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野球部 情報
管理人 / 2018-05-04 00:01:00 No.39844
浦和学院が2戦連続完封、花咲徳栄は集中打で逆転し関東進出 きょう決勝戦、3年連続の同カード

第7日は準決勝2試合を行い、花咲徳栄と浦和学院がそれぞれ勝って決勝進出を決めた。両校は関東大会(19〜23日・千葉)への出場権を手にし、花咲徳栄は3年連続10度目、浦和学院は6年連続19度目の出場となる。決勝進出は花咲徳栄が3年連続10度目、浦和学院は6年連続17度目。

浦和学院は山村学園を1―0で下し、2試合連続の完封勝ち。先発右腕河北が6四死球と走者を背負いながらも粘り強く4安打完封し、六回に自身の適時打で奪った1点を守り抜いた。

花咲徳栄はふじみ野に10―2の七回コールド勝ち。0―2の二回に井上のソロで1点を返し、四回には内野ゴロで同点にした後、野村が勝ち越し2点打を放つなど6得点。六回には押し出し死球と中田の中犠飛などで3点を追加した。

大会最終日は4日、県営大宮で決勝を行い、花咲徳栄―浦和学院(10時)の3年連続の同カードで実施される。

花咲徳栄は四回に6得点し、ふじみ野を突き放した。

花咲徳栄は0―2の二回、井上が本塁打を放ち1点を返すと、四回1死二、三塁、杉本の二ゴロの間に同点。なおも2死一、三塁、野村の2点二塁打で逆転した。先発中田は7安打2失点でしのいだ。ふじみ野は二回に梅沢の2点本塁打で先制するが、その後は打線が沈んだ。

浦和学院は先発河北が4安打完封し、投手戦を制した。

浦和学院は打線がつながらなず膠着(こうちゃく)状態が続いたが六回、2死三塁、河北の内野安打で先制。九回1死一、二塁のピンチを併殺でしのいで、1点を守り抜いた。山村学園はエース和田が7安打1失点で8回を投げ切ったが、攻撃陣が援護できなかった。

★仲間が好投を力に 河北が初完封 浦和学院

浦和学院が2試合連続の完封勝ち。今度は背番号10の右腕河北が初完封だ。「(準々決勝の)近野の完封がいい刺激になった」と、ともに戦ってきた仲間の好投を力に変えて127球を投げ切った。

6四死球、被安打4と8回を除いて毎回走者を出したが、抑えるべきところをきっちり締めた。苦しいところで低めいっぱいの真っすぐやカットボールが決まり、見逃し三振が3つ。森監督も「要所でいいボールがいっていた」とうなずいた。

右バッターの懐を突く投球が見事だった。象徴的だったのは、0−0の三回1死三塁で好打者の3番野邨を抑えた場面だ。カウント1ストライクから内角に投じた直球はこの日最速の137キロ。力でねじ伏せ、三塁ゴロに打ち取ると、続く4番を中飛に仕留めた。

六回には自分自身を援護。2死三塁で決勝打となる内野安打を放ち「一本打ててよかった」と一安心の様子。主軸の3番を任されている以上、無安打で終わるわけにはいかなかった。

130キロ台後半の直球と4つの変化球で的を絞らせずに打ち取るタイプ。「守りが頼りになるので後半は疲れを感じなかった」と、守ってくれるという安心感で自分の投球を貫くことができた。「みんなに気を使ってもらって投げ切ることができた」とチームメートへの感謝を忘れなかった。

★左打者の攻略で意識過剰を反省 5番蛭間

腰を痛めて大会直前に復帰したばかりの浦和学院の5番蛭間が、もがき苦しんでいる。昨夏、4番として君臨していたころのスイングはまだ戻ってきていない。3打数無安打に終わり「左投手の練習をしてきて、攻略しようと意識しすぎた」と振り返った。

内外へ投げ分けてくるシュート気味の球を打ちあぐね「打ちづらいというより、力んでしまっていた」と分析する。準々決勝、準決勝と投手戦だったことは間違いないが、打線に勢いがなかったのも事実。主砲の完全復帰が待ち遠しい。

★強豪相手に胸を張る エース和田 山村学園

昨夏1年生ながら3試合連続先発し、秋と2季連続で4強入りの原動力となったエース和田は、一回りも二回りも成長していた。山村学園は一瞬の気の緩みで失った1点で初の関東大会出場権を逃し、岡野監督は「良い試合で終わらせるのではなく勝ちたかった」と悔やみながらも、「和田は満点。今は彼にこれ以上望むものはない」と活躍をたたえた。

昨夏、秋では準決勝で疲労がたまり思うような投球ができなかった。課題だった準決勝を戦い抜くための体力を、冬の毎日、多い日は10キロの走り込みを他選手とは別メニューでこなすことで克服した。6安打無失点で8回を投げ切った埼玉栄戦から中2日だったが、「まだ疲れていない。ストライク先行で、コントロールも利いていた。浦学相手にここまで戦えたことは収穫」と胸を張った。

さらにエースとしての気概も身に付けていた。走者を背負っている場面でも時折笑顔を見せ、「1年生の時は自分のことで精いっぱいだった。今回も余裕ではなかったけど、周りを勇気付けたかった」と頼もしかった。

★決勝みどころ/打撃の徳栄と投手力の浦学

春季県大会決勝では3年連続の顔合わせとなる打力の花咲徳栄と投手力の浦和学院。対照的な2校の戦いは激戦必至。昨年は、浦和学院が7―6の延長十回サヨナラ勝ちを収めている。

6連覇を目指す浦和学院は2試合連続完封勝ちの堅守でロースコア勝負に持ち込みたい。準々決勝で完封した右腕近野が先発か。打線は5番蛭間の復調に期待。好機を確実にものにできるかが鍵。

秋春連覇を狙う花咲徳栄はつながる打線が強力。4番野村を筆頭に一発もある。先発は準決勝で7回を投げたエース中田を温存し、右の斎藤、岩崎、松井と左の和田で総力戦を挑むか。

2018年5月4日 埼玉新聞掲載

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