ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
フェンリル隊員の憂鬱
エマ / 2009-02-08 14:29:00 No.1321
(この話の原版をチャットに投下してくれたぴよさんに感謝します)

G3ショック―
それは2008年夏に突然起こった事件である。
一匹の呪詛悪魔が、るるたんに危害をくわえ様としG3の逆鱗に触れた。
G3はクゥエル、アクシオン、総力を尽くし呪詛悪魔の殲滅を図った。
結果、世界の呪詛悪魔の生体数が激減したのである。
このG3ショックを引き金に、世界は未曾有の呪詛悪魔危機に突入、それは、呪詛悪魔掃討を生業とする天界組織の経営基盤をも直撃した。

カ●ド「キョ…キョロ…コ、コっ殺すぞ!!!
アズ●「あの……兄さま……どうか落ち着いて……」
●ムドはフェンリルに詰寄っていた。
フェンリル「何度も言ってます様に、今月限りで派遣の方は契約終了と言う事です。」
カム●「コ、コっ殺すぞ!!!」
フェンリル「直接派遣元の霊能局さんの方に問い合わせてください…」
●ムド「コロス…」
フェンリル「さあ、帰った、帰った…」
仕事が欲しいとの2人の嘆願は全く聞き入れて貰えなかった。
●ズマ「追い出されましたね…これから、どうしましょう?兄さま…」

ク●ム×ワイ●ド×ノ●ール「 お 宅 も で す か 」

同じ様に派遣切りされた3名が語りかける。
アズ●「これは…ワーキングプアゾンの方々…
ク●ム「お互い…辛い身になったわね…」
カム●「こ…殺すぅ〜」
ノ●ール「これだけ呪詛悪魔の数が減ると…正規隊員のレ●ンさんやサ●さんも危ないんじゃないかしら…」
ク●ム「世知辛い…世の中になったものね…」
●イルド「…………」


その頃、フェンリル本部では。。。

レ●ン「どういうことだ!!」
正規隊員、鳩のレオ●は自らの上司にくってかかっていた。
セ●ーナ「……何度も言わせないで頂戴」
レ●ン「極東支部、3ヶ月間の操業停止なんて聞いてねぇぞ!」
セ●ーナ「状況が変わったのよ…謎の仮面の男が『オレのるるに手を出すアフォは逝ってよし! ゴラァァァ!』とか言って、地球全土の呪詛悪魔を一夜にして殆どつぶしちゃったんだから」
レ●ン「オレとサ●はどうなるんだ…」
セ●ーナ「……操業再開まで、自宅待機ね」
レ●ン「そ、その間の給料は……」
セ●ーナ「ハァ?(゚Д゚) 出るわけないでしょそんなもの……首が繋がってるだけでもありがたく思いなさいっての!」
レ●ン「そういうおまえは……」
セ●ーナ「え? わたくしはほら……一応幹部級でしょ? 大丈夫なんだけど……ボーナス半減よーまいっちゃう」
レ●ン「(お前はまだボーナスまで出るのか…(怒))ホントに……3ヶ月後大丈夫なんだろうな……」
セ●ーナ「そうねぇ…3ヶ月後、
レ●ン(お前その発言……天界の人間としてどうかと思うが(汗))

上司の部屋を後にしたレ●ンに、サ●がかけよった。
サ●「レ●ン……セ●ーナは、なんと言っていたの?」
レオ●「クソッ! 上層部のやつらめ!!」
サ●「レ、レ●ン…」
先ほどのセ●ーナの言葉が、頭をよぎった。
セ●ーナ「多分……復職させる隊員の優先順位は……ロイ司令への忠誠度で決まると思うわ」

レ●ンは、PCを取り出し、自分のデータを確認した。

------------------------------------------------
Leon.pigeon# connect FenrirPeople -m
....
####################################
Welcome to Fenrir People Database!
####################################
For usage, enter "help" command.
Leon.pigeon>
Leon.pigeon> search people -w "Leon.pigeon"
1 person was found...

名前:レオン
前世:鳩(伝書鳩)
性別:男
身長:178cm
体重:60kg
年齢:27歳
階級(全力時):十級神(八級神)
所属:ランサー

本名:レオナルド
死因:焼死
トラウマ:火・煙(現在は克服)
苦手な物(新たなトラウマに近い物):スプラッタ物・赤い液体(トマトジュース・赤ワイン等)・ぶつ切りにされたマグロの赤身・生肉
転生時の階級:二級守護天使

ロイへの忠誠:嫌悪 ←ココ

------------------------------
Leon.pigeon> quit
bye.

