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野球部 情報
管理人 / 2018-07-23 23:27:00 No.40750
南大会、浦和学院 打線開眼
新たな歴史 攻撃陣の成長を象徴

浦和学院が19安打、17得点で川口に圧勝した。5年前にチームがマークした16得点の決勝得点記録を塗り替えた。

2―2の二回、蛭間が右越え3ランを放つなど、打者一巡の長短5安打の猛攻で一挙5得点。試合の流れを決めた。川口の先発岩城の甘く入った球を見逃さず、鋭く振り抜いた。その後も攻撃の手綱は緩めず、終盤にも計9得点。

先発渡辺は八回途中8安打5失点。制球が安定せず、イニングによって調子の波があった。ただ、最高球速146キロをマークするなど、ポテンシャルの高さは示した。

川口は先発岩城が二回途中7失点で降板。強打を警戒し四球を出して苦しくなったところを痛打された。打線は一回に佐藤の左前適時打で一時は同点に追い付くなど粘りを見せた。特に上位打線は渡辺の速球に振り負けなかった。

★個の力結集 花開く

春までは豊富な投手陣に支えられてきた今季の浦和学院。だが、集大成の夏は課題だった攻撃陣が成長を見せ、5年ぶりの甲子園切符をつかんだ。決勝はそれを象徴する大勝。19安打17得点は、2013年に先輩たちが記録した決勝の最多得点16を1点上回り、100回目を迎えた大会に新たな歴史を刻んだ。

打線開眼を示したのが、「あそこで優位に立つことができたのが勝因」と森監督が振り返った二回の攻撃だ。
一回表に2点を先行したが、先発の渡邉がその裏に四球や失策も絡んで追い付かれた。迎えた二回。2死二塁から1番中前が左前へ運んで一、三塁とすると、矢野の内野安打で勝ち越した。

ここからが圧巻だった。なお、一、二塁で打席に立った主将の3番蛭間が、内角寄りの甘い直球を右翼席に突き刺す3ラン。森監督も「あれが大きかった」とうなった一発が勢いを加速させた。続く上野も二塁打で4連打。さらに四球で一、二塁とし、後藤が中前適時打。この回計5点を奪い、主導権を握った。

2死からつながった打線は、個の力が結集されたもの。上野は「全員が最高のパフォーマンスを出せた」と胸を張る。森監督も「何としても勝つんだという思いが集まっていた」とうなずく。試合前日の練習で、遅い球をバットの芯で捉える意識を徹底。川口のサイドスロー右腕エース岩城を二回途中でマウンドから引きずり下ろした。

春までは、打線のつながりがいまひとつだった。課題を克服するために、早朝6時からロングティーを100本、続いて約1時間の個別の打撃メニューを野手全員でこなしてきた。すべては「投手陣を助けるため」(上野)。こつこつと積み上げてきた成果が、決勝の舞台で花開いたのだ。

野手陣の頑張りは、投手陣も知っている。森監督から「おまえが締めてこい」とマウンドに送り出されたエース右腕河北は最後の打者を外角高め直球で空振り三振させると、後を振り返りガッツポーズ。「自然とみんなの方を向いていた」。バックの仲間に感謝の気持ちがあふれ出た。

2018年7月24日 埼玉新聞掲載

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管理人 / 2018-07-24 01:08:00 No.40751
★「大事な夏」飛躍の証し 先発 渡邉

浦和学院を5年ぶりの栄冠に導く好投を見せたのは、背番号11の渡邉だった。準決勝に続いて決勝も先発を任され、完投こそ逃がしたものの、八回途中まで8安打5失点。甲子園を手繰り寄せ「小さいときから夢見ていた場所なので素直にうれしい」と笑顔がはじけた。

一回に味方の失策も絡んで2失点したが、「序盤はがちがちに緊張していた」と反省。フォームを「柔らかく、柔らかく」と言い聞かせ、リリースの瞬間だけ力を込めるように意識。その後は落ち着きを取り戻した。

