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盛夏の祝福 3
作:文叔(ぶんしゅく) 協力:ライオンのみさき / 2005-08-28 20:21:00 No.672
「わたしがご主人さまとお会いしたのは、インドでだったんです」
どこから話すか迷ったみさきは、ついご主人さまとのなれそめが口をついてしまい、
あまりにもさかのぼりすぎかとすこしあわてたが、ゴウはなんの不思議さも感じていない口調でうなずいた。
「ほう、するとお前はインドライオンなのか」
それを聞き、安心したみさきは話を続けた。
「はい。そのころはまだご主人さま、小さな子供で……わたしも仔ライオンだったんすけど、そのとき足に棘が刺さって苦しんでたんです。そこにツアーでやってきてたご主人さまが偶然通りかかって。ご主人さまと一緒にいた高校生くらいの女の子はびっくりしてたんだけど、ご主人さまはまだ小さかったから子供でもライオンは怖いってことわからなかったみたいでトコトコやってきて、ひょいって抜いてくれて。あ、そのとき一緒にいた女の子がわたしのオリジナルの方なんです」
「その娘とも再会したのか」
「いえ、その方、たまたま一緒のツアーに参加してただけの方だったそうで、そのときだけご主人さまと仲良くしてらっしゃったそうなんです。だからわたしがその方について訊いたら、名前も知らないんだ、ごめんってご主人さま、申し訳なさそうにしてらっしゃいました」
そのときの様子を思い出し、こちらも申し訳なさそうな顔をするみさきだったが、気を取りなおして話を続けた。
「それでわたし、そのあとちょっとした事故で死んじゃって、ご主人さまのもとへ転生するときを待ってたんですけど、わたしが行く前に成長したご主人さま、ご結婚なさって……」
「そうか……」
守護天使は主人が結婚をしたら転生できない掟になっている。
もともと守護天使が主人たちのもとへ転生するのは、彼らを守り、世話をするためであって、
彼らに配偶者がいようがいまいが関係ない。
だが守護天使たちにとって、これはそれほど簡単に割り切れる問題ではなく、
主人のそばに自分以外の女性がいることに彼女たちの心は耐え切れるものではない。
この掟は彼女たちの心を守るために存在するのだ。
主人に対して「愛している」という言葉を口にすることを禁止する掟も、これに準ずる。
一級守護天使になるほど成長した天使にとって「愛している」という言葉は、
ほかの愛の言葉と違い、麻薬のように彼女たち自身の心をとらえてしまうのだ。
主人のことを想う心が止められず、暴走し、時には狂してしまうほどに。
それだからこそ、彼女たちの本能はその言葉を発した守護天使を前世の姿に戻し、
主人の記憶を自分たちの中から消してしまうのだ。
主人を不幸にせず、自分たちの心を守るために。
よく似てはいるが彼女たちは人間ではない。
心に微妙な差異があるのは当然で、人のそれとすべて同じと考えてはいけない。
めいどの世界の掟は、すべて守護天使とその主人を守るために存在しているのだ。


「しかしそれならばなぜ、お前は主人のもとへ転生してきたのだ」
ゴウは当然の疑問を口にしたが、それにみさきが答えるのには、すこし時間を要した。
「……ご主人さまの奥さま、三年半前、事故でお亡くなりになったんです……」
「……そうか…」
「それでわたし、ご主人さまをお慰めしたくて、元気づけたくて、メガミさまにご主人さまのところへ転生させていただいたんです……」


妻を亡くして二ヶ月。
仕事から帰って来た清水秋人(あきひと)は、妻と二人で住んでいた自宅リビングのソファにぐったりと身を沈めていた。
中肉中背で、外見的にはさほど特徴があるわけではないが、どこかゆったりとした雰囲気を持つこの青年は、
外見に似合わず、親から任された会社をとどこおることなく維持し、発展させてゆく力を持っている。
彼の持ち物である大き目の二階建てのこの家は、彼の立場にしては小さく、年齢にしては大きい。
「……ふうっ………………」
中学生のころから同級生で、二十歳のときに籍を入れた妻に死なれてからも、
彼の仕事を精力的にこなす姿は変わらない。
だがそれは以前とは違って妻の死をまぎらわせるためのものであり、
それだけに帰宅すると、妻がいたころと比べて明らかに増したように感じる家の広さに押しつぶされそうになってしまうのだ。
そんな彼を心配する親兄弟は、実家に帰るか新しい家を探すよう、
再三勧めてくるが、清水にはそれこそできない相談だった。
「おれの家は、ここだ……」
ソファの背に頭をもたれかけさせ、天井に向けた目に右腕を乗せる清水の口からは、家族の勧めを思い出すたびにこの言葉がもれる。
さらに、さすがにまだ早すぎるが、三十になったばかりの清水に、
家族たちが再婚を勧めてくることもあるかもしれない。
それは非情さや無神経さからではなく、
このまま心を沈ませてゆく彼を救いたいというやさしさから来るものだと清水にもわかるし、
このままでは自分はだめになり、それはきっと亡き妻も喜ばないだろうということもよくわかっている。
しかしそのときもまた自分はこう答えるだろうということも、清水にはわかっていた。     
「おれのかみさんはあいつだけだ」と。


