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ディレイドひな祭り
ノエルザブレイヴ /
2008-03-05 16:52:00
No.1166
夢追い虫カルテットシリーズ特別編「今日は楽しい…」
3月3日、仕事を済ませて帰ってきた光彦は予想をしなかった光景を見ることになった。
4人「ご主人様、お帰りなさい!」
メイド喫茶の如き出迎えはいつものことであるが、普段はまゆりしか着ていないはずの和服を他の3人も着ている。そしてテーブルの上にはご馳走があり、テレビの上には折り紙で作られた雛人形2体が飾られていた。
光彦「あ、そうか今日はひな祭りか!」
まゆり「そうですわ。」
ひとみ「今日は楽しみましょう、ご主人様。」
かくしてひな祭りパーティーは始まった。
光彦「この雛人形かわいいね。折り紙か…。」
まず光彦が話のネタにしたのは雛人形であった。
あすか「そう…です…。」
みゆう「屏風とかも作ったんだよ!すごいでしょ!」
光彦「そうか…。」
光彦が感心していると…
みゆう「でも本当はあたし…。」
みゆうがうっとりとした表情でつぶやき、斜め上を向いたまま黙ってしまった。
ひとみ「あ、みゆちゃん!今短いスカートのウエディングドレス着てご主人様の隣にいる妄想してますね!」
ひとみが妙に具体的なツッコミを入れる。
みゆう「え、何でそこまで分かるのひとみちゃん?」
ひとみ「だってあたしだって…うっ!」
ひとみが「しまった!」という表情を見せたのを合図にあすか・まゆりも加わった口げんかが始まった。
まゆり「洋式のドレスなど邪道ですわ!わたくしは和式のほうが好きです!そしてご主人様の隣に行くのはわたくしです!」
あすか「いえ…。わたし…です…。ふわふわの…ドレスで…。」
まゆり「何と言ってもわたくしは最年長ですしご主人様に餌をいただいて育った仲なのですから!」
あすか「まゆりさんは…ちょっと…だけ…でしょう。わたしは…ずっと…ご主人様と…一つ…屋根の…下で…。」
みゆう「あたしはご主人様と「血を分けて」いるもん!」
ひとみ「えーと…えーと…。あたしは勤勉にご主人様を支えられます!」
まゆり「何ですって?」
みゆう「負けないもん!」
一触即発の様相を見せる4人。焦った光彦はしどろもどろになりながら仲裁に入った。
光彦「や、やめなよみんな。」
ひとみ「でもご主人様…。」
光彦「いい加減にしないと僕みんなのこと嫌いになっちゃうよ!」
最終手段の言葉を光彦が放ったことでようやくその場は収まった。
4人「ご、ごめんなさい…。」
光彦「うん、分かってくれれば僕も嬉しいよ。じゃあとりあえずご飯を食べようか。凄く美味しそうだ。」
パーティーは再開された。
光彦「いや、でもさすがみんな料理上手いね。どれも美味しいよ。」
「料理は美味いし姉ちゃんは綺麗だ」、上機嫌の光彦である。
光彦「ちらし寿司に白身魚の煮物、雛あられに三色ケーキ、そして白酒…白酒?」
白酒を発見してしまった光彦の顔が青くなる。
光彦「ちょっとみんな何でこんな物出して…。」
気付いたときにはもう遅い。4人はすっかり酔いの回った状態になっていた。
ひとみ「むいむいむー!」(注:踊ってます)
みゆう「きゃはははは!」
あすか「わたし…なんか…どうせ…。」
まゆり「……………。」(←蛹のつもり?)
それぞれのやり方でバカをやってしまう4人。
光彦(やれやれ結局こうなるか…。でも悪くない日々なんだよなあこういうのが…。)
光彦は苦笑しながらもほのぼのとした気持ちで4人を見守っていたのだが…。
まゆり「これから羽化しますわ!」(注:着物を脱ぎにかかってます)
みゆう「あ、ずるいあたしもー!」
ひとみ「あたしも!」
あすか「不完全変態でも…羽化…します…。」
光彦「いややっぱりまずい!ストップストーップ!」
おわり
「ほのぼのとした日常」が売りであると自他共に認められていると思われる夢カルにあってはこうした年中行事ネタは生命線であります。
その割には3月3日からは2日遅れて発表していますがそれは旧暦でひな祭りをする地域への配慮…ではなくネタを今日急に思いついたからです。久しぶりに「思いついたネタをすぐSSにする」という快感を味わいました。
あと、近親の結婚式で思い浮かんだネタ(中盤のドレス云々の会話)も仕込んでいます。
ディレイド感想(笑)
ライオンのみさき /
2008-03-15 20:07:00
No.1169
大変遅くなってしまいましたが、感想を……。
ひな祭りで、そろって和服を着てのお出迎え――すてきですね。詳しい描写はありませんでしたので、正確にはどういったお召しものだったのかが気になります。振り袖? それとも、おひな様のようなお着物でしょうか?
