２１日開幕８７回センバツ高校野球

第８７回センバツ高校野球大会が２１日、甲子園で開幕する。８季連続で優勝を分け合っている、関東・近畿勢には今大会も有力校がそろう。プロのスカウトの注目選手を紹介。

★飛ばし屋　浦和学院・山崎滉太
安楽以上　県岐阜商・高橋順平

今大会最大の目玉は県岐阜商の最速１５２キロ右腕・高橋。すでに巨人、阪神、中日が今秋のドラフト１位候補に挙げている。巨人・藤本スカウトは「安楽以上。昨年のドラフトに入れても１位の評価」と絶賛。済美で１３年春の準Ｖに輝いた楽天の剛腕ルーキーをしのぐと見る。中日・中田スカウト部長は「ダルビッシュやマー君のような球界を代表する投手になる可能性がある」と素材はメジャー級と断言。他球団のスカウトもこぞって熱い視線を送る。

左腕では龍谷大平安・高橋の名が挙がる。右足を高く上げるダイナミックな投法で、巨人・益田スカウトは。「古都のライアンに注目。左で１４５キロ出るのはすごい」とうなる。

東海大菅生の１４３キロ右腕・勝俣は打者としての有望株。ソフトバンク・宮田スカウト部長補佐は「投打共に素材はいいものを持っている。特に打撃なら、高卒でプロとしても期待できる」と魅力を語り。昨夏４強右腕の敦賀気比・平沼も同じ左のスラッガーとして見逃せない。

右の大砲は浦和学院・山崎。ロッテ・永野チーフスカウトは「飛ばし屋。遠くに飛ばすパワーがあるし、甘い球は一発で仕留める能力もある」と認める。天理・坂口は高校通算２８発の長距離砲で、中日・米村スカウトは「打撃はピカ一。甲子園でどれだけやれるか見てみたい。天理では船曳の足も楽しみ。中堅の守備範囲も広い」と推している。

昨年から甲子園で活躍した選手にもチェックを入れる。巨人・吉武スカウトは高崎健康福祉大高崎・柘植を「打撃のパンチ力が魅力的。リーダーシップがあり、捕手としても周りがよく見えている」と攻守で評価。「打撃も走塁も積極性がいい」と二松学舎大付・北本にも注目する。ひと冬超えて、成長を見せるか。そして新ヒーローが飛び出すのか注目だ。

2015年3月19日　スポーツ報知掲載