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野球部 情報
管理人 / 2018-08-18 23:05:00 No.41181
浦和学院、大阪桐蔭に2−11 県勢の連覇逃す 投手陣打ち込まれ、打線も援護できず

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日は18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝が行われ、32年ぶりの8強に進出した浦和学院(南埼玉)は、史上初の2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)に4本の本塁打を打たれるなど、2―11で敗れ、夏の最高成績に並ぶ4強入りを逃した。県勢の連覇はならなかった。

浦和学院は先発渡辺勇太朗が二回に先制の本塁打を許し、南埼玉大会から通じて初めてのリードを奪われた。三回に1点を追加され、五回は渡辺が再び本塁打を浴びた。裏の攻撃で中前祐也の適時打など2点を返して1点差まで詰め寄ったが、六回に打者一巡の猛攻を受けて6失点し、突き放された。

八回に3番手の河北将太が本塁打を打たれ、九回は再びマウンドに上がった渡辺が自身3本目の本塁打を許した。2試合連続で完封した投手陣が12安打と打ち込まれ、打線も5安打と援護できなかった。

森士監督は「継投は最初から考えていたが、うまくいかずに相手打線に勢いをつけさせてしまった。監督としては、残念」と肩を落とした。主将の蛭間拓哉は「力不足だった。大阪桐蔭の個々の力や気持ちの強さを感じた」と振り返った。

2018年8月19日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-18 23:27:00 No.41182
浦和学院・投手陣、大阪桐蔭打線の勢い止められず 5回、2点返すも同点のホーム遠く

浦和学院は投手陣が4本塁打など12安打11失点。打線も5安打に封じられた。

先発渡辺は二、五回にソロを浴びるなど六回途中4失点で降板。2番手永島が相手打線の勢いを止められず。3番手の河北は八回にソロを許し、九回から再登板した渡辺はソロで追加点を許した。

3点を追う五回に中前の右前適時打など2点を返したが、同点のホームが遠かった。

★直球にキレも"一球"に悔い/河北

エースナンバーを背負う右腕河北が六回途中から甲子園で2度目の登板。5点を奪われなお続くピンチに、森監督から「行くぞ」と言われ「ここは自分がなんとかする」と意気込み最小失点で切り抜けた。

先発した渡辺にスピードでは劣るが、その分直球のキレを磨き続けてきた。八回に4番藤原に甘く入った変化球をバックスクリーンへ運ばれ、「変化球で勝負してしまったあの一球だけに悔いが残る」と肩を落とした。それでもプロ注目の好打者根尾から2三振を奪うなど意地は見せた。

★チームけん引、表裏の努力家/主将・蛭間

春の県大会や関東大会で苦しいときに一発を打ってくれた頼もしい主将の蛭間は、0―2の四回無死二塁で145キロの直球を捉えたが、打球はあとひと伸びが足らずに左翼席手前で捕球され「いってくれたと思ったが、足りなかった」と唇をかんだ。

けがをしている間に桑田真澄さんの本を読み、「表の努力と裏の努力を学んだ」。野球部の食堂のスリッパをそろえたり、トイレ掃除を率先してやったりと裏の努力を積み重ねてきた。「神様が見ていてくれたのかもしれない」と春以降、努力が実を結んだ。

腰痛と戦いながらも持ち前の明るさと打力でチームを引っ張ってきた主将は試合終了後、人目をはばからずに号泣した。「森監督に勝利をプレゼントできなくて申し訳なく思っている」と声を詰まらせた。

2018年8月19日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 00:14:00 No.41183
浦和学院 11失点 鉄壁誇る投手陣崩れる

南埼玉大会から5失点以上したことのない浦和学院の投手陣がまさかの11失点。六回に6失点のビッグイニングをつくられた森監督は「真っすぐに対して振り負けない、打ち損じない、スタンドまで持っていく力を見せつけられた」と相手をたたえるしかなかった。

先発渡邉の球は問題なく走っていたが、失投を見逃してくれなかった。二回1死、5番根尾に内角を狙って投じた5球目はシュート回転で真ん中に甘く入ると左翼席へ運ばれた。捕手畑は「甘い球を一発で仕留められた」と悔しがった。

三、五回に1点ずつ奪われたが、五回裏に中前の適時打などで1点差に迫った。2−3から次の1点を先に取って流れを呼び込みたかったが、そう簡単にはいかない。思惑とは反対に追加点を許したのが痛かった。

