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榊原翼 情報
管理人 / 2019-04-18 07:40:00 No.42873
榊原翼 37期 現:オリックス
オリ初!育成出身の榊原がプロ初勝利、入院中の父に届けた力投

ゲームセットの瞬間、強ばっていた表情がようやく和らいだ。増井から受け取ったウイニングボールを、左手でギュッと握りしめた。オリックス・榊原が、6回を1失点でプロ初勝利。育成出身の投手が白星を挙げるのは、球団初の快挙だ。

「勝ったという実感はあります。(涙は)こらえました…嘘です。笑顔でずっといよう、と。本当にうれしいです!」

最大4だった借金を1とし、4位浮上へ導く快投に笑顔が弾けた。

2017年育成ドラフト2位で入団。昨季の開幕前に支配下登録され、3試合に先発して計17回を2失点も、プロ初星はつかめなかった。高卒3年目の今季。首脳陣から期待されていたが、ずっと右腕は悩んでいた。

ボールに昨年のような力強さがない−。「キレイに投げよう」という意識がマイナスに作用し、持ち味の躍動感が消えた。1軍キャンプスタートも苦しむ日々。そんなとき、支えになる言葉を学んだ。

「『そわか』って言葉を近藤(大亮投手)さんから教えてもらったんです。神様が一番味方をしてくれる言葉だって」

掃除・笑い・感謝の頭文字を取った言葉。周囲の人への感謝や笑顔を大事にする榊原にピッタリだった。キャンプ中、帽子のつばの裏にマジックで書き、苦しいときに見つめた。

感謝を伝えたい人がいる。小学4年のときに脳梗塞で倒れ、いまも入院中の父、和夫さん。言葉は交わせないが「テレビは入院中の父も見れるので、そのために日々がんばっています。ずっと入院していて、リハビリをずっとがんばっているので」。顔を合わせられるのも年末年始ぐらい。だからこそ、テレビ画面越しに元気な姿を届けたかった。記念球も一緒に。

「育成からでも出来るんだ、というところを見せたい。チームが優勝して、そこに入れるようにしたい」。まだ20歳。これから伸びていく。榊原翼。その羽を広げ、大きく高く飛ぶ。

★今季4セーブ目を挙げたオリックス・増井
「(榊原を)前回勝たせてあげられなかった(セーブ失敗)ので、なんとか勝たせてあげたかった。『前回はダメでごめんね』って言って(記念球を)渡しました」

★榊原 翼(さかきばら・つばさ)
1998(平成10)年8月25日生まれ、20歳。千葉県出身。千葉・銚子市立第二中学校では軟式野球部に所属。浦和学院高2年春に選抜出場。ベスト4も登板機会はなかった。2017年に育成ドラフト2位でオリックス入団。昨年3月19日に支配下登録され、背番号「124」から「61」に変更された。今季は3試合に登板し、1勝1敗、防御率2・70。180センチ、84キロ。右投げ右打ち。年俸750万円。背番号「61」

2019年4月18日 サンケイスポーツ掲載

Re: 榊原翼 情報
管理人 / 2019-04-18 07:43:00 No.42874
榊原、脳梗塞で闘病中の父へ捧げる初勝利

オリックスはプロ3年目の苦労人・榊原が初勝利を挙げた。育成出身としては球団初の白星。試合後は病床の父に届けるウィニングボールを力強く握りしめた。

病床の父に届けるプロ初勝利だ。榊原が小学校4年生の時に父・和夫さん(60)が脳梗塞で倒れ、現在も入院中。「思い出してくれるかな」とプロ入りしてからは小学生の頃の写真やチームのマスコット人形を贈った。年俸250万円の育成契約の時から仕送りを続けて、快方に向かうことを祈っている。

お見舞いに行くと手を握って語りかける。「お父さんは話せないんですけど、会いに行ったら、僕に気づいて笑ってくれるんですよね…」。榊原がプロの舞台で活躍する姿は見せることができていないが、ウィニングボールを届ければ優しくほほえんでくれるはずだ。

2019年4月18日 スポーツ報知掲載

Re: 榊原翼 情報
管理人 / 2019-04-18 07:45:00 No.42875
3年目右腕・榊原、球団育成出身初の白星 コーチから叱責受け号泣バネに

オリックスはプロ3年目の苦労人・榊原が初勝利を挙げた。育成出身としては球団初の白星。試合後は病床の父に届けるウィニングボールを力強く握りしめた。主砲の吉田正も3戦4発となる援護射撃。開幕6戦目まで未勝利と出遅れたチームは借金を1に減らした。

右飛を見届けると榊原は大きくグラブを叩き、雄たけびを上げた。3点リードの5回2死満塁。自身の750万円の約37倍、年俸2億8000万円を誇る中田に立ち向かった。1ストライクから、この日最速148キロの直球で追い込んだ。「割り切って低めに投げました」。最後は127キロのスライダーで仕留め、勝利投手の権利を得た。6回1失点で球団の育成出身投手で初の勝利を挙げた。

ようやく白星をつかんだ。昨季は開幕直前に支配下登録されたが、5試合の登板で未勝利。今季は7日の楽天戦(京セラD)で勝ち投手の権利を得ながら、抑えの増井が9回に3点のリードを追いつかれた。この試合も同じく3点リードの9回に守護神が登板。ベンチで祈るように見つめるなか、1点を返されて、なおも2死一、三塁。最後は杉谷が三振に倒れると、また大きくほえた。

キャンプ序盤では焦りも出た。2月27日の韓国・斗山戦(SOKKEN)で3回2失点。思った投球ができず、ふてくされた態度を見せると、降板後に高山1軍投手コーチに球場裏に呼び出された。顔を近づけられ、「お前なんていらない。プロをなめているのか」と叱責された。最後には「期待しているから言うんだ」と諭され、号泣した。ここから覚悟を決めてシーズンに臨んだ。

