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野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 07:34:00 No.31375
浦学 高橋撃ち4強!150キロマシン3メートル手前で特訓実った

準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。浦和学院(埼玉)は県岐阜商を5―0で下し、優勝した13年以来2年ぶりのベスト4入り。打線が11安打を放ち、今秋ドラフト1位候補に挙がる高橋純平投手(3年)を攻略した。東海大四(北海道)は高崎健康福祉大高崎(群馬)を1―0で破り初の準決勝進出。夏春連覇を狙う大阪桐蔭、敦賀気比(福井)も4強に進んだ。30日は休養日となり、31日に準決勝2試合が行われる。

いつもより確かな感触が体全体に伝わった。7回無死一、三塁。1ボール2ストライク。荒木はグリップを指2本分も短く持ち「ボールをつぶす気持ち」で振った。高橋の127キロスライダーを捉えた打球は中前への先制適時打。一塁上で笑顔がはじけた。

その一打が引き金となり、この回4安打と犠飛で一挙3得点。1回戦の龍谷大平安(京都)戦に続き、試合を決める一打を放った7番打者はこの日3安打と気を吐き、「“気”で戦った結果です」と胸を張った。

対峙(たいじ)する高橋は、最速152キロを誇る大会No・1右腕。前日練習では、打撃マシンの球速を150キロに設定し、それを通常より3メートル手前で打つことを繰り返した。序盤は速球狙いで各打者は普段より指2本ほどバットを短く持って打席に立ったが、5回終了時に組んだ円陣で「右打者(への配球)にスライダーが増えてきた」と確認。狙い球を絞り、攻略した。8回にダメ押しの左中間適時二塁打を放った4番・山崎は「全員が直球に振り負けなかった」と胸を張った。

お手本は2年前に春を制した先輩たちだ。浦和学院の初優勝を荒木は都内の自宅で見届けた。「入学が決まっていたので興奮した」。入部後は憧れの先輩たちが親切に指導してくれた。目標は同じ右の外野手でセンバツ優勝メンバーの山根佑太(現立大)。その先輩たちに続き、春は3年越しの8連勝で2大会ぶり4強を決めた。

2年前は小島(早大進学)という大黒柱がいたが、森士(おさむ)監督は「ウチは束になって戦うしかない」と自らを叱咤(しった)するように話した。浦学ナインは入学時に竹バットをプレゼントされる。芯で打たないと手が痛み、打球も飛ばない。打撃の初心を忘れないためだ。高橋から11安打5得点はその成果。伝統を引き継ぎ、必ず先輩の偉業に並ぶ。

▼浦和学院・高橋(2安打)マシンの方が速かった。森先生に「体幹を使って腰の切れで打て」と言われて打った。

2015年3月30日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 07:48:00 No.31376
浦和学院、2年ぶり4強!160キロマシン“純平くん”で剛球対策

いつもより指2本分短く持ったバットから、乾いた金属音がこだました。0―0の7回無死一、三塁。7番・荒木裕也が外角スライダーを中前へ。先制打で3得点の口火を切ると、8回には再びタイムリーで5点目を奪った。県岐阜商・高橋対策として、バットを短く持つようにチームで徹底。「ボールを上から潰して、基本に忠実にセンター返しを心がけた。いい投手から打ててうれしいです」と胸を張った。

28日の練習では最速160キロが出る打撃マシンを導入した。183センチエースを想定し、通常より50センチ高く設置。“剛速球”に最初はバントすら難しかったが、徐々に目を慣らして約3時間、仮想高橋に見立てた“純平くん”で打ちまくり、11安打5得点につなげた。

3回に146キロを右前打し、3安打2打点の荒木は「マシンは160キロ近かったので(高橋の球は)あまり速く感じなかった。それが今日の打線につながった」と分析。速球に対する不安がなかったから、スライダーを多投された終盤も冷静に対応した。