六回、一発は浴びても崩れることなく粘投していた渡邉が四球と犠打で1死二塁とされ、左の9番打者を迎えたところで左腕永島にスイッチ。左打者が続く上位打線を見越した継投だったが、死球、四球で満塁を招くと左打者の2〜4番に3連打され5点を失った。継投が裏目となり、相手を勢いづかせてしまった。

鉄壁を誇ってきた投手力でも春の王者を止められなかった。森監督は「力負け」と言い、主将の蛭間は「力不足」と力の差を感じ、夏の甲子園で勝ち上がる難しさを改めて痛感していた。

2018年8月19日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 00:46:00 No.41184
一発でやられた 力負け 悔しい
浦和学院ナイン一言

(1)河北将太投手 やり切った感はあるが、細かいところの悔いが残る。

(2)畑敦巳捕手 まだまだ力が足りない。甘い球を一発でやられた。

(3)坪井壮地一塁手 大阪桐蔭は投打ともに勝負強かった。

(4)後藤陸人二塁手 最後の打者になって申し訳ない。必ずリベンジする。

(5)矢野壱晟三塁手 夢の場所でプレーできた。すべての人に感謝したい。

(6)中前祐也遊撃手 野球がうまくなりたいという原点に返れた。

(7)佐野涼弥左翼手 仲間がいたから乗り越えられた。この仲間でよかった。

(8)蛭間拓哉中堅手 みんなが頑張ってくれたおかげ。感謝したい。

(9)上野暖人右翼手 この仲間とこの舞台で野球ができて最高。

(10)美又王寿投手 この経験を伝えていく。必ずここに帰ってくる。

(11)渡辺勇太朗投手 相手の直球狙いに真っ向勝負したが力負け。悔しい。

(12)福島迅捕手 つらいことをみんなで乗り越え甲子園に来られて良かった。

(13)小町竜悟一塁手 後輩は全国で勝つために経験を生かしてほしい。

(14)永島竜弥投手 甲子園に戻るためチームを引っ張れるようになりたい。

(15)大沢龍生三塁手 つらいことが多かったが、悔いのない2年半だった。

(16)阿部鳳稀二塁手 浦和学院で甲子園に来られてよかった。

(17)下園咲也投手 いい経験。超えるべき目標ができた。

(18)近野佑樹投手 この仲間たちと甲子園に来られてよかった。

2018年8月19日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 00:47:00 No.41185
浦和学院、4強まであと一歩届かず
強豪相手に応援席も総力結集、仲間のため力の限り尽くす

5年ぶり13度目の夏は過去最高成績に並ぶ4強まであと一歩届かなかった。第100回全国高校野球選手権記念大会第14日は18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝を行い、浦和学院(南埼玉)は大阪桐蔭(北大阪)に2―11で敗れた。応援席からは優勝候補筆頭に食らい付いたナインの健闘をたたえる温かい拍手が送られた。

史上初となる2度目の春夏連覇を狙う強豪相手に応援席も総力を結集して臨んだ。地元校との一戦は、応援の数では完全にアウェーだったが、「アルプススタンドが球場全体を支配するつもりで応援する」と赤い鉢巻きを巻いた応援団長の小松勇斗さん(18)はメンバーに入れなかった悔しさを吹っ切って、「打倒、大阪桐蔭」の同じ目標を追い掛けてきた仲間のために声を張り続けた。

力強く太鼓をたたいた石附龍陛さん(17)も同じ思い。「相手は大阪桐蔭。思い切り、気持ちを込めて全力で」と力の限りを尽くした。

3点を追う五回に内野ゴロで1点を返すと、吹奏楽部が演奏するアフリカン・シンフォニーに乗って、ソングリーダー部が華麗なステップを披露した。同部部長の栃村玲央さん(18)は「アフリカン・シンフォニーは昨年導入して私たちがつくった流れに乗って盛り上がる振り付け」と話す。直後に中前祐也遊撃手の右前適時打で1点差に迫った。

昨夏、埼玉大会の決勝で敗れた相手が県勢初の全国制覇を成し遂げるという悔しい思いをした昨年の主将だった赤岩航輔さん(19)は「何とかして勝ってもらいたい。花咲徳栄に続いて、こいつらが優勝してくれれば」と見守った。

