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侍ジャパンU- 18情報
管理人 /
2015-08-26 13:02:00
No.32965
野球U18W杯:28日開幕 悲願の世界頂点へ
日本で初めて開催される野球の第27回U−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯=毎日新聞社など後援)が28日、開幕する。前回大会準優勝で初優勝を狙う日本、2連覇中の米国、大会最多の優勝11回を誇るキューバなど12カ国・地域が参加。会場は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場と、大阪府内の舞洲、豊中ローズ、南港中央の3球場。9月5日まで予選ラウンドなどがあり、6日午後6時から阪神甲子園球場で決勝を行う。
高校日本代表は4度目の出場で、2004年と13年に準優勝し、12年は6位。20年東京五輪で野球が復活した場合、主力となる年代の日本代表20人が、初の頂点を目指す。【安田光高】
★甲子園で培った粘りで 西谷浩一監督
高校野球100年の節目。決勝が行われる阪神甲子園球場では、今月20日まで全国高校選手権が開催されていた。その熱気が冷めやらぬ中で迎えるW杯。2013年の前回大会に続いて代表監督を務める大阪桐蔭の西谷浩一監督(45)に聞いた。
★地元でしっかり
「海外で戦う時より応援してもらえると思う。高校生の代表として、しっかり戦っていきたい」
韓国で開催された12年の前々回大会のメンバーだった、大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手(現阪神)や岩手・花巻東の大谷翔平投手(現日本ハム)は現在、野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれている。
「最近の高校生は、将来的に『侍ジャパンに入りたい』と言うようになってきた。この世代の選手は、成長すればトップチーム入りにつながる。そうなると、高校野球の発展につながっていく」
日本にとっても西谷監督にとっても、「忘れ物」を取り戻す戦いだ。台湾で行われた前回大会。日本は決勝で米国に敗れ、準優勝に終わった。大阪桐蔭の森友哉捕手(現西武)が主将を務め、神奈川・桐光学園の松井裕樹投手(現楽天)、群馬・前橋育英の高橋光成投手(現西武)、愛媛・済美の安楽智大投手(現楽天)らがいた。
「技術だけでなく、気持ちのある選手が多く、あの選手たちで勝ちたかった。今回、チャンスをいただいたので、新しいメンバーとやりたいと思った」
★1、2戦目が鍵
国際大会での戦い方について、短期間でのチーム作り▽木製バットへの対応▽ストライクゾーン−−の三つをポイントに挙げる。また、代表チームならではの難しさもあるという。
「大会まで準備期間は約1週間。1年かけてチームを作るのも大変なのに、1週間ではとても難しい。前回は各選手と面談し、選手が所属する学校の監督に連絡を取った。性格、特徴などを聞いた。選手同士にも積極的にコミュニケーションを取るよう促した」
高校野球の試合では金属製バットを使用しており木製バットに不慣れな面があるが、前回は一定の対応ができた。予選リーグ8試合のチーム打率は3割4分5厘。出場12チームのトップだった。
「木製だとしっかりミートしないといけないと考えがちだが、コンパクトに振り抜くことが大切。機動力も武器。ヒットを打って走れば、二塁打と同じ。日本のスモールベースボールは小さな野球ではなく、きめ細かな野球だと思っている」
今大会の予選第1ラウンドは5連戦。第1戦はブラジル。第2戦で早くも米国とぶつかる。
「本当に紙一重の戦い。急造チームにとって、勝つことは結束力を高める一番の薬。1、2戦目が鍵を握る」
★日本の良さ発信
前回、海外チームと対戦して「ベースボール」と「高校野球」の文化の違いも感じた。
「例えば、攻守交代。日本では守備位置まで全力疾走することが染みついている。海外選手はベンチで水分補給し、少し休んでからゆっくりと守備に就く。甲子園と違ってスローペースで戸惑ったが、日本のいいところは、消す必要も海外に合わせる必要もないと選手に伝えた」
高校野球の良さも改めて分かった。前回、準優勝に終わった後、審判に掛けられた言葉を覚えている。
「『日本のプレースタイル、マナーは世界一だった』。子どものころからやってきた野球道、野球を通じて学んだことが、世界大会でも発揮された。認められている部分があった。日本の良さは世界に発信していきたい」
初の自国開催ということで、大きな期待と重圧がかかる。
「高校生世代で、甲子園のような球場を満員にするのは日本しかない気がする。そんな甲子園で培われ、高校野球は100年。高校生年代で日本が世界トップであることを証明したい。粘り強く日本らしい戦い方をすれば、勝機はあると思う。高校野球ファンや子どもたちに『世界一になった』といい報告ができるようにしたい」