帰宅してどのくらい経っただろうか。
スーツを脱いでネクタイをゆるめただけの姿でソファにもたれつづけた清水は、部屋の暗さにようやく気づいた。
心痛から日々重さが増してゆくような体をのっそりと起こし、清水は電気をつけ、そして立ち尽くした。
リビングテーブルをはさんだところに置いてあるソファに、
十代半ばとおぼしい一人の美しい少女が、いつのまにか座っていたのだ。
「あ…………」
清水は無言だったが、これはとっさに言葉が出てこないためである。
しかし少女の方は跳ねるように立ち上がると、緊張に赤くなった顔で、いきなりしゃべりはじめた。
「え、えっと……その、なんだかお疲れみたいでしたから声をおかけしたら悪いかと思って……そ、それと、その、えっと、黙って入ってきたのはごめんなさい。でもその、えっと……」
懸命に自分は怪しい者ではなく、悪気があるわけでもないと伝えようとしている少女を見て、
どうやら夢や幻覚を見ているわけではないと理解した清水は、ふっと表情をなごませて少女に対した。
「どこから来たの?」
その自分の声の穏やかさに清水は驚いた。こんな声は妻の死後、出せたことがない。
さらにもしここに鏡があったなら、かすかに生気が戻ってきている自分の顔を見て、彼はそのことにも驚いただろう。
「え、えっと、その、わたし………あっちから……」
と、少女はおずおずと指を上に向ける。
「二階?」
「い、いえ、そうじゃなくて……もっと上……天上にある、めいどの世界から……」
「めいどの世界……?」
なにがなんだかわからない、という顔をする清水に、少女は必死に語りかける。
「あ、あの、ご主人さま、憶えてらっしゃいませんか? 昔、インドでメスのライオンを助けたこと」
「助けた……? ああ、そういえば子供のころ祖父さんに連れられてインド旅行をしたときに、ライオンの足に刺さっていた棘を抜いたことがあったような……」
「ご主人さま」と、聞き慣れない呼び方をされたことにも気づかず、
思い出し思い出し口にする清水に、少女の顔がパッと明るくなる。
「そう、それです! そのときのインドライオンがわたしなんです!」
「…………え?」
「そのときのインドライオンが死んじゃって、それで天上界にあるめいどの世界に行って、守護天使として甦って、それで今日、ご主人さまのところへ還ってきたんです! ずっとずっとそばにいて、この身に代えてもご主人さまをお守りするために!」
「…………」
いつもの清水だったら、というより、いまの清水でも、こんなたわ言を他の誰かが言ったら苦笑するだけだろう。
しかし清水は、この少女が嘘を言ってはいないと、理屈や常識を突き抜けて素直に感じることができた。
これこそが主人と守護天使を結ぶ絆であり、
どんなに疑い深い頑固な人物が「ご主人さま」になったとしても彼女たちを受け入れることができる最大の理由なのだ。
「そ、それでその、守護天使っていうのは、ご主人さまと深いかかわりがあった動物が死んじゃって、でももっとご主人さまをお守りするために人の姿になって生き返った存在で、それでそれで……」
まだ必死に自分のことを説明している少女を見ながら、清水の心にはじわじわと彼女の想いが染み込んでくる。
それが心のもっとも深い場所へたどりついたとき、清水は少女をやさしくさえぎり、二ヶ月ぶりの笑顔で尋ねた。
「……名前は?」
「え?」
「きみの名前はなんていうのかな。これから一緒にいるのに、名前がわからないと困るだろう?」
「あ………」
その笑顔と言葉に触れた少女は、受け入れてもらえた喜びに、明るい瞳をうるませながら答えた。
「みさき、ライオンのみさきです! よろしくお願いします、ご主人さま!」