しかし、六回に大きく突き放されると、反撃する力は残っていなかった。高校野球界の頂点に立つ大阪桐蔭を倒す夢は後輩たちに託された。

2018年8月19日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:08:00 No.41186
浦和学院、4強逃す 連覇狙う相手に迫る場面も

南埼玉代表の浦和学院は第14日の18日、準々決勝の第1試合で大阪桐蔭(北大阪)と戦ったが、2―11で敗れ、4強進出を逃した。史上初の2度目の春夏連覇を狙う相手に迫る場面もあったが、及ばなかった。

★4番の座譲り気負いなく成果 得点機生んだ上野暖人選手
 
気負いはなかった。

3点を追う五回無死二塁、7番打者の上野暖人(はると)選手(3年)が、フルカウントから外角の直球を左前に運び、得点の足がかりを作った。チームはこの回2得点。春の王者にあと一歩まで迫った。

南埼玉大会から4番を務めた上野君はこの日朝、森士(おさむ)監督(54)から「7番にする。だから、楽にやってこい」と伝えられた。甲子園では10打数2安打。「調子は上がっているが、いざ試合となると力んでしまう」という上野君への気づかいだった。その気持ちに、結果で応えた。

中軸を担うまでに成長できたのは、悔しい記憶があったから。昨夏の埼玉大会決勝で敗れた花咲徳栄が、その夏の甲子園を制覇。学校の食堂のテレビで優勝の瞬間を見ていた。来夏こそは自分たちが全国制覇――。そんな誓いを立てた。

勝つために必要なものは何か。答えのひとつが打撃の強化だった。チームをあげて、多種多様な打撃練習や、打撃に役立つ身体理論を導入した。その結果、甲子園の2試合はいずれも2桁安打を達成した。

上野君は周囲の助言を受け、打撃フォームを調整し続けていた。準々決勝前日に森監督に教わった足の踏み込み方を実践し、この日、結果を出した。

上野君と入れ替わりで4番を担った畑敦巳(あつみ)選手(2年)は1年間、ともに打撃を磨き合ったライバルだ。「新チームでは必ず中心選手になる。また4番を打てるように、卒業するまで技術を伝えたい」

「最高の指導者と仲間に支えられ、最後に打たせてもらった。浦学で間違いはなかった」。時折思いがあふれ、タオルでギュッとまぶたを押さえた。大学でも野球を続けるつもりだ。本気で頂点を目指した夏を越え、成長を求め続ける。

★直球磨き「やりきった」 河北将太投手

「永島の分まで抑える。バトンを受け取る準備はしていた」

六回1死一塁、河北将太投手(3年)がマウンドに上がった。この回、渡邉勇太朗投手(3年)から永島竜弥投手(2年)に継投したが、3連打などで突き放された。

もう追加点は与えられないが、打席にはこの日甲子園で2本目の本塁打を放った根尾昂選手。「勝負したい」と得意の直球で攻めた。空振り三振。直球外角のコントロールは、「渡邉にはスピードでは勝てない」と自覚し、冬から磨いてきたものだった。

背番号1を背負い、南埼玉大会から時に先発し継投で勝ち上がってきたが、甲子園では渡邉君が先発し完封も果たした。「悔しい気持ち」は正直あったが、この日、連投する渡邉君の朝から気合が入っている様子も見ていた。

河北君は「投手陣の頑張りを無駄にしたくない」との一心で投げた。八回に変化球を本塁打にされたが、根尾君を再び空振り三振とし、1失点のみだった。

以前、大阪桐蔭との練習試合では1死しか奪えなかった。「直球を磨いた成果は出せた。少し成長した部分を見せられたかな。やりきりました」

★「この日忘れず人生を歩んで」 元コーチの安保教諭

午前5時40分に満員通知が出されるほど阪神甲子園球場には大勢の人が集まった。浦和学院の三塁側アルプススタンドには約1300人の生徒や保護者、OBらがかけつけ、最後まで声援を送り続けた。

昨年3月まで24年間、野球部のコーチを務め、現在は生徒指導を担当する同校の安保隆示教諭(48)は「練習の成果を出してほしい」と話した。

コーチ時代、主に野球以外の生活面を指導した。蛭間拓哉主将(3年)について、「野球以外でもリーダーシップがあった」という。渡邉勇太朗投手(3年)は中学時代から見ていて、いい投手になると思っていた。この日先発でマウンドに上がった渡邉君を見て、「堂々と投げている」とうれしそうに話した。