2年ぶりの頂点まであと2勝。「自分の代はおととしの優勝を見て入学して、当時の先輩たちを目標にしてきた」と荒木。大会NO1投手を攻略した今、優勝へ向けて怖いものはない。

2015年3月30日 スポーツ報知掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 07:54:00 No.31377
浦学、県岐阜商破りベスト4進出 選抜高校野球

第87回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)第9日の29日、浦和学院は県岐阜商を5―0で下し、2年ぶりにベスト4へ進出した。準決勝は休養日を1日挟み、31日の第2試合で、東海大四(北海道)と対戦する。

★変化球狙って集中打

相手は大会屈指の本格派・高橋純平投手(3年)。150キロ台の速球が武器の相手右腕を、浦和学院が見事な集中打で攻略した。

七回、幸喜勇諮(ゆうし)選手(2年)が先頭で打席に入った。「チャンスを作るぞ」。初球。低めのカーブを中前に運んだ。森士(おさむ)監督の「カーブを狙え」という指示通り、初球を積極的に打ち返した。

高橋司選手(3年)も続いた。速球を2球続けてファウルして粘った後の7球目。フォークが高めに浮いたのを見逃さず右前安打。無死一、三塁と好機を広げ、荒木裕也選手(同)の先制適時打につなげた。

打線は、初回から積極的に振っていった。バットを短く持ち速球にも振り負けない。相手バッテリーに力強いスイングを印象づけてプレッシャーを与え続けたことが、幸喜、高橋両選手が口火を切った終盤の集中打を生んだ。

大舞台での活躍に、「苦しい場面で先頭で出塁し、点に結びつけられたのは大きな経験」と幸喜選手。高橋選手は「いい投手から打ててうれしかった」と自信をつけた様子で話した。次は準決勝。森監督は「本来の打力が出た。次に向けて好材料」と、2年ぶりの頂点を見据えた。

2015年3月30日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 07:58:00 No.31378
浦学4強 高橋撃ち「恐怖の7番」荒木から一気3点

2年ぶりの日本一を目指す浦和学院(埼玉)が、県岐阜商・高橋純平投手(3年)に11安打を浴びせて、打ち勝った。7回に「恐怖の7番」荒木裕也外野手(3年)の先制適時打など、4安打で3得点。先発江口奨理投手(3年)が完封し、勝利。センバツ8連勝で、春夏通算30勝に到達した。今日30日は休養日になる。

バットを指4本分短く持った「恐怖の7番」が、極限まで集中力を高めた。7回無死一、三塁。荒木は「どんなボールでも食らい付くだけ。上からつぶして、低い打球を打とうと思った」と言った。1ボール2ストライクから、127キロのスライダーを中前に運ぶ。さらにエース江口の犠飛、1番諏訪の適時打とたたみ掛け、4安打で一気に3点を奪った。

最速152キロの高橋対策に、前日28日の練習では、ハイテク打撃マシンを取り寄せた。最初は165キロに設定したが、さすがに速すぎると、158キロ前後に落として振り込んだ。荒木は「マシンで160キロ近いボールに目を慣らしたので、あまり速く感じなかった」と言った。終盤右打者にスライダーが増えた配球も読み、決勝打につなげた。

7番ながら、昨秋の関東大会でサイクル安打を達成したお祭り男。8回には再び高橋から中前適時打を放ち、3安打2打点で大会通算打率を5割に上げた。幼少時は五輪選手が練習する東京・北区の国立スポーツセンターで水泳を習い、クロールで北区優勝。勝負強さが際立ち、中学時代は女子から「裕也様」と呼ばれた人気者だった。森士監督(50)は「高橋君は連投の中で、いつもの球の走りがなかったと思う」と、攻略につなげた。

