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野球部 情報
管理人 / 2018-08-16 23:17:00 No.41099
浦和学院、二松学舎大付に6−0 2試合連続の2桁安打、快勝で32年ぶりの8強進出

第100回全国高校野球選手権記念大会第12日は16日、兵庫県西宮市の甲子園球場で3回戦4試合を行い、南埼玉代表の浦和学院が二松学舎大付(東東京)に6−0で快勝し、初出場で4強入りした第68回大会以来、32年ぶり2度目の8強進出を決めた。浦和学院は第14日の18日、32年ぶりのベスト4を懸けて、史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)と対戦する(8時試合開始予定)。

浦和学院は2試合連続の2桁安打となる10安打を放ち、6得点。投げては、先発した渡辺が5安打完封した。

三回1死一塁、1番中前が左中間を深々と破る先制の三塁打を放ち、続く矢野が中前適時打で追加点を挙げた。五回は矢野の2打席連続適時打で3点目を奪い、敵失で2点を追加。六回は矢野が中犠飛でダメ押した。

渡辺は内と外に丁寧に投げ分けて打たせて取り、走者を背負ってからは球威のある直球で切り抜けるなど、10奪三振で要所を締めた。

浦和学院は、2度目の出場となった1987年から2004年は6度出場し、いずれも2回戦敗退。06〜08年は3年連続初戦敗退という屈辱を味わった。12年は、26年ぶりに夏の甲子園で2勝を挙げたものの3回戦で天理(奈良)に2−6で屈し、春の選抜で初優勝した13年の夏は1回戦で仙台育英(宮城)に激戦の末、サヨナラ負け。そこから甲子園から遠のいていた。

監督28年目で、夏の大会は自身初の準々決勝に駒を進めた森士監督は、準決勝に向けて「甲子園を満喫して、大暴れできるように楽しんでいきたい」と意気込んだ。主将の蛭間拓哉は「まさかここまでこれるとは思っていなかった。次も自分たちの野球をやるだけ」と平常心を強調した。

2018年8月17日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 01:05:00 No.41100
浦学・渡邉 ペース配分に成長
有言実行「初完投」

頼りになる右腕渡邊が高校初完投、初完封を甲子園の大舞台でやってのけた。打者32人に109球を投げ、被安打5、10奪三振の力投で二松学舎大付の強力打線を封じた。

七回終了後に森監督から「左打者に回ったら交代」と告げられていた。試合終了まで必要なアウトは六つで右打者が6人続く。「左打者まで回さなければいい」とギアをトップに上げ、八、九回ともに三者凡退に切って取り、9回を投げ切った。「継投を考えていたが、本人の意思に情が出てしまった」と森監督の意思を覆させるほどの気迫の投球だった。

一回、味方の失策と四球などで1死二、三塁といきなりピンチを背負ったが「ピンチではギアを上げる」と、4番保川は148キロの外角直球で見逃し三振させ、5番畠山は空振り三振に仕留めた。四回無死二、三塁でも自己最速の149キロをマークするなど球速を上げ、2者連続三振と遊ゴロで切り抜けた。

力の入れどころと抜きどころが抜群で、先発らしいペース配分は成長を感じさせる、内角のツーシームと外のスライダーが決まり、思った通りに内野ゴロを量産できたことで球数を抑え、心配だったスタミナ面に影響することもなかった。

南埼玉大会の決勝で「完投させてください」と森監督に志願しながらも八回に連打を浴びて降板した悔しさが残っている。あの時、「完投は甲子園に取っておきます」と宣言した右腕は見事に有言実行した。

2018年8月17日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 01:36:00 No.41101
浦学・渡邉 初完封
打線は苦手な左投手を攻略

浦和学院の先発渡邉が被安打5、10奪三振で完封。低めの変化球で打たせて取り、走者を出してからは力のある直球で要所を締めた。

2試合連続の2桁安打となる10安打6得点した打線は三回1死一塁から中前、矢野の連続適時打で2点を先制。五回1死三塁で矢野が適時打を放ち、さらに2死満塁から敵失で2点を加えた。六回は矢野が中犠飛でダメ押しの6点目を奪った。

★苦手・左投手を攻略 進化の証

32年ぶり8強への扉をこじ開けた浦和学院ナイン。2試合連続で完封した投手陣もさることながら、苦手としていた左投手を攻略したことが、とどまることなく進化する今年のチームを象徴している。森監督は「左投手をしっかり打ち返せた」と勝因を挙げ、満足そうにうなずいた。

「とにかく外一点張りで、真っすぐと逃げていく変化球を狙っていた」(主将の蛭間)と徹底してきた打撃で主導権を握った。三回に2点を先制した中前と矢野の連続適時打は、ともに直球をセンター方向へはじき返す狙い通りの打撃。右投手に変われば、それも普段通りに打つ。練習通りの力を発揮した2桁安打だ。

「どこよりも練習してきたし、走ってきた」と蛭間。どこにも負けない豊富な練習量が自信の源になっている。

★気合いの先制打 流れ呼び込む 1番・中前

浦和学院の切り込み隊長が流れを呼び込んだ。

三回裏、1死一塁で中前が「1番を打たせてもらっている。チームを勢いづけたかった」と外角直球を振り抜き、左中間へ先制の適時三塁打。ベースに頭から滑り込み雄たけびを上げた。

前日の練習で「体の軸がぶれていた。バランスを確認してもらった」と森監督から個別指導を受けた。「意識して修正できた」と練習の成果を示した。不動の2年生リードオフマンが甲子園の地で躍動する。

★配球見抜いて追加点を奪取 2番・矢野

チームの“元気印"が乗っている。先制した三回1死三塁で2番矢野が「カウント球は真っすぐ」とバッテリーの配球を見抜き、中前適時打で追加点を奪った。守備でも七回、先頭打者の三遊間を抜けそうな打球を好捕し、ピンチの芽を摘んだ。

