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エマステトーナメント9
K−クリスタル /
2005-11-13 19:00:00
No.753
エマステ最強キャラ決定トーナメント
The Generation War?
=前回まで=
ついに始まったエマステ最強キャラ決定トーナメント本戦、その記念すべき第一回戦は、元祖エマステアイドル、九官鳥のきよ(5歳)と、しつじの世界のお目付役、羊のひつ爺(年齢不詳、でも、いちばん年上)との、最年少キャラと最年長キャラとの、世代間対決となった・・・
試合前の舌戦で、名探偵キヨムズとして、ひつ爺を挑発するきよ、一方、何の反応も見せないひつ爺・・・
双方一歩も引かぬ(?)中、大会主催K−クリスタルより今、試合内容の説明が始まるのであった・・・
クリス「(今回は、最初から出てやるぞ)今回の試合内容は・・・言わば、あるヒトへのアピールです」
(観客一同)・・・はあ?
クリス「ある方に、きよちゃんかひつ爺さんかを選んでいただきます。お二人のうち、どちらを選ぶか・・・つまり、その方が審査員でもあり、競技の目的そのものでもあるわけです」
(観客一同)いや――それって・・・競技?
クリス「(どーどー無視)それではさっそく、そのモンダイの、ある方に入場していただきましょう! じゃ、よろしく、ひかりちゃん!!」
ホタルのひかり「はい(あ、出られました。よかった・・・)」
K−クリスタルの指示を受け、大会運営アシスタントホタルのひかりは、両選手が登場した朱雀・玄武の二つの入場門を結ぶ線とは、垂直方向に位置する青龍門へと近づき、その内側に声をかける
ひかり「では、どうぞ――お入り下さい」
注目する両選手。そして、会場全体の観客一同
そこに登場したのは・・・
おお、あの美しいが、少女とも少年ともつかない、あの人物はーーっ??
夢魔の末裔
Rynex
ーーーっっ!!!
仮面ライダーG5「へ? そういや、いねえ。あいつ、いつの間に・・・」
夢魔のリーザ「(手ェ、振って)キャーっ、Rynexー! かっこいー!! いーなー、あたしも出たーい☆」
ヤドカリ怪人メ・ギャリド・ギ「・・・オマエモ、イツノマニカ、ココニイツイテルナ・・・」
Rynex「あ、どうも、こんにちは・・・いや、照れますね」
にこやかに登場したのは、エマステ驚異の発明王、Rynex
ハエの洋「そうか、あれが・・・うーん・・・」
ハエの饗介「どうしたんだよ、洋」
洋「いや・・・」
饗介「?」
しかし・・・これは、どーしたことでありましょーか? まだ性別の決まっていない、彼・・・いや、彼女・・・いや、彼の人へのアピールとゆーコトなのでしょーか?!
なるほど、女性でも男性でもない、彼・・・いや、彼女・・・いや・・・ええっ、めんどくさい! Rynex氏なら、確かに、男女双方のアピールを公平に受けとめられるのかもしれません
Rynex「いえ、ごめんなさい。競技対象の人物とは、わたしではありません。――この子です(・・・いえ、人物じゃありませんが)」
胸の前に両手をそろえて出す、Rynex。その手に乗っていたのは・・・
????????????「ゲコ」
あ・・・あれはーーっっ?
トノサマガエルのクゥエル
!!
しかして、その正体は、皆さまもよくご存じ!! かつて全次元宇宙を救った大英雄、
青の勇者
仮面ライダーG3−XX
ーーっっ!!!
・・・しかし、今は、カエルですよね
Rynex「さ、クゥエル。それでは頼みましたよ――お願いします、クリスさん」
競技場の地面にクゥエルをそっと置くと、Rynexは観客席へと戻っていく
これはアマリにも意外な、そして、スペシャルなゲストですっ!! まさか、あの
エマステ最強キャラ、
伝説の
仮面ライダーG3−XX
が登場とはーーっ!!!
――まー、今はカエルですけどね・・・
クリス「それでは競技内容の説明を続けますが・・・このクゥエル君の選んだ方の勝ちとゆーコトです。といっても、彼、しゃべれませんから、選手のお二人にクゥエル君から同じくらい離れていただいて、このクゥエル君がどちらの方に行くか、それで決めたいと思います」
(観客一同)いや・・・ソレ、やっぱ、競技じゃないだろ
クリス「(再び、どーどームシ)クゥエル君を直接自分の方に近づけさせたりしないよう、クゥエル君にさわるのは禁止。選手のお二人にはその場を動かず、クゥエル君に対するアピールを行っていただきます。そして、制限時間は10分、その間にクゥエル君が明らかにどちらかの方へ近づいていかない場合には、ドロー=引き分けとさせていただきます」
つまり・・・あれですか? その場で、クゥエル君を呼ぶなりなんなりして、それでクゥエル君の来た方が勝ちと・・・?
