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高校野球News
管理人 /
2015-07-01 09:19:00
No.32403
第97回高校野球 埼玉大会
『STOP THEウラガク2015』3
激しい競争 増す地力
春日部共栄 2連覇へ豊富な選択肢
「ことしの共栄は(力が)落ちる」−。周囲からささやかれ続けた1年だった。
エース左腕金子ら層の厚い投手陣、打線も中軸に守屋、原田とタレントを擁した昨夏は、波乱続きの大会で地力を発揮して9年ぶり5度目の甲子園に出場を果たした。1回戦で春夏連覇を狙った龍谷大平安(京都)に5−1で快勝し、本多監督に甲子園10勝目をプレゼントした。
例年より約1カ月遅れた新チームの始動。甲子園メンバーも18人中15人が3年生だったため、残ったのは清水、高野、関谷の3人のみ。昨秋の東部地区大会では外野手がアウトカウントを間違えるなど、経験の浅さを露呈してしまった。
秋の県大会は埼玉栄、本庄第一と難敵を退けたものの、春日部東との準々決勝では守備の乱れから失点を重ねて4−8で敗れ、2季連続の甲子園出場を逃した。主将の清水は「チーム全体で勝ちにこだわるより、それぞれが自分のプレーに精一杯だった」と振り返る。
自分たちの弱さをかみしめながら猛練習に励んだ冬場を乗り越え、春に練習試合が解禁されると常総学院(茨城)、東海大甲府(山梨)など関東の強豪に連戦連勝。就任36年目の本多監督も「これだけ多くのパターンを試したことはない」とうなるほど、激しいチーム内競争で力をつけた。
春季大会もオーダーを組み替えながら勝ち上がり、準々決勝で浦和学院と対戦。二、三回と序盤から守備のミスから失点する悪癖が顔を出し、2−8と完敗した。「1球を無駄にしない執着心を感じた」(清水)と技術面より精神面での差を痛感する結果に終わった。
夏を前に、エースで4番の右腕高野を軸に仕上がりは順調。本多監督がトーナメントを勝ち抜くための必須条件に掲げる守備や走塁にはまだまだ波があり、指揮官は「起用法が鍵。勝たせがいのあるチーム」と目を光らせる。例年にない豊富な選択肢を武器に、総合力で2連覇へ突き進む。
2015年7月1日 埼玉新聞掲載
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『STOP THEウラガク2015』3
激しい競争 増す地力
春日部共栄 2連覇へ豊富な選択肢
「ことしの共栄は(力が)落ちる」−。周囲からささやかれ続けた1年だった。
エース左腕金子ら層の厚い投手陣、打線も中軸に守屋、原田とタレントを擁した昨夏は、波乱続きの大会で地力を発揮して9年ぶり5度目の甲子園に出場を果たした。1回戦で春夏連覇を狙った龍谷大平安(京都)に5−1で快勝し、本多監督に甲子園10勝目をプレゼントした。
例年より約1カ月遅れた新チームの始動。甲子園メンバーも18人中15人が3年生だったため、残ったのは清水、高野、関谷の3人のみ。昨秋の東部地区大会では外野手がアウトカウントを間違えるなど、経験の浅さを露呈してしまった。
秋の県大会は埼玉栄、本庄第一と難敵を退けたものの、春日部東との準々決勝では守備の乱れから失点を重ねて4−8で敗れ、2季連続の甲子園出場を逃した。主将の清水は「チーム全体で勝ちにこだわるより、それぞれが自分のプレーに精一杯だった」と振り返る。
自分たちの弱さをかみしめながら猛練習に励んだ冬場を乗り越え、春に練習試合が解禁されると常総学院(茨城)、東海大甲府(山梨)など関東の強豪に連戦連勝。就任36年目の本多監督も「これだけ多くのパターンを試したことはない」とうなるほど、激しいチーム内競争で力をつけた。
春季大会もオーダーを組み替えながら勝ち上がり、準々決勝で浦和学院と対戦。二、三回と序盤から守備のミスから失点する悪癖が顔を出し、2−8と完敗した。「1球を無駄にしない執着心を感じた」(清水)と技術面より精神面での差を痛感する結果に終わった。
夏を前に、エースで4番の右腕高野を軸に仕上がりは順調。本多監督がトーナメントを勝ち抜くための必須条件に掲げる守備や走塁にはまだまだ波があり、指揮官は「起用法が鍵。勝たせがいのあるチーム」と目を光らせる。例年にない豊富な選択肢を武器に、総合力で2連覇へ突き進む。
2015年7月1日 埼玉新聞掲載