「声で引っ張るのがモットー」と練習から人一倍大きな声でチームを鼓舞する。1年生からレギュラーで経験豊富な欠かせない存在だ。この試合も2安打3打点。躍動する背番号5がチームを32年ぶりの4強へ導く。

★ここからは未体験 浦和学院・森監督

「渡邉は危なげない投球だった。ここから先は未体験ゾーン。全精力を込めて頑張る」

★平常心でできれば 浦和学院・蛭間主将

「平常心で自分たちの野球ができた。今日みたいにやれば負けないと思う」

★無駄球少なかった 浦和学院・畑捕手

(好リード)「無駄なボール球が少なく、テンポよく打たせてとっていた。内角のツーシームが決まっていた」

2018年8月17日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 01:53:00 No.41102
アルプスに響く浦学サンバ 選手ら鼓舞

第100回全国高校野球選手権記念大会第12日は16日、兵庫県西宮市の甲子園球場で3回戦4試合を行い、南埼玉代表の浦和学院が第2試合で二松学舎大付(東東京)に6−0で完勝した。初出場でベスト4まで進んだ第68回大会以来、32年ぶりのベスト8進出に、真っ赤に染まった三塁側のアルプススタンドは歓喜に沸いた。

「浦学サンバ」「浦学マーチ」が三塁側の応援席で鳴り響いた。吹奏楽部の指揮を務めるのは「甲子園で演奏したくて浦和学院に入った」という応援リーダーの大内里菜さん(16)。「私たちは応援しかできないので、声と音量で気持ちを乗せて届けたい」と、突然降り始めた雨にも負けない演奏で選手たちを鼓舞した。

応援を背にナインは、三回に中前祐也、矢野壱晟選手の連続適時打で2点を先行。五回には矢野選手の中前適時打などで3点を追加した。六回にも矢野選手の中犠飛で6点目を奪った。得点の度に「得点歌」を演奏することができた大内さんは「応援が届いた」とうれしそうに話した。

32年前のメンバーで会社員の伊藤弘之さん(50)は大阪に転勤したこともあり、今夏は12日の仙台育英戦から久しぶりに甲子園で母校を応援している。

初出場した甲子園では、体調を崩していた元監督の野本喜一郎さんが開会式の当日に亡くなる不運な出来事に見舞われながらも、快進撃を見せた。伊藤さんは「のびのびと自由にやらせてもらい、無欲だった。それが良かったのかもしれない」と振り返り、「あの時とは違うが、気持ちを楽にやってくれれば結果はおのずとついてくる」とエールを送る。

仕事の都合と5年ぶりの母校の甲子園出場が重なる不思議な縁を感じる伊藤さんは「ベスト4と言わず、埼玉勢連覇を狙って頑張ってほしい」と先輩超えを期待した。

2018年8月17日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 07:33:00 No.41104
浦学 夏32年ぶり8強 次は大阪桐蔭 高校野球

南埼玉代表の浦和学院は第12日の16日、第2試合で二松学舎大付(東東京)に6―0で完封勝ちし、夏の甲子園に初出場した1986年以来、32年ぶりの8強入りを決めた。浦和学院は第14日の18日、準々決勝の第1試合で大阪桐蔭(北大阪)と対決する。

★「1点もやらない」初完投

「1点もやらない」

渡辺勇太朗投手(3年)の気迫が、ピンチを迎えるたびに増す。

一回、四回、得点圏に進塁を許しても、得意の直球とスライダーで、必ず連続三振や内野ゴロで後続をうち取る。地方大会でのチーム打率4割超を誇る相手を5安打に抑えて完封勝ち。相手監督に「完敗だった。力負けした」と言わしめた。

190センチの長身から最速149キロの直球を投げ下ろす。就任28年目の森士(おさむ)監督が「歴代の右投手でナンバーワン」と称するが、昨秋に肩、今春にひじを痛め、新チームでは試合出場の機会を逃してきた。

夏に向けて本格的に投げ始めることができたのは、5月上旬ごろだった。

「甲子園に照準を合わせてきた」という渡辺君。大舞台につないでくれたのは、仲間たちだった。南埼玉大会では、渡辺君を含む5投手の継投で勝ち上がった。「競争してきた仲間たち。頼りがいがある」

練習試合を含め、渡辺君に高校生活で完投した経験はない。この日、五回のグラウンド整備時に完封を意識した。何としても投げきりたい、と思った。

「相手の左打者に打順が回った時点で、交代させるぞ」

七回終了後、疲労を心配した森監督から告げられた。次の左打者までに6人。気持ちを込めて八、九回といずれも三者凡退に抑え、109球を完投した。

甲子園入りしてからも進化を遂げている。6月末に持ち球に加えたばかりのツーシームで、この日もファウルや内野ゴロを頻繁に奪った。試合後には、終盤の甘い球を減らすことを課題に挙げ、球速を150キロ台にのせることにも意欲を隠さなかった。「今日の自分の姿が、チームにもいい影響になるはず。この舞台でまだまだ高め合っていきます」

★母の誕生日祝う甲子園初安打 後藤陸人選手

朝、球場入りする際、6番打者の後藤陸人選手(2年)は、実家のある愛媛県から駆けつけた母清加さんとすれ違った。手を振ってくる姿をみながら、「今日こそ結果を出そう」と心に決めた。

初戦があった12日は清加さんの誕生日。「誕生日に1本を」と意気込んだが、チームで投手以外全員が安打を放つなかで、後藤君だけがそれに続けなかった。

南埼玉大会は打率4割超、甲子園でも焦りは感じていなかったが、これで「負けていられない」と闘争心に火がついた。

この日、二回の1打席目は右飛だったが「とらえた」という感触があった。四回、盗塁失敗で2死になった場面の2打席目、「流れを作り直す」と変化球を打ち返し、甲子園初安打を右中間に運んだ。