どうも、そーゆーことらしいですが・・・困りましたなー――こりゃ、どーにも、盛り上がりそーにありません
クリス「(みたび、どーどームシ)・・・それでは、きよちゃん、ひつ爺さんもよろしいですか? クゥエル君もOK? では、これより、試合を開始します。両者、位置について――試合、始め!!」
その時、あれよあれよという間のコトの成り行きに呆然として、なんの反応もできないでいた、1人の若者が我に返ったように大声を上げる
クジャクのユージ「ちょ、ちょっと待ってください! この試合は、あまりにも条件が平等ではありません!!」
狼のサファリ「はっ・・・? そ、そうだ!! G3っていやぁ、有名なロ○コンじゃねーか?!」
カマキリのサスケ「それでは、キヨ殿の方が初めから、圧倒的に有利ということに・・・? 不公平ですぞ、審判殿!!」
次々抗議の声を上げる、しつじの世界の住人たち。しかし・・・
クリス「トーナメント運営規則第8条により、競技説明ののち、いったん試合開始の合図がなされたアトの抗議は、いっさい認められません!(イマ、決めた♪) 応援の方は、どうかお席に下がっていて下さい!!」
サファリ「ふざけんな、てめえっ!! そんな言いぐさが通るとでも・・・」
――ツンツン・・・
今にも、K−クリスタルにつかみかからんとするばかりの勢いのサファリのシャツを、小さな手がつかんで引っぱった
うぐいすのそら「ねえ、サファリぃ・・・」
サファリ「な、何だよ、そら。今忙しいんだから・・・」
そら「ロリ○ンて、なあに?」
サファリ「う・・・! そ、それはな・・・」
クロダイのだい「あ、それぼくも聞きたぁい。何なの、ユージお兄ちゃん?」
ユージ「え、いや、だい君・・・その・・・それは、私の口からは・・・」
そら「?」
だい「??」
サファリ「そ、そうだ! サスケが説明してくれるってよ! なっ!!」
サスケ「え゛ッ、何で?」
ユージ「あ、頼みます、サスケ君!!」
サスケ「イヤ、俺様も、それは、ちょっと・・・」
そら・だい「???」
無垢な四つの瞳に見つめられ、すっかり勢いを失ってしまう3人。しかし、別の場所――そう、例の貴賓席(作者席)では、我が意を得たりとばかりうなずくひとりの人物がいた・・・
○○○○○「(いつの間にか、復活)ふ、ロリコ○・・・それは、選ばれた純粋な魂を持つ洗練された紳士にのみ許された、繊細にして高雅なる趣味・・・しかし、カエルの中にも、そのあたりをわかっているハイブラウなヒトがいたとは・・・」
クゥエル「・・・ゲコ?」
○○○○○「クェエル君・・・(同士よ!)」
クゥエル「ゲコ・・・(お友だち?)」
フェンスをはさみ、貴賓席と競技場の上で見交わす目と目――
(・_・)/
☆
\(・_・)ナっカマ!!
同好の士として、いや、主義・生き様(?)を同じくする者同士、人間とカエル、作者と登場人物とゆー種族・立場の違いを乗り越え、いまここに、ひとつの友情が芽生えたのか・・・?
金魚の鬼宿「・・・。ご主人様・・・」
エマステトーナメント9
K−クリスタル /
2005-11-13 19:12:00
No.754
千田善行「――う〜〜ん・・・。正直、何かだいぶ引っかかるモノがあるんだけど・・・きよちゃんが有利なら、よしとすべきなのかなあ?」
伊手元恵「あ、でも、待って! 今のきよちゃんじゃ・・・」
イノシシのよしき「そうなんですね、キヨムズになってたんですね」
おお、そうでした! これはきよちゃん・・・いや、キヨムズ、作戦が裏目に出たかーーっ!?
確かに・・・今のキヨムズモードのきよちゃんが○リコンの人に受けるとは思えません。惜しい・・・勇み足だったのか、きよちゃん! あたら、せっかくの有利な条件を無にしてしまったんでしょーか?!!
♪キュララリラーーンン★
・・・はて、何でしょう、今の効果音は?
九官鳥のきよ「
うふっ♪ キヨムズー? 誰のことぉ、それ?☆
」
千田「き、きよちゃん・・・」
おッとォーー!!、きよちゃん、何事もなかったかのよーに、なんら悪びれることなく、どーどーとモードを元に戻したぁっーー!!