2015年8月26日 毎日新聞掲載
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日本で初めて開催される野球の第27回U−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯=毎日新聞社など後援)が28日、開幕する。前回大会準優勝で初優勝を狙う日本、2連覇中の米国、大会最多の優勝11回を誇るキューバなど12カ国・地域が参加。会場は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場と、大阪府内の舞洲、豊中ローズ、南港中央の3球場。9月5日まで予選ラウンドなどがあり、6日午後6時から阪神甲子園球場で決勝を行う。
高校日本代表は4度目の出場で、2004年と13年に準優勝し、12年は6位。20年東京五輪で野球が復活した場合、主力となる年代の日本代表20人が、初の頂点を目指す。【安田光高】
★甲子園で培った粘りで 西谷浩一監督
高校野球100年の節目。決勝が行われる阪神甲子園球場では、今月20日まで全国高校選手権が開催されていた。その熱気が冷めやらぬ中で迎えるW杯。2013年の前回大会に続いて代表監督を務める大阪桐蔭の西谷浩一監督(45)に聞いた。
★地元でしっかり
「海外で戦う時より応援してもらえると思う。高校生の代表として、しっかり戦っていきたい」
韓国で開催された12年の前々回大会のメンバーだった、大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手(現阪神)や岩手・花巻東の大谷翔平投手(現日本ハム)は現在、野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれている。
「最近の高校生は、将来的に『侍ジャパンに入りたい』と言うようになってきた。この世代の選手は、成長すればトップチーム入りにつながる。そうなると、高校野球の発展につながっていく」
日本にとっても西谷監督にとっても、「忘れ物」を取り戻す戦いだ。台湾で行われた前回大会。日本は決勝で米国に敗れ、準優勝に終わった。大阪桐蔭の森友哉捕手(現西武)が主将を務め、神奈川・桐光学園の松井裕樹投手(現楽天)、群馬・前橋育英の高橋光成投手(現西武)、愛媛・済美の安楽智大投手(現楽天)らがいた。
「技術だけでなく、気持ちのある選手が多く、あの選手たちで勝ちたかった。今回、チャンスをいただいたので、新しいメンバーとやりたいと思った」
★1、2戦目が鍵
国際大会での戦い方について、短期間でのチーム作り▽木製バットへの対応▽ストライクゾーン−−の三つをポイントに挙げる。また、代表チームならではの難しさもあるという。
「大会まで準備期間は約1週間。1年かけてチームを作るのも大変なのに、1週間ではとても難しい。前回は各選手と面談し、選手が所属する学校の監督に連絡を取った。性格、特徴などを聞いた。選手同士にも積極的にコミュニケーションを取るよう促した」
高校野球の試合では金属製バットを使用しており木製バットに不慣れな面があるが、前回は一定の対応ができた。予選リーグ8試合のチーム打率は3割4分5厘。出場12チームのトップだった。
「木製だとしっかりミートしないといけないと考えがちだが、コンパクトに振り抜くことが大切。機動力も武器。ヒットを打って走れば、二塁打と同じ。日本のスモールベースボールは小さな野球ではなく、きめ細かな野球だと思っている」
今大会の予選第1ラウンドは5連戦。第1戦はブラジル。第2戦で早くも米国とぶつかる。
「本当に紙一重の戦い。急造チームにとって、勝つことは結束力を高める一番の薬。1、2戦目が鍵を握る」
★日本の良さ発信
前回、海外チームと対戦して「ベースボール」と「高校野球」の文化の違いも感じた。
「例えば、攻守交代。日本では守備位置まで全力疾走することが染みついている。海外選手はベンチで水分補給し、少し休んでからゆっくりと守備に就く。甲子園と違ってスローペースで戸惑ったが、日本のいいところは、消す必要も海外に合わせる必要もないと選手に伝えた」
高校野球の良さも改めて分かった。前回、準優勝に終わった後、審判に掛けられた言葉を覚えている。
「『日本のプレースタイル、マナーは世界一だった』。子どものころからやってきた野球道、野球を通じて学んだことが、世界大会でも発揮された。認められている部分があった。日本の良さは世界に発信していきたい」
初の自国開催ということで、大きな期待と重圧がかかる。
「高校生世代で、甲子園のような球場を満員にするのは日本しかない気がする。そんな甲子園で培われ、高校野球は100年。高校生年代で日本が世界トップであることを証明したい。粘り強く日本らしい戦い方をすれば、勝機はあると思う。高校野球ファンや子どもたちに『世界一になった』といい報告ができるようにしたい」
2015年8月26日 毎日新聞掲載