ようやく出た安打に、後藤君は「安心した。母にもプレゼントできた。気持ちは届いていると思う」とはにかんだ。そしてすぐ、「投手のレベルも上がる。次も好機を作れるように打ちたい」と気合を入れ直していた。

★32年前の夏思い起こしながら 初出場4強メンバーら応援

浦和学院のスタンドでは1986年の第68回大会で初出場にして4強に勝ち進んだ野球部のOBが試合を見守った。

吉田光昭さん(50)は32年前、試合には出られなかったが、ユニホーム姿でスタンドから応援した。この日手にしていたのは、OB会オリジナルのタオル。現在のストライプ柄になる前の、クリーム色の旧ユニホームがモチーフだ。「強い浦学といえばこのユニホームをイメージする人が多く、愛着がある」。現在は同校OBの野球チームで、「マスターズ甲子園」への出場を目指す。「試合ごとに強くなっていく姿に励まされます」

伊藤弘之さん(50)はレフトで出場した。今は電機メーカーで営業をしている。「本当に自分が甲子園に出たのかなと不思議な感じがする。プレッシャーに負けず、楽しくプレーしてほしいですね」と話した。

2018年8月17日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 07:38:00 No.41105
浦和学院・渡辺、32年ぶり埼玉県勢2桁奪三振完封

<甲子園データ>
浦和学院・渡辺が2桁奪三振で完封勝ち。埼玉県勢の2桁奪三振完封は、上武大・谷口英規監督(49=旧名英功)が浦和学院2年の86年、2回戦の宇都宮工戦で11奪三振、スコア4−0でマークして以来、春夏を通じて32年ぶり2人目。浦和学院の8強入りもこの年の4強以来。埼玉県の学校が2試合連続完封勝ちは、60年大宮以来になる。

渡辺は身長190センチ。190センチ以上の大型投手が完封したのは80年以降4人目。86年夏の川辺忠義(秋田工=192センチ)が日南戦、ダルビッシュ有(東北=195センチ)が03、04年に計4試合、12年夏の藤浪晋太郎(大阪桐蔭=197センチ)が準決勝の明徳義塾戦、決勝の光星学院戦で記録している。

2018年8月17日 日刊スポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:17:00 No.41106
浦和学院・渡辺、大谷そっくりフォームで10K完封

雨にぬれても完封への熱意は冷めなかった。浦和学院(南埼玉)・渡辺は9回2死、二松学舎大付(東東京)の代打堀川を、自信の144キロで二ゴロとし109球で完封。打者のバットを拾い、手渡す心配りも見せた。「気持ちよかったです。誰もが夢見る甲子園で完封できて、うれしい」。6−0で32年ぶりの8強入りを決め、顔をほころばせた。

マウンドは譲りたくなかった。7回終了後、森士(おさむ)監督(54)から継投を打診されたが「いかせてください」と直訴した。指揮官は「(6番の)左打者に回ったら9回2死でも代える」と通告。8回以降はギアを上げて3者凡退とし、完封。それでも「わがままを聞いていただきました。今日は90点。抜けるスライダーがあったので、修正したい」と反省した。

天性の投手だ。今夏県大会前、「直球だけでは勝てない。小さく動く変化球がほしい」と決意。ブルペンに入り、投げた初球。微妙な変化をする見事なツーシームが決まった。わずか1日で習得。投球の幅が広がった。中学時代からケガに悩まされ、2年秋に右肩を負傷。憧れのエンゼルス大谷の投球フォームを研究した。体重移動など、下半身の使い方を重点的に動画でチェック。軸足にしっかり体重をかけ、長身で柔らかく腕を振り下ろす姿から、投球後の動作までそっくりに仕上がり「しっくりきた」。OBの木塚敦志(元DeNA)、三浦貴(元巨人)、大竹寛(巨人)らを指導してきた27年目の監督から「右ではナンバーワン。ポテンシャルは渡辺が一番上」と期待される逸材だ。

甲子園初戦は4人の継投で勝ち、3回戦では完封と8強で唯一無失点を誇る。最強投手陣の軸になる背番号11は「浦和学院の歴史を、塗り替えられるように頑張りたい」と頂点を見据えた。【保坂恭子】

◆渡辺勇太朗(わたなべ・ゆうたろう)2000年(平12)9月21日生まれ、埼玉県羽生市出身。小学1年、手小林ブラックスで野球を始め、羽生東中軟式野球部から浦和学院入り。持ち球は直球、カーブ、2種類のスライダー、スプリット、ツーシーム。最速149キロ。遠投100メートル。趣味は音楽を聴くこと。家族は父、母、2人の兄。兄の名前は将太朗、亮太朗。190センチ、90キロ。右投げ右打ち。

2018年8月17日 日刊スポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:21:00 No.41107
“浦学の大谷”渡辺初完封 フォーム模写して球速アップ「155キロ出したい」

大谷2世が躍動した。3回戦4試合が行われ、浦和学院(南埼玉)は二松学舎大付(東東京)を6―0で下した。プロ注目の渡辺勇太朗投手(3年)が5安打、10奪三振の快投で完封。エンゼルスの大谷翔平投手(24)にそっくりなフォームから自己最速タイとなる149キロをマークするなど、2年生主砲の鈴木健を擁し、初出場で4強入りした86年以来の夏8強に導いた。

横殴りの風雨にも乱れなかった。渡辺は9回のマウンドにも上がった。先頭の3番・平間を「取りに行きました」とツーシームで空振り三振。そして保川を投ゴロ、最後は代打・堀川を二ゴロに仕留めた。5安打に抑えて10奪三振。109球で自身初の完封を成し遂げた。