五回には森監督に「投げさせてください」と志願して続投。八回に走者を2人出したところで無念の交代を言い渡されたが、「『それでは甲子園では勝てない』という森監督からのメッセージだと思う。80球を超えてからの投球が課題」と自覚。昨年の決勝で負けた悔しさもばねにして、夏の大会では最長イニングを投げて成長を見せた。

3月に右肘を痛め、投球できない時期があったが、焦らず治療とトレーニングに専念。春の関東大会から復帰し、大事な夏にエース級の働きを見せた。夢の全国でもチームを勝たせる活躍が期待される右腕。この日果たせなかった完投は「甲子園にとっておきます」。

★豪快3ラン 主将・蛭間

思いを乗せた低い弾道のライナーがぐんぐん伸びた―。

3―2の二回2死。走者を2人置き、打席には浦和学院の蛭間。強打の象徴である不動の3番打者の頭に「本塁打」の3文字はない。「とにかく野手の間に強い打球を打つことだけ」。5球目、内角を突いた直球がシュート回転して真ん中へ。この絶好球を見逃すはずはない。「打った瞬間、『いったな』と思いました」。放たれた打球は右翼スタンドに突き刺さる3ラン。序盤で決めた。

「自分を厳しい環境に置き、野球人としても人としても成長したい」。群馬から埼玉にやってきた理由だ。1年から主砲を担い、新チームになり主将に。「責任感が強く、プレーでも声でも引っ張れる」(三浦コーチ)選手だ。だが、その半面、周りのことを最優先に、自身を追い込みすぎてしまうところがあった。

「自分、マイナス思考なんです」。そんな蛭間を特に気に掛けてきたのが森監督の長男の大コーチ。春季大会以降、2人は寮の同部屋で過ごした。大学で心理学を学ぶ大コーチは「彼をポジティブなメンタルにするのが僕の使命」と背中を押し続けた。今大会準決勝前夜にも「とにかく力むな。楽しまなきゃ損だぞ」。

この日の二回に飛び出した今大会初アーチ。一番喜んでいたのは「あの一発はでかかった。よかった」と大コーチ。蛭間も「本当に、支えてもらいましたから」と笑顔でタッチを交わした。「考えず、力まず、息を吐くだけ」。高校通算27本目は、まさに理想の一発だった。

腰を痛めて戦列を離れていた時に支えてくれた仲間たちにも思いを込める。「チームがまとまらず、つらかったこともあった。でも、最後はみんなが一つになってくれました」。名門野球部を背負う主将。感謝の夏は甲子園へと続く。

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-07-24 01:23:00 No.40752
★積極的打撃で5打数5安打 2番・矢野

2番矢野が5打数5安打と大車輪の活躍。「攻撃型2番打者として、怖がられる存在になりたかった」と積極的な打撃で優勝に貢献した。

大会2週間前の練習試合中に右手首を疲労骨折。医者からは手術を勧められたが、「大会に間に合わなくなる」と痛み止めを飲んで治療し、4回戦から出場した。

「緊張すると思う」と初の大舞台をイメージしながらも、「自分の持ち味の元気を発揮し、甲子園球場を沸かせたい」と目を輝かせた。

★決勝前に修正 先制の適時打 4番・上野

準決勝の聖望学園戦で無安打に終わるなど、打撃不振が続いていた4番上野は4安打。一回の高めの内角直球をうまく上からたたき、先制の右前適時打を放った。「みんながチャンスを回してくれた」とチームへの感謝を口にした。

スイング時に力んで肩が入ってしまう課題を抱えていたが、決勝前日にフォームを修正。コンパクトでスムーズな打撃を心掛けた。「まだ課題はたくさん。始まったばかりなので、修正して全国優勝につなげたい」と前を向いた。

★期待に応えて3打点で貢献 5番・佐野

打撃を期待されて準決勝、決勝と5番に抜てきされた佐野が3打点で勝利に貢献した。一回、上野の適時打で先制した後、1死一、三塁で打席に入ると「もう1点欲しかった。何とか外野に運ぼうと思った」と狙い通りの犠飛。八回にも中前に2点適時打を放ち、「センター返しを意識して抜けてくれてよかった」と振り返った。

