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今成亮太 情報
管理人 / 2018-11-14 20:40:00 No.42136
今成亮太 26期 前:阪神
今成亮太「ファン感謝祭、僕がやめたら赤字になると思う」とニヤリ 4タコも内野守備でアピール トライアウト密着ルポ

12球団トライアウトが13日、福岡県筑後市のタマホームスタジアム筑後で行われ、西岡剛内野手(34)=阪神、成瀬善久投手(33)=ヤクルト=をはじめ、所属球団を戦力外となった選手ら48人が参加した。夕刊フジはその1人、今成亮太内野手(31)=阪神=に密着。運命の1日の裏側を目の当たりにした。

「まさか、福岡でこうしてドライブデートするとはねえ…」

運命の日の朝、博多から助手席に乗り込んできた今成は、普段通り「前向きで明るい」持ち前のキャラクターそのままに見えた。

記者が運転する車で約1時間。話は阪神から戦力外通告を受けた日のことに及んだ。

ファーム日本選手権(宮崎)に出場した10月6日の夜、球団関係者から「明日球団事務所に行くように」といわれた。翌朝、空路帰阪すると、「来季は契約しない」と告げられた。

「(戦力外は)あるかなと思っていたのが本音。言いたいことがたくさんあったけど、フロントの方から『今成の活躍で勝った試合もたくさんあった。ファンサービスも協力してくれたし、これまで本当にありがとう。感謝の言葉しかない』といわれたら、もう何も言う必要はない。1軍の試合にしっかり出られるようになったのは阪神に来てからですしね」

ひとことだけ文句を言った。「僕、10月6日が誕生日だった。せめて、1日ズラしてくださいよ!」。一気に場が和んだという。

2005年高校生ドラフト4位で浦和学院から日本ハムに入団。12年4月に交換トレードで阪神に移籍した。捕手、内野、外野をこなす器用さと勝負強い打撃で活躍したが、昨季と今季は1軍出場なし。父で日本ハムスカウトの泰章さんから「こういう時期は必ずくる。お前が思うようにやればいい」と背中を押され、トライアウト受験の意思を固めた。

「2年間ずっと2軍にいて、1軍の土俵に立ててない。ケガや不振ならともかく、悔しさやいろんな思いがあった。もう1回勝負したいという気持ちが強い」

その一方で、「プロ野球選手が終わっていくって、こういう感じなのかな。チャンスすらもらえないんだな」と厳しい現実に直面した心境も、ふと吐露した。

日本ハム時代の先輩で、FA移籍してきた昨年再びチームメートとなった糸井嘉男外野手(37)からも「大丈夫か。力になれることがあれば言ってくれ」と声をかけられた。

人生の岐路に立たされた今の心境を、改めて聞いた。

「来季の所属先が決まらない中で野球をやるのは不安です。だけど、まだ希望はある。不安や悲壮感だけでなく、楽しみもある。それは、自分の中で現役を続けようと思ってるからではないかと。(戦力外になった)実感はない。もし来年になっても所属が決まらかったら、そういうのが出てくるのかもね」

この日、今成は4打数ノーヒットに終わるも、三塁や一塁の守備に就き、器用さと機敏な動きを各球団の編成担当らにアピールした。「後は連絡を待つだけですから」と祈る思いだが、今成らしさも忘れない。

毎年オフのファン感謝祭では、奇抜な衣装で主役を務めてきた。「僕がいなくなったら赤字になると思います」とニヤリ。昨年白鳥の着ぐるみでファンの笑いを誘った森越祐人内野手(30)を後継に指名し、「アイツ大きい舞台だとビビってしまうけど、ひと皮むけることを期待しています」とエールを送った。

2018年11月14日 zakzak掲載

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