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野球部 情報
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2016-10-12 07:06:00
No.36219
浦学、徳栄を延長で下し3連覇 土俵際で勝負強さ 秋季県大会
(10日・県営大宮)
最終日は決勝を行い、浦和学院が花咲徳栄と延長の末にサヨナラ勝ち。11回に4−3で退け、3年連続15度目の栄冠に輝いた。
浦和学院は延長11回1死三塁から家盛が右前に決勝打を放ってけりをつけた。0−2の6回に二つの押し出し死球で同点に追い付き、7回に再び勝ち越された。2−3の9回に山本の適時二塁打で同点として延長戦に持ち込んだ。
浦和学院と花咲徳栄が来年の選抜大会へ最終関門となる関東大会(22〜24、29、30日・栃木)に出場。抽選会は12日に行われる。
★土俵際で勝負強さ
「良いゲームだった。粘り強く選手がよく頑張ってくれた」。浦和学院の森監督は手放しで称賛した。秋の決勝で8度目の顔合わせになった両雄の対決は、延長11回のサヨナラ勝ちで浦和学院が3連覇を達成した。
3−3の延長11回1死から3番山本が三塁打で出塁。続く4番家盛がカウント2ボールから3球目のフォークを体勢を崩されながら右前へ運ぶ。山本が生還し、3時間2分の熱戦に終止符を打った。家盛は「抜けてくれて最高にうれしかった」と勝利の余韻に浸った。
土俵際で踏みとどまった。2−3で入った9回には敗戦も覚悟。だが、1死から杉山、山本の連続二塁打で1点を返した。山本は「ここに立てているのは仲間や支えてくれた先輩たちのおかげ」と右翼フェンス直撃の同点二塁打。試合を振り出しに戻した。
一体感のある勝負強さは猛練習のたまものだ。夏の大会で市川越に敗戦した7月18日に新チームは始動。練習は1日も休まず、血のにじむ努力を続けた。森監督が「例年にない苦しさがあった」と漏らすのは、今夏に活躍した杉山、山本が体調を崩し、グラウンドから遠ざかっていたこと。
杉山は「夏はチームに迷惑を掛けた。チームのためにどうにかしたい一心だった」と9回の場面を振り返る。山本も「支えてくれた全員の思いを込めた」と周囲に感謝した。
今大会はBシードと前評判は決して高くなかった。しかし、試合をすればやはり強かった。「まだ伸びしろがある」と森監督は言う。先輩たちの悔しさを受け継いだ後輩たち。その思いが強さをより際立たせた。文字通りの全員野球で手にした優勝旗は例年以上の価値があるはずだ。
★思い背負い執念の一打 4番・家盛
熱戦に終止符を打ったのは浦和学院の4番家盛の一振りだ。3−3の延長11回1死三塁。これまで打ちあぐねていた花咲徳栄の右腕清水のフォークを体勢を崩しながら右前へ。「体が反応した」と右手一本で運ぶ執念のサヨナラ打だった。
常に投手の足元に強い打球を打つことを念頭に置く。「自分は4番目の打者。つなぐことを考えている」。チームプレーに徹する気持ちが殊勲打を生んだ。「練習を手伝ってくれた3年生、控え選手の思いを感じながら打った」と喜んだ。
★あと1本…攻撃面の「遅れ」響く
走攻守でそつがないのが花咲徳栄の野球。特に対戦相手が最も嫌がるのが、とにかくしぶとく、時に強力で、つながり出すと止まらない打線だ。
しかし、今チームが一番の課題としていて、岩井監督が「遅れている」と強調するのが「攻」の部分の打撃面。それが顕著に表れた決勝だった。
1回、死球と連続四球でいきなり無死満塁。労せずして築いた絶好機に野村の中犠飛で1点を先制後に須永、高井は捕邪飛、二ゴロで凡退。6、7回はともに敵失で1点ずつをもらいながらも、後続があえなく併殺や内野フライなどに倒れた。
