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野球部情報
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2015-03-28 08:49:00
No.31298
浦和学院、秋田・大曲工を5―1で破る
第87回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)第7日の27日、浦和学院は初出場の大曲工(秋田)を5―1で下し、優勝した2013年以来2年ぶりのベスト8に進出した。準々決勝は29日の第3試合で、県岐阜商(岐阜)―近江(滋賀)の勝者と対戦する。
★集中力の一打結実 諏訪賢吉選手
1点を追う三回、1死二、三塁の好機に諏訪賢吉(ただよし)選手(2年)が打席に立った。緩い変化球を見送った後の4球目。内角低めの直球をとらえた。「抜けろ、と思いながら走った」。鋭い打球が一、二塁間を抜ける。逆転の右前安打となり、一塁側スタンドから歓声が上がった。
森士監督が「努力家でポテンシャルが高い選手」と評価する1番打者。1回戦では、試合開始直後の初球を中前打するなど3安打したが、いずれも走者のいない場面。この日は好機に結果を出し、「初戦の良いイメージがあった。チャンスで打てたのでうれしい」。勝負強さも印象づけた。
小学校のころから陶芸好き。ろくろを使い、皿やコップなどの食器を作って集中力をつけた。「あらかじめイメージを描き、それを実現するのは野球と似ている」と話す。その集中力は守備でも生きた。六回、痛烈な打球がグラブをはじいて左のほおに当たった。痛みはあったが、落ち着いて処理してアウトにした。
津田翔希主将は「冬を越えて自信を持ってバットを振るようになり、守備も積極的になった。チームに勢いをもたらしてくれた」と感謝した。
「どんな状況でも振り抜きたい。1番打者として、相手に強い当たりを印象づける」。諏訪選手はすでに、次戦へのイメージをはっきり描いていた。
2015年3月28日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 08:55:00
No.31299
浦和学院の陶芸男子・諏訪がV打!
ろくろを前にした時のように、諏訪は集中力を研ぎ澄ませた。1点を追う3回1死二、三塁。膝元を突いた直球を振り抜くと、少し詰まりながらも一、二塁間を抜けた。「(先発の)江口さんを助けたかった。何とか『抜けろ!』と思った」。渋い安打が、チームを8強に導く逆転2点打となった。
渋いのは、打球だけじゃない。趣味は陶芸。小学5年の頃、テレビ番組を見て興味を持ち、陶芸教室に挑戦。“処女作”となった花瓶は、その日の参加者20人から選出される「すばらしいで賞」を受賞。センスの良さを生かし、作品はグラスに湯飲み、食器と増えていった。
「『こんな作品を作りたい』とイメージするみたいに、野球も相手投手をイメージして打つことが大事なんです」。この日の相手投手は映像で研究。内、外角いっぱいに投げる制球力があるとイメージ。その通りの内角球を、ひと振りで仕留めた。ろくろの前で養った想像力が大観衆の前で生かされた。
小学1年から母の日と誕生日には、母・ひとみさん(46)に手紙を送り、高校の入寮前には「今までありがとう。絶対、レギュラー取るから」とつづった。人の喜ぶ顔もイメージできる心優しい“陶芸男子”。「(陶芸は)すぐにでもやりたい。でも、今は目の前の試合に集中したい」。甲子園でイメージしているのは、勝ち続けることだ。
2015年3月28日 スポーツ報知掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 09:10:00
No.31300
浦和学院エース江口 粘投1失点完投「野手が守ってくれたので」
浦和学院は、昨年10月の練習試合(秋田)で11―12で打ち負けた大曲工に先制されながらも逆転勝ち。江口が10安打を浴びながら粘りの投球で1点に抑えた。
「野手が守ってくれたので最後まで投げられた」と無失策の味方に感謝した。初回、内角の直球を左翼ポール際に運ばれ先制を許したが、すぐに切り替えた。捕手の西野は「(球を)置きにいくと、のまれてしまう」と強気に内角を要求し続け、西野もサインに応えて要所を締めた。2試合で計268球を投げたエース左腕は「少し疲れはあるけど、一戦一戦集中していきたい」と2年ぶりの覇権を見据えた。