初優勝した13年は、決勝で済美(愛媛)安楽智大投手(18=楽天)から12安打で9点を奪った。“大物打ち”は吉兆の予感。この日の試合前、宿舎からの移動バスで、映画「ロッキー」のテーマ曲を大音量でかけた。13年と同じルーティンで、選手のボルテージはアップ。さらにTUBEの「傷だらけのhero」と続き、一気に聖地に乗り込んだ。出陣の朝はいつも通り、力うどんを食べてスタミナアップ。伏兵と主軸が打ち、エースが完封。投打とも盤石の「ウラガク」に、あの春と同じにおいが漂ってきた。

2015年3月30日 日刊スポーツ掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 08:03:00 No.31379
浦和学院・江口、また完封!3戦29回で失点「1」

第87回選抜高等学校野球大会第9日(29日、甲子園)準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出そろった。浦和学院(埼玉)は、県岐阜商に5−0で快勝。エース左腕の江口奨理投手(3年)が4安打完封で、大会屈指の右腕、高橋純平投手(3年)に投げ勝った。夏春連覇を目指す大阪桐蔭は常総学院(茨城)を5−3で下し、3年ぶりの4強。敦賀気比(福井)は静岡に4−3でサヨナラ勝ちし、東海大四(北海道)は高崎健康福祉大高崎(健大高崎、群馬)に1−0で競り勝った。30日の休養日をはさみ、31日の準決勝は大阪桐蔭−敦賀気比、浦和学院−東海大四となった。

最後の打者を投ゴロに仕留め、グラブをたたいた。大会屈指の剛腕・高橋に投げ勝ち、今大会2度目の完封。浦和学院・江口の表情に充実感がにじんだ。

「ゼロに抑えられた。投げ合えてうれしかった。自分は(高橋と)タイプが全然違う。でも勝負強さ、ピンチで抑えてやるという気持ちでは負けない」

一回こそ制球が乱れて2四球を与えたが、二回からは「体全体で腕を振って投げることを意識した」と修正。130キロ台前半の直球とカットボールで内角をつきながら、チェンジアップを振らせ、六回までは安打を許さない。7三振を奪い、被安打は4に抑えた。

アルプス席で観戦した江口の父・文彦さん(47)=航空自衛隊入間基地勤務=は感慨深げだった。過去に名古屋に配属されたそうで「子供は県岐阜商野球部を選んでいたかもしれない。高橋君と一緒だったら、こうはならなかった」としみじみ。高橋と息子の投げ合いに“縁”を感じていた。

1回戦では2連覇を狙った龍谷大平安(京都)の高橋との投げ合いを制し、大会NO・1投手も退けた。江口は3試合で29回を投げ、わずか1失点。森監督は「江口は、高橋君を相手に堂々と投げた。準決勝からは毎試合決勝戦です」と言葉に力を込めた。

優勝した一昨年に続くセンバツ制覇まで、あと「2」。浦和学院が頂上へ駆け上がる。 

★浦和学院・荒木、特訓で高橋攻略!「速く感じなかった」

第87回選抜高等学校野球大会準々決勝第3試合(浦和学院5−0県岐阜商、29日、甲子園)浦和学院は11安打5得点と県岐阜商の好投手、高橋を攻略した。150キロ超の速球対策として、打撃練習では150キロに設定した打撃マシンをさらに手前に出しておよそ155キロを体感。決勝打を含む3安打2打点と大当たりだった荒木は「しっかりとボールを上からたたこうと思った。160キロ近い球を打っていたのであまり速く感じなかった」と胸を張った。

2015年3月30日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 08:06:00 No.31380
浦学一丸ベスト4
積極打法で剛腕・高橋崩す

浦和学院が今大会屈指の好投手、県岐阜商の高橋を攻略した。甲子園で球速150キロを計測した剛腕に対し、全員がバットを短めに持ち、鋭く振り切ることを心がけた。

2日連投となった高橋は「できるだけ投球数を少なくしたかった」と変化球主体で打たせて取る配球だったが、浦和学院の各打者はコンパクトなスイングで変化球もしっかりミートした。