・・・前回のもったいぶった展開は、いったい何だったんでしょうか?
きよ「
おいでー、クゥエルちゃん・・・うちと、あ・そ・ぼ♪
」
(^_-)-☆ バチッ
これはきよちゃん、先制攻撃! クゥエル君に向かって、ウインク一発! その後、片手を伸ばし、指でおいでおいでをしています!!
動作といい言い方といい、これはナンか、コケティッシュだぞーっ!!
クゥエル「ゲコ・・・?」
あっと、そのきよちゃんにクゥエル君が反応を見せました!
○○○○○「
あそぶっ! あそぶよーーーっっ!!
」
――もっと激しくハンノーしているお方も、約1名おられるよーですが・・・
鬼宿「ご主人様・・・約束、したのに・・・うっ・・・(ダダダーーッ!!)」
○○○○○「あ、鬼宿・・・?」
クロメダカの鉄優喜「行っちゃった・・・」
コウモリの?漑「鬼宿ちゃん、泣いてました。かわいそう・・・」
サンショウウオの無二右「無垢な女の子を泣かせるなんて・・・これは、かるーくお仕置きね・・・」
○○○○○「え? ・・・え?」
無二右「
稲交(いなつるび)!!
」
ピッッシャヤアアアァァンンッ!!!!
○○○○○「(プスプス・・・)か、カルくない・・・」
ガタッ ( 。 A 。)/…………………
えエ〜〜、貴賓席の方で、またもや、何事かあった模様ですが・・・まあ、ほっときましょう
さよう、文字通り、触らぬ神に祟りなし、ということですし・・・さて、きよちゃんの方は・・・
きよ「
どしたのー、クゥエルちゃん? ☆は・や・く☆
」
う〜〜〜む――幼いながら・・・いや、幼いからこその特有の色香を振りまく、きよちゃん、まったく侮れません! 末恐るべし、九官鳥のきよ!!
千田「め、恵ちゃん! まさかきよちゃんに、なんかヘンなこと教えたり・・・??」
恵「な、何言ってんのよ、私がそんなことしたりするはずないでしょ!!」
千田「・・・そうだよね――考えてみれば、恵ちゃんにああいうのは無理のような・・・」
恵「ちょっと! それ、どういう意味?!」
千田「はっ? あ、い、いや・・・」
よしき(ああ、ご主人様・・・動揺のあまり、触んなくていい神様に触ってしまってるんですね・・・)
元樹「ふっ、さすがはきよちゃん・・・」
金剛「兄者、そりゃどういうことで?」
元樹「状況の推移に的確に応じての臨機応変の戦術・・・見事だ」
妃皇子「・・・そういうもの?」
しかし、確かに文句のつけようもなく、かわいいが・・・ナンというあざとい変わり身の早さ――たとえて言うなら・・・そう、ひとり加○さんの部屋を訪ねる前の
惣流・○スカ・ラングレー
のよーだーー!!
――こんなゲンテーされた言い方で、「ああ、あのシーンね・・・」と、そのカオまでも思い浮かんでしまった、ソコのアナタ!! ・・・あなたは、もーダメかもしれません・・・
い、いや、そー言っては・・・。しかしまー、とにかく・・・女性というものは、たとえいくつであっても、オソロシーものですなぁ・・・
きよ「ふっ、女もなぁ・・・5歳過ぎれば、いろいろあるんや・・・そんな甘いことばかり言うてられへん」
おおぉっとぉーー、これは齢(よわい)わずか5歳にして、女性としてのオクユきとフカさを感じさせる発言だー! 恐るべし、きよちゃん!!
ネコのミーコ「ねえねえ、あれ、どういうことなのっ?」
フェレットのかすみ「ええと、それは・・・(困って)ミーコちゃんには、少しむずかしいかもしれませんね」
ミーコ「ふうん・・・よくわかんないけど、何だかすごいねっ」
かすみ(あ・・・? 考えてみたら、きよちゃんの方がずっと年下で・・・でも、もしかしたら、歳は倍でも、ミーコちゃんより、あのきよちゃんの方が精神年齢は上なのかも・・・って、いえ、それはちょっと困りますね・・・(汗))
一角獣のゼクシア「ねえねえ、あれ、どういうこと?」
Rynex「ええと、それは・・・(困って)ゼクシアさんには、少しむずかしいかもしれません」
ゼクシア「ふうん・・・よくわかんないけど、何だかすごいねー」
Rynex(あ・・・? 考えてみたら、きよちゃんの方がずっと年下で・・・でも、もしかしたら、歳は数千倍でも、ゼクシアさんより、あのきよちゃんの方が精神年齢は上なのかも・・・って、いえ、それはいくら何でも困ります・・・(滝汗))
クゥエル「ゲコ、ゲコ・・・」
おー、クゥエル君がのそのそ歩き出している! その行く手には・・・やはり、きよちゃん! これはもう、勝負あったかー?!