「甲子園で先発完封は誰もが夢を見ますよね。僕もそう。凄くうれしい」。3年春まで右肩、右肘痛を抱え、8回までが最長投球だったが、8回を投げ終わると森士(おさむ)監督に「いかせてください」と直訴。指揮官も「情が出てしまった」とうなずいた。

体は熱く、心は冷静に。目標に掲げるエンゼルス・大谷翔平ばりにギアを上げた。初回1死二、三塁では4番・保川、5番・畠山を直球勝負で2者連続3球三振。「自分はピンチになると燃える」。4回無死二、三塁でも自己最速に並ぶ149キロをマークし、連続三振を奪った。

昨秋から背番号11で投げる。故障続きで「1番」をもらえなかったが、1メートル90右腕は日本ハム時代の大谷と同番号に「ちょうどいい」と笑う。昨秋、身体構造を4タイプに分けて分析する「4スタンス理論」の指導を受けた。大谷と同じ部類だと知ると、パソコンの動画で左足の上げ方や体重移動を参考にした。「夏が終わるまでには155キロを出したい」とフォームを模写し、球速もアップした。

2カ月前にはツーシームを覚えた。「簡単にファウルを取れるし、内野ゴロも打たせられる」と球数も少なくなった。昨日の練習中から雨天を想定。この日もロジンバッグを何度も握り直すなど、いろんな工夫が生きた。

13年春のセンバツ王者だが、浦和学院にとっては初出場で4強進出した86年以来の8強。昨夏はライバルの花咲徳栄が全国制覇した。「先を越されて衝撃的につらかった。でも勇気をもらった」と森監督。18日の準々決勝では大阪桐蔭と激突。「歴史を塗り替えたい」。ここまで仙台育英との初戦から15回連続無失点。渡辺が「0」を並べ続ければ、浦和学院にとって悲願の夏制覇も見えてくる。

▼上武大・谷口英規監督(86年夏、背番号11の2年生投手として4強進出)僕らの時以来とは知らなかった。当時は楽しかった思い出しかない。初出場で全てが新鮮。他校の情報や先入観もなく、楽しくやっていた。今は野球に対する姿勢もはるかにしっかりして、皆さんに応援されるチームになった。

▽浦和学院の86年夏の甲子園 創立9年目で初出場を果たし、エース谷口、4番・鈴木の2年生コンビが躍動。谷口は4戦連続完投し、鈴木は高知商との準々決勝で高校通算33号となる甲子園初アーチを放った。県勢11年ぶりの4強進出も、準決勝は松山商に3―14と大敗。埼玉大会直前で病に倒れ、甲子園開幕後に死去した野本喜一郎監督に代わり、27歳和田昭二監督が指揮を執った。

2018年8月17日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:24:00 No.41108
浦学・中前 左に右に長打「軸がぶれないように打てた」

先制打は浦和学院(南埼玉)1番・中前のバットから生まれた。3回1死一塁では左中間三塁打。5―0の6回1死一塁でも右越え二塁打でチャンスを拡大した。

「(先制打は)軸がぶれないように打てた。(6回は)投手が代わっていたけど、打てて良かった」。それでも初回の第1打席に初球で遊ゴロに倒れたため「自分は勢いをつける立場」と反省していた。

2018年8月17日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:27:00 No.41109
浦和学院・渡辺、10K5安打高校初完封!「ワガママを聞いていただきました」

遅れてきた逸材が、硬軟自在の快投を見せた。浦和学院(南埼玉)は、今秋ドラフト候補ながら右肘痛の影響などで背番号11の190センチ右腕・渡辺勇太朗(3年)が、5安打10奪三振で高校初完投初完封。自己最速タイの149キロを計測した直球と、6月に覚えたばかりのツーシームを駆使し、二松学舎大付(東東京)打線を圧倒。初出場で4強入りした86年以来、32年ぶりとなる8強入りを決めた。準々決勝では、史上初の2度目の春夏連覇を狙うV候補筆頭・大阪桐蔭(北大阪)と激突する。

初めて見る景色は格別だった。最後の打者を二ゴロで打ち取ると、渡辺はグラブを軽くたたき、駆け寄るナインと歓喜を分かち合った。「先発なら誰もが夢見るもの。それを甲子園でできたのは、すごくうれしい。気持ち良かった」。エンゼルス・大谷の投球フォームを参考にしている190センチ、90キロの未完の大器は、練習試合を含めても高校初となる完投を、5安打10奪三振の完封勝利で飾った。

109球の省エネ投球。剛腕は、クレバーな投球術を習得していた。この日、投球の軸にしたのは、6月末にたった1日で覚えたツーシーム。「打たせて取ることをテーマにしていた」。一時的な大雨に見舞われる悪天候の中、140キロ台の新球で凡打を量産。一方で「欲しい場面では狙いにいこうと」と、初回と2点を先制した直後の4回のピンチでは、自己最速に並ぶ149キロの直球などで、いずれも連続三振に斬った。

完投を直訴していた。7回を終えてベンチに戻ると、森士(おさむ)監督(54)に、こう伝えられた。「左バッターに回ったら代える。9回2死でも代える」。残り2イニングで走者を1人でも出せば、左打ちの6番・野村昇大郎まで回る。「きょうは(完投を)いけると思ったので『いかせてください』と言った。ワガママを聞いていただきました」。3三振を奪い、完璧に試合を締めた。これで2試合15イニング0封。チームも2戦で15得点、無失点と投打に圧倒し、32年ぶりの8強入りを決めた。

こだわりのルーチンも奏功した。好投した日に着用していたアンダーシャツとスライディングパンツを、続けて身に着けている。「すごいこだわります。次の日の着替えを置く場所も、着替える順番も。前日には、枕元に置いて寝ています。ちゃんと洗っているので、臭くはないですよ」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

