選抜高校野球、２３日に出場校決定　出場濃厚なのは？

第８７回選抜高校野球大会（３月２１日開幕＝日本高校野球連盟、毎日新聞社主催）の出場校を決める選考委員会が２３日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれる。出場校は一般枠２９と２１世紀枠３の計３２校。参考資料となる昨秋の地区大会の戦いぶりから、出場有力校を探った。（丸数字は選出校数）

〈北海道?〉秋の道大会で優勝した東海大四が順当に選ばれそう。

〈東北?〉仙台育英（宮城）が明治神宮大会を制して神宮枠を獲得し、３枠に。準優勝の大曲工（秋田）も当確。残り１枠を４強の八戸学院光星（青森）と鶴岡東（山形）で争う。

〈関東・東京?〉神宮大会準優勝の浦和学院（埼玉）、木更津総合（千葉）、常総学院（茨城）、健大高崎（群馬）は安定した力を持つ。東京を制した東海大菅生も９年ぶりの春が確実。最後の１枠に名乗りを上げるのは、バッテリーの安定感が光る東京準優勝の二松学舎大付か、関東８強で個々の能力が高い東海大甲府（山梨）か。

〈東海?〉強力打線で秋の東海大会を勝ち抜いた静岡と、最速１５２キロの右腕高橋を擁する県岐阜商で決まりだろう。

〈北信越?〉エースで４番の平沼を柱とする敦賀気比（福井）の力が抜けている。粘り強い戦いで準優勝した松商学園（長野）も春夏通算５１回目の出場が見える。

〈近畿?〉秋を制した天理（奈良）、選抜連覇を狙う龍谷大平安（京都）は盤石。４強の奈良大付、立命館宇治（京都）も確実で、８強ながら昨夏の全国制覇メンバーが残り戦力充実の大阪桐蔭も選ばれそう。６校目は、好投手小川を擁する近江（滋賀）と準々決勝でサヨナラ負けを喫した箕島（和歌山）が競る。

〈中国・四国?〉中国王者の宇部鴻城（山口）、準優勝の岡山理大付に、四国王者を争った英明（香川）と今治西（愛媛）は決まりだろう。残り１校は堅実な野球が持ち味の明徳義塾（高知）が一歩リードか。

〈九州?〉神宮４強の九州学院（熊本）を筆頭に、九州大会で４強入りした糸満（沖縄）、九産大九州（福岡）、神村学園（鹿児島）が地域性を考慮しても順当に選出されるだろう。

〈２１世紀枠?〉北信越以東の東日本と近畿以西の西日本から１校ずつ、残る７校から地域を問わずに１校を選ぶ。

2015年1月21日　朝日新聞掲載