ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
無貌の天使(フェイスレス・エンジェル)
ライオンのみさき / 2007-12-19 00:41:00 No.1138
 一階の受付で来訪を告げると、そのまま奥の応接室に通される。清潔ですっきりした印象だが、いささか機能的に過ぎて温かみや潤いには欠けている。もっとも、オフィスビルの一般の応接など、どこもこんなものと言えば、そうかもしれない……。
 そう、取り立てて変わったところもない、オフィスビル。周りに並ぶ建物と比べても、他と区別する、これといった特徴も特には見当たらない。
 ――だが、それはあくまで見た目の上でのことだった。外観からはそれと分からないが、この建物は内部構造も機能・システム面でも、周囲の建造物などとは根本からまるで異なっていた。
 天界裁判所第二調査部――ここの公的な名称を言うなら、そういうことになる。だが、少しでも事情を知る者にとって、そんなものはまさにただの名目にしか過ぎない。もう一つの名前の方がそうした者達にはよく知られ、そして、彼らはたいていはある畏怖を込めてその名を囁く――特務機関“フェンリル”と。
 守護天使やその主人達に代表される地上の人間に対し、敵意を持つ呪詛悪魔勢力への対策という天界でも特異な役割を担い、その使命から一般にはその存在さえ秘された機関の本部、それがこの一見、何の変哲もないように見える建物なのだった。
 だが、その性格から、いったん中に入ると、この建物内の保安態勢ははっきり形に表れた範囲でも、すでに一般のオフィスビルにはあり得ないほど厳しいものだった。各階の入口にはカードリーダーを備えたゲートが設けられていて、そこを通る資格を証明するカードを提示しない限り、進むことはできない。
 加えてそれ以外の部分でも、監視カメラのたぐい――それも牽制用にこれ見よがしに設置されたものとは別に、注意深く偽装して隠されたカメラやマイクもあちこちにあるようだ――は言うに及ばず、ある特殊な結界が何とこの建物全体に張りめぐらせてある。その働きの一つはテレポート封じで、彼自身もさほど強力なものではないが、その能力を持っているために分かるのだが、おそらくはよほどの能力者でも、外からこの建物の中へは――それどころか、内部間であっても、テレポートで移動することはできないはずだ。
 以前にも一度ここへ足を踏み入れたことのある彼は、そうしたことをみな知っていた。……と言うより、実はそれらじたいは、その時ここへ来る前からすでに調べをつけていたことだった。直接ここへ来てみた理由の一つは、それらを実際に確かめてみるためでもあった。その時のこの建物にとって外部からの来訪者に過ぎない彼には、単独ではこの階から移動することさえできなかったのだが、そういうことなら、どうにかして必要なIDカードを手に入れるなり何なりすればいいわけで、その気になれば、その時でも、もう少しこのビルの奥に潜り込んで詳しく調べられたかもしれない。
 だが、そこまでの危険を冒す気はなかった。必要があればためらわないが、そうでもない限り、そんな真似を彼は自分に許していない。それは単なる自己保身ではなく、彼の身には守るべき者たちがかかっていたからだった。――いや、守護天使としての、まず何よりその対象であるはずの主人について言えば、彼はその人物をすでに喪っていたのだったが……。
 しかし、いずれにしろ、彼は自分の欲求だけで動くわけにはいかないのだった。その時、ここの内部をもっと知りたいというのはつまるところ、彼の個人的興味でしかなかった。そうした興味がたとえほとんど彼の習性となっていて、彼自身には欠くべからざるものであったとしても。だから、彼はその時、あえて危ない橋を渡りはしなかった。
 ――また、もう一つには、その時この受付近くで出会った人物に調子を狂わされたせいもあった。むしろ、彼としたことがすっかり毒気を抜かれたと言おうか……この建物内部にいて、確かに関係者のはずらしかったが、ここフェンリルが諜報機関・秘密警察に類するものだとすれば、もっともいそうにないタイプの人間だったが……?
 とまれ、その時は、それ以上奥へ潜入はしなかった。
 そして、今回は、もはやその必要がない。
 しばらく待っていると、眼鏡にかっちりしたスーツ姿という、いかにも秘書といった風情の女性が現れた。言葉少なに挨拶を交わし、再度用向きを確認する。事務的な対応は受付と変わらなかったが、その中には知的な女らしさというべきものがあった。気がつくと、眼鏡の奥の大きな眼をはじめ、顔立ちも整った美しい女性だが、目立たない雰囲気で、ともすれば、そうしたことも見過ごしてしまいそうだった。だが、会うのはこれが初めてだったが、彼はこの女性のこともあらかじめ事前の調査で知っていた。その容姿などより、どういう存在かを――彼女が現れたということは、いよいよということだった。
 先に立って案内する女性についていくと、エレベーターを使って最上階である7階まで上り、そして、とある一室へ導かれた。女性がドアを開けてくれ、それに従って中に入ると、彼女も続いてあとから入り、静かにドアを閉めた。
 ここもまた応接用の部屋らしかった。しかし、一階の応接室とはずい分違っていた。いろいろな点でそれは感じられたが、その違いを一言でまとめて言うなら、重厚さということになるだろう。やや薄暗い部屋の中、奥で広い面積を占めるデスクも、その手前に置かれたソファやテーブルも――そうした調度品や内部の装飾だけでなく、ことさら注意したりしなくとも充分うかがわれる保安システムのさらなる厳重さも、そしてまた、部屋全体を占める空気じたいも……一種、圧迫感すら感じさせる重厚さを漂わせている。 
 その感じは、また半ばはその奥まったデスクの上から発せられるものでもあった。
 ――一瞬、闇そのものがそこにわだかまっているように思えた。
 いや、薄暗いうえ、照明が逆光のようになっていて最初はよく見えなかったが、眼鏡をかけた痩せた中年の男性がデスクの上に肘をつき、顔の前で手を組み合わせていたのだった。
 そして、こちらを一瞥すると、口を開いた。掠れぎみなのに不思議によく通る声が床を這うようにして部屋に響いた。
「ようこそ、雀のチープサイド君。わがフェンリルへ」