背番号11の剛腕。昨秋は右肩を痛め、今年3月には右肘じん帯を損傷し、5月までノースロー。一度もエースナンバーを背負うことなく、最後の夏に照準を合わせてきた。「投げられない間に、連投に備えて(走り込みなどで)準備してきた」。2ケタ背番号投手が2ケタ奪三振完封を記録するのは、くしくも86年の浦和学院の背番号11・谷口英功(現英規=上武大監督)以来、32年ぶりとなった。

18日の準々決勝は西の横綱・大阪桐蔭と激突。根尾昂内野手、藤原恭大外野手(ともに3年)らドラフト1位候補を封じれば、注目度が急上昇することは確実だ。「チームが勝てる投球がしたい」と渡辺。大化けの予感を漂わせる右腕が、王者斬りに挑む。

◇ブランク8強入り 浦和学院が初出場で4強入りした86年以来、32年ぶりの8強進出。最長は慶応の88年ぶり(1920年準優勝→08年8強)。

◇埼玉勢が夏70勝 浦和学院が勝ち大会通算70勝目(61敗)。20都道府県目。

◇埼玉勢の2ケタ奪三振完封 86年2回戦の浦和学院・谷口英功(宇都宮工戦で11奪三振完封)以来、2人目。また、2ケタ背番号投手の2ケタ奪三振完封も、この時の谷口(背番号11)以来。

◇埼玉勢の初戦から2試合連続完封 51年の熊谷(3試合連続)、60年の大宮に次いで58年ぶり3度目。

◆1986年夏の浦和学院 4番・鈴木健(元西武)と左腕・谷口英功と投打に2年生がけん引する中、甲子園に初出場。開会式の夜、前監督だった野本喜一郎氏が入院先の病院で死去、ナインは弔い合戦に奮起。泉州との初戦を2ケタ得点で打ち勝つと、谷口は2回戦の宇都宮工戦で11K完封。準々決勝の高知商戦では鈴木に待望の一発が出て、谷口が2度目の完封。しかし、準決勝は松山商に3―14で大敗した。

2018年8月17日 スポーツ報知掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:32:00 No.41110
大谷2世だ!浦学・渡辺、10K初完封 準々決勝で大阪桐蔭も斬る/甲子園

第100回全国高校野球選手権大会第12日(16日、甲子園)第100回全国高校野球選手権大会は16日、3回戦が行われ、浦和学院(南埼玉)は二松学舎大付(東東京)戦で右腕・渡辺勇太朗投手(3年)が5安打1四球10三振で完封。6−0で勝ち、4強入りした1986年以来32年ぶりに8強入りした。渡辺は聖地で自己最速タイの149キロをマークするなど高校初完投を完封で飾った。また、準々決勝(18日)の第1、第2試合の組み合わせが決まり、大阪桐蔭(北大阪)−浦和学院、報徳学園(東兵庫)−済美(愛媛)となった。

ゆったりしたフォームからズバッと投げ込んだ。10奪三振で高校初の完封勝利を成し遂げ、渡辺が両手を挙げて喜びを表した。

「完封は先発投手が夢みるもの。中学生の頃(甲子園での完封を)夢みて、きょう投げ切れてうれしかった。一回と四回にピンチが来たけど燃えて力が入った。“気持ちは冷静にリリースで力を”という感じで。真っすぐとツーシームがよかった」

一回一死二、三塁から4番、5番を連続三振。連打で無死二、三塁を背負った四回は5番を135キロのスライダー、6番を自己最速タイの149キロの直球で連続空振り三振。激しい雨が降ったり、やんだりの天候も関係なかった。

これまでの最長は8回で、七回を投げ終わったときに森士(もり・おさむ)監督(54)に「どうしてもいかせてほしい」と直訴。「九回は左打者に回ったら交代」と条件付きで承諾され、左打者に回すことなく八回、九回を3人ずつで終わらせた。

今年3月に右肘靱帯(じんたい)を損傷。リハビリを経て5月上旬に練習を再開した。南埼玉大会の準決勝、決勝で先発し、甲子園でも初戦(2回戦、仙台育英)を6回3安打無失点。今大会は15イニング連続無失点と急成長を見せる。

1メートル90、90キロと恵まれた体格で背番号「11」を付けた姿を見た元巨人の三浦貴コーチから、「大谷(エンゼルス)のようになれ」とハッパをかけられ、映像を見たり、自己流で“大谷流”のツーシームをマスターして結果につなげている。

渡辺の原点は、この日もアルプス席で応援した父・信次さん(50)=造園業=の教えにある。信次さんは、埼玉県羽生市に約300坪の畑を所有、管理している。信次さんが木登り用に植えたブナやカシにまたがり、夢中で登っていくうちに、自然と腕力がついた。2人の兄と一緒にキャッチボールを始めたが、広い敷地で他人に投球が当たる心配もなく、暴投を恐れず常に全力投球した。ティー打撃用ネットも張られ、春日部工野球部で捕手の経験を持つ父も加わり打撃練習の日々。羽生東中野球部時代は県大会出場と、着実に成長していった。

「球速が全てではないが、やっぱりロマン。夏が終わるまでに155キロを出したい」

32年ぶりの8強入りに貢献した渡辺は、次を見据えた。18日の準々決勝の相手は優勝候補の大阪桐蔭。言葉どおり、全力投球をみせる。 

★渡辺の投球に浦和学院・森監督
「危なげない投球だった。ここから先は未体験ゾーン。全精力を込めて頑張る」

★渡辺について捕手の浦和学院・畑
「内角のツーシームがよかった。テンポよく打たせ、無駄なボールがなかった」

★大谷マネてレベルUP
渡辺は昨秋、身体特性を4タイプに分けて分析する「4スタンス理論」(提唱者・廣戸聡一氏)の指導を受けた。大谷(エンゼルス)と同タイプであることを知ると、すぐに模倣に着手した。寮の共用のパソコンで脚の上げ方や体重移動を記憶。本家そっくりのフォームをつくり上げ、球速と制球が向上した。

渡辺 勇太朗(わたなべ・ゆうたろう)

2000(平成12)年9月21日生まれ、17歳。埼玉県出身。小1から軟式野球を始め、羽生東中時代に関東大会出場。浦和学院では1年秋からベンチ入り。最速149キロ。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄2人。

2018年8月17日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:35:00 No.41111
浦和学院・渡辺、5安打10Kで高校初完投&初完封!32年ぶり8強導いた!

