ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
高校野球News
管理人 / 2017-03-31 09:13:00 No.36890
【甲子園百景・春】実況人生32年…名物アナの“ラストゲーム”

手に汗握る9回の攻防。報徳学園の反撃も及ばず履正社が逆転で決勝に進出した。1死一、三塁で報徳・永山の放った痛烈な二ゴロが併殺となって試合終了。NHKテレビで実況を務めていた小野塚康之アナウンサーは思わず「よく打った!よく守った!紙一重!」と表現した。

勇退を決めている報徳・永田裕治監督のラストゲームと同じように実況した小野塚アナも実は“ラストゲーム”だった。5月で定年を迎え、この試合が区切りとなった。1986年から高校野球の実況を始めて32年目、球児の熱戦をマイクを通して発信し続けた。

学習院高・大を通じて捕手として活躍。野球好きが高じて現在の大阪放送局でも「甲子園ではハイテンション」というブログも書いている。熱き実況はネットで話題になるほど。記憶に残る試合を聞いたら「横浜―明徳義塾戦ですかね」と98年、春夏連覇した横浜の大逆転劇を挙げた。

2時間13分の熱闘。「いい試合でした。どちらも負けさせたくない試合でした」。最後の放送を終えた小野塚アナはそう言って笑顔になった。今後は昼の情報番組のMCを務める予定。でも甲子園はきっと名物アナを待っている。

2017年3月31日 スポーツニッポン掲載

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。