 奇妙な男だった。だが、その奇妙さは、眼につく何かの特徴からきていたのではない。逆だった。すべてに、あまりにも特徴がなさ過ぎたのだ。
 だから、その奇妙さということが実感されてきたのは、この会見が始まって、かなり経ってからのことだった。
 特務機関フェンリルの司令イグアナのロイは、テーブルをはさんで反対側のソファにかけた男――雀のチープサイドをあらためて見直した。年の頃はまだ青年と言っていいぐらいで、体格はやや小柄……他に、取り立てて言うべきことの何もない。いやもちろん、今あげた事柄も特に特徴というにはあたらない。まったく平凡そのものの外見と言えるのかもしれなかったが、しかし、ここまで目立ったところがないというのは、かえって当たり前ではなかった。
 ロイはこの相手と以前にもこうして直接会ったことがあった。しかし、その時には顔を合わせたのはごく短い時間で、それほど注意を払ってもいなかったために、そうしたことは最後まで意識に上らないままでいた。
 だが、今回は気づいた。そうした奇妙さに――それは、厳密に言えば、ただ特徴がないというばかりでもない。
 ――どこにでもある、いや、どこにあっても不思議はない顔……。
 たとえば、この男の出身地というイギリスの下町あたりで、安物のシガレットをくわえてポスターのはがした跡の多く残るひびの入った赤レンガの壁に背を預け、タブロイドを広げている人の群れの中にいそうだった。
 また一方、そこから離れた広い道路を走る高級リムジンに乗っているかもしれない。その際、白手袋をはめてハンドルを握っていたとしても合っているし、あるいはまた後部座席にかけている方の人間だったとしても、ことに同乗者の一人としてなら、そう不思議もない。
 さらに気楽な格好で場末の食堂のカウンターにいたとしても、また、上質なタキシードに身を包んで高級レストランにいたとしても――そのいずれも、ナプキンを差し出す側でも受け取る側であっても、おかしくはない。
 あるいはサッカー場で、熱狂の渦の中、顔に派手なペイントをしてしがみついたフェンスごと体を激しく揺らしていても、その歓声を浴びるグラウンドを走り回っていたとしても、それがユニフォーム姿でも、首から笛を提げていたとしても、どちらもあり得る……。
 ――あらゆる世界、あらゆる階層、あらゆる集団に、それぞれのグループを代表するわけではなくとも、その中に一人くらいは必ずいそうな……そういう顔なのだった。

