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野球部情報
管理人 / 2015-03-31 22:44:00 No.31445
【浦学】決勝逃す 東海大四に逆転負け

第87回選抜高校野球大会第10日は31日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準決勝2試合が行われ、一昨年覇者の浦和学院は、初めて4強入りした東海大四(北海道)に1―3で敗れ、優勝した2年前以来の2度目の決勝進出を逃した。

準々決勝まで、攻守に充実していた浦和学院は、この日も二回に3連打で1点を先制し、幸先良いスタートを切ったはずだった。しかし、その後の戦いぶりは、精彩を欠いた。

二回、荒木、西野の連打に続き江口が右翼線へ先制のタイムリー二塁打を放った。なおも1死二、三塁の好機。ここまでの浦和学院ならここで一気に畳み掛けるのだが、後続が凡退してしまう。

するとその裏、エース江口が死球をきっかけに2死三塁とされると、東海大四・大澤に外角スライダーをうまく右前に運ばれ同点。その後連続四死球で満塁のピンチを招き、二ゴロを「緊張で焦ってしまった」と名手の二塁手薹がファンブルし逆転を許した。

同点の好機はあったがものにできなかった。三回は津田が二塁打を放ったが、幸喜の痛烈なピッチャー返しは、投手のグラブをはじいた打球が遊撃手正面へ飛び併殺。五、六回は1死二塁の得点機で後続が続かなかった。

すると六回の守備、1死二塁から空振り三振とした球が暴投振り逃げとなり一、三塁のピンチ。続く大澤への初球でスクイズを決められた。「警戒はしていたが、甘く入って一発でやられた」と捕手西野。痛い3点目を奪われた。

焦った打線は七、八回は三者凡退。九回は連打で1死一、二塁としたが、あと一本が出なかった。相手を上回る9安打を放ちながら1点止まり。好投のエース江口を援護できなかった。津田は「相手バッテリーは狙いの逆を攻めてきて焦ってしまった」と拙攻を悔やんだ。

昨秋の明治神宮大会準々決勝で対戦した際は浦和学院が10―0で大勝している。今回は雪辱に燃える相手の勢いをはね返せなかった。森監督は「勝利への執念が、相手の方が一枚上だった」と、東海大四の気迫に後手に回ったことを認めた上で、「この経験を今後どのように生かせるのか見守りたい」と選手たちの奮起に期待した。

悔しさにあふれる主将の津田は、「次は必ず日本一を取るために準備したい」ときっぱり。2度目の全国制覇を逃したナインは、夏の戦いに視線を向けた。

2015年3月31日 埼玉新聞

Re: 野球部情報
管理人 / 2015-04-01 00:04:00 No.31446
浦学 春の宿題夏へ 東海大四に逆転負け
追加点奪えず 決勝進出ならず

第10日は準決勝が行われ、浦和学院は東海大四(北海道)に1―3で敗れ、決勝進出を逃した。

浦和学院は二回に江口の右翼線タイムリー二塁打で1点を先制したが、三回以降は得点できなかった。エース江口は二回に、適時打と失策で逆転を許すと、六回にもスクイズで追加点を奪われた。

決勝は敦賀気比(福井)と東海大四(北海道)がともに春夏通じて初めて進出した。

福井勢が決勝に進むのは第50回大会の福井商以来37年ぶりで、夏を含めても北陸勢初制覇を目指す。北海道勢は第35回大会の北海以来52年ぶりの決勝進出で、初の選抜優勝を狙う。

敦賀気比は夏春連覇を狙った大阪桐蔭に11―0で大勝した。一回に松本の満塁本塁打で先制すると、二回も松本が大会史上初の2打席連続満塁本塁打を放つなど6点を追加。平沼が4安打に抑えて完封した。

4月1日の決勝は午後0時半プレーボールの予定。

2015年3月31日 埼玉新聞

Re: 野球部情報
管理人 / 2015-04-01 00:11:00 No.31447
強打沈黙 東海大四に逆転負け

浦和学院は強打がらしさを欠き、東海大四に逆転負けを喫した。

打線は9安打放ちながら1点止まりだった。二回に荒木、西野の連打に続いて江口の二塁打で1点を先制、なおも1死二、三塁の好機を生かせなかった。その後三、五、六回も先頭を出したが、つながらず9残塁。相手がしぶとく走者を進める打撃をしてきたのに比べ、やや雑だった。

左腕江口は好投したものの、二回の2失点は要らない失点だった。この回、適時打と失策で失点したが、3四死球と自らピンチを招き、守備のリズムも狂わせた。六回にスクイズで許した失点も、暴投振り逃げでピンチを広げてからのもの。

★対左打者 新たな課題/江口

「今日の負けは自分のせいです」と責任を背負い込んだ江口。これまでの3試合で抜群の安定感を誇り、打たれる気配さえなかったエース左腕が新たな試練に直面した。

江口と言えば、直球と変化球を巧みに織り交ぜて四隅を広く使えるのが持ち味。だが左が8人並ぶ東海大四打線に投球の幅を縮められ、的を絞られた。特に響いたのが、これまで右打者をきりきり舞いにさせてきたチェンジアップを効果的に使えなかったことだ。

