ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
野球部 情報
管理人 / 2015-07-09 07:46:00 No.32449
狙え頂点 明日開幕
開会式は県営大宮で

第97回全国高校野球選手権埼玉大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)は10日、さいたま市大宮区の県営大宮球場で開幕する。出場は157チームを予定。開会式は午前11時から、開幕試合の開智―新座総合は午後1時半から始まる。

開会式の選手宣誓は、大会回数と同じ番号の「97」を引いた深谷の江原敬登主将(3年)が務めるほか、開幕試合の始球式では、公募のうえ抽選で選ばれた、ふじみ野市立西小学校6年の山口達也君(11)がマウンドに立つ。

創部2年目で埼玉大会初出場の細田学園は、12日に朝霞市営球場で坂戸西と、3年生17人だけの成徳大深谷は同日に上尾市民球場で所沢北との初戦を迎える。また、連合チームの「上尾鷹の台・上尾橘・大宮商・岩槻北陵」は同日に慶応志木と、「羽生実・新座」は11日に八潮とそれぞ初戦を戦う。

2015年7月9日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2015-07-09 08:03:00 No.32450
高め合う力・埼球のみち
浦和学院「チーム成長へ仲間意識を」
失敗、責任 全員で共有

「勝ちたくないのか!」
ノックをする中村要コーチ(41)の手が止まった。

怒気のこもったその声が向けられたのは、エラーをした選手ではない。ミスを見ても黙っていた、控え選手も含めた練習中の選手全員だ。「失敗を指摘しあって、共有しなければチームを裏切ることになる」と話す中村コーチにとって、優勝を逃した昨夏の記憶はまだ新しく、苦い。

現チームになって公式戦の敗戦は、昨秋の神宮大会と今春の選抜の2敗だけだ。だが、昨夏の敗戦が節目節目で尾を引いているという。

2013年選抜大会の優勝投手を擁しながら、まさかの埼玉大会3回戦敗退。エース一人にプレッシャーがかかっていた。「レギュラーだけがチームじゃない。失敗はチーム全員で向き合う」。この時、中村コーチが得た教訓だ。

社会人野球を経て、浦和学院のコーチに赴任して6年目。「もっと選手といる時間を増やしたい」と苦学の末、教員免許を取得。昨年から社会科の教諭として、部員たちと教室でも向き合う。練習だけではわからなかった選手らの日常を観察し、アドバイスできる強みがある。

「(選手の)足元の私生活から変えていく必要がある」。責任感と仲間意識のあるチーム全体の成長を目指す。

4強に終わった今春の選抜大会。昨秋の神宮大会で10−0と快勝した東海大四(北海道)に、準決勝で1−3と敗退。2年ぶりの優勝は、指の間をすり抜けていった。森士監督(51)は「裏付けのない『勝てるんじゃないか』という思い込みがあった」と振り返る。

選抜大会後、頻繁にベンチ入りメンバーを入れ替えた。春の関東大会では新たに5人がベンチ入りした。だが、その5人のうち、夏の埼玉大会の登録選手に残ったのは3人。常に競争する環境に置くことで「活性化を図る」狙いがあるという。

ただ、あくまでチームのまとまりは忘れない。主将も春の関東大会後、津田翔希選手(3年)から、渡辺亮太選手(同)に変わったが、その意図は「プレーの主将=津田」「精神面の主将=渡辺」の役割分担だ。

森監督は言う。「『浦学』の名前でつぶされるか。プレッシャーをはねのけて生かすことができるか」。昨夏を乗り越えた時、全国制覇が見えてくる。

2015年7月9日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2015-07-09 08:30:00 No.32451
本命浦学、春夏甲子園射程 第97回全国高校野球埼玉大会あす開幕