夢の舞台で最高の投球を披露した。浦和学院の渡辺が9回無失点10奪三振の快投。高校入学以来初めての完投を完封で飾り、チームを夏32年ぶりとなる8強へ導いた。

大型右腕は雨にも、風にも、ピンチにも動じなかった。初回にいきなり1死二、三塁としたが、相手の4、5番を連続三振。続く二回には強い雨と風に見舞われながら、「相手も同じ状況なので負けてられない」と気にせず抑えた。

ここぞという場面では力で圧倒する。四回に連打を浴び無死二、三塁。「ピンチになると燃えるタイプ」と、190センチの長身から投げ下ろされる快速球がうなりを上げた。1死後、6番・野村を自己最速タイの149キロで空振り三振。続く7番・有馬も直球で遊ゴロに仕留めた。

新兵器も効果的だった。6月末に「1日で覚えました」というツーシーム。微妙な変化でファウルを誘い、カウントを楽に稼いでいった。終盤には「行かせてください」と森士(おさむ)監督(54)に続投を直訴。109球で投げ抜き、「気持ちよかったです。甲子園でできたことはすごくうれしい」と笑顔が光った。

6年ぶりの夏2勝で埼玉県勢夏70勝目を挙げ、準々決勝で相対するのは大阪桐蔭だ。打線はここまで15得点、投手陣も聖地では同校初の2戦連続完封勝利と隙はなく万全の状態。「0を続けていきたい」と背番号11は力を込めた。春夏通じて23度の出場を誇る名門が、王者の壁となる。

2018年8月17日 デイリースポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:38:00 No.41112
埼京対決は浦学が快勝 準々決勝は大阪桐蔭と激突

第100回全国高校野球選手権大会第12日の16日、浦和学院(南埼玉)は第2試合で二松学舎大付(東東京)と対戦。三回に2点を先制して勢いに乗り、投げては先発の渡辺が完封。6−0で快勝し、32年ぶりのベスト8進出を決めた。準々決勝は大会第14日の第1試合で大阪桐蔭(北大阪)と対戦する。

三回、1死一塁の場面で1番中前が放った打球は左中間へ。「抜けろ」との思いが通じ、先制の適時三塁打となる。続く2番矢野にも中前適時打が飛び出し、この回2点を奪う。

五回には渡辺が左翼線二塁打で出塁。犠打で1死三塁とし、矢野の中前適時打で1点を追加する。さらに、「普段通りを心がけた」という主将の3番蛭間の右翼線への二塁打で1死二、三塁の好機をつくると、敵失で走者2人が生還。六回にも1点を加え、6−0と突き放した。

先発の渡辺は被安打5、10奪三振で完封。「打たせてとる自分らしい投球ができた。完封できてうれしい」と笑顔をはじけさせた。

浦和学院・森士(おさむ)監督「渡辺が頼もしい投球をしてくれた。左打者中心のチームだが、左投手の球をしっかり打ち返せた」

2018年8月17日 産経新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 08:42:00 No.41113
投打にスキ無し!浦学完勝 二松学舎に6−0、32年ぶり8強

投打に隙無く32年ぶりの8強入り−。第100回全国高校野球選手権大会12日目の十六日、浦和学院(南埼玉)は3回戦で二松学舎大付(東東京)と対戦し、6−0で快勝した。タイプの違う3投手を打ち崩し、投げては渡辺勇太朗投手(三年)が相手打線を完封。準々決勝は十八日の第1試合で、大阪桐蔭(北大阪)と対戦する。

雨が降ったりやんだりする不安定な天候の中で行われた試合にもかかわらず、三塁側アルプス席には浦和学院のスクールカラーの赤色のシャツなどをまとった生徒や保護者が大勢訪れ、大声援を送った。

三回裏1死一塁、中前祐也選手(二年)が左中間を破る先制の適時三塁打を放ち、矢野壱晟(いっせい)選手(三年)も中前適時打で続き、2点先取するとスタンドは熱気に包まれた。中前選手の父・真也さん(43)は「甲子園に来て緊張していたと思う。祈るような気持ちで見ていたが、一本打ててほっとした」と胸をなで下ろした。

雨が降りしきる五回裏1死三塁、矢野選手の中前適時打で1点を追加。なお2死満塁の場面では後藤陸人選手(二年)の打球が敵失を誘い、勝利を大きくたぐり寄せる2点を加えた。後藤選手の父・貴弘さん(46)は「どんな形でもつながって良かった。これからも集中力を切らさずに頑張れ」とエールを送った。

先発した渡辺投手も初回から無失点の好投を続ける。ともに野球部マネジャーの小倉真公乃(まこの)さん(同)は「最初で最後の甲子園。思い切り楽しんでほしい」と声をからし、針井大空(そら)さん(同)は「自分を信じて頑張れ」とメガホンを鳴らした。

九回表2死。渡辺投手が最後の打者を二ゴロに打ち取り、完封勝利を飾ると野球部応援団長の小松勇斗さん(同)は「よっしゃあー」とガッツポーズ。「さすがの一言。次も一戦必勝で行こう」と声を張り上げた。