安保教諭は試合後、「この試合のことを忘れず、人生を歩んでほしい」と話した。

★相手の執念が上回った 蛭間拓哉主将

昨夏覇者の花咲徳栄に続き、埼玉県勢で連覇するという気持ちでここまできた。大阪桐蔭の春夏連覇にかける一人ひとりの執念がこちらを上回っていた。監督のためにも優勝したかった。後輩たちには必ず来年戻ってきてほしい。

★一気に持って行かれた 森士監督

相手の左打者に合わせて(左投手に)継投したが思うようにいかず、流れを一気に持って行かれた。相手は甘い球をスタンドまで持っていく力強さがあった。ただ、5年ぶりに夏の甲子園に連れてきてくれた選手に感謝したい。

★選手コメント
渡邉勇太朗 3年 力不足を感じた試合。もうこの仲間と一緒に出来ないことへの思いが強い。
畑  敦巳 2年 全国制覇の壁は高かった。捕手として新チームを引っ張り、リベンジしたい。
小町 竜梧 3年 悔しい気持ち。仲間と一緒だから乗り越えられたことばかりで、感謝したい。
後藤 陸人 2年 少しでも長く先輩と野球をしたかった。レベルアップしてリベンジをしたい。
矢野 壱晟 3年 ずっと目標だった大阪桐蔭を相手に、全員で最後まで全力で食らいつけた。
中前 祐也 2年 負けたのは自分の力不足。3年生のためにも、来年こそは優勝を果たしたい。
佐野 涼弥 3年 高校生活が人生で1番濃い時間。辛い経験もあったが、たくましくなれた。
上野 暖人 3年 出し切って負け、悔いはない。この舞台で終えられた経験を今後に生かす。
永島 竜弥 2年 試合を壊して申し訳ない。この舞台に帰るため、新チームを引っ張りたい。
河北 将太 3年 素晴らしい球場でプレーでき、貴重な経験ができた。今後の人生で生かしたい。

2018年8月19日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:13:00 No.41187
浦学届けた全力の夏 春の覇者・大阪桐蔭に2−11

優勝候補の壁は厚かった−。第100回全国高校野球選手権大会14日目の十八日、浦和学院(南埼玉)は準々決勝で大阪桐蔭(北大阪)と対戦し、2−11で敗れた。順調に勝ち進んできた浦学だったが、自慢の投手陣は4本塁打を許すなど打ち込まれ、強力打線も抑え込まれた。32年ぶりの4強を逃したナインには、試合後に応援団から温かい拍手が送られ、「よくやった」の言葉が飛んだ。

東西の強豪同士の対決とあって、スタンドには4万1000人が詰め掛け、浦学応援団は三塁側アルプス席で大きな声援を送った。

試合が動いたのは二回。大阪桐蔭の根尾昂選手(三年)が先制の本塁打。三回には満塁から内野安打で1点を挙げた。渡辺勇太朗投手(同)の父・信次さん(50)は「大阪桐蔭は前評判通り手ごわい。粘り強い投球で最少失点に抑えてくれ」と祈るように見つめた。

3点を追う五回裏、小町竜梧選手(同)の内野ゴロの間に1点を返し、中前祐也選手(二年)の適時打で1点差に迫った。歓声に沸く応援団。生徒や保護者らは互いのメガホンをたたき合い、「同点、さらに逆転を」と期待が高まった。

吹奏楽部OGで、部員と一緒にフルートを演奏した大学一年の岡田澪奈(れいな)さんは「在学中は甲子園で応援できなかった。来ることができてうれしい。絶対に追い付いてほしい」。

ところが六回表、大阪桐蔭が打者10人の猛攻で一気に6点を追加。アルプス席には重苦しい空気が立ち込める。蛭間拓哉主将(三年)の母・美恵子さん(50)は「何とかつないで」と声をからした。

八回裏には1死から、中前選手が二塁打を放ったものの後続が倒れ、大きなため息が漏れた。そして迎えた最終回、最後の打者が左飛に打ち取られると、応援団はぼうぜんとグラウンドを見つめた。ソングリーダー部長の栃村玲央さん(三年)は涙を流しながら「ここまで全力で頑張ってくれた。お疲れさま。感動をありがとう」と選手らをねぎらった。