高橋に襲いかかったのは7回だった。幸喜がカーブを右前にはじき返した。無死一、三塁。続く荒木は「好機だったので、どんな球も食らいつくつもりだった」と打ち気満々。外寄りのスライダーを捉えての中前先制打で流れを大きく引き寄せた。

荒木は昨秋、関東大会準決勝の健大高崎戦でサイクル安打を達成。「恐怖の7番打者」と恐れられた。甲子園では3試合で12打数6安打。「甲子園の雰囲気が目に見えない力をくれる」という。

森監督は「荒木だけでなく、全員の積極的な打撃で好投手を攻略できたのは自信につながった」と、2年ぶりの春制覇へ手応えを感じていた。

産経新聞スポーツ面掲載

浦和学院、頂点へ視界良好 江口完封、打線も燃えた

第87回選抜高校野球大会9日目の29日、浦和学院は第3試合で県岐阜商(岐阜)と対戦した。試合は中盤まで息詰まる投手戦となったが、エース江口の奮闘に応えるように、七回に荒木が適時打で先制。勢いに乗った攻撃陣は、そのまま八回までに5得点を挙げて快勝し、準決勝へ駒を進めた。

エース左腕の江口は立ち上がりに苦しみ、「上半身だけで投げてしまった」と一回に2つの四球を出したが、その後は安定した投球で三回までに5三振を奪った。父、文彦さん(47)は「四球が続き、ひやっとした。この後も一球一球丁寧に投げてほしい」と祈るようにマウンドを見つめた。

打撃では、毎回のように出塁するも、なかなか得点につながらない。六回には諏訪の内野安打を皮切りに三塁まで走者を進めたが、あと一本が出ない。諏訪の母、ひとみさん(46)は「得点につながるような活躍をして」と赤いメガホンを高く掲げ、ジャンプをしながら声援を送った。

均衡が破れたのは七回。無死一、三塁から荒木が、待望の中前適時打を放ち貴重な先制点。父、照美さん(38)は「よくやってくれた」と快哉(かいさい)を叫んだ。八回にも4番・山崎の適時二塁打などで得点を重ね、優勝した2年前以来の4強入りを果たした。

浦和学院・森士監督「積極的に振り抜いた打撃が得点につながった。野手もよく守った。準決勝も積極的に戦いたい」

津田翔希主将「粘りの打撃が力を発揮した。江口も緩急をつけた投球で相手をかわした。次もチーム総力戦で臨む」

★津田翔希主将(3年)「また結束が強くなった」

大会屈指の注目投手が相手でも、負けん気で挑んだ。先頭打者として臨んだ八回、「必ず来ると思っていた」直球を捉えて右中間へと運び、一気に二塁まで駆け抜けた。続く山崎の適時打で本塁に生還、貴重な追加点はチームの勝利を確かなものにした。

新チームの結成時は「みんなの気持ちがばらばらだった」と振り返る。主力選手にけがが相次いだこともあり、焦りが募った。不器用な主将は、巧みな言葉でチームを盛り上げられるタイプではない。「先輩の頑張る背中を見て、自然とついていこうと思ったように、自分もみんなを引っ張れれば」と、黙々と練習に打ち込んだ。

「やっとひとつのチームになれた」と実感できたのは、昨夏の新人戦、大宮東との試合だった。終始リードされていた試合で、延長十回、チームが一丸となり、なんとか勝利をもぎ取った。苦しくつらい試合だったが、確かな感触を得た。

大会で4強に残ったチームはどこも強豪ぞろい。「これからが本番。総力戦でやるしかない」と決意を新たにする。「今日の試合でまた結束が強くなった」。名門校の主将は、憧れの舞台でチームとともに日々進化を遂げている。

2015年3月30日 産経新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 08:11:00 No.31381
浦学4強 高橋対策万全で狙い球巧打

チーム力を結集して、浦和学院打線が大会No.1投手を攻略した。県岐阜商・高橋から11安打を放って5得点。3安打2打点の7番・荒木裕也外野手(3年)は「いい投手から打てたのはうれしい」と、声を弾ませた。