2015年3月28日 スポーツニッポン掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 09:17:00
No.31301
浦和学院が春7連勝!諏訪、陶芸で磨いた集中力で逆転打
第87回選抜高等学校野球大会第7日(27日、甲子園球場)浦和学院(埼玉)は春夏通じて初出場の大曲工(秋田)に5−1で勝った。
リードオフマンのバットで、主導権を奪った。浦和学院は1点を追う三回、2年生で1番を任される諏訪が、大曲工のエース・武田の直球を右前に弾き返し、2者を迎え入れた。
「待っていたのはカーブだけど、真っすぐを打てた。投手を助けようと思っていたので、よかった」。この一打で、エース・江口が落ち着きを取り戻した。
守備も光った。五回二死一、三塁。三塁を守る諏訪は強烈なゴロをグラブではじき、顔に当てたが、素早く処理してピンチを防いだ。心は熱い。小学5年に始めた陶芸で培った集中力とオフにはチーム一とされる振り込みを行った練習の虫。大舞台で花開いた。
「諏訪は努力家でポテンシャルが高い」。森監督の評価は高い。これで優勝した一昨年から、センバツで7連勝。左腕の江口も「ここまで来たら負けられない。絶対優勝します」と宣言。2年ぶりの覇権が見えてきた。
★江口をリードした浦和学院・西野
「(失点した一回は)真っすぐが高めに浮いた。四回からはカーブを多めにしたのがよかった」
★諏訪 賢吉(すわ・ただよし)
1998(平成10)年8月11日生まれ、16歳。茨城・古河市出身。5歳時に軟式の球愛野球クラブに入り、古河第一中時代は加須シニアでプレー。投手兼内野手として春の全国選抜に出場した。浦和学院では1年春からベンチ入りし、同年秋から三塁手のレギュラー。1メートル74、74キロ。右投げ左打ち。家族は両親と姉。
2015年3月28日 サンケイスポーツ掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 09:21:00
No.31302
浦学の“司令塔”西野が強肩好守で救う
隙のないチームを象徴する司令塔が、相手に傾きかけた流れを引き戻した。逆転に成功した直後の四回無死一塁の守り。苦しむ江口を助けたのは、浦和学院・西野真也捕手(3年)だった。
一塁走者の中邑がスタート。だが西野が矢のような送球を放ち、二盗を阻止した。「アイツが打たれたり四球を出しても走者を気にさせないようにと思っている」と胸を張った。
二回の守備でも無死一塁からの送りバントを素早く処理して併殺に。七回にも二盗を阻止した。打っても三回に逆転の起点となる左前打、五回には中前適時打を放ち2安打1打点。女房役・西野の働きに、江口も「心強い」と感謝した。
大阪府岸和田市出身の西野は中学時代、前田健太(広島)が所属した忠岡ボーイズでプレーした。前田とは中1の正月に初対面したという。その時の印象は「体が大きいというのが一番」。大先輩のようになりたい。その思いから、しっかり食べて体づくりに励み、遠投120メートルの強肩を誇る今につながった。
龍谷大平安との初戦は延長戦を制し、今度は昨年10月の練習試合で敗れた大曲工に逆転勝ち。「一戦一戦、浦学の野球をやって勝ちたい」と西野。前々回大会王者の勝負強さに拍車がかかってきた。
2015年3月28日 デイリースポーツ掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 10:03:00
No.31304
浦学・江口、連続完投 投打ガッチリ膨らむ全国制覇の夢
第87回選抜高校野球大会7日目の27日、浦和学院は第3試合で大曲工(秋田)と対戦した。先制を許すも三回、西野からの3連打などで3点を奪い逆転。エース江口も要所で抑え、連続完投で準々決勝進出を決めた。浦和学院は9日目(29日)の第3試合で、8日目の第1試合、県岐阜商(岐阜)と近江(滋賀)の勝者と対戦する。
初回の本塁打で先制され、何とか追いつきたい三回。1死二、三塁から諏訪が右前へ2点適時打を放ち逆転した。4月から中学へ進む妹の知世さん(12)は、兄の大活躍を喜びつつ「野球では力強いけど、家で時間があるとクッキーを焼いている。お父さんに見つかると素振りしに行くんです」と“スイーツ男子”の横顔を明かした。