◆監督・主将談話 
<浦和学院・森士監督> 力負けですね。直球に振り負けず、打ち損じない打撃を見せつけられた。

<同・蛭間拓哉主将> (大阪桐蔭の)絶対に連覇するという一人一人の強い気持ちを感じた。ここまで来られたことは、仲間に感謝したい。

<大阪桐蔭・西谷浩一監督> しっかり、たたけたことで長打になった。データ陣がいいデータを取ってくれた。あす1日空くので、しっかり練習して頑張りたい。

<同・中川卓也主将> 守備から攻撃にリズムがつくれた。そこが大きな勝因。

★夢舞台で恩返し 被災地に元気を 石巻から進学の一塁コーチャー阿部鳳稀

「夢見ていた球場に立ち、歓声を感じられて幸せだった」。一塁コーチャーの阿部鳳稀(ふうき)選手(3年)は試合後、晴れやかな表情を見せた。

小学4年の時、宮城県石巻市で東日本大震災に遭い、自宅周辺はがれきの山となった。浦和学院の野球部は震災直後から、同市などで泥のかき出しなど支援を続けてきた。阿部選手が所属していた少年野球チームは、浦学のグラウンドに招かれた。

野球を教えてくれた部員たちが、2013年に春の選抜大会で優勝した。その姿に感動し、浦学への進学を決意。入学後は憧れだったユニホームを着て、被災地で野球を教えてきた。

夢の舞台で8強まで進み「被災地から見てくれている子に元気を与えられたかな」。これからも野球を続け、地元に帰った時は、子どもたちに野球の楽しさを伝えていくつもりだ。

2018年8月19日 東京新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:24:00 No.41188
浦学・蛭間 打倒・大阪桐蔭かなわず プロへ「根尾、藤原に負けないよう努力」

「勝って森先生を男にしたかった。本当に悔しい」。昨夏、花咲徳栄の埼玉勢初優勝を寮の食堂で全員で見た。「先を越されて衝撃的につらかったが、自分らにもできると思った」と話す森監督の下、浦和学院(南埼玉)の蛭間は主将として先頭に立ってきた。

「この試合のテーマは一球入魂、全球入魂」。試合前に気合を入れると、初回から青地の飛球にダイビングキャッチを見せた。小6で西武Jrに選ばれ、NPBジュニアトーナメントに出場。中日Jrに根尾、オリックスJrに藤原がいた。「注目されていた」という2人が進んだ大阪桐蔭を倒して日本一になることが、唯一無二の目標だった。

1年の冬。練習のつらさなどで渡辺が寮を出て野球から離れかけた時、「今はつらくても、戻れば必ずいいことがあるから」と励ました。蛭間自身も順風満帆ではない。腰痛がひどく、大阪桐蔭との練習試合もあった3月は「野球ができる状態ではなかった」という。

1年から4番を張った好選手。「プロに行きたい気持ちはあるけど、技術面はまだまだ。根尾、藤原に負けないように努力していく」ときっぱり言った。

◆蛭間 拓哉(ひるま・たくや)2000年(平12)9月8日生まれ、群馬県出身の17歳。小3から相生小野球クラブで野球を始める。前橋桜ボーイズを経て、浦和学院に進学。1年春からベンチ入り。1メートル74、81キロ。左投げ左打ち。

2018年8月19日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:28:00 No.41189
浦学・渡辺 大阪桐蔭・藤原に脱帽「あれをホームランにするなんて」

リリースの感触は抜群。浦和学院(南埼玉)・渡辺は内角に直球を投げ込み「狙ったコースに行って“よし”と思った」と言う。次の瞬間、腕を畳んだ藤原のバットに、会心の一球は右翼席へと叩き込まれた。「あれをホームランにするなんて…」。脱帽するしかなかった。

根尾、藤原封じが32年ぶり4強への鍵だった。プランは「ボールの内角直球を見せ、外へ逃げる球で勝負」。2回は根尾に内角狙いの失投を左中間席へ運ばれ、今大会17イニング目で初失点した。逆に3回1死満塁での藤原との対戦は、内野安打で1点与えたとはいえ、当たりはどん詰まり。手応えがあった分、5回の一撃はこたえた。1点差に迫った直後の6回途中で左翼へ。勝機で抑えに回る作戦だったが、継投失敗で大勢が決した。再登板は2―10の9回。石川に3本目のアーチを浴びた。「力負け」と認めた。

投げるたび評価を上げた夏。この日も最速148キロを出した。希望進路を「プロ野球です」と明言し、「この悔しさをバネに、切れも球速ももう一段上げたい」と藤原らとの“再戦”をにらんだ。