終始、試合を優位に進めていただけに「あと一本、という場面で出ていれば相手を沈められた」と岩井監督。11回で放った安打はわずか5本。前チームからの主力の1番千丸、3番西川のレベルが突出している印象で、6番高井は「どの打順からスタートしても点を取れる打線になれないと」と危機感を募らせる。
それでも悲観することはない。浦和学院より、新チームの始動が1カ月遅い状況でもスコア上、互角に渡り合った底力はさすがの一言だ。
合言葉の“4季連続甲子園”が懸かる関東大会へ、主将の千丸は「関東に出るチームで自分たちが一番弱いと思っている」と前置きした上で「チャンスがあるからには勝ち取ってやるという気持ちで戦う」。愚直に伝統の野球を貫く覚悟だ。
★武器生かし攻めの投球 救援・清水
延長11回裏、1死三塁で低めのフォークを右前に運ばれ、サヨナラを許した花咲徳栄の右腕清水。「迷いなくスイングしてくるところが、(浦和学院と)自分たちとの違い」と悔しがった。
出番は2−0の6回。1死二、三塁で先発網脇からバトンを受けた。2死満塁から連続死球で追い付かれたが攻めの気持ちを忘れず最少失点に。9回にも同点とされた後の1死二、三塁をしのいだ。140キロ超の直球とフォークが武器の背番号1は関東大会へ「目標はセンバツ。自分たちの野球をしたい」と誓った。
2016年10月12日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報
管理人 /
2016-10-12 07:55:00
No.36220
浦学11回サヨナラV3 秋季高校野球県大会
秋季高校野球県大会は10日、県営大宮球場で決勝が行われ、延長11回の激戦の末に浦和学院が花咲徳栄を破り、3年連続15度目の優勝を飾った。両校は、22日から栃木県で開催される関東大会に出場し、甲子園球場で来春行われる選抜大会への出場を目指す。
浦和学院は2点を追う6回、失策と5番蛭間の左前二塁打などで2死満塁とチャンスを広げ、連続死球で同点に追いついた。7回に1点勝ち越されたが、9回、2番杉山と3番山本の連続二塁打で再び同点とした。延長11回、3番山本の右中間を破る三塁打で1死三塁の場面、4番家盛が右前適時打を放ちサヨナラ勝ちを収めた。
花咲徳栄は、相手3投手の継投に5安打と抑えられた。2日連続で先発した網脇は変化球がさえ、6回途中まで自責点1の好投を見せたが、継投が実らなかった。
★特訓の成果 家盛決めた
浦和学院の家盛陽介(2年)は、この日唯一のヒットがサヨナラ打となった。
11回1死三塁。それまで、相手のコースをつく投球に苦しんでいた。「ここで打たなければ仲間に申し訳ない」。内角低めのフォークをとらえ、打球が一、二塁間を抜けた瞬間、一塁へ向かいながらガッツポーズを作り、喜びを爆発させた。
レギュラーとして出場していた夏の県大会は4回戦でまさかの敗退。以後、1日も休まずに練習してきた。課題だった守備力向上のため、全体練習とは別にコーチのノックを受けた。引退した3年生に打撃投手を務めてもらって変化球対策に取り組み、決定的な場面で成果を出せた。
夏の悔しさをバネにつかんだ関東大会。「春、夏と逃した甲子園出場に向け、つなぐ打撃でチームに貢献したい」
2016年10月12日 読売新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
管理人 /
2016-10-12 08:58:00
No.36221
浦和学院、延長制し3年連続V
秋季県高校野球大会の決勝が10日、さいたま市大宮区の県営大宮公園球場であり、浦和学院が延長11回の末、4−3のサヨナラで花咲徳栄を破り、3年連続15回目の優勝を果たした。同大会決勝で延長戦が行われたのは16年ぶり。
両校は、22日から栃木県で開催される関東大会に出場する。浦和学院は3年連続17回目、花咲徳栄は2年連続11回目の出場。関東大会の結果は、来春のセンバツ出場校の選考で重要な参考資料になる。
