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野球部情報
管理人 /
2015-01-29 08:40:00
No.30822
浦和学院10度目の春
?神宮で見えた課題
冬に手にするか真の強打
総合力底上げも必須
全国各地区の秋季大会を制した10校が出場した明治神宮大会で、関東代表の浦和学院は準優勝と、全国でも実力がトップクラスにあることを示した。しかし、決勝では東北代表の仙台育英(宮城)に1−4で競り負け、選抜大会へ課題も浮き彫りになった。
★冷静にチーム分析
初戦の準々決勝で東海大四(北海道)に10−0、準決勝では東海大菅生(東京)を6−1で破り、関東大会優勝の力を発揮した。
仙台育英は春夏連覇を狙った2013年夏の甲子園初戦でサヨナラ負けしている。因縁の相手との再戦に、選手たちも気合十分だった。
接戦となった試合は、1−2の七回に途中登板したエース江口が2点本塁打を浴び、1−4で敗れた。投手陣が終盤に踏ん張れなかったこともあるが、準決勝までの2試合で16得点した打線が、相手エース佐藤世を攻略できなかった。
佐藤は球速140キロ以上の速球が武器で、今秋のドラフト候補に挙げられる好投手。打線は3〜5番が無安打に抑えられ、関東大会を通じてこの秋最多の8三振を喫した。
全国区のエース級をいかに攻略するか。2度目の全国制覇を目指す上で、明確な課題を突き付けられた。森監督は「本当の意味で真剣勝負だったのは花咲徳栄、桐光学園、東海大甲府、仙台育英戦の4試合」と秋の戦いを振り返る。この4試合の得点はいずれも4点以下。津田も「甲子園で投げてくるエース級を打ち崩せていない」と冷静にチームを分析する。
打力だけでなく、得点手段を増やす機動力、鋭い打球に対応できる守備、試合を決定付ける一球の大切さ。攻・走・守・投の全てで課題が見えてきた。
★控えに手応え
冬の期間、チーム力の底上げは必須だ。「メンバーの選考は振り出しから」と森監督。秋の主力が中心にはなるが、レギュラー陣を脅かす選手が出てこなければ、チーム内の競争は激しくならない。その意味では「2年生の控えがよく頑張っている」と指揮官の手応えを感じている。
選手たちは「このチームにスターはいない」と口をそろえる。特定の選手だけに頼らず、チーム全体の総合力で戦ったからこそ、秋の好成績につながったと言える。
開幕まであと2カ月を切った。悔しさの夏からスタートしたチームが、雪辱の秋を経て、節目となる10度目の春に満開の桜を咲かせられるか。それは充実の冬を過ごせるかに懸かっている。(おわり)
2015年1月29日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部情報
管理人 /
2015-01-29 11:30:00
No.30828
記録から見た選抜出場校 下
浦学・江口 完封5試合
静岡の安本は4本塁打
★投手
最速152キロを誇る県岐阜商の右腕高橋は77回を投げて79の三振を奪った。1試合平均与四死球も1.40と制球力も高く、防御率は0.47と抜群の安定感を誇る。
明治神宮大会を制した仙台育英(宮城)の佐藤世はフォークボールを武器に129三振を奪い、防御率は0.90だった。大阪桐蔭の左腕田中は57回の投球回数を大きく上回る74奪三振を記録した。
木更津総合(千葉)の左腕早川は36回を投げて3完封し、失点は0だった。立命館宇治(京都)の山下、龍谷大平安(京都)の高橋の両左腕と、九州学院(熊本)の伊勢は、全試合を1人で投げ抜いた。
浦和学院の左腕江口は13試合92回を投げ、完封は佐藤世の7に次ぐ5試合で、防御率も1.57と安定している。奪三振は43にとどまっているが、打たせて取る投球に徹していることの裏返しだ。
★打者
静岡の安本は11試合で4本塁打を放ち、打率も4割4分7厘をマーク。エースで4番を打つ敦賀気比(福井)の平沼は、打率5割、3本塁打と存在感を示す。
打率トップは6割3分2厘と打ちまくった糸満(沖縄)の大城で、九産大九州(福岡)の尾崎、静岡の広瀬が続く。仙台育英の郡司は26打点をたたき出し、英明(香川)の湊と神村学園(鹿児島)の児玉は9試合で15打点を挙げた。
松商学園(長野)の百瀬は出場選手中最多の14盗塁を記録した。天理(奈良)の1番船曳は打率2割6分2厘ながら、11四死球と選球眼に優れる。
★選抜出場校有力投手成績
佐藤世(仙台育英) 試合数16 完投13 完封7 投球回1201/3 自責点12 被安打84 奪三振129 四死球37 防御率0.90
△鈴木(常総学院) 試合数6 完投1 完封0 投球回291/3 自責点3 被安打24 奪三振17 四死球6 防御率0.92
△江口(浦和学院) 試合数13 完投8 完封5 投球回92 自責点16 被安打73 奪三振43 四死球29 防御率1.57
△早川(木更津総合) 試合数8 完投3 完封3 投球回36 自責点0 被安打20 奪三振34 四死球11 防御率0.00
△大江(二松学舎大付) 試合数7 完投7 完封3 投球回65 自責点9 被安打50 奪三振63 四死球19 防御率1.25
平沼(敦賀気比) 試合数8 完投4 完封2 投球回54 自責点8 被安打29 奪三振51 四死球11 防御率1.33
高橋(県岐阜商) 試合数11 完投6 完封2 投球回77 自責点4 被安打39 奪三振79 四死球12 防御率0.47
