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鈴木健 情報
管理人 / 2017-12-07 16:27:00 No.39113
鈴木健 8期
いま泣いた烏がもう笑った?西武・鈴木健入団会見【1987年12月7日】

プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は12月7日だ。

話の起点は12月7日からはややさかのぼり、1987年11月18日のドラフト会議だ。西武が浦和学院高の鈴木健を1位で指名。高校通算82本塁打の大砲として全国に名をとどろかせていたが、早くから早大進学希望を打ちだし、プロ拒否を表明。当時の西武お得意の(?)強行指名だった。

すでに早大の入学願書を取り寄せ、翌日には投函するはずだったという鈴木は、渋い表情で「プロでやっていく自信なんてありません」と語り、チームの監督は「プロ側の方々にはお誘いのお断りをしていた。だから指名はないと思ったのに……。ほかの11球団に申し訳ない」と怒りの表情を浮かべた。

当時の西武フロントには球界の寝業師・根本陸夫がいた。もしやまた根本マジックか、とも思ったが、実際には進学希望を明言しつつも、鈴木の心が揺れていたことがある(あるいは、それを見抜く情報を得ていたのか……)。

鈴木は早大の野球部関係者から「合格の可能性は五分五分。勉学と野球の両立も難しいものがある」と伝えられ、迷っていた。もともとプロ志望は強かったが、早大にあこがれ、大学経由のほうがいいかもと思っていた。だが、入れない可能性があるなら1位で評価してくれた西武にお世話になったほうがいいかもしれない……と考えたからだ。

翌日には進学断念を決め、12月7日、西武球団事務所で入団発表。このときはドラフト当日とは打って変わって笑顔、笑顔だった。まさに「いま泣いたカラスがもう笑った」ようなものか。

「秋山さん、清原さんのようなホームランバッターになりたい」と西武が誇る秋山幸二、清原和博の名前を挙げ、「はっきり言って自信はあります」ときっぱり言い切る。背番号は「8」だった。

週刊ベースボールOnline掲載

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