Re: 盛夏の祝福 4
作:文叔(ぶんしゅく) 協力:ライオンのみさき / 2005-08-28 20:23:00 No.673
「そのときからわたし、ご主人さまのお世話をさせていただくようになりました。それだけでもすごくうれしいのに、ご主人さま、わたしを養女扱いにしてくださって、ご自分の姓もくださって、ご家族にも紹介してくださって、学校にも通わせてくださって……」
遠くを見つめる瞳に、無限の感謝と、主人の愛情を受ける幸福を乗せ、みさきは語る。
「そこまでしてくれたか。お前の主人は本当にお前を大切にしているのだな」
「はい、それはもう!」
一時的にでも憂いを完全に忘れたみさきの明るい笑顔を見て、ゴウもほほえむ。


「ただいま〜」
「おかえりなさい、ご主人さま!」
「ただいま、みさき」
ぱたぱたとスリッパを鳴らして、拾われた子犬のようにうれしげに走ってくるみさきに、
仕事で疲れた笑顔を向けながらもう一度挨拶し、清水は靴を脱ぐ。
「おつかれ……みたいですね」
清水のほんのちょっとの表情も見逃さず、みさきは心配そうに尋ねる。
そんなみさきの頭を、玄関からあがりながら撫で、清水は笑う。
「大丈夫だよ。それに……」
それに、みさきがやってきてからの一ヶ月、妻を亡くしたときのような「家の広さ」を感じることがなくなった。
みさきの存在と明るさが、家の隅々にまで満たされているようだ。
「それに、なんですか?」
「いや、なんでもない。それよりなんだその格好は。着替える時間もなかったのか?」
撫でる手を離すと清水は、少しあきれたような声を出した。
みさきは、ブレザーは脱いではいるが、学校の制服を着たままエプロンをしていたのだ。
「もしそうだったら、急がなくていいからまず着がえて……」
「いえ、そうじゃないんです。その、男の人ってこういうのも好きだって悠里ちゃんが言ってたんでやってみたんです。どうですか?」
くるりと回って全身を見せるみさきが挙げた名は、彼女の通う女子高のクラスメートの名前である。
みさきにとってははじめての人間の友だちでもあるが、
人間界に疎い(うとい)ところのあるみさきは、あまり深く考えずに彼女の言うことを聞いてしまうことがあるのだ。
そのことを知っている清水は、ちょっと苦笑したがなにも言わず素直に褒めた。
「まあ悪くないんじゃないかな。かわいいよ」
「ほんとですか!? よかったあ、それじゃ毎日これにしますね!」
「いやまあ、たまにでいいから。汚れるし。それじゃメシにしようか。できてるんだろう?」
飛びつかんばかりに喜ぶみさきの背を、
これも苦笑いしながら押しつつ、清水はリビングダイニングへ向かった。