対策が実った。前日は155キロに設定したマシンで打撃練習。力負けしないように、各自が指2〜3本分バットを短く持ってセンター返しを徹底した。左打者は試合前から初球のカーブ狙い。五回終了後には、変化球が多いことを確認し合い、右打者はスライダーに狙いを定めていた。

均衡を破った七回は連打で無死一、三塁とし、荒木がスライダーを中前への先制打。1番・諏訪の右前適時打は146キロの直球だった。八回は直球を中前適時打した荒木は「あまり速く感じなかった。昨日の練習の成果が出た」とうなずいた。

優勝した13年以来の4強入り。森士監督(50)は「ウチは特徴がないのが特徴。束になって戦うしかない」と話した。頂点までのあと2勝は、組織力でもぎとる。

2015年3月30日 デイリースポーツ掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 08:24:00 No.31384
浦学4強「頂点見えた」 終盤5点 スタンド揺れる

第87回選抜高校野球大会第9日の二十九日、一昨年のセンバツ優勝校浦和学院は準々決勝で県岐阜商(岐阜)に5−0で快勝し、2年ぶりの4強入りを果たした。六回まで白熱した投手戦が続いたが、浦学は七回に3点を先取し、八回にも2点を加え、今大会屈指の好投手、高橋純平投手(三年)を打ち崩した。試合終了後、一塁側のアルプススタンドからは「頂点が見えた」と2度目の優勝への期待が高まった。

一回、雨が降る中で試合は始まった。エース江口奨理(しょうり)投手(同)と同じ中学校だった吹奏楽部の金子陸部長(同)は、「天気が悪いので一番盛り上げるサンバの曲を多く演奏します」と部員60人を指揮した。

浦学の応援席では攻撃が始まる前、1イニングごとに部員や保護者ら約200人が、チームカラーの赤いメガホンを頭に乗せて、腕を組み選手たちを見つめて「気」を送る、伝統の応援方法でチームを勇気づけた。

七回には雨も上がった。無死一、三塁から荒木裕也選手(同)が、先制打を放つとスタンド席では、メガホンが大きく揺れた。マネジャーの森紗也夏さん(同)と浜田萌々(もも)さん(同)は抱き合って喜び、「このまま点が入らないのかとドキドキした。先制してくれてありがとう」と涙を浮かべた。

甲子園の母校の試合のほとんどに足を運ぶ野球部OB、鶴見憲孝(のりたか)さん(32)=堺市=は「守りから流れをつくる浦学らしい試合運び。自信をもって頂点目指して」とエールを送った。

◆監督・主将談話

浦和学院・森士(おさむ)監督 高橋投手にスイング負けはしていなかった。勝因は、相手が連投だったこと、雨でグラウンドがぬかるんでいたこともあると思う。江口投手は思った以上に調子が良かった。よく粘った。

同・津田翔希主将 投手はカウントを取る球を打たれるとダメージが大きいもの。スライダーを捨てて、直球とカーブを狙った。高橋投手は中盤から球威が落ちてきたし、後半は狙い通りにいけると思った。

★「沖縄代表」の意地見せる 勝利に貢献 幸喜勇諮選手

沖縄人としての意地を見せたい−。両チームとも得点の入らない緊迫した投手戦が続いた七回、無死から初球低めのカーブを中前にはじき返し、先制点につながる流れをつくった。

「1打席目から変化球が多かったので狙っていました。チャンスがつくれて良かった」と打ち明ける。

沖縄本島中部の読谷村(よみたんそん)の出身。中学二年生の時、両親に「県外の高校で野球がしたい」と告げると、「おまえが活躍できる選手になれるなら出てもいい」と言われた。「甲子園に出て活躍する」と両親に誓った。