◆監督・主将の談話 
<浦和学院・森士監督> 渡辺は危なげない投球だった。ここから先は未体験ゾーン。全精力を込めて頑張る。

<同・蛭間拓哉主将> 平常心で自分たちの野球ができた。今日みたいにやれば負けないと思う。

<ヒーロー>
ライバルコンビ切磋琢磨 浦和学院3年・坪井壮地選手、小町竜梧選手

「頼むぞ」。六回表、ベンチに退いた坪井壮地選手(三年)からこう声をかけられ、代わって一塁の守備についた小町竜梧選手(同)。九回表、二松学舎大付の最後の打者が二ゴロを打つと、ウイニングボールをきっちりミットにおさめ、ベスト8進出を決めた。

入学当時からよきライバルの二人。小町選手が坪井選手を「誰よりも練習し、全力で振る気持ちはチーム一」とたたえれば、坪井選手も「まっすぐを飛ばす力はすごい」と認め合い、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

打撃コーチの森大さん(27)は、「二人とも謙虚で努力家。控えめで、誰より自主練習をするところもそっくり」と話す。

南埼玉大会では、背番号「3」をつけた小町選手だったが、「結果を出さなきゃ」と焦る気持ちが空回りした。一方で、背番号「13」の坪井選手は7打数3安打を記録。二人の背番号は甲子園で入れ替わった。

「坪井が寝てる間に練習しないと、試合には出られない」。甲子園出場が決まった直後から、苦手な左投手対策の特訓が始まった。左投げのチームメートに球出しを頼み、毎朝五時からバットを振った。

迎えた甲子園の初戦、先発出場した小町選手は、焦る気持ちを抑え、粘って2安打の活躍を見せた。坪井選手も代打で起用され、負けじと安打を放った。

二松学舎大付戦では、ともに無安打と悔しさも残した2人だが、次の対戦は楽しみにしていた春の覇者。「どっちが呼ばれてもいいように万全な準備をします」と口をそろえた。 

2018年8月17日 東京新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 09:23:00 No.41114
32年ぶり進出 浦学 磐石8強

全国高校野球選手権記念大会第12日の16日、浦和学院は二松学舎大付(東東京)に6−0で勝利し、32年ぶり8強入りを果たした。打線が着実に得点を重ね、渡邉勇太朗が10奪三振で完封した。準々決勝は第14日第1試合で大阪桐蔭(北大阪)と対戦する。

浦和学院は三回1死一塁で中前祐也選手の左中間を破る適時三塁打と、続く矢野壱晟選手の中前適時打で2点を先取。五回には、先頭の渡邉が二塁打で出塁すると、矢野選手の適時打や敵失で3点を加えて主導権を握った。六回にも1点を加えるなど計10安打で6点を奪った。

先発の渡邉投手は、初回と四回に二、三塁のピンチを背負ったが、いずれも連続三振を奪うなどして得点を与えなかった。力強い直球とスライダーを軸に五回以降は二塁を踏ませず、被安打5、10奪三振で完封した。

森士監督は「(渡邉投手は)危なげない投球で頼もしかった。打線は課題だった左投手をよく打ち崩してくれた」と話した。

★一球一瞬
主将の期待 バットで回答

「抜けろ」。切り込み隊長と自負する1番中前祐也選手は三回、1死一塁の場面で自らが放った打球にそう念じた。1打席目は初球を当てただけのショートゴロ。三回の第2打席は、森士監督から「思いっ切り振れ」と送り出され、フルカウントからの6球目、真ん中高めの直球を振り抜いた。打球は左中間を破る適時三塁打。欲しかった先制点に三塁上で笑みを見せた。

初戦の仙台育英戦では二塁打こそ放ったが、納得のいくスイングではなく「何か違う」と感じていた。同じ左打ちの蛭間拓哉主将に相談すると、スイングに余計な動きが目立ち、体の軸がぶれていることを指摘され、「スイング時の左手の意識が強い。右手を払うように振るように」とアドバイスを受けた。

中前選手は2年生部員の中ではリーダー的立場で、蛭間主将は次を担う存在として期待してきた。昨冬からティー打撃などの相手に中前選手を指名し、技術的な指導に加え、「自分に甘えるな」など厳しく指導してきた。

蛭間主将は「お前が次の代を引っ張れ、と言ってきた。一緒に練習してきた後輩なので活躍は自分のことのようにうれしい」と喜ぶ。

さいたま市出身の中前選手にとって、浦和学院のユニホームは小学校の頃からの憧れ。「地元の高校に進んで県内初の甲子園優勝を目指す」と同校に進んだが、花咲徳栄に先を越され、非常に悔しい思いをした。「今年は優勝する」。頼れる2年生リードオフマンが気を吐いている。

2018年8月17日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 09:40:00 No.41115
★ダンスでナイン鼓舞

三塁側アルプスでは、今年3月に行われた全国大会で優勝したソングリーダー部が赤と黒の衣装に身を包み、浦学ナインに声援を送った。

昨年から取り入れた高校野球応援の定番曲「アフリカン・シンフォニー」は、3年生が振り付けを考案。この試合で3年生は、自ら考えたダンスを初めて披露した。

甲子園初戦は大会と重なり応援できなかったため、部長の栃村玲央さん(18)は「甲子園の大舞台で応援ができて本当にうれしい。笑顔を大切に、力強く腕を振り上げて、応援を盛り上げたい」と、勝利を後押しした。

★OB吉田さん「勝利に勇気」

1986年に夏の甲子園初出場で4強入りした時の部員もアルプスに駆けつけた。当時、スタンドから応援していた吉田光昭さん(50)は、およそ30年ぶりに甲子園に来たという。「100回記念大会に後輩たちが出場できることは感無量」と話した。