本来は投手だが、昨年の決勝でも本塁打を放つなど打力に自信を持つ。夢の甲子園を実現させ「正直、実感はないが素直にうれしい」と喜んだ。

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-07-24 01:54:00 No.40753
★ナインひと言 甲子園でも全員野球

(1)河北将太投手
日本一の投手陣を目指して練習してきた。投手陣を甲子園でもけん引したい。

(2)畑敦巳捕手
甲子園では投手陣を攻めの配球で引っ張り、全国優勝を果たしたい。

(3)小町竜梧一塁手
甲子園へ向けて良い準備をして、数多く出塁し全国制覇に貢献したい。

(4)後藤陸人二塁手
甲子園が決まりうれしい。日本一へ、安打を多く放ち、優勝の力になりたい。

(5)矢野壱晟三塁手
守備の中心としてリズムをつくり、自分の持ち味の攻撃につなげたい。

(6)中前祐也遊撃手
1打席目にこだわって練習してきた。切り込み隊長として活躍したい。

(7)佐藤翔左翼手
甲子園に向かい、ベンチ全員で選手に声掛けやサポートができた。

(8)蛭間拓哉中堅手
全員で1番から9番までしっかりつなぎ、点を取っていきたい。

(9)上野暖人右翼手
一回から点を取ろうと決めていた。チームを勢いづけられてよかった。

(10)近野佑樹投手
5年ぶりの甲子園が決まり安心した。全国でも自分のベストを尽くす。

(11)渡邉勇太朗投手
うれしいのひと言。甲子園では周りの人に感動を与える投球をしたい。

(12)冨岡夏樹捕手
優勝目指してやってきたのでうれしい。甲子園では全員野球で臨む。

(13)坪井壮地一塁手
今まで支えてくれた家族や大切な人、皆に感謝し、全国制覇を目指す。

(14)永島竜弥投手
甲子園では県の代表としてふさわしいプレーをし、全国制覇を目指す。

(15)大澤龍生三塁手
100回大会優勝のためやってきた。甲子園で自分たちの力を発揮する。

(16)阿部鳳稀二塁手
優勝ためやってきたのでうれしい。甲子園ではプレーで大暴れしたい。

(17)下薗咲也投手
試合には出られなかったがベンチでサポートし、全員で優勝できてうれしい。

(18)福島迅捕手
ここまで来られたのは全員が一つになれたから。甲子園では優勝を目指したい。

(19)美又王寿投手
全員野球でここまでやってきた。甲子園でも全員野球で優勝を目指す。

(20)佐野涼弥左翼手
先輩たちから5回目の決勝で甲子園をつかめた。今までの分もうれしい。

★浦和学院 自立求め自主性はぐ組む

第100回全国高校野球選手権記念南埼玉大会は23日、県営大宮球場で決勝が行われ、春季県大会王者でAシードの浦和学院がノーシードの川口に17−5で大勝し、5年ぶり13度目の優勝を飾った。浦和学院は二回に蛭間が3ランを放つなど計17安打19得点し、決勝の最多得点を更新する猛攻で圧倒した。従来の最多得点は、2013年の第95回大会で、浦和学院が記録した16点。守ってはこれまでと同様に継投し、5失点で川口の反撃を退けた。

優勝した浦和学院は、全国高校野球選手権大会(8月5〜21日・甲子園)に出場する。

浦和学院が5年ぶり13度目の夏の甲子園出場を決めた。1986年の初出場以降、4年間のブランクは前任監督から森監督への移行期を挟む88年から93年までの6年間遠ざかったのに次ぐ。長いトンネルを抜け出した指揮官は「新たなスタート」と位置付ける。

2013年にエース小島(現早大)を擁して選抜大会で初の全国制覇を成し遂げ、同年夏の全国選手権にも出場した。だが、翌14年夏の埼玉大会は、エース小島が3年生になり、優勝候補筆頭とされながらも、3回戦で川口に1−4でまさかの敗退。ここから夏の甲子園が遠ざかった。