門をたたいた浦和学院では予想を超える過酷な練習が待っていた。一年生の夏、朝6時半から100メートルダッシュ20本、日中には練習試合が2試合。沖縄の夏に比べて、気温が40度近くにも上がる埼玉県は、沖縄出身者には蒸し暑く、体調を崩しホームシックにも陥った。こらえ切れず「野球をやめようかな」と仲間たちにつぶやいた。

そんなとき、同じ沖縄出身で引退後も練習を見守っていた三年生の先輩がベンチでうつむいて座る幸喜選手に声を掛けた。「我慢だ。ここを越えたら成長できる」。同学年で、ライバルでもある諏訪賢吉(ただよし)選手も「何しに沖縄から出てきたんだ」と励ました。

家族や仲間に申し訳ない気持ちがこみ上げた。「もう一度新たな気持ちで」と甘えた気持ちを捨て、再び練習に向き合う日々が続いた。昨秋の新メンバーでレギュラーの座を獲得、甲子園の土を踏んだ。

「沖縄代表として頑張らなければならない。次も苦しい場面が来たら、自分が先制打を打ちます」と意気込んだ。

★浦学の“気”で甲子園を支配 田村将一団長

野球部応援団を率いる田村将一(まさたか)団長(三年)。昨秋の明治神宮大会にはベンチ入りし代打で出場したが、甲子園入り直前に監督からメンバー外と告げられた。「悔しいけど練習が足りなかった」

初戦2日前に気持ちを切り替え、団長に立候補。前団長でベンチ入りした渡辺亮太選手(三年)から、団長が巻く赤い鉢巻きを譲り受けた。

走者が得点圏に進むと団員に「いけっ」と応援を指示。ベスト4進出に「このまま甲子園を浦学の“気”で支配します」と力強く語った。


2015年3月30日 東京新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 09:29:00 No.31385
選抜甲子園 浦学 集中打で4強
江口 被安打4完封

強力打線が大会屈指の右腕を攻略した。29日に行われた準々決勝で県岐阜商を下し、2年ぶり3回目のベスト4進出を決めた。終盤の集中打で5点を挙げ、投げては先発のエース江口奨理投手が今大会2度目の完封勝利を果たした。準決勝は大会第10日(31日予定)の第2試合で、東海大四(北海道)と対戦する。

両チーム無得点で迎えた七回、先頭の幸喜勇諮選手の中前打と、高橋司選手の右前打で無死一、三塁とし、荒木裕也選手が先制の適時打を放った。龍谷大平安との初戦で決勝打を放った荒木選手は「なんとか食らいついて1点を取りたかった」と振り返った。

この回さらに江口奨理投手の犠飛、諏訪賢吉選手の右前適時打で加点した。八回にも2点を追加し、県岐阜商の高橋純平投手から終盤に計7本の長短打を放ち、試合を決めた。

江口投手は一回に2四球を出し、不安な立ち上がりだったが、得意のチェンジアップを駆使し、県岐阜商打線を被安打4に抑えた。

森士監督は「高橋投手の直球に振り負けないよう、工夫してよく打ってくれた」と話した。

★「一球一瞬」
勝負強さ復活 4番が初打点

今大会ここまで1安打の4番・山崎滉太選手が初打点を挙げた。

3点リードで迎えた八回の攻撃前。森士監督から3番・津田翔希選手と一緒に呼ばれ、指示された。「中軸の2人で何とか1点取ってこい」

追加点がほしい場面で、津田選手が右中間への二塁打で出塁した。「死にものぐるいで点をもぎ取ってやる」。そう決意して打席に立つと、森監督のサインは「カーブがくる」。

初球、狙い球が迫ってきた。真ん中低めのカーブだ。膝を使って、拾い上げるようにスイングした。打球はぐんぐんと伸びて左中間を破る。二塁走者の津田選手が本塁を踏んだ。待望の打点に「よっしゃー」。この日1番の笑みがこぼれた。

