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野球部 情報
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2015-10-04 22:55:00
No.33561
浦学連覇、徳栄に6−4 共栄も関東大会へ
秋季高校野球大会最終日は4日、県営大宮球場で決勝と3位決定戦が行われ、2年連続の選抜大会出場を狙う浦和学院が花咲徳栄に6―4で打ち勝ち、2年連続14度目の栄冠に輝いた。3位決定戦は春日部共栄が狭山ケ丘を3―1で下し、5年ぶり13度目の関東大会出場を決めた。関東大会は31日に県営大宮、市営大宮球場で開幕し、11月4日に決勝が実施される予定。組み合わせ抽選会は21日に行われる。
浦和学院は一回に諏訪の右前適時打で先制すると、三回に諏訪の適時打と幸喜のスクイズで2点を追加。四、五回にも犠飛で着実に加点し、七回2死二塁では梶山が右前適時打。投手陣は辻、大沢、榊原の継投で逃げ切った。
春夏連続の甲子園出場を目差した今夏の大会は、準決勝で白岡に1―4と屈辱の敗戦を喫した。選抜大会4強の強力打線が沈黙し、公立校の勢いにのみ込まれた。森監督は「負けることへの危機感、侮りという部分で、僕と選手たちの間に溝があった。経験の差で理解はできなくとも、理解しようという意識が欲しかった」と振り返る。
ナインに不足していた"意識"の向上を課題に始動した新チーム。昨季から主力の諏訪が主将として声をからして鼓舞し続け、引退した3年生も毎日練習に参加して下級生を支え続けた。エース右腕の榊原は「3年生のためにも、上へつながる大会に勝つことができて良かった」と先輩たちへの感謝を口にする。
諏訪は「自分が声を掛けるとつなげてくれる」と、まとまりの良さを特長に挙げる。指揮官は選抜大会4強の前チームと比べ、「伸びしろは今年が勝る」と期待を込める一方で、「現段階での仕上がりは去年の方が上」と現状を見つめる。関東大会まで1カ月弱、勝ち進むことで手にした時間が、ナインの成長を加速させることは間違いない。
★浦学、2年連続14度目V 果敢に攻撃 前半決着
秋の決勝で7度目の顔合わせとなった両雄の激突は、浦和学院の長年培ってきた勝負強さに軍配が上がった。
県大会出場校による投票で第1、第2シードに推された2強が前評判通りに勝ち上がり、相まみえた決勝。県内屈指のエース左腕高橋昂を温存した花咲徳栄に対し、浦和学院打線は序盤から果敢に攻め立てた。
一回の攻撃。先頭の家盛が四球を選び、杉山が右前に運ぶヒットエンドラン。無死一、三塁の好機をつくり、諏訪の右前適時打で難なく先制点をもぎ取った。
三回無死一塁の場面でも一塁走者杉山が果敢にスタートを切ると、諏訪が右中間へ適時二塁打。本塁への悪送球を逃さず諏訪が三塁へ進み、幸喜がきっちりスクイズを決めた。機動力を絡めた攻撃で2点を加え、四、五回も犠飛で差を広げた。
土壇場まで追い詰められた準々決勝の川越東戦でナインは力不足を痛感した。「優勝は森先生のおかげで、自分たちの力ではない。最後に校歌を歌えたことが不思議」と主将の諏訪。それでも自分たちの現状を把握し、役割を徹底して戦うことができたのは大きな強みだ。優勝の喜びに浸ることなく、試合後はすぐさまベンチで反省会を開いた。
今夏の甲子園8強のライバルを破った森監督だったが、「高橋君との対戦を果たせなかった。彼を意識したチームづくりをしないといけない」と本音を隠さない。「きょうの勝利は本当の喜びに達していない。お互いに真剣勝負をするときは必ず訪れる。楽しみは取っておきたい」。互いに切磋琢磨(せっさたくま)した戦いを来夏まで見据えていた。
★諏訪主将、打力でけん引
昨夏の悔しさを誰よりも知る浦和学院の主将で3番の諏訪が先制、勝ち越し打を含む4安打2打点で打線をけん引した。