吉田さんは、かつての高校球児が甲子園を目指す「マスターズ甲子園」に参加する浦和学院OBのチームで理事を務めている。9月から県予選を戦う予定で、「現役生の勝利に勇気をもらった。卒業生も聖地のグラウンドに立てるように頑張りたい」と力を込めた。

★好プレーに生徒ら湧く
学校でテレビ観戦

さいたま市緑区の浦和学院高校では、約90人の生徒や保護者らが、食堂のスクリーンとテレビで試合中継を見ながら声援を送った。

三回に、中前祐也選手の適時三塁打で先制すると、食堂は大きな拍手と歓声に包まれた。五回、矢野壱晟選手らの活躍で3点を挙げると、生徒たちは「強い!浦学!」と勝利を確信したかのように大喜び。選手らが好プレーする度に、惜しみない拍手を送った。

チームは、2試合連続で無失点勝利。試合を見守った岡安隆教諭(59)は「守備の連係も良く、絶対に負けないという気迫を感じた。この調子で勝ち進んでくれると信じている」とうれしそうに話していた。

2018年8月17日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 11:25:00 No.41116
浦和学院・渡邉 10K完封

浦和学院は三回、中前と矢野の適時打で2点を先行。その後も着々と加点し、2試合連続で先発した渡邉が5安打、10奪三振で完封した。二松学舎大付は四回、無死二、三塁を逃すなどあと一本が出ず。

★クローズアップ
最速149キロ大器 続投志願

回を追うごとに浦和学院・渡邉の心の中にある思いは大きくなった。「最後まで投げたい」。完投に対する執着心が大きくなった。1メートル90、90キロの体に眠っていた力を引き出した。

一回、守備の乱れをきっかけに1死二、三塁とされたが、「ピンチで燃えた」と直球で中軸から2者連続三振を奪った。四回には連打で無死二、三塁とされたが、自己最速に並ぶ149キロの直球を軸に再び連続三振を奪うなど、後続を3人で片づけて勢いに乗った。

七回まで無失点でベンチに戻ってきた渡邉に、森監督は交代を告げようとした。チームはこの夏、甲子園初戦を含む7試合全てを継投で勝ち上がった。だが、続投を志願する渡邉の真剣なまなざしに「情が湧いてしまった」。最後までマウンドを任された渡邉は九回にも140キロ台半ばの直球で押し、5安打10奪三振。「すごく気持ちが良かった」と笑った。

今年の春先まで右肘痛で実戦から遠ざかった。南埼玉大会では17回1/3で8失点と本調子には遠く、体力面にも不安があった。だが、初戦の6回無失点に続き、2戦目は「高校では初めて」という完封を成し遂げ、「成長の一端を見た」と森監督を驚かせた。

「甲子園を見ながら投げられている」と渡邉。遅れてきた背番号「11」が投手陣の柱となりつつある。

浦和学院・森監督
「左打者が多いので、1年かけて左投手を打つ練習をしてきた。今日は相手の先発左腕をしっかり打てた」

2018年8月17日 読売新聞スポーツ面掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-17 19:53:00 No.41120
浦学32年ぶり8強
2安打3打点 矢野が打線に火

第100回全国高校野球選手権大会で、浦和学院が二松学舎大付を6−0で破り、32年ぶりの8強入りを決めた。右手首のケガで南埼玉大会を出遅れた強打の2番、矢野壱晟内野手(3年)の2安打3打点の活躍を中心に、下位が出塁して上位が返す切れ目のない打線で10安打6得点で快勝した。準々決勝は王者・大阪桐蔭と対戦する。

★攻撃的2番

浦和学院強打の2番矢野が真ん中低めのスライダーにうまくバットを合わせた。6回1死二、三塁。3打席連続の打点となるダメ押し中犠飛。右手首有鉤骨の疲労骨折で出遅れたが、復帰後の南埼玉大会で13打数9安打8打点、6割9分2厘の成績を残し、甲子園初戦でも2安打を放った攻撃的2番がこの日もチームを勝利に導いた。「とにかく1点ずつ。センター返しはチームで徹底している」と、この日放った3本の中堅への打球を振り返った。

★亡き恩師へ

小学校1年から6年までソフトボールチームに所属。その時にかわいがってくれたコーチの松下孝さんが高校入学直後の16年6月、膵臓ガンのため33歳で他界した。矢野は試合の日には欠かさず、松下さんのバッティンググローブをロッカーに持参し試合前に見つめる。「甲子園が決まった時は、松下さんを甲子園に連れて行けると喜んでいました。年も子供たちと近く、お兄ちゃん的存在だった」と矢野の父右京さん。恩師が立てなかった甲子園の舞台で、スタンドまで響く大きな声を出し輝きを放った。

★2年好影響

矢野に引っ張られるように、2年生も存在感を示した。1番中前が先制の適時打を含む2安打を放つなど、先発出場した2年生3人全員が安打。森士監督は「1、2番は足があって機動力が使える。2年生が活躍してくれるのは、大きな収穫」と目を細めた。次戦は優勝候補筆頭の大阪桐蔭と対戦する。矢野は「2番はつなぎ役。バントだけではなく打ってつなぐ。攻撃的2番。目標は優勝だが、まず目の前のことに全力で取り組みチームに貢献したい」恩師の形見とともに大阪桐蔭に挑む。

★矢野壱晟(やの・いっせい)
2000年7月11日生まれ。福岡県北九州市出身。小学1年から若小東ボーイズに所属。3年時にボーイズリーグ日本代表として世界大会に出場。3歳から7歳まで水泳と太鼓を習う。好きな食べ物は瓦そば。家族構成は父、母、妹、弟。168センチ、71キロ。右投げ左打ち。50メートル走は6秒2。

2018年8月17日 日刊スポーツ掲載

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