ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
野球部情報
管理人 / 2015-04-02 08:24:00 No.31474
目立つ好投手、実力発揮 大会を振り返って 第87回選抜高校野球

夏の選手権大会が始まって100年という節目に、高校野球の変わらぬ魅力と課題、2世紀目への新たな鼓動を感じる春となった。

決勝は「北海道」対「北陸」という選抜優勝経験のない地域の顔合わせ。ともに制球力に優れた右腕が持ち味を発揮する投手戦となり、終盤の本塁打で決着した。野球のだいご味を凝縮したような好試合だった。

敦賀気比の平沼は内外角を見事につき、東海大四の大沢はチェンジアップを低めに沈めた。好投手が目立った大会で、高橋(県岐阜商)、佐藤世(仙台育英)、森奎(豊橋工)ら大型右腕も、低めへの変化球をうまく使っていた。左腕では江口(浦和学院)の投球術が印象深い。

ツーシームやチェンジアップといった打者の手元で変化する球種は、高校生でも不可欠になりつつある。ただ大切なのは、その制球力だ。そして、投球の基本は直球であることも忘れないで練習して欲しい。

複数の投手を使い分けるチームは少なかった。そんな中で2回戦と準々決勝が2日連続になった東海大四と健大高崎は、エースの先発を回避した。監督はともに連投を避ける意図があったと説明した。

すでに各地で始まっている春季大会では、延長タイブレーク制が試験導入されている。現場には消極的な意見が根強いが、それなら1人の投手に負担を強いない野球を目指す努力を各指導者が続けなければならない。難しい問題であることは承知の上で、意識改革の必要性を改めて訴えたい。

序盤戦に目を転じると、第1回全国中等学校優勝野球大会(1915年)に出場した桐蔭(旧制和歌山中)や、50年夏に全国制覇した松山東が甲子園に帰ってきた。松山東は右腕亀岡を中心に、堅実な攻守で初戦を突破。県岐阜商―松商学園という戦前からの強豪校対決もあった。

初出場の大曲工、豊橋工の戦いも心に残る。大曲工は力強いスイングで2試合連続2ケタ安打をマークした。秋田は県をあげて強化に取り組んできた。高校野球が地域に根付き、県民に支持されているおかげだと思うと、うれしくなる。

2015年4月2日 朝日新聞掲載

Re: 野球部情報
管理人 / 2015-04-02 15:15:00 No.31476
打撃力、夏への新収穫 大舞台に臆さず、下位打線健闘 課題は中軸

第87回選抜高校野球大会で、2年ぶりの優勝を目指した浦和学院は準決勝で敗退した。あと一歩、何が足りなかったのか。今大会を振り返り、夏に向けての課題を探った。

★大舞台に臆さず 下位打線健闘

1回戦は昨春優勝の龍谷大平安(京都)と対戦。スコアボードに0が続く投手戦となった延長十一回、7番荒木裕也選手(3年)が決勝打を放った。森士(おさむ)監督が「選手が大舞台に臆することなく、落ち着いていた。ベンチで感動した」とうなる試合だった。

勢いづいたチームは準々決勝までの3試合で29安打を記録。特に下位打線の健闘が光った。準決勝までの4試合計38安打のうち、7番荒木選手、8番西野真也選手(同)、9番江口奨理投手(同)の3選手で計17安打を記録。打撃力が問われる夏に向けて、新たな収穫となった。

これに対し、中軸は県岐阜商(岐阜)との準々決勝で3番津田翔希主将(3年)と4番山崎滉太選手(同)が連続二塁打で追加点をもぎ取る活躍を見せたが、下位ほどのつながりは見られず、4試合で計9安打は迫力不足が否めない。

守備では、エース江口投手が4戦とも一人で投げきったが、疲れの見えた準決勝では要所で制球が甘くなった。堅守の内野陣のミスもあり、2点を追う展開にチーム内に動揺と焦りが広がった。森監督は「裏付けのない『勝てるんじゃないか』という思い込み、気の緩みがでた」と振り返る。

甲子園で見えた課題を克服し、夏での「リベンジ」に期待が集まる浦和学院。森監督は「未熟なのびしろがあるチーム。しっかりと練習していきたい」。津田主将は「甲子園で試合をできたことが、成長につながる。全員で戻ってこられるよう頑張りたい」と話した。

2015年4月2日 朝日新聞埼玉版掲載

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。