一回、前を打つ家盛と杉山の1年生コンビが無死一、三塁の好機をつくると、「狙っていた」という直球が内に甘く入ってくるのを見逃さず右前へ痛烈な適時打。花咲徳栄の先発清水にいきなり先制パンチを浴びせた。
同点に追い付かれた後の三回には先頭の杉山が死球で出塁。ここで森監督のヒットエンドランのサインに応えて外角の直球を右中間に運び、一塁から一気に杉山が生還して勝ち越しに成功した。
六回は3打点目こそ逃したが中前打、八回にも左前打を放って得点機を演出した。それでも最後は2点差で逃げ切る形になり、「自分たちの甘いところが出て八回に3ランを打たれた。偶然ではなく必然」と受け止める。
前チームから残るレギュラーの1人として優勝にも満足せず気を引き締める。関東大会へ「きょうは最後まで集中力がなくてふがいない結果になった。今のチーム状況では足りない」と残り1カ月での成長を誓った。
★辻、初先発 力投も反省
公式戦初先発だった浦和学院の辻は七回まで1失点で試合をつくったものの、八回に浴びた3ランを反省した。
1死から安打と四球でピンチを招き、「走者を出してからの四球がよくなかった」と振り返る。決勝の舞台にも臆せず「みんなの力でここまで来られたので少しでも力になりたかった」と変化球を軸に打たせて取る投球を見せた。
準々決勝の川越東戦では好救援してサヨナラ勝ちを呼び込んだ。関東での登板を見据え「チームに流れを持ってくる投球をしたい」と意気込んだ。
★貴重な打点 チーム鼓舞 梶山
浦和学院の7番梶山が貴重な中押し点、ダメ押し点をたたき出した。
五回1死一、三塁、中犠飛でチーム5点目を稼ぐと、七回2死二塁では右前打で6点目。最後は追い上げられたため、結果的に大きな2打点だった。序盤から小刻みに加点し、「(森監督から)一回ごとの戦いだと言われていた。また次の回に追加点、という気持ちだった」と好機を生かした。
守っては捕手として3投手をリード。次の目標の関東制覇へ「課題を克服して優勝できるように頑張りたい」と意識した。
★甘さと遅れ 課題明確 花咲徳栄
花咲徳栄は絶対的エース・左腕高橋昂を疲労を考慮して休ませ、1年生右腕清水を先発マウンドに送り込んだ。
その時点である程度の失点は覚悟の上で、いかに点を奪うかが焦点だった。だがプレーボールからどこかちぐはぐでリズムが生まれない。
八回に隈本の3ランで一矢報いたもののエンジンのかかりは遅く、4−6のスコア以上の完敗。岩井監督は「打ち合いになって勝てるチームにまだなっていない」と渋い表情で回想し、続けて「根性とか粘り(がない)という言葉で片付けたくない。準備不足。メンタル面の甘さ」と精神面の弱さも指摘した。気持ちが引けて勝てるほど浦和学院は優しくなかった。
夏の甲子園大会に出場した新チームの始動は準々決勝で東海大相模(神奈川)に敗れた2日後の8月19日。あらゆる面での仕上がり、整備が遅れていることは確かに否めない。この状況で関東切符を勝ち取ったことは、何にも代え難い収穫と言える。
それでも前チームからのレギュラーで主将の岡崎は「それは言い訳にはしたくない。3点取られたら4点、10点取られたら11点取れるような攻撃力をつけたい」と足元と今後を見詰める。高橋昂は今月31日に開幕する関東大会へ「トクハル史上2季連続の甲子園出場は達成できてない。新しい歴史を自分たちの代でつくりたい」。敗戦を肥やしに、心身両面での成長を目指す。
2015年10月5日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報
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2015-10-05 07:47:00
No.33563
浦和学院14度目の優勝 秋季高校野球県大会
秋季高校野球県大会は4日、県営大宮球場で決勝があり、浦和学院が花咲徳栄を破り、2年連続14回目の優勝を飾った。3位決定戦は春日部共栄が狭山ケ丘を下し、開催県に与えられた3枠目の関東大会出場権をえた。関東大会は31日〜11月4日に同球場と市営大宮球場であり、来春の選抜大会の出場校を決める重要な判断材料となる。