▼浦和学院・森士(おさむ)監督 打ち損じしてもスタンドまで持っていく。打倒桐蔭に向けてまたチームをつくりたい。

2018年8月19日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:32:00 No.41190
浦和学院・渡辺「直球の力負けは実力不足」プロでの活躍誓う「155キロ投げたい」

自慢の直球をことごとくはじき返された。今秋ドラフト候補の190センチ右腕、浦和学院・渡辺勇太朗は、根尾、藤原に一発を浴びるなど6回途中4失点。9回に再び登板し、石川瑞貴にも左翼席へ運ばれた。「直球の力負けは実力不足。悔しいの一言に尽きます」。109球で5安打完封した二松学舎大付戦から中1日。本来の安定感はなかった。

一度は野球を諦めかけた。1年の冬に体調不良も重なり、心が折れた。野球部の寮を抜け出し、学校からも遠ざかった。野球をやめて父の造園業を継ぐと言い張った。森士監督(54)は諭した。「本当に野球をやめていいのか。働くというのはどういうことなのか。よく体験しなさい」。家業の手伝いをさせて、自分を見つめ直させた。

1か月ほどの“荒療治”を終えると目に輝きが戻っていた。「目的意識を持ってやるようになった」と指揮官。練習に取り組む姿勢など、全てが前向きに。昨秋の肩、今春の肘の故障にも腐ることはなかった。「プロでやりたい。155キロを投げたい」。渡辺の野球人生は続く。

2018年8月19日 スポーツ報知掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:38:00 No.41191
浦学・渡辺、藤原に脱帽「あれをホームランにするのか…プロで抑えたい」/甲子園

浦和学院は、大阪桐蔭に2−11で敗れ、注目右腕・渡辺勇太朗投手(3年)が試合後、プロ志望を明言した。

根尾、藤原、石川に本塁打を献上。六回途中に左翼の守備にまわり、九回に再登板。計6回1/3を7安打5失点で、最後の夏を終えた。

「悔しい。自分の力不足。藤原に打たれたのは自信のある内角の真っすぐ。あれをホームランにするのかという感じ」と肩を落とした。

4強入りを逃したが、2回戦・仙台育英戦で自己最速の149キロをマーク。3回戦・二松学舎大付戦では9安打完封勝利。ロッテ・永野チーフスカウトは「(ドラフトで)2位(指名)があるかもしれない」と高く評価した。

渡辺は進路について「上のレベル、プロ野球で。もう1段階、筋力、体力をつけて球威も球速もアップさせたい。(プロで)藤原君とやれる時には抑えるようにしたい」と言い切った。

★スタンドで観戦した浦和学院OBで元ヤクルト投手の坂元弥太郎氏

「5年ぶりの甲子園出場で、(優勝候補の)大阪桐蔭と対戦できるところまで勝ち上がったことがうれしかったです。第100回の節目の大会で得た経験と思い出を今後に生かしてほしい」

★浦和学院・森監督

「力負けですね。直球に振り負けず、打ち損じない打撃を見せつけられた」

★浦和学院・蛭間主将

「(大阪桐蔭の)絶対に連覇するという一人一人の強い気持ちを感じた。ここまで来られたことは、仲間に感謝したい」

★六回一死から登板し5失点の浦和学院・永島

「(大阪桐蔭は)すごい選手しかいなくて自分の実力不足を感じた」

★2年生で2安打1打点の浦和学院・中前

「(柿木からの安打は)自信になった。3年生の分までうまくなって、大阪桐蔭を倒したい」

★不調で4番から7番に降格も1安打で意地をみせた浦和学院・上野

「大阪桐蔭は場慣れしていると感じた。(降格は)情けないが、気負わずに打席に立つことができた」

★渡辺 勇太朗(わたなべ・ゆうたろう)

2000(平成12)年9月21日生まれ、17歳。埼玉県出身。小1から軟式野球を始め、羽生東中時代に関東大会出場。浦和学院では1年秋からベンチ入り。最速149キロ。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄2人。

2018年8月19日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 11:42:00 No.41192
浦和学院・渡辺が3被弾 「この悔しさを糧に」試合後にプロ志望を表明

プロ注目の190センチ右腕・浦和学院(南埼玉)の渡辺勇太朗投手(3年)は王者に真っ向勝負を挑み、3本塁打を浴びて屈した。
 
自慢の直球を投げ込んだが、大阪桐蔭・根尾、藤原に被弾。五回途中で一度降板した後、再びマウンドに立った九回にも一発を食らった。「この悔しさを糧に練習していきたい」と試合後にプロ志望を表明。視線を前に向けた。