第97回全国高校野球選手権埼玉大会は10日、県営大宮球場で、連合2チームを含む157チームが参加して開幕する。

優勝争いの大本命は選抜大会4強で2年ぶり13度目の栄冠を目指すAシード浦和学院。秋春2季連続で県、関東大会を制した実力は全国トップクラスだ。

対抗は浦和学院とは逆のブロックに集まった。初優勝を狙うAシード川越東は昨秋と春の県大会、春の関東大会で準優勝と実績十分。春4強のBシード聖望学園、昨秋ベスト4のCシード花咲徳栄。そして、昨年9年ぶりに優勝したCシード春日部共栄も連覇を虎視眈々(たんたん)と頂点を見据えている。

初の春4強と躍進したBシード成徳大深谷は夏も旋風を起こせるか。

1枚の甲子園切符を懸けた戦いの行方を四つのゾーンに分け探った。

★投打で充実、隙なし 浦和学院−朝霞ゾーン
県内12連勝中の浦和学院の力が抜けている。昨年はAシードで臨みながら3回戦で早々と姿を消したが、油断なく一戦必勝で臨めば、順当に勝ち上がるだろう。

“ダブルクリーンアップ”を組める強力打線が充実している。俊足巧打の諏訪と臺のチャンスメークから津田、山崎滉、高橋の中軸がきっちりつなぐ。下位にも荒木、西野ら勝負強い打者が並び、どこからでも得点が狙える。抜群のマウンド度胸が光るエース左腕江口に加え、春は左腕小倉と2年生右腕榊原も経験を積み、夏の連戦を乗り切る布陣が整った。

初戦の2回戦で対戦する大宮西は右腕長岡が持ち味の球威を存分に生かしたい。下級生主体の川越工も初戦で勢いづけば好試合を演じそう。4回戦は横山ら投手陣の駒がそろう南稜か。昌平は春季県大会で浦和学院に7回1失点と好投した右横の岩瀬に期待。昨秋主戦の山田も切れのある球を投げる。

反対側は昨夏4回戦の主力6人が残る朝霞が有力だ。秋春8強と実績は十分で右横の木村、右下の田頭らの継投が軸。守備も捕手中野らセンターラインを中心に万全で、持ち味の終盤の粘りを生かしたい。

慶應志木は工藤晃、中川の二遊間を軸とする堅実な守備が売り。出塁率の高い1番栗原を得点圏に置き、本岡、工藤恭、石井の中軸に期待。部員98人と強化が著しい叡明との対戦が予想される3回戦がヤマになりそう。

初出場の細田学園は唯一の3年生で主将の原嶋が精神的な柱。大宮北の右腕青柳は荒削りながらプロも注目する逸材。打線が活発な富士見も上位を狙える地力がある。

★実力拮抗し混戦も 春日部東−成徳大深谷ゾーン
春4強の成徳大深谷をはじめ、春日部東、市川越、浦和実のシード勢、埼玉栄、上尾、川口とノーシードにも実力校が並ぶ。多くのチームが4強入りの可能性を秘める混戦のゾーンと言える。

成徳大深谷は今春、3年生17人で創部初の4強入り。春季県大会2完封のエース右腕落合は球威のある直球が持ち味。打線は高橋、後藤の1、2番と小技の利く3番河田から、勝負強い4番江花につなぐ。

初戦から地力のある所沢北と対戦し気が抜けない。4回戦でぶつかりそうな川口は昨夏3回戦で浦和学院を破った。左腕エース中島が健在で難しい相手になりそうだ。

秋、春と延長戦で涙をのんだ浦和実は渡部、横田、飯塚の中軸が好調。山村国際は昨年開幕戦の花咲徳栄戦で1失点完投した右腕酒巻を擁する。本庄東、桶川も侮れない存在。

昨秋ベスト4の春日部東は比較的組み合わせに恵まれた。球持ちのいいエース右腕木下の復帰が最大の好材料。小川、菅谷の両右サイドら豊富な投手陣を束ねる捕手森合は強肩と頭脳的なリードが光る。4回戦にはまとまりのある滑川総合が上がってきそうだが、5回戦まで順当か。

埼玉栄−上尾は1回戦の好カード。埼玉栄は東北(宮城)九州国際大付(福岡)を甲子園準優勝に導いたベテラン若生正広監督が、どこまでチーム力を上げてきているか。上尾は例年より力のある打撃で勢いに乗りたい。