無貌の天使(フェイスレス・エンジェル)
ライオンのみさき / 2007-12-19 00:45:00 No.1139

「ところで……」  
 とりあえずの所属、これまで戦いの現場に赴く機会の少なかった彼のために、戦闘訓練を中心とする入隊後に受ける研修内容とそのスケジュールの説明などが一通り終わると――そのほとんどはロイ本人からでなく、背後に控えて立つ、チープサイドをここに案内した女性、梟のメティファの口から行われたのだが――ようやくのごとく、ロイ司令自らが口を開いた。
「近頃、何か変わった話はないかね?」
 世間話でもするかのようだったが、だが、言うまでもなく、フェンリル司令イグアナのロイはそうしたことに時間を割くような人間ではなかった。つまり、見かけより遙かに重要な意味をこの問いかけは持っていた。事前に入隊がほぼ決定していたチープサイドの面接に、彼を試すような局面があったとすれば、それはこの時だった。
「そうですね……」
 少し考える眼をした。しかし、ふりだけだろう。当人もまた、こうしたことは予想していたに違いない。何らかの材料は用意してきたはずで、ただもったいをつけているだけだ。本人にもその程度の才覚くらいなければ、こうしてわざわざDFから引き抜くほどの価値もない。
 ――だが、そこまで見切ったロイであっても、次に相手の切ってきたカードは意表を突くものだった。ややあって、チープサイドはゆっくり一つの言葉を場に置いた。
「“隠し巫女”」 
「む……」
「――というのを、聞かれたことがおありでしょうか?」
「……霊能局の、かね?」
「さすが、ご存知でしたね……いえ、私も若輩の身ですから、これまで詳しいことは知らなかったのですが――女性守護天使の中に時折、常識では考えられないほど、桁外れに膨大な霊的エネルギーを初めから備えて転生してくる者がいるそうですね。非常にまれなケースなうえ、出現すると霊能局がすぐさま見つけ出し、秘密裡に保護下に置いてしまい、その後も厳重に管理して外部の眼には触れさせないため、一般にはもちろん、霊能局以外の公的機関でもその存在はほとんど知られていないとか……」    
 少し言葉を切ってから、何でもないように言い足す。
「どうも、数十年ぶりにそうした者が現れたようです」
 ロイは無言の視線で先を促す。
「2日前、辺境の立ち入り禁止区域で爆発のような衝撃が起こりました。ここ緩衝地帯でまでその余波が観測されたくらいですから、よほどの規模と言っていいでしょう。――霊能局の公式発表では、転生システムの不調により、空間震の一種が起きたということでしたが……」
「事実は違うと?」
「実際には、巫女の持つ霊的エネルギー――霊能局で言うところの“巫力”の暴走というのがことの真相であったようです。……それも、たったひとりの」
「――ほう」
 ロイの眼鏡の奥の眼が一瞬鋭い光を放ったようだが――それだけだった。
「それは、なかなか興味深い……確かに、おもしろい話を聞かせてもらった」
 言葉でも関心を示してはいたが、だが、その調子はむしろもう形式的なものになっていた。
 それに対するチープサイドの態度も、儀礼的だった。――少なくとも、表面上は。
「光栄です。いや、これほどのことですから、私からでなくともまもなく司令のお耳には達したことでしょうが……ですから、格別たいしたものではありませんが――ですがまあ、今お伝えできたことは、お役に立つかもしれません」
 チープサイドはいかな鉄面皮として名高いこの相手でも、さすがにある程度は、興味だけではない驚きや衝撃に類する感情的な反応が見られるものと予想して、じっと見守っていたのだったが、その表情が全く動かないことには失望すると共に、半ば感心した。 
 だが、それは期待外れだったとしても、この面談には彼はおおむね満足していた。 
 得るべきものは得た。そして、代わりに差し出したのは、相手は興味を持つだろうが、彼からすればどうでもいいもの。この後、ロイがこの情報をどのように活用するか――問題の巫女をどうするつもりになるかなど、彼の知ったことではない。むろん、新たな情報としては、それも押さえておくのは当然だが……。そもそも、この情報でなければならない理由もなかった。もし、この情報を得ていなければ――あるいは得ていたとしても、このちょうどいいタイミングで使えなかったのなら、別のものを用意しただろう。今日のこの対面にたまたま手頃だったので、使ったまでのことだ。だが、別段何の損失もなく、相手に大きな利益をもたらすかもしれない土産を渡すことができたというのは、確かによかった。
 いや、それで貸しを作ったなどというようには思っていない。この男相手に。そんな甘い人間でないことは分かっている。そんなつもりもなかった。だが、自分の利用価値は示すことができた。それはフェンリルという組織内で、新参者の彼が早いうちにある程度の地歩を固めるのに繋がる。そしてまた、ある意味では、それが当面身の安全を確保することになるという可能性まで、彼の考慮には入っていた。
 普通なら、そこまでは心配が過ぎると彼とても思ったことだろう。だが、フェンリルという組織と深く関わるに当たって、やはり、このくらいの用心はしてもし過ぎということはなかったというのを、チープサイドは今日このロイという人物をその眼で改めて確かめて、確信したのだった。
 このあとほどなくして、雀のチープサイドのフェンリル入隊に際してのロイ司令による面接は終わりを告げた。