「あとで聞いたら、そんなに普通じゃないんですね、ああいう格好。わたし恥ずかしくなっちゃいました」
照れ笑いをするみさきを、ゴウはあたたかく見ている。


「緊張しました……」
はじめて清水の実家へ行き、彼の家族と会って帰って来たみさきは、
大きく息を吐きながらリビングのソファに崩れ落ちるように座った。
「はは、でも大丈夫だっただろう?」
「はい、ご主人さまのお父さまもお母さまもお兄さまも妹さまも、とってもやさしくしてくださって……ちょっと意外でした」
ぺろ、と舌を出しながら笑うみさきの頭を、ソファの背越しに清水は撫でる。
みさきの「出自」については、下請けの会社の社長が無理心中をして、
そのときにかろうじて助かった娘であり、心中未遂のショックで記憶を無くしており、
他に身寄りもないため自分が引き取ることにした、という、
あまりできのよくないシナリオを用意しておいたのだが、
知り合いの医師に頼みこんで作ってもらった偽の診断書などのおかげで信じてもらえた。
家族をだますことは清水の本意ではないが、こればかりはしかたがない。
それにもしかしたら家族は、これが嘘だと知っていた可能性もある。
しかし自分が立ちなおるためだったら、
どんなことでも受け入れようと考えていてくれたのかもしれない。
「だとすると、そんなにおれは落ち込んでたんだな……」
あるいは家族は妻を亡くした悲しみを埋めるため、
自分がみさきを「買った」とすら思っているのかもしれない。
だとすれば彼らは、むしろみさきにすまないと思っているだろう。
だからこそ、みんなみさきにやさしくしてくれたのかもしれない。
「仮定の話だけど……もしそう思われてるなら、いまは返って都合がいいか。いつか誤解はといて謝るとして……」
「ご主人さま?」
頭を撫でられながらうっとりしていたみさきが、ぽつりとつぶやく清水をすこしいぶかしげに見上げる。
「なんでもないよ。明日は学校だろう、早く寝なさい」
「はい。でもホントは明日は家中のお掃除をしたかったんですけど……」
「そんなこと言って、勝手に退学届けを出してくるなよ」
笑って、すこし強めにみさきの頭を撫でながら、清水は三手先を読んだようなことを口にした。
みさきは本当は学校へは行かず、一日中ご主人さまのために働きたいのだ。
「そ、そんなことしません! でも……」
「でもじゃない。お前そんなに学校嫌いか?」
「嫌いじゃありません、楽しいです。でもやっぱりご主人さまのお世話をもっとしたくて……」
「一日中そんなことさせてたら、おれは監禁犯になってしまうよ」
笑ってみさきの頭から手を離すと、清水は自分もソファに座ろうとまわりこんでゆく。
「ご主人さまにだったら、監禁されてもいいかも……」
そんな清水をすこし妖しい瞳で見ながら、みさきはこれもすこし危ないことを言う。
だが清水は、みさきの隣りに座りながら、その目をやわらかく受け、流すように笑う。
「そういうことを言うやつには、三日間の家事禁止と、その三日を使って部屋に監禁しての数学と物理の猛特訓を言い渡す」
「あー! ごめんなさい、ごめんなさい、言いません、言いませんから許してください、ご主人さまあ!」
それを聞いて飛び上がるように驚いたみさきは、必死で清水に謝る。
「おれにだったら監禁されてもいいんだろう?」
「そんな意地悪言わないでくださいよぉ……」
なかば本気で泣きそうなみさきを見て、清水は大きく笑った。


「毎日、楽しいようだな」
「ええ、とっても」
とりとめがなくなり、思いついたご主人さまとの生活の一シーンをいくつも語りつづけるみさき。
それを穏やかな表情でゴウは聞きつづけ、止めようとしない。
みさきの心はいま、憂いから逃れている。
それはほんのすこしの休憩にすぎないが、ゴウはその大切さを知っている。
だから止めない。


「うん、よくがんばったな」
二年生の二学期の終了式の日、もらってきた通知表を見る清水を緊張のおももちで見ていたみさきは、
笑顔でそう言う清水にぱっと顔を明るくした。
「ほんとですか? ちょっと数学が悪かったから…」
「それでも赤点じゃないし、及第点だ、問題ないよ。これだったら大学受験も心配なさそうだね」
安心したように言う清水に、ちょっときょとんとした顔でみさきは言った。
「大学なんていきませんよ、わたし」
その答えに清水も、ちょっと驚いた顔を向ける。
「いや、でもせっかくだし、行けるなら行っておいたほうがいい経験になると……」
「もう学校はいいです。いえ、もちろん学校は好きですけど、もういいです。学校を卒業したら今度こそ一日中、ご主人さまのために働きたいです」
しっかりと清水の目を見て、みさきははっきりと自分の気持ちを告げる。
それを見て、清水は苦笑いと照れ笑いがまざった笑顔を浮かべた。
「やれやれ、いまどき遊ぶより家のことをやりたいなんて娘、そうそういないぞ」
「家のことじゃないです、ご主人さまのためになることをしたいんです」
「……そうか、わかった。それじゃお前の好きなようにしなさい」
苦さと照れに穏やかさを混ぜた笑顔で、清水は通知表をテーブルに置き、立ち上がった。
「よし、それじゃ今夜は『みさきちゃん、二学期おつかれさまパーティー』といこう。食事に出かけるから準備しなさい」
「え、でも……」
「学校を卒業したらいくらでもできるんだから、今日くらい家事はおやすみでも構わないだろう?」
「……はい、ありがとうございます、ご主人さま」
自分も椅子から立ち上がると、みさきはかわいらしく頭を下げた。