アルプス席からチームを盛り上げたのは、十年来の交流がある大阪府茨木市の早稲田摂陵高校のウィンドバンド。同校2年の三木麻未さん(17)は「浦学のサンバで勝利に貢献できてうれしいです」。
緩急をつけたテンポの良い投球で、相手打線を抑えたエース江口。父親の文彦さん(47)は「小学1年生から野球を続けているので根性はある。今日は制球が甘かったが、粘りの投球ができた」と、息子の健闘をたたえた。
浦和学院・森士(おさむ)監督「前半は押されていたが、江口はよく粘ってくれた。次戦、打線はもっと活発になってほしい」
津田翔希主将「先制されてもチームは落ち着いていた。次戦は野手がしっかりと守って、相手を打ち崩したい」
★浦学・西野真也捕手(3年)「目の前の試合に全力注ぐ」
「みんなを絶対に甲子園に連れて行くから」。住み慣れた大阪を離れ、浦和学院での寮生活が始まるとき、見送りのために集まった家族や同級生の前で、そう宣言した。その夢の舞台で、相手選手の進塁を何度も阻み、適時打を含む2本の安打を放つなど、勝利に直結する大活躍をみせた。
「普段はおっとりしているけど、野球のことになると誰にも譲らない」と、母の早苗さん(43)は笑う。中学3年のとき、「厳しい環境の中で自分を鍛えたい」と家族の元を離れ、浦和学院に進学することを決めた。
強肩を買われ、1年の夏からベンチ入り。しかし、昨年夏はまさかの県大会3回戦敗退。その日の午後から新チームの練習が始まった。「当時の3年生たちが、卒業するまで全力で指導してくれた」。秋の大会では準優勝したが、「やっぱり先輩たちに優勝を贈りたかった」と悔やむ。
顧問の小島代臣教諭(56)は「夏に新チームになってから正捕手としての自覚が出てきた。自分から積極的に指示するようになった」と成長に太鼓判を押す。
「どんな相手でも、目の前の試合に全力を注ぐ」。全国制覇という目標に向けて、次の戦いへ闘志を燃やしている。
2015年3月28日 産経新聞埼玉版掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 10:06:00
No.31305
浦学1番諏訪「陶芸打法」で逆転 笠間焼から学ぶ
浦和学院(埼玉)は「ウラガクの青木」1番諏訪賢吉内野手(2年)の逆転打で、大曲工(秋田)を下し、2年ぶりの8強に進出した。
野球は、陶芸と重なる部分がある。そう信じて趣味に打ち込んできた浦和学院の1番諏訪が、イメージを高めて打席に立った。1点を追う3回1死二、三塁。128キロの直球を右前にはじき返した。「当たりは良くなかったので、『抜けろ』と思って走りました。どんな形でもうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
陶芸との出合いは、小5年。茨城・笠間市で「笠間焼」に挑戦した。ろくろを回し、湯飲み、花びん、ジョッキを作った。「野球と同じでイメージが大切。こういう風に作りたい、と思うのと、こういうピッチャーかなと思うところが似ている。集中力もつく」と笑った。初めて作った湯飲みは、母ひとみさん(46)が今も大切に使ってくれている。
“陶芸打法”で、1回戦3安打を放つと、この日は逆転打で8強進出に貢献した。理想の1番はジャイアンツ青木。「ホームランも打つし、追い込まれてから粘り強い」と憧れる。現在は寮生活のため、陶芸から長く遠ざかるのが悩み。試合後は、「今すぐにでもやりたいです」と言って笑った。茨城・古河市の実家周辺には約60軒の「諏訪家」があるという一大勢力。ろくろはしばらくお預けだが、地元もびっくりの活躍を、まだまだ届けたいところだ。
2015年3月28日 日刊スポーツ掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 12:08:00
No.31307
<センバツ’15・栄光を再び 浦和学院>
浦和学院 逆転勝利、8強へ 三回裏、流れ呼び戻し
第87回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第7日の27日、浦和学院は2回戦で大曲工(秋田)と対戦した。浦和学院は先制され、1点を追う展開になったが、三回に逆転。その後も追加点を奪い5−1で勝利し、8強に進出した。