折り紙で作ったひな人形というのもかわいらしいですね。夢カルの四人の皆さんで協力してお作りになったのも、きっと楽しかったことでしょう。本当にいつも仲良しで……と思っていましたら、ふとしたことから、喧嘩になって言い合いになってしまって ・ ・ ・ ・ 。
まあ、光彦さんをめぐってのいつものことですし、それに、むしろそれだけ仲がいい証拠なのでしょう。
それにしても、ひとみちゃんのすごく具体的な突っ込みはおかしかったです。それも、みゆちゃんの考えそうなことがすぐ想像がついてしまうということで、それだけお互い分かり合っているからなのでしょうね。
言い合いの場面では、それぞれ何とかしてご主人様との親密性を主張しようというのは、女の子らしかったかもしれません。
でも、それも光彦さんのお言葉で収まって……後は、みんなで楽しいひな祭りパーティーに……なりませんでしたね ・ ・ ・ ・ (汗)。
酔って、それぞれ暴走の上、さらに最後には、今回はまゆりさんだけでなく、衝撃の、一斉“羽化”!!
4人全員でというのは初めてですね。光彦さんも、だいぶお困りのようでしたけど ・ ・ ・ ・ まあ、オチですから、仕方がないのでしょうか?(笑) それに、ある意味、今日いちばんの大サービスだったのかも……(爆)。
楽しいお話をどうもありがとうございました。
桃どころか桜もおわったワケだが・・・
K−クリスタル /
2008-04-18 22:57:00
No.1173
イヤ、エマさんのレスがつくマエなら、セーフすよね?w
つーコトで、ひさびさの夢カルのハナシにひさびさのカンソーを僕も
一触即発の危機に、伝家の宝刀をぬいてソノ場をおさめる光彦さん
しかし、あーゆーいー方はズルいよな・・・
ダッテあんた、ぜったいンナこた、おもってないクセにw
マタとりよーによっては、ちとゴーマンとゆー気がしなくもない
やっぱ、ナンだ、光彦さんのよーなケンキョな男でも、
4人からアイされまくってる現在のジョーキョーは
サスガにもーうけいれ、順応できたモノと見える
・・・慣れとゆーのはこわいモノだww
まー、ソレでこそ4人をうまいコトあつかって、
5人のせーかつをなり立たせていられるともいえるのかしらんが
だいすきなご主人様にアンナいー方されちゃったら、
マダ10代の女の子ぢゃ、ゆーコトきくしかないもんね
が、ただソレだけでわおわらないのがサスガ夢カル☆
かくてキョーランの第二幕があくww
酔ってイツモにもまして暗く落ちこんぢゃうあすかぴょんに、
もはや鉄板ネタ、ミンナが待ってた、僕も待ってたw まゆりちゃんの?羽化?
にくわえて、わらいじょーごのみゆちゃんとゆーのはいめーじドーリですが。。。
ひとみちゃんには、おどりじょーごなんてのがあったのか・・・
ソシテ、今回のキモ、ぜーいんでの?羽化〜〜?!!
・・・ジダイは、ツイにここまで来たww
このシーンのぉぉ、
イラスト化をぉぅ、
せつにせつにキボーするものでああぁるぅ!!!
Re: ディレイドひな祭り
エマ /
2008-06-08 00:23:00
No.1190
感想、お待たせしました。
いつも思うのですが、仕事から疲れて帰ってきたとき、出迎えてくれる家族がいてくれるというのは\
、本当にありがたいものですね。それが、4人のカルテットのみんなとなれば、男の子としては喜び\もひとしお・・・友達とかはとてもつれて来れそうにないですが(笑)
総出の出迎えだけでなく、ご馳走まで用意されているなんて・・・ひな祭りということもありますが\、きっと普段でもご飯がきちんと用意されて待っているんですね。これなら、どんなに仕事が大変で\も、また明日頑張ろうって気になりますよね。
ひな人形とか屏風とか、みんなで張り切って作っていますね。私はあまりひな祭りについて詳しくは\ないのですが、女の子のための行事ですよね。自分たちでわいわい楽しみながら、飾りを作ったり、\女の子たちはそういうの好きなんでしょうね。私にはあまり実感をもって想像することができないの\ですが、なんだかうらやましいですね。男同士だとそういうことってないですから。いや、一緒に盛\り上がって何か作るというのはあるのですが、どうも雰囲気やあり方がだいぶ違う気がします。
4人の毎度のけんかですけれど、いつもきっかけや理由が同じで、微笑ましいですね。
お互い、自分の優位性を主張する理由が個性的・・・というか、前世の記憶がそのまま出ていたりし\ているのが4人の特徴ですが、どれも、よく読むとなかなか説得力があるような・・・
で、光彦さんが抜いた宝刀・・・ううむ、さすがは、マスター・オブ・カルテット(笑)