ご無沙汰しておりました
ライオンのみさき / 2007-12-19 00:46:00 No.1140
 こんばんは、ライオンのみさきです。こちらの掲示板では本当にお久しぶりになります。お話の投稿ということになりますと、またさらに……。でも、ともかくも、久々の新作です。

 それで、お読みいただければお分かりのことと思いますけど、このお話は、現在から何年か前、チップさんがDFからフェンリルへ移籍した時のお話です。そして、実は以前エマさまが投稿なさった、「恐怖のロイ面接」が元になっています。その時、エマさまに続いて、なたでさまがむにさまのお話をお載せになって、そして、わたしもマークさんのお話を書かせていただきました。それから、しばらくたって、チップさんのケースも考えていて、思いついたのがこのお話の原形です。
 ですので、他の人達の場合と同じで、フェンリルの新入隊員候補(むにさまは違いましたけど……)にロイ司令が面接を行うという形が残っています。ただし、このお話は一応シリアスなものになっていて、また、面接の前後のシーンが増えています。
 でも、面接ということもあって、「たおやかな鋼」と同じく、ほとんど会話のシーンだけで何の動きもないお話なので、ご退屈に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 内容的には、それなりにいろいろと刺激的な要素もあるつもりなのですけど……。
 ただ、そのために、また他の方のキャラクターに登場いただいて、それで、作者の方達にご相談もなく、その方達に関することを勝手に設定してしまったところがあります。
 先にお知らせしてしまうと、純粋にお話を読んでいただけないと思ったからなのですけど、もし、問題がおありでしたら、仰ってくださいませ。

 さて、「恐怖のロイ面接」のシリーズの一つのはずなのに、今回で面接じたいはすでに終わってしまいました(笑)けど、この後、お話そのものはまだしばらく続きます。
 そういうわけで、まだ途中ですし、このすぐ後の続きは比較的早くお届けできるとは思いますが、完結まではいつになるか分かりません ・ ・ ・ ・ (汗)。ですけど、よろしければ、ご感想等よろしくお願いいたします。

確かに…
ノエルザブレイヴ / 2007-12-23 13:00:00 No.1141
確かに、今回はチュートリアルといった感じですね。

ここの人たち、そしてみさきさんはどうしてこんなに数十手単位の先を考えた会話をしているんでしょうか?しかも今回はまだ仕掛けどころを探っている感じで競馬で言えば道中手綱を抑えているイメージです。何か私にとっては作者&キャラ共々住む世界が違う感じです。(恐らく夢カルは思考数手単位で一本調子に飛ばす感じ。昨日描いたサキ嬢の明るさもそのあたりに起因している気が?)