両監督・主将の話
★リズム取り戻した 浦和学院・森士監督
相手に勢いがあって前半は圧倒されたが、三回の逆転で自分たちのリズムに戻せた。江口はよく粘ってくれた。ここまできたら、次戦はいい投手しかいない。初球から積極的にいく野球をしたい。
★江口がふんばった 浦和学院・津田翔希主将
前半は押されていたが、江口がふんばってくれた。先制されても焦らず、もう一度ゲームを作ろうと声をかけた。打線は5点取れたが、3者凡退もあり、リズムが悪かったので修正したい。
★バット振れていた 大曲工・阿部大樹監督
バットは初回からよく振れていた。もう少し考えて指示ができれば、もっとしつこさを表現できたと思う。甲子園で2試合もできて幸せ。夏に向け、さらに粘り強い野球ができるようにしたい。
★中盤、守り切れず 大曲工・岡本昌真主将
序盤の攻撃は自分たちの理想通りだったが、中盤から守り切れなかった。好機をものにできなかったのが悔やまれる。安打の数で勝てたのは自信になった。武田は堂々と投げてくれた。
2015年3月28日 毎日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 12:28:00
No.31308
浦学焦らず8強 エース江口 要所締める
浦和学院は27日、初出場の大曲工(秋田)との2回戦に逆転勝ちしてベスト8へ進出した。三回に3連打で逆転し、相手より少ない好機を確実に得点に結びつけた。準々決勝は大会第9日の29日の予定で、県岐阜商(岐阜)と近江(滋賀)の勝者と対戦する。
1点を追う三回、西野真也選手の左前打と江口奨理選手の二塁打で一死二、三塁として、続く諏訪賢吉選手が一、二塁間を破る2点適時打を放って逆転した。さらに薹浩卓選手の犠飛で3点目を挙げた。
五回は荒木裕也選手が右翼への三塁打で出塁し、西野選手の中前適時打で加点。八回には二死三塁から津田翔希選手の二塁打で突き放した。
エースの江口選手は立ち上がりに本塁打を打たれ、その後も毎回のように走者を許したが要所を締め、141球で完投勝利。森士監督は「先制を許したが、選手たちは焦らず、落ち着いていた」と話した。
「一球一瞬」
嫌な流れ 強肩で断ち切る
本塁打で1回に先制され、逆転した直後にも安打で出塁を許す。そんな嫌な流れを、西野真也捕手が強肩で断ち切った。
4回の守り。先頭打者の内野ゴロが安打となった。エースの江口奨理投手はこの日、ボールが高めに浮き、それまでも毎回走者を背負う苦しい展開が続いていた。
無死一塁。足で揺さぶってくることも考えられる場面だ。「なんとか守備で相手の勢いを封じたい」。一瞬も気を緩めなかった。
案の定、次打者は1球目からバントの構えを見せた。そして2球目。同じように構えながら、一転強振してきた。「来た。エンドランだ」。打者が空振りすると、西野捕手は捕球後、素早く二塁へ送球。走者を二塁に進めさせず、ピンチの芽を摘んだ。
リード面でも、江口投手のチェンジアップが思うように決まらないとみると、カーブを効果的に使い、2回以降、相手に点を与えなかった。
「(試合の流れが)切り替わるプレーになってよかった」と西野捕手。昨秋の明治神宮大会決勝では、バッテリーミスで失点し、チームも準優勝に終わった。
その時に思い知らされたのが「1球の重み」。その経験を糧に、どちらに傾いてもおかしくなかった試合の流れを、1球で引き寄せた。
「江口には走者を気にせず思い切り投げてもらいたい」。次戦も、リードだけでなく、肩でも、エースを助けるつもりだ。
★ブラバンに助っ人
アルプススタンドでは吹奏楽部のオリジナル曲「浦学サンバ」の軽快なリズムが響いていた。演奏中にチームが得点し、盛り上がりは最高潮に達した。
20年以上前から受け継がれる伝統の応援曲。打楽器によるアップテンポなリズムで乗りやすく、応援の一体感が生まれやすいという。スタンドには交流のある早稲田摂陵(大阪府茨木市)の吹奏楽コースの生徒も応援に駆けつけ、総勢150人の大合奏団に。同部の部長の金子陸君は「いつもより圧倒的に大勢での演奏なので、選手たちの力になるはず」と力一杯演奏していた。
2015年3月28日 読売新聞埼玉版掲載
Re: 野球部情報