★チーム導く一打、主将の覚悟示す 浦学・諏訪選手
一回裏無死一、三塁。1年生コンビが安打などで好機をつくった。浦和学院の3番を打つ諏訪賢吉(ただよし)主将(2年)は心に決めて打席に入った。「主将としての覚悟を示す」
待っていた内角直球を右前にはじき返す。先制点に思わず塁上でガッツポーズが出た。
決勝前、引退後も練習のサポートをしてくれている3年生から声をかけられた。「花咲徳栄の方が上なんだから割り切ってやるしかないよ」。言葉に助けられ、のびのびとした打撃でこの試合4安打。チームを引っ張る結果を出し、夏の埼玉代表を破った。
しかし、試合後は反省の言葉が続いた。終盤の相手の3点本塁打は「チーム全体に流れていた甘いムードをとめられなかった自分のせい」。優勝しても浦和学院の選手は喜びの表情を抑えていた。諏訪主将は「次は関東制覇を目指します」。早くも1カ月後に気持ちは向いていた。
2015年10月5日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
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2015-10-05 08:18:00
No.33564
浦学が花咲徳栄下し連覇 春日部共栄も関東大会へ
秋季高校野球県大会は4日、決勝が県営大宮公園球場で行われ、浦和学院が夏の王者・花咲徳栄を下し、2年連続14回目の優勝を決めた。3位決定戦では春日部共栄が狭山ケ丘に勝利し、5年ぶり13回目となる関東大会への切符を手にした。関東大会は31日から、同球場など県内を舞台に行われる。
浦和学院は同点に追いつかれて迎えた三回裏、無死一塁から3番諏訪賢吉の適時二塁打で勝ち越し、その後も小刻みに得点を重ねた。先発の辻二郎は七回まで花咲徳栄打線を1失点に抑える好投を見せたが、八回、4番・隈本達也に3点本塁打を浴び降板。以降は継投で追加点を許さず、2連覇を成し遂げた。
森士(おさむ)監督は「全5試合が全て中身のある試合だった」と振り返り、「目指すは頂点という気持ちで挑む」と関東大会への意気込みを話した。
花咲徳栄は打線につながりを欠き、あと一歩で春夏連覇を逃した。
春日部共栄は二回、1死一塁から6番・浜田大輔の適時三塁打で先制。投げては鈴木慎吾と大道温貴の継投で相手を5安打1失点に抑え、接戦をものにした。
本多利治監督は「選手たちは潜在能力が高く、まだ伸びしろがある。関東大会では色々な選手を試したい」と抱負を語った。
狭山ケ丘は七回に1死一、三塁から9番・藤野優斗のスクイズで1点を返すも反撃はここまで。初の関東出場は果たせなかった。
2015年10月5日 産経新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
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2015-10-05 09:25:00
No.33565
秋の県大会 浦学連覇
秋季高校野球県大会決勝が4日、県営大宮球場で行われ、浦和学院が花咲徳栄の追い上げをかわし2年連続14度目の優勝を飾った。3位決定戦は、春日部共栄が狭山ヶ丘との接戦を制した。浦和学院、花咲徳栄、春日部共栄の3校が、31日から県内で開催される秋季関東大会に出場し、来春、甲子園球場で行われる選抜大会への出場を目指す。
★主将の一打 チームに勢い
一回、無死一、三塁の先制機。「主将として、チームを盛り上げたい」と打席に入った浦和学院の3番諏訪賢吉(2年)が内角高めの直球を振り抜くと、打球は右前へ。塁上で「よっしゃあ」とベンチに向けて力強く右手を突き上げ、チームに勢いを与えた。
