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野球部 情報
管理人 /
2015-06-29 10:16:00
No.32363
第97回高校野球 埼玉大会
『STOP THEウラガク2015』1
ライバルの存在が球児たちの夏を熱くする−。第97回全国高等学校野球選手権埼玉大会の開幕まで2週間を切った。この夏の見どころは選抜大会4強の浦和学院が春夏連続甲子園出場権をつかむのか、県内公式戦12連勝中の最強王者を止めるチームが現れるのか。『ストップ・ザ・ウラガク』を狙う有力校、迎え撃つ浦和学院の現状を追った。
★狙う“4度目の正直”
川越東 夏を見据えた選手強化
創部以来初の関東大会出場を果たした昨秋の県大会、春の県、関東大会といずれも決勝で浦和学院と対戦し、5−8、4−11、2−4と3連敗中の川越東。一昨年夏の決勝で1−16の大敗を喫したことも記憶に新しい。浦和学院の圧倒的な力を最も肌で感じているはずだが、主将の大南は「3回負けることが出来てよかった」と前向きだ。
春の2試合はエース同士の直接対決はなく、夏を見据えた投手起用で試合が進んだ。スコアボードの数字通りに力関係を評価するのは難しいが、大南は「秋、春の県大会はがちがちに緊張してしまっていた。関東ではこれなら戦えると手応えがあった」と自信をにじませる。接戦を演じた春の関東大会決勝では、場慣れしてきた川越東ナインの姿が印象的だった。
2013年春、系列の星野で女子ソフト部を24年間で15度の全国制覇に導いた渡辺監督が就任した。時を同じくして入学した現3年生に対して指揮官は、どのような選手を試合で登用するかを明確に伝えた。目指す選手像を早期からイメージさせることで、日々の練習に自覚が芽生えた。
練習試合が解禁となったことし3月上旬。秋に比べて打線の力強さが目に見えて向上していた。「特別なことをしたわけではない。バッティングは実戦で伸びてくる」と渡辺監督。4番藤野が除いて左打者が8人並ぶことも多い打線の中には、入学後に左打ちへ転向した選手も含まれているというから驚きだ。
渡辺監督は自主性にあふれる練習を見守りながら「選手1人の選択肢が1つ増えるだけで、攻撃のバリエーションは広がる」と目を細める。文武両道を地でいく川越東ナインだからこそ、名将の狙いを余すことなくグラウンド上で表現できる。
「最後の夏を逆算してイメージしてきた」というチームづくりが実を結び、春夏通じて初の甲子園出場へ下地は整った。決勝の舞台で浦和学院を破る“4度目の正直”を成し遂げるのみだ。
2015年6月29日 埼玉新聞掲載
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『STOP THEウラガク2015』1
ライバルの存在が球児たちの夏を熱くする−。第97回全国高等学校野球選手権埼玉大会の開幕まで2週間を切った。この夏の見どころは選抜大会4強の浦和学院が春夏連続甲子園出場権をつかむのか、県内公式戦12連勝中の最強王者を止めるチームが現れるのか。『ストップ・ザ・ウラガク』を狙う有力校、迎え撃つ浦和学院の現状を追った。
★狙う“4度目の正直”
川越東 夏を見据えた選手強化
創部以来初の関東大会出場を果たした昨秋の県大会、春の県、関東大会といずれも決勝で浦和学院と対戦し、5−8、4−11、2−4と3連敗中の川越東。一昨年夏の決勝で1−16の大敗を喫したことも記憶に新しい。浦和学院の圧倒的な力を最も肌で感じているはずだが、主将の大南は「3回負けることが出来てよかった」と前向きだ。
春の2試合はエース同士の直接対決はなく、夏を見据えた投手起用で試合が進んだ。スコアボードの数字通りに力関係を評価するのは難しいが、大南は「秋、春の県大会はがちがちに緊張してしまっていた。関東ではこれなら戦えると手応えがあった」と自信をにじませる。接戦を演じた春の関東大会決勝では、場慣れしてきた川越東ナインの姿が印象的だった。
2013年春、系列の星野で女子ソフト部を24年間で15度の全国制覇に導いた渡辺監督が就任した。時を同じくして入学した現3年生に対して指揮官は、どのような選手を試合で登用するかを明確に伝えた。目指す選手像を早期からイメージさせることで、日々の練習に自覚が芽生えた。
練習試合が解禁となったことし3月上旬。秋に比べて打線の力強さが目に見えて向上していた。「特別なことをしたわけではない。バッティングは実戦で伸びてくる」と渡辺監督。4番藤野が除いて左打者が8人並ぶことも多い打線の中には、入学後に左打ちへ転向した選手も含まれているというから驚きだ。
渡辺監督は自主性にあふれる練習を見守りながら「選手1人の選択肢が1つ増えるだけで、攻撃のバリエーションは広がる」と目を細める。文武両道を地でいく川越東ナインだからこそ、名将の狙いを余すことなくグラウンド上で表現できる。
「最後の夏を逆算してイメージしてきた」というチームづくりが実を結び、春夏通じて初の甲子園出場へ下地は整った。決勝の舞台で浦和学院を破る“4度目の正直”を成し遂げるのみだ。
2015年6月29日 埼玉新聞掲載