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野球部 情報
管理人 / 2017-07-29 03:37:00 No.38213
夏の高校野球埼玉大会 激闘を振り返る

花咲徳栄の3連覇で幕を閉じた今夏の埼玉大会。156チーム(161校)による試合には接戦も多く、白熱した戦いが連日続いた。激闘を振り返る。

昨秋からの公式戦で県内20連勝中だった浦和学院を止めたのは、やはり花咲徳栄だった。初戦の2回戦から千丸、西川を中心とした強力打線で得点を重ね、主導権を譲らない試合巧者ぶり。決勝では綱脇が持ち前の制球力で試合を作り、清水が完璧な救援を見せるなど、投打ともに3連覇にふさわしい戦いだった。

準優勝の浦和学院は2度のサヨナラ勝ちを収める勝負強さが光った。星野との5回戦では1点を追う九回、山本の左越え三塁打、秋山の犠飛で追いつくと、延長十二回に家盛の適時打でサヨナラ勝ちした。あと一歩で優勝を逃したものの、自慢の投手陣も奮闘。中でも2年生左腕の佐野は6試合で18回を投げ、22三振を奪う力投を見せた。

初の4強に進んだ山村学園は、1年生の大型左腕和田が好投。準々決勝の川越工戦で完投すると、準決勝でも花咲徳栄相手に七回途中まで力投した。春日部共栄も横手投げの2年生左腕大木が準決勝で浦和学院を苦しめるなど、この先も楽しみな投手たちが才能を見せつけた。

公立校も存在感を見せた。北本は4回戦でBシード市川越を相手に、神原の右前適時打で挙げた虎の子の1点を、横手投げの田辺青(じょう)を中心に守りきって完封勝利。川口のエース赤坂も、自慢の直球で春日部共栄を相手に延長10回を粘り強く投げ抜いた。

8強の川越工とふじみ野はともに3戦連続でコールド勝ちするなど強打を遺憾なく発揮し、朝霞はシード校の西武台を破った。

2回戦では早大本庄―熊谷商の熱戦が延長15回で4―4のまま決着がつかず、引き分けに。翌日の再試合を早大本庄が制した。

多くの投手が活躍を見せた一方で、本塁打が量産された大会でもあった。大会通算82本と、昨年、一昨年の約2倍にのぼった。

第100回の大きな節目となる来夏の選手権大会は、埼玉から2校が甲子園に出場する記念大会。この夏、活躍した1、2年生たちがどんな成長を遂げて戻ってくるのか、今から楽しみだ。

2017年7月29日 朝日新聞埼玉版掲載

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