15年は春の選抜大会で4強入りしたものの、夏は埼玉大会準決勝で白岡に敗れ、16年の夏は4回戦で市川越に0−1と惜敗。3年連続で公立勢に敗れる苦汁をなめた。夏の県大会決勝進出すらも、遠くなりつつあった。

苦悩の日々が続いたが、転機が訪れる。大学院に通い始めた森監督がチームを空けることが多くなった。「スタッフや選手たちに任せることが増えた」と森監督は選手たちの自立を求め、自主性を育んでいった。

甲子園を知らない選手たちが少しずつ変わっていく。森監督が「1年生から4番を打たせるのは初めて」と絶大な信頼を置く主将の蛭間は「甲子園には行けないかもしれないという不安があったが、森先生を信じてついてきた」。監督の背中を見て育った蛭間は「革命」を掲げ、新しい浦和学院を目指した。

規律を重んじる伝統に自主性を加えた。早朝の打撃練習も自分たちから起こした行動の一つ。森監督は「自立という意味では少しずつ形になってきている」と手応えをつかみ始めている。

今大会の決勝の相手は、4年前に敗れた因縁の川口。進化していく浦和学院の力を試すかのように導かれた対戦で、4年間の鬱憤を晴らした。決勝最多得点記録を塗り替える大勝は、殻を破った証しだろう。

昨夏の埼玉大会決勝で敗れた花咲徳栄が、県勢で初めて深紅の大優勝旗を埼玉に持って帰ってきたことにうれしさと悔しさが入り混じっている。「昨年に続いて、埼玉に大優勝旗を持って来られるように頑張りたい。夏の忘れ物を取りに行く」と森監督。今度は浦和学院の番だ。

2018年7月24日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-07-24 02:17:00 No.40754
★夢舞台 後輩へ託す 川口

川口の甲子園出場の夢はついえた。九回2死一塁、主将の安西のバットが空を切りゲームセット。ベンチに戻ると3年間の思いがこみ上げ、安西は「自分ができることは精いっぱいやった。後悔はない。最後に最高のスイングができた」と涙目で語った。

0−2の一回、佐藤の適時打などで2点を奪い一時同点に追い付いた。だが二回、2年生エースの岩城が本塁打など5安打を浴びて5失点。継投した投手もつかまり、八回に5点、九回にも4点とビッグイニングを与えてしまった。鈴木監督は「岩城が本来の投球ができず、二回の5失点が響いた。それでも最後までよく戦ってくれた」とノーシードから準優勝した選手をたたえた。

2回戦は山村国際に9−6、準々決勝はふじみ野に6−5と格上シードを退けて快進撃。準決勝まで5試合は全て4得点以上した回があるほど、つながりを意識した打線が活発だった。

「大会前はチーム状態がよくなかった。でも岩城と伊藤大が頑張って投げてくれたので、ついていこうと打線もつながった」と2安打した池田。昨秋は地区大会代表決定戦、春は県大会2回戦で敗退したチームは、投打が互いを助け、刺激し合いながら、一戦一戦急成長を遂げていった。

それでも、憧れの舞台には一歩届かなかった。安西は「浦和学院は上位から下位まで切れ目ない打線だった。相手の方が上だった」と、まだ超えるべき壁があることを実感する。「ベンチに入った自分たち2年生全員で経験をしっかり伝え、先輩たちよりも良いチームをつくりたい」と正捕手高橋。夢の続きは、後輩たちに引き継がれた。

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-07-24 02:37:00 No.40755
★南大会振り返る
抜群だった浦学投手力

南埼玉大会決勝が行われた23日は、熊谷市で国内の観測史上最高気温となる41.1度を記録した。気象庁によると、県営大宮球場があるさいたま市では、大会期間中の平均最高気温は昨年より8度高い35度。決勝は39.3度と最も暑かった。