レオ●「サ●……安心しろ。きっと、お前は三ヶ月後、大丈夫だ(にっこり)」
サ●「そ、そう……?なら、いいのだけど……」
レオ●「畜生! あのとき、あんな皮肉とか嫌みとか本人の目の前で言わなきゃ良かった!!」
サ●「……??(汗)」

正規隊員たちの間でも、明暗が分かれつつあった…。


(続く…のか?)

Re: フェンリル隊員の憂鬱
エマ / 2009-02-08 22:51:00 No.1322
えー、このお話、フェンリル本部のシーン以前の部分は、ぴよさんがエマステチャットに投稿してくれたものです。
思わず笑ってしまったので、勝手に修正・後半を付け足してこちらに投下させていただきました。ぴよさん、事後承諾でごめん^^;

しかし、ワーキングプアゾンとか、よく思いつくよね。ぴよさんセンスありますw

他のフェンリル隊員の前途も気になるところ・・・誰か、続けてみませんか?(笑)

最初に言っておきます。辛口評価で申し訳ありません
ダイダロス / 2009-02-13 23:08:00 No.1325
このようなギャグネタにマジツッコミを入れるのは野暮という物かもしれませんが……
結論から言いますと、G3ショックがあったとしても、特務機関の活動が縮小する事は有り得ません。


理由その1:敵は呪詛悪魔のみに在らず

守護天使やその主人に仇なす存在は、呪詛悪魔だけではありません。「人間の敵は人間」という言葉もあるように、時には人間が守護天使(と主人)の敵となります。
守護天使やその主人に差し迫った危険がある場合に限られますが、そのような人間を始末する事も特務機関の任務になります。
SILENも数回、そのような任務(カルト教団の教祖や幹部の暗殺)を行っていますし。

理由その2:荒事(戦闘)は全職務の2割未満

特務機関の仕事で最も量が多いのは、実は書類作成になります。特務機関で決済される書類の9割方は電子化されていて、かなり省力化が進んでいますが、膨大な量に上ることは変わりません。
諜報機関であっても『お役所』ですので、書類作成からは逃れられません。

次いでその量が多いのが「調査」になります。その「調査」を主に請け負っているのが各支部です。言うなれば、各支部の主要な任務は「情報収集」と「調査」、その「裏付け」という事になりますので、例え敵(呪詛悪魔)の個体数が激減したとしても、閉鎖は在り得ません。
戦闘しかできない(事務や調査ができない)者に関しては、あっさり放逐されるかもしれませんが。

理由その3:呪詛悪魔の出現理由

これを考えてみれば、個体数の激減は一時的な物に過ぎない事は明白です。
それを天界上層部が理解できないとは、到底思えないのですが……

理由その4:組織防衛

官僚の組織防衛能力を甘く見てはいけません。
今の仕事が無くなれば新たに作り出す、官僚とはそういう物です。
例えば、「人間の中の危険人物への対策が不十分」とか「新たに”冥府の闇の住人”への対策」等を名目として予算のベースアップを、最悪でも現状維持を主張するでしょう。それこそグレーゾーンな、場合によっては完全に『黒』な手段を用いてでも。

では、実際に仕事が少なくなればどうするか。ロイの鶴の一声で、”給料の減らないワークシェアリング”が導入されるでしょうね。これはロイが慈悲深いからではなく、内情や秘密を知る人材を外部に流出させない為の、いわば”隊員の囲い込み”です。



あと、各隊員に関してですが、レオンはああ見えて事務処理能力が非常に高く、また、調査員としても優秀です。なので、そう簡単には手放さないかと思います。例え、司令に反抗的だったとしても。
ロイは、自分に反抗的だから、という理由で解雇する程、度量の小さい男ではありません。もっとも、捨て駒にされる確立は上がりますが(苦笑)
チーム「プアゾン」はランサー、つまり正規の隊員だったはずです。なので、あっさり解雇、とはならないはずです。(派遣社員=外部戦力、又は傭兵……と仮定して)


総評:

ネタを投下して下さったぴよさんや、加筆してSSにして下さったエマさんには申し訳ないのですが、僕は笑い飛ばす事ができませんでした。余りにもツッコミ所が多くて……
昔から「冗談が通じない」ってよく言われます(汗)

まじれす?(@×@)
ぴよ / 2009-02-14 00:50:00 No.1330
わたしの許可よりも…クリスさんに許可とった方が…(笑)

忍先生挿絵まで描いてくれて…
ネカフェのドリンクバーにて↓
蠍「きっと次の仕事見つかるよ…ね…」
蛇「………」
蜘蛛「(わたしは実家組♪)」
http://www17.oekakibbs.com/bbs/emasta...