お立ち台では「育成からでもできると見せたい。僕が勝つと盛り上がる。2ケタ勝ちたいです」と宣言した。チームも4位に浮上し、借金完済まであと1勝。西村監督は「まず5割を目指す。明日をいかに取りにいくかしか考えていません」と語気を強めた。オリの育成の星がさらなる高みを目指す。

◆榊原 翼(さかきばら・つばさ)
1998年8月25日、千葉県銚子市生まれ。20歳。浦和学院(埼玉)では2年春に甲子園に出場したが登板機会はなし。3年夏は埼玉大会4回戦で敗退した。2016年の育成ドラフト2位でオリックス入団。昨年3月に支配下登録され、5試合0勝0敗、防御率3.50だった。180センチ、90キロ。右投右打。年俸750万円。

2019年4月18日 スポーツ報知掲載

Re: 榊原翼 情報
管理人 / 2019-04-18 08:06:00 No.42877
オリックス榊原、球団育成初の1勝 ウイニングボールは「入院している父に」

ピンチを抑えるたびに、オリックス・榊原はマウンドで雄たけびを上げた。初回は2死満塁で渡辺を空振り三振。5回も2死満塁で中田を右飛に打ち取り、グラブを叩いて叫んだ。6回には打球が体に当たったが、マウンドは譲らない。魂の107球で6回1失点。昨年から数えて6度目の先発マウンドで、ようやくプロ初勝利を挙げ「3年目なので、ちょっと掛かりました」と照れ笑いした。

小4で父の和夫さんが脳梗塞で倒れてから、叔父夫婦に育てられた。野球を始める前のことだ。それでもプロを夢見て、弱音は吐かなかった。入団2年目を迎えた昨年は開幕直前に支配下選手登録。一歩ずつコツコツと進んだ野球人生で、大きな転機はデビュー戦となった4月1日のソフトバンク戦。1死も奪えず5失点した。

「野球をしてきて一番悔しかった。あの試合は忘れません」

父は今も話すことができない。だが、自分が会いに行けば笑顔になってくれる。今年も1月1日にお見舞いに行き、余計に早く勝ちたいと思った。「とにかく元気な姿を見せたかった」。プロ初勝利の涙はグッとこらえ「ボールは入院している父に」としみじみ語った。

育成ドラフト出身で勝利を挙げたのは球団史上初。「(ソフトバンクの)千賀さんが育成選手だと知って、自分もそうなりたいと練習してきた」。山本と同じ弱冠20歳の右腕。金子、西が抜けた今季のオリックスを象徴する白星になりそうだ。「初勝利もそう。2桁勝利もしたいし、優勝に貢献できる選手になりたい」。夢がかなうまで弱音は吐かない。父と約束したのだから――。

2019年4月18日 スポーツニッポン掲載

Re: 榊原翼 情報
管理人 / 2019-04-18 08:13:00 No.42878
オリックス・榊原 6回1失点でプロ初星!勝利球は脳梗塞で寝たきりの父へ

「入院しているお父さんに届けます」
父・和夫さん(60)は榊原が小学4年のときに脳梗塞で倒れた。以来、話もできず寝たきりの状態。父の思い出といえば庭球でキャッチボールをしたのとグラウンドを走り回ったことくらい。「おかげで足は速かったですよ」と笑う。

プロ入り後はお見舞いへ行くたびに、話せない父のために記憶にあるであろう榊原が小学生のときの写真やバファローブル、ベルのぬいぐるみを病室に持って行った。

 「何かの刺激になってくれたら」
 そこに記念球が加わることになる。
 必死でつかんだボールだ。

五回には1点を失いなおも日本ハム2死満塁のピンチに中田。「3点あったので割り切って低めを意識して投げた」。思いを込めた1球は最高のボールになって右飛に打ち取った。グラブをたたき吠えた。

育成出身の勝利は球団では初。入団時に「同じ育成出身の(ソフトバンク)千賀さんみたいになりたい」と思い日々、練習してきた。

チームは今季初の4位に浮上。孝行息子が原動力になった。

2019年4月18日 デイリースポーツ掲載

Re: 榊原翼 情報
管理人 / 2019-04-18 10:55:00 No.42879
榊原、はつらつ白星 オリックス6―4日本ハム

初めてのお立ち台。オリックスの榊原は周囲を見渡し、ファンからの歓声に「ありがとうございまーす!」と声を張り上げた。育成出身の3年目。6回1失点で初勝利を挙げた。

20歳の右腕は、投げる度に大きな声を出す。小学校の時からのクセで「声を出すと、120%の力が出る気がする」からだ。

この日もその気迫で挑んだ。直球を主体に、キレのあるスライダーやフォークで打ち気をそらす。五回は2死から連打で1点を失い、なお満塁のピンチで5番中田。外角127キロスライダーで右飛に打ち取ると、「ヨッシャー」と、グラブをたたいた。「中田さんを抑えられたのはこれからの自信になる」

千葉県出身。埼玉・浦和学院高から2016年秋の育成ドラフト2位で入団し、昨季開幕前に支配下登録された。今季はキャンプから精力的に投げ込み、念願の開幕ローテーション入り。7日の楽天戦では勝利投手の権利を持って降板したが、救援陣がつかまった。今季3度目の先発で、ようやくウィニングボールを手にした。

球団の育成出身投手では初の白星だ。「育成でもできるんだと見せたいし、僕が頑張ればチーム(の結果)もついてくる」。プロ1年目から活躍している山岡や山本とは同期入団になる。目標は2桁勝利。1勝目は2人から2年遅れたが、ここから巻き返す。

2019年4月18日 朝日新聞掲載

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