無題
YM3 / 2005-09-01 08:29:00 No.678
遅れましたが、感想を書きます。
みさきさんの出会い、そしてご主人様との再会がとても詳しく、表現豊かに書かれていて、こういうシチュエーションがすぐに想像できながら読めました。
ここから先がどう語られるのかまだわかりませんが、出来れば穏やかなお話であってほしいな、と思っています。

Re: 盛夏の祝福 3
エマ / 2005-09-27 21:31:00 No.721
こんばんは。すでに完結していますが、こちらはのんびりと感想を付けさせて頂く所存です(笑)

「ライオンのみさき」ちゃんの前世については私も少し聞いたことがありますが、オリジナルの女の子の名前はご主人様もご存じ無かったんですね。オリジナルの女の子の想い出が物語において大きな要素になっている作品も中にはありますが、現実的に考えれば、ご主人様も当時小さい事が多いでしょうし、記憶や手がかりが殆ど無いケースの方が多いのかもしれませんね。

ちょっと不思議な感覚を覚えたのが、小さいとはいえ、ライオンの子どもであって、それが守護天使になるとこんな可憐な女の子になる所で・・・。もちろんオリジナルの女の子の体を頂いたという事からなんでしょうが、気質的には当時のライオンの時のものをそのまま継承しているわけで・・・。なんか不思議な感覚です。確かにウサギで凄い気性の荒い守護天使というのもありなんでしょうけれど、そういう部分、自然のものと作者の恣意的な部分と、両方あって、そこが守護天使創作の奥の深い所ですね。

今回のみさきちゃんのケースは、本来結婚されたご主人様の元には転生できないはずが、奥さんが亡くなられた事で、転生可能になった、という珍しいケースですが。なんといいますか・・・。殆どの動物はそれまで人間への興味は無かったわけで、守護天使になって主人の下へ転生してから、ご主人様に対して異性としての恋愛感情に芽生えると言うことは、動物の頃に助けてもらって懐いていた時の意識とはまた違うわけで…。守護天使になってから獲得したいわば後天的(?)な恋愛感情的な部分は、これは彼女たちの動物の時にあった気質の影響もあるのか、それともオリジナルの女の子の気質の影響も混ざっているのか、そう言う所もたまに真剣に考えたりします。私も自分の作品の構想を練る部分で、そういう所をはっきりさせる必要を感じているので。

少し話がずれました。
清水さん。奥さんに先立たれても、一生懸命に会社を成長させていくだけの力を持っていて、でも家に戻ると自分一人には広すぎる、かつて楽しかった一軒家の居間のソファーにぐったりと身を沈める・・・って、なんかカッコ良すぎ(笑)
私もこういう男を目指したいですね。それで「おれのかみさんはあいつだけだ」とか寂しげに言うわけですよ。って、今のところかみさんになる相手が居ませんが(笑)

で、みさきちゃんの登場の仕方。部屋の電気を付けたら、目の前のソファーにちょこんと座っていた、というのが・・・。これ、結構想像がしづらいんですが・・・しずらいというか、想像の仕方によって格好良くも滑稽にもなるというか、そこらへん、もう少し細かい演出で見てみたかった気はしますけども、量の問題もありますから、難しいですね。
しかし、「これから一緒にいるのに、名前がわからないと困るだろう?」なんてセリフ・・・ええいくそ、さりげなくカッコ良すぎる・・・。しかもそんなみさきちゃんの思い出話を優しく聞いているゴウ兄さんもカッコ良すぎる・・・ええい、くそくそ!(笑)

あとですね、みさきちゃんの性格からして、甲斐甲斐しく日々のお世話に勤しむのは予想通りなのですが、なんというか制服着たままエプロンとかですね、「監禁されてもいいかも……」とかですね、そこらへんは読者サービスなんでしょうか。私はこういうあからさまなのは逆に好かんですね!(笑)

なんかまたくだらん事しか書いてないなぁ…真面目なことを言いますと、みさきちゃん、どうもご主人様への想いが強いのは良いんですが、逆に言えばそれしか見えていないわけで、守護天使全般その傾向はあるのかもしれないですけど、もう少しそれ以外の事に意識が向かないというのは、まだまだ未熟な部分と言えるかも知れないですね。そこがまた清水さんにはかわいく映るのでしょうけれど。

さて、次のおつかれさまパーティー。どうなるのでしょう。次も楽しみです。って、すでに上にありますけどね(笑)

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