会順位)
★仙台育英、返り咲き 明治神宮大会
仙台育英が総合力の高さで2年ぶりに秋の王者に返り咲いた。エース佐藤世は3試合25イニングを一人で投げ抜き、わずか2失点と安定感抜群。打線は3番・平沢と4番・郡司が勝負強さを発揮し、ともに全試合で打点をマークした。
準優勝の浦和学院は、準決勝まで中盤の集中打が光った。江口、小倉の両左腕をはじめ、投手陣の層も厚い。勝俣の投打にわたる活躍で大会初勝利を挙げた東海大菅生と、35年ぶりの白星をつかんだ九州学院がベスト4に入った。
<1>北海道
東海大四、強力打線
優勝した東海大四は今夏の甲子園の控えメンバー4人が残る。決勝で左打者8人を並べた打線は、チーム打率3割6分8厘、4本塁打。2本塁打の3番・山本は長打力と勝負強さ、4番・邵(そう)は柔らかいバット操作を誇り、俊足の9番・渡瀬は準決勝で3安打4打点を稼ぐなどラッキーボーイ的存在だった。右腕・大沢は緩急を使った粘り強い投球が持ち味だ。
準優勝の北海は渡辺幹、山本の両右腕を中心にまとまっていた。渡辺幹はスプリットを決め球にコースを突き、山本は球威がある本格派。打線は山本、鎌仲、丹野の中軸が好調だった。
札幌日大は1番・片岡が打線を引っ張り、右腕・山本が安定。今春のセンバツに出場した駒大苫小牧は投手兼中堅手で1番を打つ伊藤が投打の中心。準々決勝で東海大四を九回2死までリードした北見工の健闘も光った。
<2>東北
攻守光る、仙台育英
仙台育英が攻守に群を抜く力を示し、2年ぶり8回目の優勝を果たした。全4試合に先発した右腕・佐藤世は、常時140キロを超える速球と落差のあるフォークが持ち味。スライダーの切れも良く、準決勝、決勝とも2桁の三振を奪った。打線は下位までむらがない。3番・平沢は準決勝で3本の長打を放つなど、長打力と走力が際立っていた。
準優勝した大曲工は、花巻東との引き分け再試合で鈴木平の2打席連続ソロなど3本塁打を含む10本の長打を放った。各打者の積極的なスイングが光る。4番で主戦の右腕・武田は、カーブやスライダーを駆使して緩急をつけ、粘り強い。
4強入りした八戸学院光星は呉屋、中川の投手力が軸。鶴岡東は左腕・福谷を中心にした堅実な守りが光った。初出場の松島は、2回戦で大曲工と延長の接戦を演じるなど健闘した。
<3>関東
投打充実、浦和学院
投打に充実した浦和学院が、3連覇を遂げた2012年以来、2年ぶり5回目の優勝を果たした。1、2回戦を連続完封した江口、決勝で1失点完投した小倉は、ともに左腕で切れ味鋭いスライダーが武器。準決勝で7番・荒木がサイクル安打を達成するなど、打線も下位まで穴がない。
準優勝の木更津総合は左腕・早川、右横手・鈴木とタイプの異なる2本柱を擁する。4番・檜村を軸に、少ない好機をものにする手堅い攻撃が光った。
健大高崎は3番・柘植、4番・柴引と、今夏の甲子園で8強入りした主力が残る。粗さの残る機動力に磨きがかかれば、チーム力はさらに増す。常総学院の左腕・鈴木は1年生ながら多彩な変化球を操る。8強組では東海大甲府が投打とも力強い。平塚学園は攻守にまとまり、松戸国際、川越東は投手を軸に粘り強く戦った。
<4>東京
東海大菅生、集中打
18年ぶりに優勝した東海大菅生は、エース右腕で3番の勝俣が投打にチームを引っ張った。6試合中5試合で完投。走者を背負っても大崩れしない粘り強さが光った。打者としても打率4割超で、国学院久我山との1回戦では本塁打を記録。チーム打率は2割6分4厘と高くはないが、4番・江藤を軸に好機にたたみかける集中打を見せた。
準優勝は、今夏の甲子園を経験した二松学舎大付。夏初勝利に貢献した左腕・大江と捕手・今村の1年生バッテリーをはじめ、ベンチ入りした選手が多く残った。大江は打者のタイミングを外す巧みな投球を展開。スタミナも豊富で全6試合を一人で投げ抜いた。主将・北本ら打力のある選手もそろう。
昨年優勝の関東一は左腕・阿部ら3投手の力投で4強入り。法政大高は3試合連続サヨナラ勝ちと勝負強さを見せた。
<5>東海
静岡、打線にパワー
3試合全てで2桁安打を放った強力打線の静岡が、50年ぶりに頂点に立った。主将・安本を中心に打線に切れ目がなく、計7本塁打と長打力もある。1年生で1番打者を務める鈴木将は、決勝で3盗塁を記録するなど走塁センスが光った。今夏の甲子園メンバーが多く残り、大舞台を経験している強みも感じさせた。
決勝で静岡に惜敗した県岐阜商は、最速152キロを誇るエース右腕・高橋を中心としたチーム。高橋は4試合全てに先発し、2完封を含む3完投と大車輪の活躍だった。特に走者を背負った時の球威には目を見張るものがある。課題はやや非力な打線。決勝では相手投手陣の不調につけ込み6打点を挙げたが、準決勝までの3試合は、わずかに計4打点と苦しんだ。
4強のいなべ総合は祝、倉田ら左の好投手がそろう。日大三島は攻守にまとまっている。