しかも相手はバッターボックスのホームベース寄りに立ってきたことで死球が2。「それでもそこ(内角)に投げなければいけない」というが、心理的に投げにくくなったのだろう。二回に大澤に同点打を浴びた場面は外角低めを狙ったスライダーが明らかに甘く入った。相手の初安打だっただけにこの1本は痛い。

1―2の六回1死一、三塁では初球に、セーフティースクイズを決められ、絶対に阻止したかった3点目をあっさりと献上してしまった。

「まだまだ足りないところばかりです」。全4試合に完投。決勝を前に計37回を自責点3で去ることは無念だろう。だが聖地で見つかった課題と身に染みた悔しさ―。それは夏への成長へ、揺るぎない糧となり背中を押し続けてくれるはずだ。

★相手エース攻略できず/3番津田

3番津田は逆転された直後の三回の第2打席。先頭で打席に立つと、内角低めのボール球とも見える直球をすくい上げて左中間を破る二塁打。技術の高さを示した。

だが、その後はいずれも初球で凡退。第3打席の甘く入った高めの変化球を打ち損じると、第4打席はバランスを崩して完全に打たされた。

東海大四の大澤を昨秋の神宮大会1回戦では3安打と攻略したが、「こちらの打線をよく分析している。早打ちになり、気持ちに焦りが出た。本当にいい投手」と敵エースの成長を認めた。

主将として「(相手の)食らい付いて、勝とうとする執念を感じた」と唇をかむ。今後のテーマに"勝負根性"を掲げる攻守の要は「この反省をいい方向につなげられるように。次は必ず日本一」と出直しを誓った。

★代打小澤、納得の一打

新2年の小澤が九回1死一塁で、代打で甲子園初登場。「何も考えないで打席に立った」と、甘い変化球を引っ張り右前打で好機を拡大させた。

昨秋は1打席のみ。明治神宮大会決勝の仙台育英戦に代打で出場も三振に倒れていたが、この日は「(甲子園)初打席でも緊張することなく、自分のスイングができた」と納得の一打を見せた。

チームメートが一目置く打撃センスの持ち主は「このヒットは今後の成長につながる」と自信を深めた様子。底上げへ、レギュラー陣の尻をたたく存在になりそうだ。

★好調な諏訪、快音響かず

3試合連続の計6安打と売り出し中だった2年諏訪からは、快音が響かなかった。「待っていた球は来た。けれど最後まで捉えられなかった」。狙っていたのはチェンジアップ。分かっていても打てないほど、大澤のチェンジアップにはブレーキがかかっていた。

「球が急に止まる感じ。待ち切れずに手打ちになった」と無安打。最後の打者になり、怖いもの知らずで臨んだ甲子園の厳しさを初めて体感した。大舞台で、酸いも甘いも知った。「この経験を生かしたい。どんなにキレのある球も打ち返せるようになってみせます」

★荒木2安打、打線けん引

今大会のラッキーボーイ・7番荒木は、この日も2安打と光った。二回1死から打った右前打は3連打での先制点の呼び水となり、2点を追う九回1死からの中前打はナインを奮い立たせた。しかしチームは敗れ、「まだまだ足りない部分が多い」と肩を落とした。

延長までもつれた1回戦では決勝打、3回戦では先制打を放つなど打線をけん引してしてきたのは間違いなく荒木だ。「逆方向にいい打球を飛ばせたのは収穫。さらに貢献できるように練習を積む」と夏を見据えた。

2015年3月31日 埼玉新聞

Re: 野球部情報
管理人 / 2015-04-01 08:54:00 No.31454
骨身に染みた一球の重み

2点を追う九回、意地を見せ反撃の好機をつくったものの、最後の打者・諏訪の打球は中堅手のグラブに収まった。2年ぶりの頂点を狙った浦和学院の戦いは、攻守に精彩を欠き、決勝を前に悔しさの残る幕引きとなった。

勝敗の大きなポイントになったのは、1―2で迎えた六回の守備だった。1死二塁の場面で、変化球で空振り三振を奪ったが、投球はワンバウンド。「横にそらしてしまった」と捕手西野。暴投、振り逃げで一、三塁とピンチを広げた。

マウンドに集まった選手に対し、ベンチからスクイズ警戒の指示も伝えられた。大沢への初球、西野は江口に左打者の大沢に対し、胸元をえぐる内角高めの直球を要求した。だが、投球は甘く入り、スクイズを決められた。終盤に向かう中で、この失点が持つ意味は大きかった。西野は「ここに放ってこいと大きくジェスチャーするべきだった」と悔やんだ。