違うわ☆(>□<)

突っ込みどころは…
まぁ、もともと碌にエマステ作品読んでないわたしが
チャットルームで即興に書いた遊びものですから
クレームは全てE氏の方へ(おい>0<)

正規と非正規の別け方は作者別(原作と派生)で本編の設定には準じてませんし
もともとギャグモノは爆発して黒焦げになっても
次のシーンになると、何も無かったかのようになる世界なので
そこ突っ込まれると話にはならないのですけど

まぁ、このギャグ設定でもリアルに話続けていくと
グロくなっていきますよね〜
例えば悪魔討伐の機関が呪詛悪魔を意図的に造り出していたり
仕事無くした隊員が人間を襲い金品を奪うようになって
かつての仲間同士で殺し合いになったり

ギャグものにマジ突っ込みを入れるのもまた1つの楽しみ方ですけどね

Re: フェンリル隊員の憂鬱
エマ / 2009-02-22 00:09:00 No.1334
いけるか、と思ったんですが、フェンリルの設定を無視しすぎたのがよくなかったようですね。
ダイダロスさん、すみませんでした。

>理由その1:敵は呪詛悪魔のみに在らず
これは、第1話からそうでしたね。どのレベルで手を下すか、というのはリアリティやイメージのバランスから、難しいとは思いますが。
主人や守護天使に差し迫った危険がある場合、というのは良い閾値ですね。
ただ、始末した後の人間界としての辻褄合わせはどうするのか、という問題もありそうですが。
もしかしたら、警察当局とかに天界やフェンリルと通じている人間が少数ながらいるのでしょうか?

>理由その2:荒事(戦闘)は全職務の2割未満
事務仕事が多いというのは以前から聞いていましたが、ここまでとは意外でした。
調査が多いというのは、秘密警察らしいですね。

呪詛悪魔の数が減ったとしても、確かにその「原因調査」という名目で、仕事はかなり作れそうです。

フェンリル本編でも、戦闘の話が多く、調査任務の話はまだないので、
サンプルとしてのSSの事例があると面白いですね。

>理由その3:呪詛悪魔の出現理由
おっしゃるとおりです・・・。まぁ、ギャグSSということで・・・(汗)

>理由その4:組織防衛
慈悲からではなく、人材とともに機密が流出するのを防止する理由からワークシェアリングが行われる、というのは
流石、よく考えられている設定だと思いました。実際、現実の社会でもそういう対策はおこなわれるケースもあるでしょうね。
レオンさんは、全般的に能力が高いというのは前々から伺っていますので、私も理解してます。
なのですが、どうも私がギャグSSを書くとレオンさんがよく苦労人になってしまうようです^^; すみません・・・(汗)
逆にサキさんにそういう役は書きづらいもので、自然とつい・・・。

カムドの場合は戦闘専門に近いので、やはりレオンさんより捨て駒にされる確率はずっと高いでしょうね。
(地頭は意外と賢いのですが、霊能局は諜報機関ではないのでそうした仕事の経験値がずっと低いと思います)
恐らく、ロイ司令も最初はカムドを外部戦力としての利用を考えていたはずですが、そこは政治的取引みたいなもので、
すったもんだの末に正規隊員にしてもらえた、という流れにさせて頂こうかな、と思っています。


まぁ、呪詛悪魔の数が激減したからといって、人間界の民間企業ではないので、リストラがおこるとは私も思わないのですが、
ぴよさんの投下してくれたこの頃の金融危機のパロディネタが個人的に面白かったので、
勝手に便乗する形で、無理にリストラネタにしてしまった次第です。
プアゾンメンバーはもちろん正規隊員ですが、同じく派遣切りネタということで
カムド、アズマ(二人も正規隊員という設定にさせて頂こうと思っています)とともに契約社員っぽい立場にしてみました。
私の場合、このようにギャグSSの時は面白さ重視で、設定をあえて無視することが多いのですが、
もう少し考えた方がよいようですね。申し訳ありませんでした。
今後、フェンリル系の場合は出来る限り公式設定に沿うようようにしますね。

ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。