△山下(立命館宇治) 試合数11 完投11 完封2 投球回92 自責点32 被安打73 奪三振61 四死球60 防御率3.13
△高橋(龍谷大平安) 試合数8 完投8 完封1 投球回68 自責点12 被安打50 奪三振61 四死球27 防御率1.59
△田中(大阪桐蔭) 試合数9 完投7 完封2 投球回57 自責点11 被安打41 奪三振74 四死球23 防御率1.74
坂口(奈良大付) 試合数8 完投4 完封1 投球回531/3 自責点8 被安打36 奪三振38 四死球9 防御率1.35
上西(宇部鴻城) 試合数10 完投6 完封2 投球回72 自責点11 被安打49 奪三振71 四死球20 防御率1.38
杉内(今治西) 試合数8 完投7 完封1 投球回702/3 自責点14 被安打52 奪三振25 四死球13 防御率1.78
伊勢(九州学院)試合数12 完投12 完封1 投球回98 自責点28 被安打90 奪三振61 四死球23 防御率2.57
森(豊橋工)試合数11 完投10 完封1 投球回92 自責点15 被安打69 奪三振78 四死球31 防御率1.47
※△は左投げ
★センバツ出場校有力打者成績
郡司(仙台育英)捕手 試合数16 打数59 安打28 打率.475 打点26 本塁打1 盗塁0
△宇草(常総学院)二塁手 試合数8 打数26 安打14 打率.538 打点2 本塁打0 盗塁6
△百瀬(松商学園)中堅手 試合数12 打数43 安打21 打率.488 打点3 本塁打0 盗塁14
△平沼(敦賀気比)投手 試合数11 打数32 安打16 打率.500 打点13 本塁打3 盗塁0
安本(静岡)遊撃手 試合数11 打数38 安打17 打率.447 打点14 本塁打1 盗塁5
広瀬(静岡)左翼手 試合数11 打数37 安打20 打率.541 打点11 本塁打0 盗塁1
△伊藤(立命館宇治)一塁手 試合数11 打数45 安打18 打率.400 打点17 本塁打0 盗塁1
坂口(天理)一塁手 試合数11 打数37 安打15 打率.405 打点10 本塁打3 盗塁0
△船曳(天理)中堅手 試合数11 打数42 安打11 打率.262 打点1 本塁打1 盗塁11
湊(英明)三塁手 試合数9 打数38 安打13 打率.342 打点15 本塁打1 盗塁0
△尾崎(九産大九州)左翼手 試合数8 打数31 安打17 打率.548 打点6 本塁打0 盗塁0
△児玉(神村学園)三塁手 試合数9 打数29 安打10 打率.345 打点15 本塁打1 盗塁2
△大城(糸満)中堅手 試合数10 打数38 安打24 打率.632 打点13 本塁打0 盗塁6
橋中(桐蔭)三塁手 試合数5 打数17 安打9 打率.520 打点7 本塁打0 盗塁1
※△は左打ち
2015年1月29日 埼玉新聞掲載
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?神宮で見えた課題
冬に手にするか真の強打
総合力底上げも必須
全国各地区の秋季大会を制した10校が出場した明治神宮大会で、関東代表の浦和学院は準優勝と、全国でも実力がトップクラスにあることを示した。しかし、決勝では東北代表の仙台育英(宮城)に1−4で競り負け、選抜大会へ課題も浮き彫りになった。
★冷静にチーム分析
初戦の準々決勝で東海大四(北海道)に10−0、準決勝では東海大菅生(東京)を6−1で破り、関東大会優勝の力を発揮した。
仙台育英は春夏連覇を狙った2013年夏の甲子園初戦でサヨナラ負けしている。因縁の相手との再戦に、選手たちも気合十分だった。
接戦となった試合は、1−2の七回に途中登板したエース江口が2点本塁打を浴び、1−4で敗れた。投手陣が終盤に踏ん張れなかったこともあるが、準決勝までの2試合で16得点した打線が、相手エース佐藤世を攻略できなかった。
佐藤は球速140キロ以上の速球が武器で、今秋のドラフト候補に挙げられる好投手。打線は3〜5番が無安打に抑えられ、関東大会を通じてこの秋最多の8三振を喫した。
全国区のエース級をいかに攻略するか。2度目の全国制覇を目指す上で、明確な課題を突き付けられた。森監督は「本当の意味で真剣勝負だったのは花咲徳栄、桐光学園、東海大甲府、仙台育英戦の4試合」と秋の戦いを振り返る。この4試合の得点はいずれも4点以下。津田も「甲子園で投げてくるエース級を打ち崩せていない」と冷静にチームを分析する。
打力だけでなく、得点手段を増やす機動力、鋭い打球に対応できる守備、試合を決定付ける一球の大切さ。攻・走・守・投の全てで課題が見えてきた。
★控えに手応え
冬の期間、チーム力の底上げは必須だ。「メンバーの選考は振り出しから」と森監督。秋の主力が中心にはなるが、レギュラー陣を脅かす選手が出てこなければ、チーム内の競争は激しくならない。その意味では「2年生の控えがよく頑張っている」と指揮官の手応えを感じている。
選手たちは「このチームにスターはいない」と口をそろえる。特定の選手だけに頼らず、チーム全体の総合力で戦ったからこそ、秋の好成績につながったと言える。
開幕まであと2カ月を切った。悔しさの夏からスタートしたチームが、雪辱の秋を経て、節目となる10度目の春に満開の桜を咲かせられるか。それは充実の冬を過ごせるかに懸かっている。(おわり)
2015年1月29日 埼玉新聞掲載