昨年準優勝の市川越は登坂、永光と右の二枚看板で臨む。特に昨夏4試合に登板した好投手・登坂の出来がポイントになりそうだ。

★戦力そろう3校軸 春日部共栄−聖望学園ゾーン
春季県3位で関東大会でも作新学院(栃木)と延長十回の激戦を演じた聖望学園が総合力で一歩リードする。春は戦力の底上げを図った昨夏王者の春日部共栄、ノーシードながら夏に強い本庄第一が追う展開か。

聖望学園は右横から正確にコースを突く松本が抜群の安定感でチームをけん引する。打撃センス抜群の1番大野泰から一発のある4番大野亮につなぐ打線は破壊力十分。近年の成績を見ると鬼門は序盤で、春日部−武南の勝者と対戦する3回戦がポイント。準々決勝は本庄第一−春日部共栄の勝者と4強入りを争う形になりそう。

2連覇を狙う春日部共栄はエースで4番の右腕高野が中心。右横の金子と2年生右腕大道が負担を軽減したい。左手を痛めていた主将の遊撃手清水の復帰と、激しいチーム内競争で攻守の厚みは増している。初戦の早大本庄は基本に忠実で気が抜けず、3回戦で対戦が予想される西武台も左腕唐沢ら投打に力がある。

エース左腕北島が躍進の鍵を握る松山は春日部共栄とぶつかる4回戦が正念場。本庄第一も仕上がりは上々で、ライバルたちにとっては不気味な存在。権藤、馬場の2年生投手を軸に、徹底したゴロ打ちでしぶとく勝ち上がってきそう。

久喜北陽、正智深谷のシード勢も意地を見せたい。久喜北陽は昨夏を経験した右腕吉田−五十嵐のバッテリーを軸に春の1、2回戦でサヨナラ勝ちと粘り強さが光る。昨夏4強の正智深谷は捕手大沢を中心とした堅守で接戦をものにしていきたい。例年以上に打線がつながる立教新座、屈指の強打者・真崎を擁する入間向陽も力がある。

★最激戦区、2強優位 川越東−花咲徳栄ゾーン
浦和学院に次ぐ総合力を有する川越東と花咲徳栄が両端に収まった最激戦区。上位進出を狙うチームが点在するものの、地力優位の2校が4強入りを懸けた準々決勝で激突する可能性は高い。

投打に完成度の高い川越東は高橋、磯川と左右の2本柱が夏を前に上り調子。春先から打力の向上も顕著で、春夏通じて初の甲子園出場も現実味を帯びてきた。川越初雁球場での初戦は川越の全校応援が予想され、夏独特の雰囲気の中でも従来通りの力を発揮できれば波に乗れそうだ。

昨年初戦敗退の花咲徳栄は2年生の本格派左腕高橋と右腕鎌倉の両輪がけん引する。俊足の1番久々宇(くぐう)、プロ注目の大滝が4番に座る打線も強力で、昨秋4強、春8強の成績以上に陣容は充実している。3回戦は昨夏16強の埼玉平成、4回戦は西部の新鋭・山村学園との対戦か。

西武文理と大宮東のDシードは初戦から白熱した展開が予想される組み合わせ。小技が光る西武文理は、昨夏8強・蕨との機動力対決を制して勢いをつけたい。両校とも先行逃げ切りを身上とするだけに、先制点が勝敗を分ける。課題とする守備のミスを減らして攻撃のリズムをつくれれば、所沢−鷲宮の勝者との3回戦も危なげない。

ふじみ野と対戦する昨夏4強の大宮東はレギュラー全員が入れ替わり、総力戦で夏に挑む。右横の大家、右上の佐々木ら投手陣の粘りが不可欠。荒井、岩崎らが中軸を担う特長の打撃力で序盤から投手陣を援護したい。所沢商、狭山ヶ丘なども実力がある。下級生主体で臨む市川口と強打・栄北の2回戦も目が離せないカードだ。

2015年7月9日 埼玉新聞掲載

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。