また、チープサイド君の「抑えた特徴の無さ」(多分ゴルフしていてもラグビーを見ていても気付かれないという続きを私的には付けたいです)、「自己の深層が分からない感じ」は昨日のチャットでも言ったのですが、「一般には、認識できない」のほうが面白そうですね。

ただ、アズマ嬢には微妙に気の毒な気はしますし、カムド君の「妹を売ったなてめえ!」という叫びも聞こえてきそうですが…。

Re: 無貌の天使(フェイスレス・エンジェル)
エマ / 2008-01-01 14:48:00 No.1147
年が明けてしまいましたが(笑)

SS投稿、ありがとうございます。
今回は以前お話にあった、チップさんのSSですね。
フェイスレス・エンジェル、というタイトルがよくチップさんの強みをあらわしていますね。
どのような顔にもなれるので、返ってチップさんの本質が掴めない、掴ませない。多貌は無貌なり、といったところでしょうか。

フェンリルの建物の描写が出ていましたが、やはり相当セキュリティは厳重ですね。
私は個人的に、外から見るとあまり物々しい感じではない方が、怪しまれないような気はするのですけど。ある一定以上の能力の者なら、いかにも怪しい場所だと分かってしまうような・・・でも、そこが返って雰囲気出ていいかな。
応接室などの色々な描写からみても、よく整理されていて、重厚で、重々しくて、良くも悪くも、ロイの性格が建物全体に徹底して反映されているような感じですね(「ようこそ、わがフェンリルへ」というせりふも、それを表していると思います)。
欲を言えば、アビスのような関連施設は、また少し違った雰囲気を持っていると多様性があって面白いと思いますけど。
やっぱり、フェンリル本部のイメージカラーは黒かな、と思いました。アビスは何色かな・・・? 逆に白とかだと面白いかも。いずれにしてもモノトーンな感じがしますね。

チップさんの人物特徴の説明で、イギリスの下町〜以降の例えはとても上手だと思いました。チップさん、その気になれば本当にそうした人たちに化けてしまえるんだろうな、というのが、想像できました。こういうキャラって、フェンリルキャラでは今まで本当にいませんでしたね。みさきさん、やっぱり良いところに目をつけたんだなぁ・・・。

で、今回は「恐怖のロイ面接」・・・という程の圧迫面接ではなかったようですが、そこはロイ。さりげない会話から、ジャブ打って来ましたね。しかし、それに対するチップさんの返しが「隠し巫女」っていうので、エマさん驚きましたとも。「ぬお、そうくるか!」と(笑)
・・・そうですか。チップさんがきっかけだったんですね。まぁチップさんが教えた、という事はもちろん、密室でのことですからカムドは知るよしもないですが、気づかれたら大変でしたね。

もちろん、そのたったひとりの巫女というのは、アズマなわけですが、そうです。フェンリル入隊前のアズマは膨大な霊力の制御の方法を知らず、ときおり自分でも意図せずこうした事故をたびたび引き起こして、霊能局の神官たちを困惑させていました。そういう話を以前みさきさんにしていたのですが、まさか私よりも先にSSで取り上げられるとは・・・これは、私もうかうかしていられないです(笑)

さて、こうしてフェンリルに内定?をもらえそうな感じのチップさんですが、そもそもフェンリルに入隊しようとした理由というのは、なんだったのでしょうね? 情報源の拡大? でも、せっかくの情報源を分捕られてしまう恐れもあるわけで、それ以上の理由がありそうですが・・・。それまでDFに居たというのも新情報ですね。
チップさんに、守るべきものがある、というくだりがありましたが、主人を失っているという事は、守護天使になってから得た人たち、仕事仲間や情報仲間でしょうか。
いずれ、そうしたチップさんの背景がまた明らかになるでしょう。続きもあるそうで、実に楽しみですね。

さぁ、私も今年はAS外伝をおわらせるぞー!

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。