敗退した夏の県大会準決勝では、先発出場して2安打を放ったが、「打点を挙げられず、貢献できなかった」と責任を感じていた。
この日は5打数4安打2打点の活躍。「結果を出すことができ、ほっとした」と笑顔を見せた。今月末からの関東大会に向け、「関東制覇を達成できるよう、チームの状態を仕上げていきたい」と意気込んだ。
★花咲徳栄追いつけず
浦和学院は1―1で迎えた三回、3番諏訪が2打席連続適時打となる右中間への二塁打を放ち、勝ち越し。好調な打線が計13安打で小刻みに得点し、リードを広げた。花咲徳栄は5点を追う八回、4番隈本が右越えに3点本塁打を放ち、2点差に迫ったが、浦和学院の継投にかわされ、追いつくことはできなかった。
2015年10月5日 読売新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
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2015-10-05 10:22:00
No.33566
浦学が打線好調で連覇
秋季県高校野球大会の決勝が4日、さいたま市大宮区の県営大宮公園野球場であり、浦和学院が花咲徳栄を6−4で破り、2年連続14回目の優勝を果たした。3位決定戦も行われ、春日部共栄が狭山ケ丘を3−1の接戦で制した。
浦和学院、花咲徳栄、春日部共栄の3校は、31日から県内で開催される関東大会に出場する。浦和学院は2年連続16回目、花咲徳栄は2年ぶり10回目、春日部共栄は5年ぶり13回目の出場となる。
浦和学院は、小刻みに点を刻む安定的な攻撃で相手を制した。初回に、諏訪賢吉(ただよし)主将(2年)の右前適時打で先制。三回に花咲徳栄の岡崎大輔主将(2年)の適時打で同点に追い付かれたが、その裏に諏訪主将の適時二塁打などで2点を奪い勝ち越した。四、五、七回にもそれぞれ1点を加え、13安打6得点と打線が好調だった。
花咲徳栄は、八回に主軸隈本達也選手(2年)が、右越え3点本塁打を放って、2点差としたが、打線が振るわず敗れた。
3位決定戦では、春日部共栄が1点リードの七回、又吉一瑳選手(1年)が左適時打でダメ押しの1点を加え、勝利した。
2015年10月5日 東京新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
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2015-10-05 11:41:00
No.33567
浦和学院が優勝 3位決定戦、春日部共栄も関東大会へ
秋季高校野球県大会(県高野連など主催、毎日新聞社後援)の決勝と3位決定戦が4日、さいたま市の県営大宮公園球場であった。決勝では、浦和学院が6−4で花咲徳栄を降し、2年連続14回目の優勝を果たした。3位決定戦では、春日部共栄が狭山ケ丘に3−1で勝ち、関東大会への出場権を獲得(5年ぶり13回目)した。31日から県内で始まる関東大会には、浦和学院、花咲徳栄、春日部共栄の3校が出場する。同大会での成績は、来春のセンバツ出場の選考にあたって参考にされる。
★花咲徳栄、及ばず
浦和学院は一回、2安打に犠打をからめて先制。その後も犠打を駆使して着実に加点し、高い得点力を見せつけた。花咲徳栄は八回に隈本達也選手の3点本塁打などで食い下がったが、打線のつながりに欠けた。
★気持ちでも成長を 浦和学院・2年 諏訪賢吉(ただよし)主将
主将として「自分がやるんだ」という強い気持ちで今大会に臨んだ。試合中は主将であることを意識しないが、試合前には円陣を組んでチームメートに「がんばろうぜ」と声をかける。決勝の一回、1、2番の1年生が作ったチャンスを生かそうと、狙っていたストレートを右翼にはじき返し、先取点に結び付けた。七回までに6−1と大きくリードしたが、「流れが悪い」と感じ「集中して一つずつアウトを取っていこう」と話した直後の八回に3ランを打たれた。「投手だけのせいではない。偶然でもない」と気持ちの緩みを反省する。県大会優勝という結果にあぐらをかかず、関東大会までの1カ月で「気持ちの部分で成長したい」とさらなる飛躍を誓った。