ただ、4試合で4失点の江口を責めるのは酷というものだ。失点場面以外は好投を続けていたエースに対し、本来は打線が援護しなければならない。

だが、東海大四の右腕大沢の練り上げられた配球を前に、三回以降無得点に終わった。相手を上回る9安打を放ち、得点圏に6度も走者を進めながら1点止まり。終盤は焦りから淡泊な打撃が目に付いた。荒木は「取り返せると思っていたが、甘さがあった」と反省する。

初戦から続いた厳しい戦いの勝ちっぷりは全国制覇を十分予見させた。準決勝は不完全燃焼に終わったが、チームの最終目標は夏の頂点。骨身に染みた一球の重みを次への糧としたい。

2015年4月1日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部情報
管理人 / 2015-04-01 08:55:00 No.31455
選手一言
(1)江口奨理投手 まだ力不足で甘さがある。夏は必ずここで全国制覇。

(2)西野真也捕手 プレッシャーを越えられるだけの努力が足りない。

(3)山崎滉太一塁手 基本的なことが一番大事。鍛え直して帰ってくる。

(4)臺浩卓二塁手 次はチームが勝てるよう地道に練習していきたい。

(5)諏訪賢吉三塁手 こういう試合で1本も安打を打てず悔しい。

(6)津田翔希遊撃手 狙いの逆を攻められ、焦りから1本が出なかった。

(7)荒木裕也左翼手 この負けが夏につながるように練習し直したい。

(8)幸喜勇諮中堅手 ここぞで打てなかった。もう一度ここで打ちたい。

(9)高橋司右翼手 考え込んでしまい自分の打撃を出し切れなかった。

(10)小倉匡祐投手 貢献できずに悔しい。何倍にも成長して戻ってくる。

(11)今村一登投手 夏は必ず自分がチームを勝たせられるようにしたい。

(12)氏丸直岐捕手 負けを認め、一からやり直して夏は戻ってきて勝つ。

(13)梶山直暉捕手 守備面をもっと磨いて、次はグラウンドに立ちたい。

(14)小沢和也二塁手 今日の安打ををこれからの成長につなげていく。 

(15)新谷剛樹右翼手 生活態度でも野球でも日本一になれるよう努力する。

(16)水岡拓巳遊撃手 試合に出てチームに貢献できる選手になりたい。

(17)榊原翼投手 何も貢献できなくて悔しい。最終目標は夏の全国制覇。

(18)渡辺亮太中堅手 相手の気持ちをはね返すエネルギーがなかった。

2015年4月1日 埼玉新聞掲載

★浦学2年前の再現あと一歩 教訓生かし「夏こそ」

第87回選抜高校野球大会は31日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準決勝2試合が行われ、第2試合に登場した浦和学院は東海大四に1―3で敗退。赤く染まった一塁側のアルプススタンドは大声援で選手を後押ししたが、最後は涙とため息に包まれた。

「頑張る仲間をみんなで応援」。それが浦和学院のモットー。この日は保護者やOBに加え、ほぼ全校生徒に当たる約千人の生徒らが駆け付け、大応援団を結成した。

第1試合終了後、2年ぶりの決勝進出を目指す選手たちがグラウンドに登場。引き締まった表情で練習をする。「一段と格好よく見える。自分たちの力を信じて頑張ってほしい」。縁の下の力持ちのマネジャー森紗也夏さん(17)はエールを送る。

試合は二回に浦和学院が江口奨理投手の適時二塁打で1点を先制した。「よしっ」。拳を握り締める応援団。「まだ序盤。ペースを乱さず投げてほしい」。父親の文彦さん(47)は祈りを込める。

だが直後に四死球や失策が絡み2失点。六回にも1点を追加され、劣勢に立たされる。「まだまだこれから」。選手を鼓舞するアルプススタンド。その願いもむなしく、スコアボードに刻まれるゼロの数字。そして、チームの敗退を告げる試合終了のサイレンが鳴り響いた。まさかの敗戦に言葉を失う応援団。涙を流して悔しがる人の姿もあった。

「ここまで来たら優勝してほしかったけど...。この教訓を生かして夏またここに戻ってきてほしい」。この春に学校を卒業したが、2月まで後輩たちの練習を手伝い、チームの活躍を陰で支えた高橋昴希さん(18)はそう話す。「選手たちは成長していると思う。プレッシャーを楽しむくらいの余裕を持てるようになってもらいたい」。津田翔希主将の父親健さん(44)はそう期待した。

険しい頂点への道。「(神宮大会で敗れている)相手のリベンジしようという気持ちが上回っていたのかな」。2年前の優勝メンバーで、当時主将を務めた大学2年山根佑太さん(19)はスタンドで試合を振り返る。そしてこう続けた。「選手たちにはこの結果を受け止めてほしい。優勝できないのには原因がある。そこをもう一度考え、練習に励んでもらいたい」。あえて投げ掛けた厳しい言葉。それは「夏こそ頂点に立ち、真紅の優勝旗をつかんでほしい」。そう思うからこその言葉だ。

2015年4月1日 埼玉新聞社会面掲載

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