「竜人大学戦闘学部近接戦闘科 近接武器紹介:西洋剣編(講師:レティーツィア)」
竜人劇場 / 2010-09-20 02:07:00 No.1895
無題
竜人劇場 / 2010-09-20 02:10:00 No.1896
Re: 「竜人大学戦闘学部近接戦闘科 近接武器紹介:西...
竜人劇場 / 2010-09-21 01:04:00 No.1898
Re: 「竜人大学戦闘学部近接戦闘科 近接武器紹介:西...
竜人 / 2010-09-21 01:13:00 No.1899
Re: 「竜人大学戦闘学部近接戦闘科 近接武器紹介:西...
エマ / 2010-09-26 21:47:00 No.1904
なたねと授業
ノエルザブレイヴ / 2010-10-01 20:16:00 No.1909
授業の続き
ノエルザブレイヴ / 2010-10-01 20:18:00 No.1910
キーンコーンカーンコーン・・・
みなさんこんにちは。D.F.特務室所属、ライオンの守護天使・レティーツィアです。今日は「近接武器」について、有名なものを数種類紹介したいと思います。
室長から「近接武器をいくつか、軽く紹介してきてほしい」と言われたので、有名なもの・主だったものをいくつか紹介するだけにとどめます。
今回は西洋剣編です。日本の武器については、より詳しい人物・・・そうですね、カイルやツルギが適任ですから、彼らに任せましょう。
●ロングソード 全長80〜90cm 重量1.5〜2.0kg 騎乗兵用片手剣
西洋の剣と言われれば、まずこれを思い浮かべるのではないでしょうか。真っ直ぐな刀身を備えた、西洋の代表的な武器です。
ロングソードには前期型と後期型があり、前期型は刀身が肉厚で身幅も3~5cmと太いものでした。これはまだ鋼の製法が発見されていなかった10世紀~14世紀前半辺りに作られたもので、焼き入れ法により強度を得ていました。この方法では金属の表面しか強度を得られなかったので、戦闘の度に表面がはがれ、内部の鉄が曲がってしまうという事態が多々起きていたそうです。
後期型は一般に知られているロングソードの形で、鋼の製法が確立されたため刀身が薄く、鋭く、軽くなりました。十字架に見立てられたヒルト(柄)は宗教的な意味合いも強く、儀礼や式典などにも使われたそうです。私が所持しているものはこちらですね。
え?はい、私達D.F.でも、儀礼用として吊るす事があります。前線の戦闘要員は基本的に吊るす事はありませんが、各部隊の指揮官には儀礼用に刃引いたものが貸与されるそうです。また、私物として所持・使用する人もいます。
さて、用法ですが、切断・刺突の両方で使われました。また、ロングソードは主に騎士たち―――つまり馬上での使用が多かったようです。また、前期型では刀身の形状から刺突には不向きでしたが、後期型では先端が鋭くなったことにより、馬上から相手を突くという用法が行われるようになりました。
●ショートソード 全長70〜80cm 重量0.8〜1.8kg 歩兵用片手剣
ロングソードもそうですが、ショートソードは特別短い剣というわけではありません。あくまで「ロングソードと比較した場合、短い(ショート)剣」という意味です。
特徴や形状はロングソードとほぼ同じで、長さと若干身幅が広い以外には違いは無いようです。
用法ですが、こちらも斬撃・刺突の両方に使われました。ただじ、ロングソードが馬上での戦闘を考慮して作られたのに対し、こちらは歩兵用の剣として作られたようです。歩兵同士の乱戦では、長い剣は味方を傷つける恐れがありますから、これくらいの長さが丁度良いと考えられたのでしょう。
私も持っていますが、取り回しが良く、扱いやすいので便利ですよ。
●ブロードソード 全長70〜80cm 重量1.4〜1.6kg 歩兵/騎兵用片手剣
護拳付きの柄が特徴的な、断ち切り用の両刃剣です。幅広剣とも呼ばれますが、これはレイピアと比較して幅が広い、という意味だそうです。
用法ですが騎兵・歩兵の両者に使われました。刺突が不可能な訳ではありませんが、あまり刺突には向かないので、専ら斬撃に用いられました。
私のブロードソードは、カッツゲルバルと呼ばれるタイプのものです。切っ先の方向から見ると鍔がS字になっているもので、「喧嘩用」という意味を持っているという説があります・・・いや、私は喧嘩などしませんよ?
●サーベル 全長70〜120cm 重量1.7〜2.4kg 騎兵用片手剣
これも有名な剣ですね。護拳を持つ片手剣です。
一般的には刺突に有利な直剣と切断に有利な曲刀の両方の特性を備えた半曲刀型の刀身が多いとされます。また、刀身の先端のみ両刃という「疑似刃(ファルスエッジ)」という形状のものも存在します。
西洋の剣の中では比較的切れ味が鋭く、水の入ったペットボトルの上半分のみを斬り飛ばした、という逸話も残っています。
●バスタード・ソード 全長115〜140cm 重量2.5〜3.0kg 歩兵用片手/両手剣
別名ハンド・アンド・ア・ハーフソード。片手でも両手でも扱える両刃の剣です。
普段は片手で戦い、必要になれば両手の力を込めた一撃を放てるという片手剣と両手剣の中間点に位置する存在です。そのため、「類似」「雑種」という意味を持つ「バスタード」の名前がついたと言われています。また、ラテン形の「刺突」ゲルマン風の「斬撃」の双方をこなせるから、という説もあるようです。
天界にはこれの名手がいる、という噂がありますが・・・
●レイピア 全長80〜90cm 重量1.5〜2.0kg 刺突用片手剣
言わずと知れた、刺突を専門とした剣です。
この武器は、鎧の隙間を狙って突き刺す武器・・・ではなく、剣で剣を受け流し反撃することを念頭に置いた剣です。鎧が廃れた頃の武器ですね。
かつては右手にレイピア、左手にソードブレイカーを持って戦う、というスタイルが流行したそうです。
そういえば・・・これを使う人物を見たことがありませんね。
●ツーハンドソード 全長180cm〜 重量3.0〜9.0kg
ドイツ語ではツヴァイハンダーといい、その名の通り両手で扱う剣です。このサイズだと腰につるす事は出来ないでしょうから、背負うか、そのまま落ち歩くか・・・ともかく、携帯性は最悪でしょう。
用法としては振り回す・打ち下ろす・円形のキヨン(鍔)を握って突くといったものがあげられます。実際に扱うならば、さぞ豪快な太刀筋になるでしょう。私にはとても扱えそうにありません。
ドイツにおけるツヴァイハンダーには大きな特徴があり、刀身の根元に長いリカッソ(刃の無い部分)を持つというものです。柄の延長のようなもので、此処を握って振り回したり、移動の際にこの部分を持つという利用法がとられました。
と、もうこんな時間ですか。残念ですが、今日はこれまで・・・・え?
し、失礼な!私は剣マニアなどではありません!知識を身につけることは、いくさばで生き残るため、守りたいものを守る為に・・・あ、待ちなさい!撤回を要求します!
ドタドタドタドタ・・・・・キーンコーンカーンコーン・・・