浦和学院・花咲徳栄の両監督の話
★総合力上げたい 浦和学院・森士監督の話
(決勝は)内容がある試合だった。チームの仕上がりは(今春センバツ出場した)昨年の方が上だったが、今年のチームは伸び代がある。関東大会まで4週間あるので、総合力を上げたい。
★攻撃面で課題が 花咲徳栄・岩井隆監督の話
守備面では手応えのある試合ができたが、攻撃面では課題が残った。関東大会や全国大会ではレベルの高い投手と勝負しなければならない。時間がかかるが、これからじっくり取り組む。
2015年10月5日 毎日新聞埼玉版掲載
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秋季高校野球大会最終日は4日、県営大宮球場で決勝と3位決定戦が行われ、2年連続の選抜大会出場を狙う浦和学院が花咲徳栄に6―4で打ち勝ち、2年連続14度目の栄冠に輝いた。3位決定戦は春日部共栄が狭山ケ丘を3―1で下し、5年ぶり13度目の関東大会出場を決めた。関東大会は31日に県営大宮、市営大宮球場で開幕し、11月4日に決勝が実施される予定。組み合わせ抽選会は21日に行われる。
浦和学院は一回に諏訪の右前適時打で先制すると、三回に諏訪の適時打と幸喜のスクイズで2点を追加。四、五回にも犠飛で着実に加点し、七回2死二塁では梶山が右前適時打。投手陣は辻、大沢、榊原の継投で逃げ切った。
春夏連続の甲子園出場を目差した今夏の大会は、準決勝で白岡に1―4と屈辱の敗戦を喫した。選抜大会4強の強力打線が沈黙し、公立校の勢いにのみ込まれた。森監督は「負けることへの危機感、侮りという部分で、僕と選手たちの間に溝があった。経験の差で理解はできなくとも、理解しようという意識が欲しかった」と振り返る。
ナインに不足していた"意識"の向上を課題に始動した新チーム。昨季から主力の諏訪が主将として声をからして鼓舞し続け、引退した3年生も毎日練習に参加して下級生を支え続けた。エース右腕の榊原は「3年生のためにも、上へつながる大会に勝つことができて良かった」と先輩たちへの感謝を口にする。
諏訪は「自分が声を掛けるとつなげてくれる」と、まとまりの良さを特長に挙げる。指揮官は選抜大会4強の前チームと比べ、「伸びしろは今年が勝る」と期待を込める一方で、「現段階での仕上がりは去年の方が上」と現状を見つめる。関東大会まで1カ月弱、勝ち進むことで手にした時間が、ナインの成長を加速させることは間違いない。
★浦学、2年連続14度目V 果敢に攻撃 前半決着
秋の決勝で7度目の顔合わせとなった両雄の激突は、浦和学院の長年培ってきた勝負強さに軍配が上がった。
県大会出場校による投票で第1、第2シードに推された2強が前評判通りに勝ち上がり、相まみえた決勝。県内屈指のエース左腕高橋昂を温存した花咲徳栄に対し、浦和学院打線は序盤から果敢に攻め立てた。
一回の攻撃。先頭の家盛が四球を選び、杉山が右前に運ぶヒットエンドラン。無死一、三塁の好機をつくり、諏訪の右前適時打で難なく先制点をもぎ取った。
三回無死一塁の場面でも一塁走者杉山が果敢にスタートを切ると、諏訪が右中間へ適時二塁打。本塁への悪送球を逃さず諏訪が三塁へ進み、幸喜がきっちりスクイズを決めた。機動力を絡めた攻撃で2点を加え、四、五回も犠飛で差を広げた。
土壇場まで追い詰められた準々決勝の川越東戦でナインは力不足を痛感した。「優勝は森先生のおかげで、自分たちの力ではない。最後に校歌を歌えたことが不思議」と主将の諏訪。それでも自分たちの現状を把握し、役割を徹底して戦うことができたのは大きな強みだ。優勝の喜びに浸ることなく、試合後はすぐさまベンチで反省会を開いた。