浦和学院は序盤から追う展開。2点差の6回、蛭間拓哉選手(1年)の二塁打を足がかりに連続押し出しで同点に追い付いたが、7回に1点を奪われ再びリードを許した。しかし、9回に山本晃大(あきひろ)選手(2年)の適時二塁打で追いつくと、延長11回に家盛(やもり)陽介選手(同)の右前適時打でサヨナラ勝ちした。
花咲徳栄は初回、野村佑希選手(1年)の犠飛で1点を先制した。6、7回にもそれぞれ1点を奪ったが、6四死球や3失策など、守備が安定しなかった。
★<ヒーロー>浦和学院2年・山本晃大選手 起死回生同点打、サヨナラ口火も
1点を追う9回1死二塁、打席が回ってきた。凡打に倒れ、最後の打者になった、5月の春季関東大会の日本航空(山梨県)戦が頭をよぎる。
「また最後になるかも」。つい弱気になったが、「支えてくれた人のためにも活躍したい。過去は気にせず、打って同点にする。絶対ここで終わらせない」と自らを奮い立たせた。
相手投手のスライダーに体が勝手に反応しジャストミート。右中間を襲う値千金の同点適時打になった。11回には三塁打で出塁してサヨナラのお膳立てを果たし、家盛陽介選手の右前打で決勝のホームを踏んだ。
1年生からレギュラーに定着し、昨年の秋季県大会優勝にも貢献。この日も中軸の3番に座った。だが、センバツや夏の甲子園には届かず、落ち込む日々が続いていた。
新チームの中心として、「精神面が未熟」と自らの課題を意識した上で、「プレーで3年生に代わりチームを引っ張る」とあえて自らにプレッシャーをかけ、苦手を克服しようとしてきた。自らのバットでもぎ取った優勝。「センバツに必ず行く」と関東大会での活躍を誓った。
2016年10月12日 東京新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
管理人 /
2016-10-12 10:06:00
No.36223
浦学、延長制し3連勝 秋季高校野球県大会
徳栄逃げ切れず
秋季高校野球県大会は10日、県営大宮球場で決勝があり、浦和学院が延長の末、花咲徳栄にサヨナラ勝ちして3年連続15回目の優勝を果たした。
両校は22日から栃木県で行われる秋季関東大会に出場する。関東大会での成績が来春の選抜大会出場の選考材料になる。
◎…浦和学院が延長11回、三塁打の山本を家盛が右前安打でかえし、サヨナラ勝ち。1点を追う9回には杉山、山本の連続二塁打で追いつき、延長に持ち込んだ。花咲徳栄は1回無死満塁で野村の犠飛の1点にとどまり、その後も好機を生かしきれなかった。
2016年10月12日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
管理人 /
2016-10-12 12:27:00
No.36224
秋季高校野球県大会
浦学、延長制し3連覇 花咲徳栄と関東大会へ 22日開幕 /埼玉
秋季高校野球県大会(県高野連など主催、毎日新聞社後援)は10日、さいたま市大宮区の県営大宮公園球場で決勝を行った。ともに準決勝をコールドで勝ち上がった両雄の対決は、延長戦で浦和学院が花咲徳栄を4−3で降し、秋季県大会3連覇を果たした。両チームは22日に栃木県で開幕する関東大会に出場する。関東大会の結果は、来春のセンバツ出場校の選考で重要な参考資料になる。
★4番がサヨナラ打
浦学は9回に3番・山本の適時二塁打で同点とし、延長11回に4番・家盛がサヨナラ打を放った。徳栄は初回に4番・野村の犠飛で先制し、同点にされた直後の7回には相手のエラーで勝ち越したが、競り負けた。
★大活躍に充実感