だい「オジーちゃん!」
サファリ「おい! ジイさん! 何とか、しろい!!」
サスケ「不利なのはわかっておりますが、ただ手をこまねいていても、どうにもなりませんぞ、ひつ爺殿!」
そら「オジーちゃん、がんばってーー!!」
ユージ「(首を振って)いや・・・残念ながら、ひつ爺さまには、戦う意思がないようです。あれでは・・・」
きよ「うっふっふぅ〜、もう、うちの勝ちー♪」
千田「(ナゼか、はらした頬を押さえながら)よし! ・・・とにかく、いいぞ、きよちゃん!」
――その時、トノサマガエルのクゥエルは自分に注がれる視線に気づいた・・・
意識を向けると――わざわざそちらを向くまでもない、視界の広いカエルの目には、すぐその相手の姿が入った
ただにこにこ穏やかにほほえみながら、じっと見つめてくる白髪白髯の一人の老人
覚えていた・・・かつての記憶は、今のクゥエルの中には――少なくも、その表層意識にはなかったが――その眼差しには覚えがあった。枯れて超然としているようでいて、自分には頑固で厳しかったが――その奥には、いつも温かさのあった・・・
ひつ爺は言葉を発さない。話したところで、今のクゥエルにはわからないからだ――だが、心の中で語りかけていた・・・
ひつ爺(・・・あの時、行ってしまったあとは、もう話すこともできなかったが――よくやったのぉぅ、クゥエル・・・えらかった、えらかったぞぉぉ)
クゥエル「・・・」
むろんそれが聞こえるはずもない・・・が、クゥエルはそちらを向いた。二つの視線が一つにつながる
ひつ爺(お前の戦い、長いことわたくしは知らなんだ・・・苦しいこともあったろうぅぅ。長い間、ほんとにご苦労さん・・・それで、今はやっと幸せになったんじゃなぁぁ。よかったの、クゥエルや・・・)
クゥエル「・・・ゲコ」
おぉーーっとぉ、これはぁーっ?
クゥエル君の向きが変わったー!! なぜか、ひつ爺さんの方に向かって歩いていきます!
きよ「え? く、クゥエルちゃーん?!」
ひつ爺「おお、おお、どうしたぁぁ? 今のおまえはもう自由なんじゃ。なにしてても、ええんじゃよぉぉ。かわいい子達とたのしく遊んでおいでぇぇ」
きよ「そうそう、ネー、うちと遊ぼー♪」
クゥエル「ゲコ!」
・・・ピョン!!
会場の全員「あ・・・!」
エマステトーナメント9
K−クリスタル /
2005-11-13 19:21:00
No.755
クリス「勝者――
羊のひつ爺!!
」
判定を下すK−クリスタルの声が響く。今、クゥエルはひつ爺の手の中にいた。大きくジャンプして、一跳びでひつ爺のふところへと跳び込んだのだった
きよ「――そんな・・・う、うそや・・・」
うおおおおおっっっ!!!!
サファリ「やったぜ、爺さん!!」
だい「オジーちゃん、すごーい!!」
サスケ「さすがです、ひつ爺殿!!」
そら「よかったー!!」
ユージ「しかし・・・どうして?」
ひつ爺「なんじゃなんじゃ。こんな年よりのトコへ、来んでもいいのに・・・」
クゥエル「ゲコゲコ♪」
ひつ爺の手の中に収まって満足げに鳴くクゥエル。ひつ爺は、その頭を指でちょっとなぜてやった・・・
きよ「
・・・う、う・・・うわあああぁぁぁあああんんん!!!
」
千田「き、きよちゃん!!」
きよ「
うわわーーん、おにいちゃーーーんん!!
」
ダダダダーーーッッ
ひしっ!!
