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野球部 情報
管理人 / 2018-09-02 23:16:00 No.41339
蛭間拓哉 3年
2つの顔を持つ蛭間拓哉(浦和学院)
4スタンス理論で打撃開花

9月3日から開幕する第12回 BFA U18アジア選手権。2大会連続のアジア制覇に燃える侍ジャパンU18代表の選手たちをピックアップしてインタビューしていく。
今回は蛭間拓哉(浦和学院)だ。走攻守三拍子そろった大型外野手として注目される蛭間は木製バットを握り始めると、実戦練習、練習試合でも快打を披露。さらに走塁・守備もハイレベルな蛭間に今大会にかける思いを聞いた。

★走攻守すべてでアピールしたい

蛭間には2つの顔がある。

グラウンド上の蛭間は隙がない。威圧感のある構えからパワフルな打球を繰り出し、さらに広角に打ち分けるバットコントロールを持ち合わせ、盗塁も決める俊足と高い走塁技術、守備範囲が広い外野守備とレーザービームと形容できる強肩。まさに走攻守三拍子そろった大型外野手。プレー中の鬼気迫る表情はまさに「鬼」である。

グラウンドから離れると「自分はいじられキャラなんです」と公言するように朗らかな笑顔と明るい性格のナイスガイで、「人見知りはしない」というように誰にでも明るく話しかけられる。とても親しみやすい選手だ。

蛭間は合宿初日、「非常にレベルが高い選手と一緒にできてとてもワクワクしている」と正直な気持ちを話してくれた。そして大会へ向けて「走攻守三拍子揃ったところをアピールしたい」と誓い、合宿入りしてからも走攻守でアピールしている。

合宿2日目には実戦の打撃練習で安打を記録。ただ立教大戦、大学代表戦、明治大戦では、安打は出なかった。それでも良い当たりは続き、明治大戦では1回表に2点目を阻止するバックホームを見せ、守備面で目立つ働きを見せていた。そして、宮崎県選抜の一戦で、戸郷翔征(聖心ウルスラ)から安打を放った。なかなか安打が出なかった蛭間にとってこの一打は嬉しい限りで「ほっとしました」と笑顔を見せていた。

代表でもクリーンナップを打てるほどの選手となった蛭間だが、その秘密は「4スタンス理論」にある。浦和学院は今年の冬頃に新しいトレーナーがグラウンドにきて、そのトレーナーは「4スタンス理論」を指導できる人だという。蛭間は「B1タイプ」。筒香嘉智(横浜DeNA)、坂本勇人(巨人)と同じタイプである。このことにより重心のかけかたが変わった。

「自分の場合、指導されるまで体の中心に力をかけていたのですが、指導を受けてから左足の踵からかけるようになりました。軸足からかけるようになって変わったんです」

結果、打球の力強さも大きく変わり、蛭間自身、驚くような成長を感じ取ったという。また、ほかの選手の観察にも熱心で、根尾昂や藤原恭大の打撃フォームを観察。また藤原とは同部屋で打撃理論を話し合いながら、レベルアップに励んでいる。

前回の宮崎県選抜の一戦は「非常にレベルが高い投手ばかり良い練習になりました」と振り返る蛭間。

今大会、蛭間が「走攻守」で鬼のような活躍を見せれば、アジア大会連覇へ大きな原動力となる。

2018年9月2日 高校野球ドットコム掲載

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