だんだん、光彦さんも慣れてきたんでしょうね。
みんなでわいわい食べたりはしゃいだり。私も仲間に入りたいなぁ・・・。
4人、酒乱なのは有名ですがw
クリスさんじゃないが、時代はついにココまで来たかww
まったく、ケシカラんですなw でも、心地よいからと、心配なくそうできてしまうというのは、そ
れだけ幸せな環境にいるということでもあるんでしょうね。
イラスト化、私も希望です(笑)
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3月3日、仕事を済ませて帰ってきた光彦は予想をしなかった光景を見ることになった。
4人「ご主人様、お帰りなさい!」
メイド喫茶の如き出迎えはいつものことであるが、普段はまゆりしか着ていないはずの和服を他の3人も着ている。そしてテーブルの上にはご馳走があり、テレビの上には折り紙で作られた雛人形2体が飾られていた。
光彦「あ、そうか今日はひな祭りか!」
まゆり「そうですわ。」
ひとみ「今日は楽しみましょう、ご主人様。」
かくしてひな祭りパーティーは始まった。
光彦「この雛人形かわいいね。折り紙か…。」
まず光彦が話のネタにしたのは雛人形であった。
あすか「そう…です…。」
みゆう「屏風とかも作ったんだよ!すごいでしょ!」
光彦「そうか…。」
光彦が感心していると…
みゆう「でも本当はあたし…。」
みゆうがうっとりとした表情でつぶやき、斜め上を向いたまま黙ってしまった。
ひとみ「あ、みゆちゃん!今短いスカートのウエディングドレス着てご主人様の隣にいる妄想してますね!」
ひとみが妙に具体的なツッコミを入れる。
みゆう「え、何でそこまで分かるのひとみちゃん?」
ひとみ「だってあたしだって…うっ!」
ひとみが「しまった!」という表情を見せたのを合図にあすか・まゆりも加わった口げんかが始まった。
まゆり「洋式のドレスなど邪道ですわ!わたくしは和式のほうが好きです!そしてご主人様の隣に行くのはわたくしです!」
あすか「いえ…。わたし…です…。ふわふわの…ドレスで…。」
まゆり「何と言ってもわたくしは最年長ですしご主人様に餌をいただいて育った仲なのですから!」
あすか「まゆりさんは…ちょっと…だけ…でしょう。わたしは…ずっと…ご主人様と…一つ…屋根の…下で…。」
みゆう「あたしはご主人様と「血を分けて」いるもん!」
ひとみ「えーと…えーと…。あたしは勤勉にご主人様を支えられます!」
まゆり「何ですって?」
みゆう「負けないもん!」
一触即発の様相を見せる4人。焦った光彦はしどろもどろになりながら仲裁に入った。
光彦「や、やめなよみんな。」
ひとみ「でもご主人様…。」
光彦「いい加減にしないと僕みんなのこと嫌いになっちゃうよ!」
最終手段の言葉を光彦が放ったことでようやくその場は収まった。
4人「ご、ごめんなさい…。」
光彦「うん、分かってくれれば僕も嬉しいよ。じゃあとりあえずご飯を食べようか。凄く美味しそうだ。」
パーティーは再開された。
光彦「いや、でもさすがみんな料理上手いね。どれも美味しいよ。」
「料理は美味いし姉ちゃんは綺麗だ」、上機嫌の光彦である。
光彦「ちらし寿司に白身魚の煮物、雛あられに三色ケーキ、そして白酒…白酒?」
白酒を発見してしまった光彦の顔が青くなる。
光彦「ちょっとみんな何でこんな物出して…。」
気付いたときにはもう遅い。4人はすっかり酔いの回った状態になっていた。
ひとみ「むいむいむー!」(注:踊ってます)
みゆう「きゃはははは!」
あすか「わたし…なんか…どうせ…。」
まゆり「……………。」(←蛹のつもり?)
それぞれのやり方でバカをやってしまう4人。
光彦(やれやれ結局こうなるか…。でも悪くない日々なんだよなあこういうのが…。)
光彦は苦笑しながらもほのぼのとした気持ちで4人を見守っていたのだが…。
まゆり「これから羽化しますわ!」(注:着物を脱ぎにかかってます)
みゆう「あ、ずるいあたしもー!」
ひとみ「あたしも!」
あすか「不完全変態でも…羽化…します…。」
光彦「いややっぱりまずい!ストップストーップ!」
おわり
「ほのぼのとした日常」が売りであると自他共に認められていると思われる夢カルにあってはこうした年中行事ネタは生命線であります。
その割には3月3日からは2日遅れて発表していますがそれは旧暦でひな祭りをする地域への配慮…ではなくネタを今日急に思いついたからです。久しぶりに「思いついたネタをすぐSSにする」という快感を味わいました。
あと、近親の結婚式で思い浮かんだネタ(中盤のドレス云々の会話)も仕込んでいます。