あわてて闘技場に出てきた、主人・千田の胸に飛び込み、すがりつく、きよ
きよ「負けちゃったああぁぁ! 負けてもうたあーーー!! わああーーーんん!!」
千田「いや、きよちゃん、確かに試合は負けかもしれないけど、きよちゃんはすごくよく頑張ったよ」
よしき「そ、そうなんですね、僕達、みんな感動したんですね」
きよ「ふえっ・・・でもでもぉ・・・」
恵「そうよ! きよちゃんの方がずっとずっといっしょうけんめいだったわ!(・・・ちょっと、いろいろガンバり過ぎてたかもしれないけど)――(ビッと指さし)あっちのおじいさんなんか、ただ突っ立ってただけじゃない!!」
ユージ「え――いや、まあ・・・確かに、それには反論の余地もなく・・・(汗」
サファリ「ああ――実際、ジーさんはなーんもしてなかったからなあ・・・」
そのひつ爺、まわりの出来事を何ひとつ気にする様子もなく・・・
ひつ爺「クゥエルや、わざわざ挨拶に来てくれよったんじゃなぁぁ。ありがとう、もういいぞぉぉ。さ、遊びにいっておいで」
クゥエル「ゲコ」
一声鳴くとクゥエルは、ひつ爺の手から跳び降り、ピョンピョンと、今度は脇目も振らずきよのもとへと跳ねていく
クゥエル「ゲコゲコ(遊ぼー)」
きよ「
(
きっ
)
もう、知らん!! クゥエルちゃんなんか、
キライ
やーーーっ!! あっち、行きっっ!!
」
クゥエル「・・・ゲ、ゲコ?
(
がーーーん・・・○| ̄|_
)
」
自分のしたことの意味がよく分からず、ただスゴい勢いで睨まれ、ひじ鉄を食らって、ショックを受けるクゥエル
クゥエル「・・・ゲ、コ・・・」
もはや跳びはねる元気もなく、すごすごと出てきた青龍門へと一匹で帰っていく。その背中には、哀愁が漂っていた・・・
G5「ああ・・・あいつ、この頃はすっかり自分がモテるつもりでいたからな・・・」
ひつ爺「クゥエルよ・・・まだ、修行がたりんかのぉぉ」
人ごとのようにつぶやく、ひつ爺――
それを、しつじの世界の面々が取り囲んだ
サファリ「ま、まあ何だ・・・とにかく、勝ちは勝ちだ――みんな、ジーさんを胴上げだ!!」
一同「おおぉっ!!」
ひつ爺「あぁぁ――これこれぇぇ・・・♪」
きよ「――グスッ・・・ひっく・・・」
千田に手を引かれ立ち去っていきつつ、その光景を振り返り、きよはまたしゃくり上げる――もう、大きな声を上げはしなかったが・・・
と――
ヒョイ・・・
千田がきよを抱き上げ、肩車の形に肩の上に乗せた
きよ「おにいちゃん・・・?」
千田「きよちゃんは、僕が胴上げ・・・残念賞だよ」
きよ「お兄ちゃん・・・」
そのきよの背中に、支えるように手が添えられる
恵「胴上げなら、みんなでしなくちゃね」
きよ「お姉ちゃん・・・」
そして、頭にも・・・
よしき「僕たちにとっての勝者は、きよさんなんですね」
きよ「よしき・・・うっ、うっ・・・おおきに、みんな・・・ううっ」
また泣き出す、きよ。しかし、それは先ほどの悲しさやくやしさの涙ではなかった・・・
クゥエル「・・・ゲコ・・・」
クゥエルはとぼとぼと青龍門へ向かっていた・・・。しかし、そこへ
「お疲れさま、クゥエル」
クゥエル「・・・ゲコ?」
声がかけられる。目をやると、よく知る顔が飛び込んできた
Rynexが再び青龍門まで、迎えに来ていたのだ
クゥエル「ゲコゲコっ・・・!」
まっしぐらに跳びはねていったクゥエルはそのまま、相手へ飛び込む。Rynexはクゥエルを受けとめ、そのまま包み込むようにそっと胸の内に抱きしめた
Rynex「本当にごくろうさまでした、クゥエル。――きよちゃんと遊ぶ前に、ひつ爺さまのところへ行ったあなたを、私はほんとにえらかったと思います」
クゥエル「ゲコゲコ♪」
言われている内容のすべてはわからないながらも、クゥエルの心は今満たされていた・・・
こうして、記念すべき エマステ最強キャラ決定トーナメント本戦の第一試合、九官鳥のきよ対羊のひつ爺の一戦は、最ベテラン選手ひつ爺の無欲無心、無意志の勝利で幕を閉じたのであった・・・
☆ ☆ ☆ ☆
どーも・・・K−クリスタルです
お待たせしました!!
エマステトーナメント『The Generation War』のつづきを、よーやくお届けします!
・・・?よーやく?ゆーか、見てみたら、前編からナンと、
4ヶ月もたってるやないかい!!
