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野球部 情報
管理人 / 2018-07-26 08:07:00 No.40775
打力が光った浦学 重圧はねのけた徳栄 高校野球

浦和学院と花咲徳栄が甲子園への切符を手にして幕を閉じた南・北埼玉大会。初のタイブレークや両大会で決勝まで進んだ公立校の躍進があった。連日、猛暑となるなか、158チーム(162校)が熱戦を繰り広げた大会を振り返る。

南埼玉大会の頂上決戦を制したのは、今春以降、県内の公式戦で無敗の浦和学院だった。

決勝最多の17得点と磨き上げた打力が光った。一回に同点に追いつかれるも、二回に放った主将蛭間の3点本塁打が試合を決めた。準決勝、決勝で先発の渡辺や河北、永島ら多彩な投手陣を駆使し、大会の集大成と言える試合運びだった。

ノーシードから53年ぶりに決勝進出した公立の川口は、初戦でいきなり私学のシード校山村国際に勝ち、波に乗った。準決勝では豊田らの徹底した中堅返しで川越東に打ち勝った。

その川越東は、4回戦で春4強の山村学園にコールド勝ちして驚かせた。聖望学園も、エース坂本を柱とする堅守と、犠打や盗塁で確実に得点する野球で4強まで勝ち上がった。

3回戦の武南―市川越戦は、初のタイブレークにもつれ込んだ。市川越のエース太賀は150球を投げ投手戦を制した。新設校川口市立は、埼玉栄などを破り8強。今後に期待がかかる走り出しとなった。

北埼玉大会は、昨夏全国制覇の花咲徳栄が重圧をはねのけ、盤石の4連覇を達成した。打撃は杉本と羽佐田が5割超と好調で、下位の田谷野、新井も4割台と切れ目がなく、全6試合で計62安打。投げてはエース野村が計31回で4失点にとどめ、4試合はコールドで勝ち上がった。

34年ぶりの夏の甲子園に迫った古豪上尾は、小川や日野ら強力打線と堅守が光った。決勝は木村が力投し、花咲徳栄と好試合を演じた。

昌平の4強は初。2回戦で昨夏4強の春日部共栄を破ると勢いに乗った。左腕米山が好投。打っては谷口、佐々木、塚田らが本塁打を放った。

公立校で20年ぶりの甲子園を目指した滑川総合は、全5試合で計69安打を量産。田島と鈴木が2本塁打を放つなど、徹底的に磨いてきた打力を見せつけた。ほかに白岡、南では朝霞やふじみ野も8強入りし、公立勢の躍進が目立った。

浦和学院
【打力】
守備 選手 学年 打数 得点 安打 打点 二塁打 三塁打 本塁打 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 打率

(投)河北? 14  2  4 2 1 0 0 1 2 1 0 0 .286
(捕)畑 ?  8  3  4 5 1 0 0 0 1 1 0 0 .500
(一)小町? 16  3  3 5 1 0 0 3 3 1 1 0 .188
(二)後藤? 16  9  7 4 3 0 0 3 9 2 5 0 .438
(三)矢野? 13  3  9 8 1 0 0 0 2 2 3 0 .692
(遊)中前? 25 11 12 4 3 1 1 4 5 0 3 1 .480
(左)佐藤?  4  2  0 0 0 0 0 0 2 0 3 0 .000
(中)蛭間? 25  6 11 7 2 0 1 2 3 1 9 1 .444
(右)上野? 24  6  8 7 3 1 1 3 4 0 3 0 .333
(控)近野?  1  1  1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1.00
(〃)渡邉?  7  0  1 1 0 0 0 0 1 2 0 0 .143
(〃)冨岡?
(〃)坪井?  7  4  3 2 1 1 0 0 0 0 0 0 .429
(〃)永島?  3  1  0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 .000
(〃)大澤?  9  4  2 0 0 0 0 0 2 0 2 0 .222
(〃)阿部?  0  1  0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 −
(〃)下薗?
(〃)福島? 11  3  5 3 1 0 0 0 1 1 0 0 .455
(〃)美又?  0  0  0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
(〃)佐野?  9  1  2 4 0 0 0 1 2 2 1 0 .222
計 192 60 72 53 17 3 2 17 39 14 30 2 .375

【投手力】
投手名 左右 試合数 回数 被安打 奪三振 与四死球 失点
渡邉 右 3 171/3 16 14 5 8
永島 左 6 12    5 10 3 1
河北 右 4 11    2 13 3 0
美又 右 4 4  1  3 1 0
近野 右 1 12/3  4  0 1 3
計    6 46  28 40 13 12  

2018年7月26日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-07-26 09:40:00 No.40776
高校野球回顧
浦学 継投磐石 3試合零封
徳栄 強力打線 切れ目なし

南北に分けて行われた第100回全国高校野球選手権記念埼玉大会は、北大会で昨夏全国王者の花咲徳栄が、南大会で浦和学院が優勝して幕を閉じた。

浦和学院は渡邉勇太朗、河北将太をはじめとする投手陣が磐石な継投で6試合中3試合を無失点に抑えた。打撃には破壊力があり、県の代表が甲子園に出るようになった1975年以降の決勝で最多の17得点を記録した。

花咲徳栄はエース野村佑希が31回を投げて自責点2と圧倒的な投球を見せた。チーム打率は3割7分1厘、9番まで切れ目のない打線で得点を重ねた。

両校と決勝を戦ったのは公立高だった。
川口は4番豊田将生が11打点と勝負強く、横投げのエース岩城竣介がコースを突く丁寧なピッチングを見せた。上尾は1番小川竜太朗が打率4割7分8厘、5打点1本塁打の好成績を残した。エース木村歩夢は抜群の制球力で打者を翻弄した。

また、市立川越のエース太賀龍丈は武南戦の13回を1失点で投げ切り、今大会唯一のタイブレイクで勝利した。昌平は米山魁乙の速球とスライダーが光り、強豪・春日部共栄に完投勝ちした。埼玉栄の米倉貫太は最速146キロの直球を武器に注目を集めた。

好投手が多い一方、コールドゲームは両大会計72試合と昨年より5試合多かった。猛暑で体力消耗が激しく、投手のスタミナが勝負を分けたように見えた。各チームはこまめに水分や塩分補給をしていたが、選手や観客が熱中症の疑いで搬送されるケースもあった。

結果は大本命の2校が頂点に立った。花咲徳栄の甲子園連覇と、浦和学院の夏初優勝、両方期待している。

2018年7月26日 読売新聞埼玉版掲載

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