昨秋の公式戦は、チームトップの16打点と活躍したが、今大会の初戦、2回戦ともに相手投手のマークが厳しく4四死球。スイングのタイミングも崩されていた。

打ちたいという気持ちでうずうずしていた。この日の前打席、2死三塁の好機で投手へのゴロに打ち取られていただけに「ここで打たなきゃ4番じゃない」と自分に言い聞かせて臨んだ打席だった。

理想の4番像がある。「本塁打や犠飛など試合の状況に応じた打撃で勝利に貢献する」こと。2年ぶりの選抜優勝に向け、勝負強さを誇るチームの打点王が調子を上げてきた。

★「気持ちが1つに」

アルプス席では、野球部や吹奏楽部の生徒ら約300人と、おそろいの赤いジャンパーを着た保護者らが大きな声援を送った。

六回まで両チーム無得点という投手戦に、諏訪賢吉選手の父、哲也さんは「良い投手同士の戦いは見応えがある」と試合に夢中。七回に3得点すると、歓声を上げた。

浦和学院ファンという大阪市城東区の吉村千織さんも「この展開を信じていた。気分は最高」と笑みの浮かべた。野球部員の大角怜司さんは「つらい練習をしてきた成果が出た。グラウンドもスタンドも気持ちが1つになった」と興奮気味。勝利が決まると、大きな拍手とともに、「おめでとう」「ありがとう」という声が上がった。

2015年3月30日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 09:35:00 No.31386
浦学・江口 投球術で剛腕高橋に投げ勝った!3戦1失点の安定感

浦和学院の左腕・江口が4安打無失点で勝利に貢献した。直球とカットボールで内角を突き昨秋の関東大会で習得した110キロ台のチェンジアップを生かす投球術を駆使。

6回までノーヒット投球で初戦の龍谷大平安(京都)戦に続き今大会2度目の完封となった。3試合で1失点の左腕は「三振を奪うタイプじゃない。野手がしてくれた完封です」とバックに感謝。高橋との投げ合いは楽しんだと振り返り、「次もいつも通り投げたい」と冷静だった。

2015年3月30日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 09:42:00 No.31387
県岐阜商・純平「完敗です」笑顔で聖地去り「夏にもう一度来る」

今大会NO1投手の県岐阜商・高橋純平(3年)が、笑顔で甲子園を去った。最速152キロ右腕は、準々決勝・浦和学院(埼玉)戦で8回11安打5失点。13年優勝校の強打にはね返された。30日の休養日をはさみ、31日は準決勝で、夏春連覇を目指す大阪桐蔭と敦賀気比(福井)は、82年ぶりの2季連続同一カードで対戦する。残る1カードは浦和学院(埼玉)―東海大四(北海道)となった。

敗者は晴れやかにほほ笑んだ。高校入学後の公式戦では最多5失点。2ケタ11安打を浴びて、高橋の春は幕を閉じた。「完敗です。悔しいぐらい向こうが上だった。楽しかったです。悔いはないです」。すがすがしい表情で前を向いた。

懸命にグラブを伸ばしたが、届かなかった。7回無死一、三塁。荒木の打球が高橋の右をすり抜け、中前へ。均衡を破られ、空を見上げた。今年から新調した巨人・菅野モデルの特注グラブ。網目にはトンボのデザインを施した。決して後退せず、前へ前へ進む「勝ち虫」と呼ばれる昆虫にあやかった。7回に3連打、8回に連続長打を浴びても、最後まで笑みを絶やさなかった。

スプリットを本格的に解禁したが、天に見放された。雨で緩んだグラウンドで球が汚れるたび、すぐに新球に交換され、指のかかりを失った。連投で最速は147キロ止まり。1、2回戦で2ケタ三振を奪ったが、この日は5Kにとどまった。「全ての球種で勝負して、全部打たれた。当てる技術があって、苦しかった。相手打線が上でした。1番から9番まで振れていて、休憩できなかった」と脱帽した。