それに、前編と比べてヤタラ長いし・・・
どーもしーましぇん・・・ m(_ _)m
しかし書いてるうちに、こんなギャグテイストのハナシのはずなのに、
なかなかいーカンジになったよーな気がする・・・
それぞれのヒト達に、それなりにイーことあったしね
――ナンつーか、カンドー的・・・?w
約束どおり、ひかりちゃんも出せたし――うむうむ・・・
ひかり「初めの方、ほんの少しだけでしたけど・・・」
あ・・・イヤまー、だってヒトがおーくて、ナイヨーもいろいろあったんで・・・まー、許してよ、ひかりちゃん
ひかり「まあ、わたしの方はいいんですけど・・・お一人、なんの救いもない方がいらしたような・・・」
へ・・・?
・・・あ!?
(○○○さんだけ、ナンのフォローもなかったか・・・)
ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ・_・)┘
にげます
NEXT PROGRAM:
Yes, My QUEEN !!
あら☆まぁ☆
みるく /
2005-12-04 00:42:00
No.775
もう、いいの?いいの?
うちのひつ爺がどうもお世話になりまして♪
あらあら☆嬉しいことで☆★☆
ご挨拶というか色々ご無沙汰でごめんなさいね
いつもいつもK−クリスタル様をはじめ、みなさまの執筆には・・ほんと。。懐かしい♪新しい☆おもしろい☆幸せ☆
どうぞこれからもがんばってください☆
いいのかな…
ノエルザブレイヴ /
2005-12-08 22:43:00
No.779
いや、遅れて申し訳ないです。
やっぱりもっとも衝撃的であったのは「あの人」の出現でしょう(笑)。ちゃんと本人に許可取ったのかこっちが心配になってしまうような仕打ちで(笑)。でも小さい娘が好きなのは周知の事実なのでしょう(私も追い打ちをかけるようなこと言ってるな…)。
勝敗の分岐点も結構興味深かったですね。趣味よりも激闘の記憶を優先させるクゥエル君、思ったより「漢」なんですね。さすが歴戦の勇者、という感じです。もっとも○○○○○と意気投合しているあたり自分を偽ることができていないようなのでそれもまたよしです。
あとひかりをちゃんと使ってくれたのは嬉しかったですね、製作者として。こうしてみると意外と使いにくいところがあるな、という思いはありますけどね。
>次回テーマ「Yes, My QUEEN !!」
ゆきこではないですよね(笑)
それも含めて楽しみにしてます。
Re: エマステトーナメント9
エマ /
2005-12-14 00:24:00
No.780
エマステトーナメントも9回目、いよいよ初めての対決場面となりました。
初戦を飾るきよちゃんとひつ爺さん、果たして勝敗はどちらに傾くのか……。私はどちらが勝つか特に予想をしていた訳ではなかったのですが、勝敗以前に対決内容……こう来たか、と思わせるものでしたね。
クゥエルさんをいかに惹き付けるか、という……。G3-XXの時はまだ勝敗の行方が分かりやすいように思えますが、それを今のカエル状態のクゥエルさんでやる、というのが。ビジュアル的にもシュールで、面白かったです。
Rynexさんも舞台に立てましたし、できるだけ沢山のキャラに活躍の機会を出そうというクリスさんの気配りですね。さすがです。ひかりちゃんもちゃんと出たし。
それにしても、先ほどキヨムズモードでひつ爺さんを挑発をかけていたのに、この変わりよう……現金ですね(笑) もちろん、そこがきよちゃんらしい所ですが。
でもこの年(五歳)でこの色気のふりまきよう……千田さんも、将来を半分楽しみ半分心配、みたいな感じなのかも……。
この間にギャラリーが色々とにぎやかな模様を呈していたのも楽しかったですね。
しつじの世界メンバーの不平(G3さんのロ○コン説はここまで広まってたのかw)千田さんのくろーw、すっかり理解者になった元樹たちw、ミーコちゃんの質問に戸惑うかすみさんw、ゼクシアさんの…(以下略)、な○でさんの…(さらに以下略w
とくにミーコ&かすみ と ゼクシア&Rynexの対比はうまいですなw もしかしたら他にもまだにたような組を考えられるかもしれません。ウチのアズマ&カムドももしかしたらできるやもしれぬ……w
もっとも、
アズマ「……兄さま、あれは……どういうことなのでしょう?」
カムド「理解できんか? まぁ……お前はそれでいい」
アズマ「……はぁ」
カムド(いや、まて……ああいう考えは好かんが……だが、自分の身を守るためには必要な時もあるかもしれん。いずれは、この子もそういう事を覚えるようになるのだろうか……)
カムド「…………」
アズマ「???」
自分の妹があのよーに愛嬌を振りまきまくる姿をちらと想像してしまい、色々と複雑な思いにふけってしまうカムド兄さんであった。
なんて感じになると思いますけどねw
しかし、最後の勝敗。まさかひつ爺さんに転ぶとは、読んでて予想外でした。きよちゃん、あそこまでやったのに……(笑)
クゥエルさん、カエルの状態になっても、記憶の底には残っていたんでしょうなぁ。よもや、このトーナメント企画でこんなええシーンを見られるとは……w
きよちゃんには嫌われてしまいましたが……。なんつーか、負けちゃって「もうしらんっ!!」なきよちゃんと、哀愁を漂わせてすごすごと帰っていくクゥエルさん、どちらも可愛く思えましたw
最後、胴上げをしてきよちゃんをねぎらう千田さん達と、クゥエルさんを迎えに行ったRynexさんの暖かさが心に残る、今回のトーナメントでしたね。いや、やはりトーナメント、クリスさんだからこそできた傑作シリーズと言えましょー!