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2015-03-28 13:50:00
No.31311
<センバツ甲子園>浦学 2年ぶり8強進出 逆転「信じていた」
第87回選抜高校野球大会第7日の二十七日、浦和学院は2回戦で大曲工(秋田)と対戦、5−1で逆転勝ちし、優勝した第85回大会以来、2年ぶりの8強進出を決めた。初回にソロ本塁打で先制され、一塁側のアルプススタンドには動揺が広がったが、三回の逆転後は、冷静な試合展開を見せ、試合終了後、スタンドからは「信じていた」「よくやった」と勝利をたたえる声が上がった。
初回、エース左腕の江口奨理(しょうり)投手(三年)が2番打者に左翼席に本塁打を運ばれるとスタンドは一瞬静まり返り「うわっ」と驚きの声が漏れた。さらに打者2人に連続安打を浴びると、保護者らが陣取った席から「奨理頑張れー」との声が飛んだ。野球部メンバーで結成した応援団の田村将一(まさたか)団長(同)は「メンバーを信じています。必ず逆転できる」と硬い表情でメガホンを握り締めた。
しかし、三回にムードは一変。西野真也捕手(同)と江口投手が出塁し、続く諏訪賢吉(ただよし)選手(二年)が、右前に2点適時打を放ち逆転すると、吹奏楽部員たちは跳びはねて大喜び。諏訪選手の母ひとみさん(46)は「打ってくれると思った。よくやったと褒めてやりたい」と笑顔で話し、逆転のきっかけをつくった西野捕手の父智三さん(42)は「きっちり仕事をしてくれたのでホッとしています」と表情を緩ませた。
五、八回にも1点ずつ加点し、大曲工を突き放した。アルプス席を彩ったソングリーダー部ホワイト(チーム名)の山口奈生リーダー(三年)は「勝てて良かったです。準々決勝も歌って踊りたい」と話した。
◇監督・主将談話
浦和学院・森士(おさむ)監督 序盤は大曲工の打撃に押されっ放しだった。江口投手の立ち上がりが悪かったが、野手陣はよく守った。得点後は本来の投球ができていた。全員でつなぐ、浦和学院の打撃ができた。今後は良い投手ばかり、初球から積極的に打ちたい。
同・津田翔希主将 江口投手の不調を、三遊間を狭めた守備でカバーした。相手の緩急をつけた投球に惑わされ、なかなか出塁できなかった。結果的には5点取れたが、江口投手の疲労を思うと物足りない。今後は投手戦が想定されるので、打撃の質を向上させたい。
2015年3月28日 東京新聞埼玉版掲載
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第87回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)第7日の27日、浦和学院は初出場の大曲工(秋田)を5―1で下し、優勝した2013年以来2年ぶりのベスト8に進出した。準々決勝は29日の第3試合で、県岐阜商(岐阜)―近江(滋賀)の勝者と対戦する。
★集中力の一打結実 諏訪賢吉選手
1点を追う三回、1死二、三塁の好機に諏訪賢吉(ただよし)選手(2年)が打席に立った。緩い変化球を見送った後の4球目。内角低めの直球をとらえた。「抜けろ、と思いながら走った」。鋭い打球が一、二塁間を抜ける。逆転の右前安打となり、一塁側スタンドから歓声が上がった。
森士監督が「努力家でポテンシャルが高い選手」と評価する1番打者。1回戦では、試合開始直後の初球を中前打するなど3安打したが、いずれも走者のいない場面。この日は好機に結果を出し、「初戦の良いイメージがあった。チャンスで打てたのでうれしい」。勝負強さも印象づけた。
小学校のころから陶芸好き。ろくろを使い、皿やコップなどの食器を作って集中力をつけた。「あらかじめイメージを描き、それを実現するのは野球と似ている」と話す。その集中力は守備でも生きた。六回、痛烈な打球がグラブをはじいて左のほおに当たった。痛みはあったが、落ち着いて処理してアウトにした。
津田翔希主将は「冬を越えて自信を持ってバットを振るようになり、守備も積極的になった。チームに勢いをもたらしてくれた」と感謝した。
「どんな状況でも振り抜きたい。1番打者として、相手に強い当たりを印象づける」。諏訪選手はすでに、次戦へのイメージをはっきり描いていた。
2015年3月28日 朝日新聞埼玉版掲載