浦和学院は、準決勝で本塁打を放った3番・山本晃大選手(2年)が決勝でも好調ぶりを見せつけた。1点を追う9回には、値千金の同点適時二塁打。試合後「前の打者がつないでくれたので、自分が何とかしたかった」と振り返った。また、延長11回には1死から右中間三塁打で出塁し、サヨナラのホームイン。土壇場でチームを勝利に導く活躍に「これまでチャンスをつぶしてきたので、仲間のために打ちたかった」と充実感をにじませた。
★「勝負強い自分」に自信 浦和学院2年・家盛(やもり)陽介選手
延長11回1死三塁。高ぶる気持ちを静めようと深呼吸し、この日6回目の打席に入った。それまでの5打席はノーヒット。その悔しさを晴らすかのように低めのフォークに食らいつき見事、4番の重責を果たした。
1年生の秋からレギュラーを張ってきた。変則投手にも対応できるよう、遅い球や左投手のスライダーを打つ練習を繰り返してきた。その努力が、県大会決勝という大舞台で生きた。自身にとって「高校初のサヨナラ打」で決めたチームの3連覇。試合後は、「自分は勝負強い」と自信をのぞかせた。
全国優勝経験もある名門校・浦和学院の主軸として「自分がチームを勝たせられないといけない。自分が落ち込んだら、チームも落ちてしまう」と心掛ける。
この夏、甲子園に行けなかった3年生が練習を手伝ってくれているといい「先輩の思いも感じながら、(関東大会も)一戦必勝で戦う」と力を込めた。
★踏ん張りきれず
花咲徳栄は綱脇慧(すい)投手(2年)が準決勝に続き、2日連続で先発。浦和学院の強力打線を相手に6回途中まで投げ、自責点1と粘りの投球を見せた。しかし、この回にピンチを作って降板。試合後「踏ん張りきれなかった。ピンチでも投球を続けられるように、精神力をもっとつけなければ」と悔しさをにじませた。それでも、次の関東大会に向け「自分がしっかり投げて勝っていきたい。全力で頑張る」と気持ちを切り替えていた。
▼両監督・主将の話 /埼玉
★粘り強くいい試合 浦和学院・森士監督
粘り強く、諦めることなく(試合が)でき、いいゲームだった。こういうレベルの相手と戦う経験ができたのは大きかった。ただ、投手力や守りのミスといった課題はあり、手放しでは喜べない。
★チーム総合力でV 浦和学院・赤岩航輔主将
今回の県大会は挑戦者の気持ちで戦い、チームの総合力で優勝できたと思う。関東大会は相手のレベルも高くなる。(決勝では)エラーが二つ出たので、基本からしっかり見直して臨みたい。
★タイムリー打てず 花咲徳栄・岩井隆監督
緊迫した試合の中でプレーできたことは収穫。タイムリーを打てなかったことが一番の敗因。一人一人が猛省しなければいけない。打撃力を鍛え、関東大会では徳栄らしいしぶとい野球をしたい。
★攻撃でミスなくす 花咲徳栄・千丸剛主将
絶対に勝つという気持ちでやってきたが、延長サヨナラ負けだっただけに悔しい。(今後は)攻撃面でミスをなくしたい。関東大会では(実力を)全て出せばおのずと結果はついてくると思う。
2016年10月12日 毎日新聞埼玉版掲載
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(10日・県営大宮)
最終日は決勝を行い、浦和学院が花咲徳栄と延長の末にサヨナラ勝ち。11回に4−3で退け、3年連続15度目の栄冠に輝いた。
浦和学院は延長11回1死三塁から家盛が右前に決勝打を放ってけりをつけた。0−2の6回に二つの押し出し死球で同点に追い付き、7回に再び勝ち越された。2−3の9回に山本の適時二塁打で同点として延長戦に持ち込んだ。
浦和学院と花咲徳栄が来年の選抜大会へ最終関門となる関東大会(22〜24、29、30日・栃木)に出場。抽選会は12日に行われる。
★土俵際で勝負強さ
「良いゲームだった。粘り強く選手がよく頑張ってくれた」。浦和学院の森監督は手放しで称賛した。秋の決勝で8度目の顔合わせになった両雄の対決は、延長11回のサヨナラ勝ちで浦和学院が3連覇を達成した。