今夏の甲子園8強のライバルを破った森監督だったが、「高橋君との対戦を果たせなかった。彼を意識したチームづくりをしないといけない」と本音を隠さない。「きょうの勝利は本当の喜びに達していない。お互いに真剣勝負をするときは必ず訪れる。楽しみは取っておきたい」。互いに切磋琢磨(せっさたくま)した戦いを来夏まで見据えていた。
★諏訪主将、打力でけん引
昨夏の悔しさを誰よりも知る浦和学院の主将で3番の諏訪が先制、勝ち越し打を含む4安打2打点で打線をけん引した。
一回、前を打つ家盛と杉山の1年生コンビが無死一、三塁の好機をつくると、「狙っていた」という直球が内に甘く入ってくるのを見逃さず右前へ痛烈な適時打。花咲徳栄の先発清水にいきなり先制パンチを浴びせた。
同点に追い付かれた後の三回には先頭の杉山が死球で出塁。ここで森監督のヒットエンドランのサインに応えて外角の直球を右中間に運び、一塁から一気に杉山が生還して勝ち越しに成功した。
六回は3打点目こそ逃したが中前打、八回にも左前打を放って得点機を演出した。それでも最後は2点差で逃げ切る形になり、「自分たちの甘いところが出て八回に3ランを打たれた。偶然ではなく必然」と受け止める。
前チームから残るレギュラーの1人として優勝にも満足せず気を引き締める。関東大会へ「きょうは最後まで集中力がなくてふがいない結果になった。今のチーム状況では足りない」と残り1カ月での成長を誓った。
★辻、初先発 力投も反省
公式戦初先発だった浦和学院の辻は七回まで1失点で試合をつくったものの、八回に浴びた3ランを反省した。
1死から安打と四球でピンチを招き、「走者を出してからの四球がよくなかった」と振り返る。決勝の舞台にも臆せず「みんなの力でここまで来られたので少しでも力になりたかった」と変化球を軸に打たせて取る投球を見せた。
準々決勝の川越東戦では好救援してサヨナラ勝ちを呼び込んだ。関東での登板を見据え「チームに流れを持ってくる投球をしたい」と意気込んだ。
★貴重な打点 チーム鼓舞 梶山
浦和学院の7番梶山が貴重な中押し点、ダメ押し点をたたき出した。
五回1死一、三塁、中犠飛でチーム5点目を稼ぐと、七回2死二塁では右前打で6点目。最後は追い上げられたため、結果的に大きな2打点だった。序盤から小刻みに加点し、「(森監督から)一回ごとの戦いだと言われていた。また次の回に追加点、という気持ちだった」と好機を生かした。
守っては捕手として3投手をリード。次の目標の関東制覇へ「課題を克服して優勝できるように頑張りたい」と意識した。
★甘さと遅れ 課題明確 花咲徳栄
花咲徳栄は絶対的エース・左腕高橋昂を疲労を考慮して休ませ、1年生右腕清水を先発マウンドに送り込んだ。
その時点である程度の失点は覚悟の上で、いかに点を奪うかが焦点だった。だがプレーボールからどこかちぐはぐでリズムが生まれない。
八回に隈本の3ランで一矢報いたもののエンジンのかかりは遅く、4−6のスコア以上の完敗。岩井監督は「打ち合いになって勝てるチームにまだなっていない」と渋い表情で回想し、続けて「根性とか粘り(がない)という言葉で片付けたくない。準備不足。メンタル面の甘さ」と精神面の弱さも指摘した。気持ちが引けて勝てるほど浦和学院は優しくなかった。
夏の甲子園大会に出場した新チームの始動は準々決勝で東海大相模(神奈川)に敗れた2日後の8月19日。あらゆる面での仕上がり、整備が遅れていることは確かに否めない。この状況で関東切符を勝ち取ったことは、何にも代え難い収穫と言える。
それでも前チームからのレギュラーで主将の岡崎は「それは言い訳にはしたくない。3点取られたら4点、10点取られたら11点取れるような攻撃力をつけたい」と足元と今後を見詰める。高橋昂は今月31日に開幕する関東大会へ「トクハル史上2季連続の甲子園出場は達成できてない。新しい歴史を自分たちの代でつくりたい」。敗戦を肥やしに、心身両面での成長を目指す。
2015年10月5日 埼玉新聞掲載