2018年8月19日 デイリースポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 13:02:00 No.41193
浦学 4強ならず

全国高校野球選手権記念大会第14日の18日、浦和学院は今春の選抜大会を制した大阪桐蔭(北大阪)と対戦し、2−11で敗れた。2試合連続で零封して臨んだ準々決勝だったが、継投策が実らず、1986年以来32年ぶりのベスト4進出はならなかった。それでも最後まで粘り強く戦ったナインに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。

★5回春王者に反撃

浦和学院は3点を追う五回、四球を選んだ先頭の後藤陸人選手が二盗を決め、上野暖人選手の左前打で無死一、三塁とすると、内野ゴロの間に1点を返した。この回、中前祐也選手の右前適時打も生まれ1点差に迫ったが、六回以降は1安打に抑えられた。3打数無安打に終わった蛭間拓哉主将は「投手のレベルが高かった」と唇をかんだ。

先発の渡邉勇太朗投手は5回1/3を投げて4点を失ったが、三回には1点を取られ、さらに1死満塁のピンチで打者2人を打ち取る意地を見せた。

森士監督は「相手の強力打線が継投で生まれた隙を見逃してくれなかった。自分の采配ミス」と話した。

★一球一瞬
「憧れ」倒す 磨いた打撃

五回無死一塁、この試合から7番に入った上野暖人選手に打席が回った。「送りバントかな」と思ったがサインが出ず、5球目に一塁の後藤陸人選手が二盗を決めた。フルカウントになり、森士監督の指示は「打て」。この打席、相手投手は変化球でストライクが取れていなかったため、「ストレートで来る」との読み通り、6球目の高めの直球を左前へはじき返した。

南埼玉大会は全試合で4番を務めたが、甲子園では7打数1安打と不調に陥った。17日の練習で、森監督に「左足に重心がないからタメができない」と指摘され、監督が付きっきりで、すり足から右足を上げるフォームへの改造に取り組んだ。ベンチ裏で試合開始ぎりぎりまで素振りを重ね、監督の期待に応える一打が生まれた。

森監督は「4番の重責で深みにはまっていたので気を楽にしてもらいたかった」と打順変更の意図を明かし、「意地を見せてくれた」と安打にうなずいた。

大阪府出身で大阪桐蔭は幼い頃からの憧れ。しかし、同校野球部からスカウトされず、浦和学院に進学した。野球部の同期たちは一様に「大阪桐蔭を倒して全国制覇しよう」と話し、仲間と研さんを積んできた。同期の蛭間拓哉主将らが1年生から公式戦で活躍するのを横目に、バットを振り込み、ついに4番の座をつかむまでになった。

打倒・大阪桐蔭はかなわなかったが、「やりきった。最高の舞台で最高の仲間と試合ができてうれしい」。400キロ離れた埼玉県での挑戦が幕を閉じた。

★「勝利信じて応援」
野球部に戻りよく頑張った 渡邉投手の父・信次さん

先発した渡邉勇太朗投手の父信次さんは、一度は野球から離れた息子の勝利を信じ、アルプス席で最後まで赤いメガホンをたたいて応援した。

渡邉投手は1年冬の約1カ月、厳しい練習や寮生活に耐えかね、寮を出て羽生市の自宅から通学したことがあった。野球部の練習には行かず、造園業の信次さんの仕事を手伝った。仲間や森士監督からの「戻ってきてほしい」「一緒に頑張ろう」といった励ましに動かされ、再び仲間と白球を追う日々が始まったという。

寮へ戻る日、信次さんは「みんながきつい練習を我慢しているのに、逃げてきたんだ。マウンドに立つからには結果を出さなきゃだめだぞ」と言い聞かすと、渡邉投手は「分かった」とだけ言い残し、家を出た。

大阪桐蔭に敗れたが、渡邉投手は今大会、3回戦で完封するなどの好投を見せた。信次さんは「温かい仲間がいたから野球部に戻れた。最後までよく頑張った」と目に涙を浮かべた。