さて、次はいよいよ…………ウチのあのお方が出てくるんでしょうか。もーチョー期待しちゃいますんで♪
次は来年の初頭ですかね。楽しみにしてます♪
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The Generation War?
=前回まで=
ついに始まったエマステ最強キャラ決定トーナメント本戦、その記念すべき第一回戦は、元祖エマステアイドル、九官鳥のきよ(5歳)と、しつじの世界のお目付役、羊のひつ爺(年齢不詳、でも、いちばん年上)との、最年少キャラと最年長キャラとの、世代間対決となった・・・
試合前の舌戦で、名探偵キヨムズとして、ひつ爺を挑発するきよ、一方、何の反応も見せないひつ爺・・・
双方一歩も引かぬ(?)中、大会主催K−クリスタルより今、試合内容の説明が始まるのであった・・・
クリス「(今回は、最初から出てやるぞ)今回の試合内容は・・・言わば、あるヒトへのアピールです」
(観客一同)・・・はあ?
クリス「ある方に、きよちゃんかひつ爺さんかを選んでいただきます。お二人のうち、どちらを選ぶか・・・つまり、その方が審査員でもあり、競技の目的そのものでもあるわけです」
(観客一同)いや――それって・・・競技?
クリス「(どーどー無視)それではさっそく、そのモンダイの、ある方に入場していただきましょう! じゃ、よろしく、ひかりちゃん!!」
ホタルのひかり「はい(あ、出られました。よかった・・・)」
K−クリスタルの指示を受け、大会運営アシスタントホタルのひかりは、両選手が登場した朱雀・玄武の二つの入場門を結ぶ線とは、垂直方向に位置する青龍門へと近づき、その内側に声をかける
ひかり「では、どうぞ――お入り下さい」
注目する両選手。そして、会場全体の観客一同
そこに登場したのは・・・
おお、あの美しいが、少女とも少年ともつかない、あの人物はーーっ??
夢魔の末裔 Rynexーーーっっ!!!
仮面ライダーG5「へ? そういや、いねえ。あいつ、いつの間に・・・」
夢魔のリーザ「(手ェ、振って)キャーっ、Rynexー! かっこいー!! いーなー、あたしも出たーい☆」
ヤドカリ怪人メ・ギャリド・ギ「・・・オマエモ、イツノマニカ、ココニイツイテルナ・・・」
Rynex「あ、どうも、こんにちは・・・いや、照れますね」
にこやかに登場したのは、エマステ驚異の発明王、Rynex
ハエの洋「そうか、あれが・・・うーん・・・」
ハエの饗介「どうしたんだよ、洋」
洋「いや・・・」
饗介「?」
しかし・・・これは、どーしたことでありましょーか? まだ性別の決まっていない、彼・・・いや、彼女・・・いや、彼の人へのアピールとゆーコトなのでしょーか?!
なるほど、女性でも男性でもない、彼・・・いや、彼女・・・いや・・・ええっ、めんどくさい! Rynex氏なら、確かに、男女双方のアピールを公平に受けとめられるのかもしれません
Rynex「いえ、ごめんなさい。競技対象の人物とは、わたしではありません。――この子です(・・・いえ、人物じゃありませんが)」
胸の前に両手をそろえて出す、Rynex。その手に乗っていたのは・・・
????????????「ゲコ」
あ・・・あれはーーっっ? トノサマガエルのクゥエル!! しかして、その正体は、皆さまもよくご存じ!! かつて全次元宇宙を救った大英雄、青の勇者 仮面ライダーG3−XXーーっっ!!!