憧れのマウンドだった。1年夏。甲子園出場を逃し、母・奈穂子さん(49)にせがんだ。「甲子園に行きたいから、描いて」。日本画をたしなむ母は、ナインが聖地のマウンドで輪を作り、指を1本突き立てる歓喜のシーンを描き出した。センバツ直前に完成し、自宅の部屋に飾っている。高橋は「すごくいい球場。持っている力以上の何かがある」と躍動した。

「夏にもう一度来るので」とグラウンドの土は持ち帰らなかった。「未熟さ、課題が分かった。夏への通過点。直球にも変化球にも磨きをかけたい。最後だし、夏はとことん、勝ちにこだわりたい。全国制覇です」と決意をにじませた。グラブの内側の刺しゅうに込めた言葉は「明日はきっとできる 今迷わず前へ」。敗戦を糧に。絵画に描かれた「NO1」をつかみ取るため、再び笑って歩き出す。

2015年3月30日 スポーツ報知 掲載

Re: 野球部情報 3/30
管理人 / 2015-03-30 13:08:00 No.31390
<センバツ’15・栄光を再び 浦和学院>
浦和学院、県岐阜商破り4強 七回集中打、八回ダメ押し

第87回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第9日の29日、浦和学院は準々決勝で大会屈伸の右腕・高橋純平投手(3年)を擁する県岐阜商(岐阜)を5−0で降し、4強に進んだ。

浦学打線は凡打を重ねながらも、高橋投手の直球に狙いを定め、バットを振り続けた。応援に駆けつけた野球部OBの鶴見憲孝さん(32)=堺市=は「仲間を信じて流れをつかんでほしい」と祈った。

その祈りが通じたのか、七回、ついに高橋投手をとらえた。無死一、三塁で、荒木裕也選手(3年)がセンターにはじき返し先制。西野真也選手(3年)は三振に倒れるも、続く江口奨理投手の犠飛、諏訪賢吉選手(2年)の適時打で2点を追加した。

八回には山崎滉太選手(3年)の適時二塁打などで、ダメ押しの2点を奪った。スタンドで応援していた野球部員の大角怜司さん(3年)は「冬の間、全員でバットを振り込んできた成果が表れた」と喜んだ。

後半からは雨も上がり、持ち前の堅守で相手を4安打に抑え完封した。チアリーダーを務めた茂木愛由未さん(2年)は「野球観戦は初めて。自分の学校の活躍に入学してよかった。準決勝も頑張ってほしい」とナインにエールを送った。

浦和学院は第10日第2試合(31日午後1時半予定)の準決勝で東海大四(北海道)と対戦する。

★4番復調の一振り 浦和学院3年・山崎滉太一塁手

「やっと自分の役割を果たせた」。八回、真ん中低めのカーブを左中間に運び4点目を追加。4番打者の一振りがチームの勝利を決定づけた。

相手は最速152キロを誇る剛腕・高橋純平投手(3年)。それまでの3打席は0安打1四球。「早く打順が回ってこい」とベンチで闘志を燃やしていた。

この冬は両手のまめがつぶれるまでバットを振り続けた。しかし、今大会でのヒットは龍谷大平安(京都)で放った左前打のみ。「とにかく打ちたくて仕方がなかった」

復調の手応えをつかんだ主軸。「自分の役目は長打にこだわらず、チャンスで点を取ること。信頼される4番を目指す」と準決勝に向けて意気込んだ。

★監督、主将の話
★振り負けなかった 浦和学院・森士監督

選手たちは初回から積極的に振っていった。相手投手の球を意外と見極められていて、振り負けていなかった。よく頑張ってくれた。次の試合以降も真剣勝負を楽しんでいきたい。

★後半に打ち崩せた 浦和学院・津田翔希主将

連戦のせいか、高橋投手の球威はあまり感じなかった。初回から凡打になっても振ったことで、後半にタイミングが合い打ち崩すことができた。ここまで来たら、全員野球で優勝を目指す。

2015年3月30日 毎日新聞埼玉版掲載

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