★被災地から千羽鶴 選手たち見守った
少年野球チーム贈る

アルプス席では、宮城県石巻市の少年野球チーム「牡鹿・鹿妻DEER」から贈られた額入りの「千羽鶴」が、選手たちを見守った。

浦和学院野球部は東日本大震災後に同チームを支援した。「千羽鶴」は白の折り鶴を基調に、青の折り鶴で浦和学院のローマ字略称「UG」とチーム名「DEER」をあしらい、赤の折り鶴で優勝を願う「V」を描いた。裏に「優勝目指して頑張ってください」などと、小学生からのメッセージが書かれている。

昨夏の県大会前に野球部のグラウンドで受け取り、公式戦には持って行く。同チーム出身で野球部の嶋田友さん(2年)は「石巻からも応援してもらっていることを強く感じます」と話した。

★保護者や教員 食堂から声援

さいたま市緑区の浦和学院高校では保護者や教員ら約70人が食堂に集まり、スクリーンとテレビ2台で試合中継を見ながら声援を送った。

3点を追う五回に同校が2点を返して1点差まで迫ると、保護者らは「やった−」とガッツポーズ。試合には敗れたが、試合終了後両校をたたえる拍手がわき起こっていた。

野球部用の食堂で働く上孔美子さんはマネージャーが作ってくれたお守りを首から下げて応援。「甲子園のマウンドで(先発投手の)渡邉君が、いつもより大きく、輝いて見えた。みんな本当にお疲れさま。ご飯を作って待ってます」と健闘した選手らをねぎらった。娘が吹奏楽部に所属しているという新谷慶子さんは「野球部のおかげで吹奏楽部も甲子園に行くことができた。夢を見させてくれて、ありがとう」と語った。

2018年8月19日 読売新聞埼玉版掲載

浦和学院 継投裏目

継投策がはまらず、浦和学院が予想外の大差で大阪桐蔭に敗れた。

2、3回戦に続いて先発した渡邉はパワーに屈した。二回、根尾に左中間スタンドに運ばれると、五回は藤原にソロ。いずれも、「一番自信がある」という直球を捉えられ、「真っ向勝負したが、相手の力が上だった」と右腕は完敗を認めた。

六回に1死二塁とされ、左打者に打順が回ると、森監督は左腕の永島にマウンドを託す。まだ1点差。しかし、この決断も裏目に出た。相手が右の代打を送ると、「右打者相手で力んでしまった」と永島。死球、四球で満塁とし、青地から3人の左打者に連続適時打を浴びた。試合を決定づけた大量失点に森監督は「継投が思うようにいかず、流れを渡してしまった」と悔やんだ。

渡邉は再びマウンドに上がった九回にも、一発を浴びた。最速149キロの剛腕と、支えてきた救援陣が打たれ、優勝候補の一つが姿を消した。

2018年8月19日 読売新聞スポーツ欄掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2018-08-19 13:05:00 No.41194
大阪桐蔭・根尾「手ごわかった」浦学破り準決へ勢い

大阪桐蔭(北大阪)4年ぶりの夏4強は、根尾のバットから始まった。

2回表1死。140キロ、真ん中高めの直球を捉えた打球は左中間スタンドに消えた。高校通算29本目、今大会2本目の本塁打は先制ソロ。満席の甲子園が沸き返った。投げては試合を作った。先発で最速148キロをマークし、5回を4安打6奪三振の2失点。1点リードでエース柿木にバトンを託した。

2回の1発は、大阪桐蔭の夏の甲子園通算45号だった。「塁に出ることだけ考えていたから『入ったらいいな』とは思ったけど…。風に乗ってくれました」と淡々と振り返る。学校の数字上、PL学園の本数に並んだことを知ると「世代が違うし、かなり前の話ですし…。でも、素晴らしい。PLさんの記録は遠くにあるもんだと思っていましたからね」と、どこか人ごと。「じゃあ藤原は46ですね。僕が打った後、あいつは固め打ちというか、めちゃくちゃ打つんですよ。狙ってくる。(藤原の)2発目は特にすごかった。センターオーバーかなと思ったのに」。自分のことより、この日2発を放った盟友の爆発がうれしそうだ。

根尾は今、春夏連覇しか興味がない。「浦和学院さんは間違いなく手ごわかった。強い相手に勝った方が弱い相手より、勢いがつきます」。あと2勝。歓喜のゴールは完全に射程圏内に入ってきた。自然と高まるワクワク感。「早く試合がしたいですね」。もっと打ちたい、投げたい。野球の申し子のモチベーションは、最高潮だ。

2018年8月19日 日刊スポーツ掲載

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