・・・しかし、今は、カエルですよね
Rynex「さ、クゥエル。それでは頼みましたよ――お願いします、クリスさん」
競技場の地面にクゥエルをそっと置くと、Rynexは観客席へと戻っていく
これはアマリにも意外な、そして、スペシャルなゲストですっ!! まさか、あのエマステ最強キャラ、伝説の仮面ライダーG3−XXが登場とはーーっ!!!
――まー、今はカエルですけどね・・・
クリス「それでは競技内容の説明を続けますが・・・このクゥエル君の選んだ方の勝ちとゆーコトです。といっても、彼、しゃべれませんから、選手のお二人にクゥエル君から同じくらい離れていただいて、このクゥエル君がどちらの方に行くか、それで決めたいと思います」
(観客一同)いや・・・ソレ、やっぱ、競技じゃないだろ
クリス「(再び、どーどームシ)クゥエル君を直接自分の方に近づけさせたりしないよう、クゥエル君にさわるのは禁止。選手のお二人にはその場を動かず、クゥエル君に対するアピールを行っていただきます。そして、制限時間は10分、その間にクゥエル君が明らかにどちらかの方へ近づいていかない場合には、ドロー=引き分けとさせていただきます」
つまり・・・あれですか? その場で、クゥエル君を呼ぶなりなんなりして、それでクゥエル君の来た方が勝ちと・・・?
どうも、そーゆーことらしいですが・・・困りましたなー――こりゃ、どーにも、盛り上がりそーにありません
クリス「(みたび、どーどームシ)・・・それでは、きよちゃん、ひつ爺さんもよろしいですか? クゥエル君もOK? では、これより、試合を開始します。両者、位置について――試合、始め!!」
その時、あれよあれよという間のコトの成り行きに呆然として、なんの反応もできないでいた、1人の若者が我に返ったように大声を上げる
クジャクのユージ「ちょ、ちょっと待ってください! この試合は、あまりにも条件が平等ではありません!!」
狼のサファリ「はっ・・・? そ、そうだ!! G3っていやぁ、有名なロ○コンじゃねーか?!」
カマキリのサスケ「それでは、キヨ殿の方が初めから、圧倒的に有利ということに・・・? 不公平ですぞ、審判殿!!」
次々抗議の声を上げる、しつじの世界の住人たち。しかし・・・
クリス「トーナメント運営規則第8条により、競技説明ののち、いったん試合開始の合図がなされたアトの抗議は、いっさい認められません!(イマ、決めた♪) 応援の方は、どうかお席に下がっていて下さい!!」
サファリ「ふざけんな、てめえっ!! そんな言いぐさが通るとでも・・・」
――ツンツン・・・
今にも、K−クリスタルにつかみかからんとするばかりの勢いのサファリのシャツを、小さな手がつかんで引っぱった
うぐいすのそら「ねえ、サファリぃ・・・」
サファリ「な、何だよ、そら。今忙しいんだから・・・」
そら「ロリ○ンて、なあに?」
サファリ「う・・・! そ、それはな・・・」
クロダイのだい「あ、それぼくも聞きたぁい。何なの、ユージお兄ちゃん?」
ユージ「え、いや、だい君・・・その・・・それは、私の口からは・・・」
そら「?」
だい「??」
サファリ「そ、そうだ! サスケが説明してくれるってよ! なっ!!」
サスケ「え゛ッ、何で?」
ユージ「あ、頼みます、サスケ君!!」
サスケ「イヤ、俺様も、それは、ちょっと・・・」
そら・だい「???」
無垢な四つの瞳に見つめられ、すっかり勢いを失ってしまう3人。しかし、別の場所――そう、例の貴賓席(作者席)では、我が意を得たりとばかりうなずくひとりの人物がいた・・・
○○○○○「(いつの間にか、復活)ふ、ロリコ○・・・それは、選ばれた純粋な魂を持つ洗練された紳士にのみ許された、繊細にして高雅なる趣味・・・しかし、カエルの中にも、そのあたりをわかっているハイブラウなヒトがいたとは・・・」
クゥエル「・・・ゲコ?」
○○○○○「クェエル君・・・(同士よ!)」
クゥエル「ゲコ・・・(お友だち?)」
フェンスをはさみ、貴賓席と競技場の上で見交わす目と目――
(・_・)/☆\(・_・)ナっカマ!!
同好の士として、いや、主義・生き様(?)を同じくする者同士、人間とカエル、作者と登場人物とゆー種族・立場の違いを乗り越え、いまここに、ひとつの友情が芽生えたのか・・・?
金魚の鬼宿「・・・。ご主人様・・・」