3−3の延長11回1死から3番山本が三塁打で出塁。続く4番家盛がカウント2ボールから3球目のフォークを体勢を崩されながら右前へ運ぶ。山本が生還し、3時間2分の熱戦に終止符を打った。家盛は「抜けてくれて最高にうれしかった」と勝利の余韻に浸った。
土俵際で踏みとどまった。2−3で入った9回には敗戦も覚悟。だが、1死から杉山、山本の連続二塁打で1点を返した。山本は「ここに立てているのは仲間や支えてくれた先輩たちのおかげ」と右翼フェンス直撃の同点二塁打。試合を振り出しに戻した。
一体感のある勝負強さは猛練習のたまものだ。夏の大会で市川越に敗戦した7月18日に新チームは始動。練習は1日も休まず、血のにじむ努力を続けた。森監督が「例年にない苦しさがあった」と漏らすのは、今夏に活躍した杉山、山本が体調を崩し、グラウンドから遠ざかっていたこと。
杉山は「夏はチームに迷惑を掛けた。チームのためにどうにかしたい一心だった」と9回の場面を振り返る。山本も「支えてくれた全員の思いを込めた」と周囲に感謝した。
今大会はBシードと前評判は決して高くなかった。しかし、試合をすればやはり強かった。「まだ伸びしろがある」と森監督は言う。先輩たちの悔しさを受け継いだ後輩たち。その思いが強さをより際立たせた。文字通りの全員野球で手にした優勝旗は例年以上の価値があるはずだ。
★思い背負い執念の一打 4番・家盛
熱戦に終止符を打ったのは浦和学院の4番家盛の一振りだ。3−3の延長11回1死三塁。これまで打ちあぐねていた花咲徳栄の右腕清水のフォークを体勢を崩しながら右前へ。「体が反応した」と右手一本で運ぶ執念のサヨナラ打だった。
常に投手の足元に強い打球を打つことを念頭に置く。「自分は4番目の打者。つなぐことを考えている」。チームプレーに徹する気持ちが殊勲打を生んだ。「練習を手伝ってくれた3年生、控え選手の思いを感じながら打った」と喜んだ。
★あと1本…攻撃面の「遅れ」響く
走攻守でそつがないのが花咲徳栄の野球。特に対戦相手が最も嫌がるのが、とにかくしぶとく、時に強力で、つながり出すと止まらない打線だ。
しかし、今チームが一番の課題としていて、岩井監督が「遅れている」と強調するのが「攻」の部分の打撃面。それが顕著に表れた決勝だった。
1回、死球と連続四球でいきなり無死満塁。労せずして築いた絶好機に野村の中犠飛で1点を先制後に須永、高井は捕邪飛、二ゴロで凡退。6、7回はともに敵失で1点ずつをもらいながらも、後続があえなく併殺や内野フライなどに倒れた。
終始、試合を優位に進めていただけに「あと一本、という場面で出ていれば相手を沈められた」と岩井監督。11回で放った安打はわずか5本。前チームからの主力の1番千丸、3番西川のレベルが突出している印象で、6番高井は「どの打順からスタートしても点を取れる打線になれないと」と危機感を募らせる。
それでも悲観することはない。浦和学院より、新チームの始動が1カ月遅い状況でもスコア上、互角に渡り合った底力はさすがの一言だ。
合言葉の“4季連続甲子園”が懸かる関東大会へ、主将の千丸は「関東に出るチームで自分たちが一番弱いと思っている」と前置きした上で「チャンスがあるからには勝ち取ってやるという気持ちで戦う」。愚直に伝統の野球を貫く覚悟だ。
★武器生かし攻めの投球 救援・清水
延長11回裏、1死三塁で低めのフォークを右前に運ばれ、サヨナラを許した花咲徳栄の右腕清水。「迷いなくスイングしてくるところが、(浦和学院と)自分たちとの違い」と悔しがった。
出番は2−0の6回。1死二、三塁で先発網脇からバトンを受けた。2死満塁から連続死球で追い付かれたが攻めの気持ちを忘れず最少失点に。9回にも同点とされた後の1死二、三塁をしのいだ。140キロ超の直球とフォークが武器の背番号1は関東大会へ「目標はセンバツ。自分たちの野球をしたい」と誓った。
2016年10月12日 埼玉新聞掲載