熱中症対策として、県高野連では2015年夏の大会から三回と六回の終了時に選手たちに水分補給をさせている。だが、今大会はそれでも、脱水のために足をつる選手が続出。その中で、夏としては初めて、今大会からタイブレークが導入され、武南−市川越の3回戦で適用。延長十三回で決着がついた。延長再試合はなかった。

5年ぶりに優勝した浦和学院は、その暑さに耐えられる投手力が群を抜いていた。決勝を含め全6試合を継投で投げ切った。エース右腕河北のほか、渡邉、近野、美又の右3枚と左腕永島が登板して消耗を最小限に抑え、前評判通りの安定した勝ち上がりを見せた。打撃も調子を上げ、甲子園を懸けた川口との一戦は、決勝として最多の17得点を記録した。

1県1校制以降では初となる決勝に進出した川口は、エース岩城と捕手高橋のバッテリーと切れ目のない打線で躍進。5年ぶり4強入りした川越東は4番前多らチームで8本塁打と打撃力の高さが、聖望学園は21犠打と小技を絡める攻撃とエース右腕坂本の好投が際立った。

南大会では11日の2回戦で狭山ヶ丘が1イニング最多本塁打タイとなる3本を放つなど、本塁打を量産。南大会の本塁打数は83試合で53本。1試合平均0.6本。156試合73本で1試合平均0.5本だった昨年より0.1本多かった。

2018年7月24日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-07-24 03:17:00 No.40756
★猛暑に耐え熱い応援 浦和学院

第100回全国高校野球選手権南埼玉大会は23日、さいたま市大宮区の県営大宮球場で決勝が行われ、浦和学院が17−5で川口を下し、5年ぶり13回目の甲子園出場を決めた。連日の猛暑でさいたま市も午後に観測史上最高の39.3度を記録。熱波が押し寄せるスタンドには両校応援団が選手を声で後押ししようと熱い応援合戦を繰り広げた。

★浦和学院

5年ぶりの夏の甲子園を目指した浦和学院。一塁側の応援席には生徒や保護者ら千人以上が駆けつけた。南埼玉代表として出場が決まると、達成していない夏の全国制覇を期待する声が聞こえた。

試合開始は午前10時でも連日の猛暑で、スタンドではスポーツ飲料を飲むなどしてチームを応援した。応援団長で野球部3年の小松勇斗さん(18)は「目標は全国優勝へ、まずは代表切符を勝ち取れるよう、スタンドも共に戦う」と気合いを入れた。先発の渡邉勇太朗投手の父信次さん(49)は「甲子園へ、攻めの投球をしてほしい」と期待した。

一回表に2点を先制するも、直後に追い付かれた。嫌なムードが流れる中、二回表に蛭間拓哉主将の3ランなどで5点を勝ち越した。ソングリーダー部3年の部長の栃村玲央さん(18)は「蛭間主将の一打の勢いが勝利につながるよう、応援する」と気を引き締める。

渡邉投手は二回以降は立ち直り、得点を許さない。三回にも1点を加え、6点リードで試合を折り返した。女子ソフトボール部2年で主将の吉田巴菜さん(16)は「追加点を挙げ、勝利に近づいてほしい」と願った。

スタンドの思いは選手たちに届き、八回に5点、九回に4点を追加して試合を決定づけた。応援席の興奮はさらにヒートアップ。九回、背番号1の河北将太投手がマウンドに。気迫の投球で最後の打者を空振り三振に打ち取った瞬間、スタンドの応援団は互いに抱き合い涙を見せながら、喜びを爆発させた。

熱戦を終え、吹奏楽部3年の小笠由伽さん(18)は「甲子園でも応援を頑張ります」と気持ちを聖地に向けた。父母会長の西田弘さん(54)は「多くの仲間の思いを胸に全国優勝してほしい」とエールを送った。観戦していた石原正規校長(59)は「全国でも一戦必勝で勝ち抜いてほしい」と期待を込めた。

2018年7月24日埼玉新聞掲載

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