ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
高校野球News
管理人 / 2015-06-30 09:38:00 No.32390
第97回高校野球 埼玉大会
『STOP THEウラガク2015』2
金星再現へ94人一丸
川口 終盤の粘り強さに磨き

昨夏の3回戦、ノーシード川口が選抜大会優勝投手の左腕小島(現早大)を擁し、3連覇を目指した浦和学院に4−1で快勝した。打線は大会前に徹底的に鍛えた左腕対策が実り、序盤に小島を攻略。投げては当時2年左腕中島が1失点完投した。この1年間、県内大会で浦和学院に勝った唯一のチームである。

5回戦まで勝ち進んだ後、中島を含めレギュラー6人が残った新チームは、昨秋は県2回戦で朝霞に2−5、春は南部地区代表決定戦で立教新座に2−3と競り負けた。いずれも先制しながら逆転を許し、終盤の好機をものに出来なかった。

3年生は2012年の春夏4強入りを見て入学を決意した学年。粒はそろっているはずだが、ここまで思うような結果を残していない。昨年の大会は上級生に付いて行くだけでよかった。自分たちが最上級生になった時、足りないものは責任感だったことに気付いた。「自慢できるチームに」を合い言葉に、学校生活でも周囲が嫌がる仕事を率先して引き受けた。

不足していた勝負強さを磨くべく、今月上旬から劣勢で迎えた終盤3イニングを想定した実戦練習に励んだ。中旬の福島遠征では終盤に試合をひっくり返す粘りを見せるなど、「負けていても役割をこなせばいい」と効果はすぐに表れた。

この春は1年生37人が入部。マネージャー5人を含めて部員数94人の大所帯となった。主将の池島は「94人、一人一人が戦力になって強豪私立を倒して甲子園に行く。中途半端はやらない」。2、3年生を含めて退部者が1人もいないことも結束の強さを示している。

鈴木監督は「ここにきてひと皮むけたのか、たくましくなっている。去年の経験が生き始めている」と選手の成長を実感する。エース中島も「一丸となって初戦からぶつかりたい。気持ちで負けなければ絶対に勝てる」と力を込める。浦和学院と対戦するとしたら準決勝。王者に再び土をつけて、頂点に駆け上がるつもりだ。

2015年6月30日 埼玉新聞掲載

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。