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1年半も経って続編を出す鈍さ
ノエルザブレイヴ /
2006-07-30 00:07:00
No.936
夢追い虫カルテットシリーズ特別編 〜ノエルラントの名花たち〜 「続・四妃会議」
前回、慌ててクリスの元に飛び出していったシーマであったが、意外に早く戻ってきた。
キリカ妃「お帰りなさい。」
ミズキ妃「あれ?ちょっと早かったんじゃない?」
ハルヒ妃「で、どうでした?」
シーマ妃「思いのほかあっさり渡してくれましたね…。ちょっと拍子抜けでした。」
ハルヒ妃「……………。(大方ネガでも持っているんだろうな…。後で詰問しようっと。)」
ミズキ妃「じゃあ4人集まり直したことだし、もう一回親睦を深めよう。」
※4人の過去について
ハルヒ妃「思ったんですけど、こうして4人が集まるまでに何があったのかってあまり詳しくは話してきませんでしたよね。」
シーマ妃「確かに。散発的に話してきた記憶はありますが…。」
キリカ妃「いい機会ですからこれについて話し合いましょう。」
ミズキ妃「賛成!じゃあ私から行くよ。」
※ミズキ妃編
キリカ妃「確かミズキさんって盗賊出身でしたよね?」
ミズキ妃「ええ、そうよ。これ証拠写真。」
http://page.freett.com/noelthebrave/i..." >
ハルヒ妃「一体何でそんなことをしていたんですか?」
ミズキ妃「…。退屈な日々にうんざりしていた…土いじりばかりの毎日に飽き飽きしていた…。そう感じた昔の私は家出をしたの。」
キリカ妃「それだけ?」
ミズキ妃「今思えばどうしようもないことだけどその時は本当にそれだけだった。でも女の子1人で食べていくのには限界があって…それで山道に行っては冒険者や商人を襲っていたの。」
シーマ妃「そんなことしていてよく生きてましたよね…。」
ミズキ妃「確かに、よく行っていた酒場とかでも「こんな生活してたらいつか殺されちゃうよ。」ってよく言われてたんだけど…それでも幸か不幸か当時の私は連勝に連勝を重ねていたの。でも…。」
ハルヒ妃「でも?」
ミズキ妃「ある冒険者を襲った時、これは違うなって思った。今までの人たちとはわけが違うって。もちろん結果は惨敗。私は押し倒されて首の近くに刃物を突き立てられた。」
キリカ妃「ピンチじゃないですか!」
ミズキ妃「私もそう思って「殺すなら殺して!」って叫んでその冒険者の顔を見たの。そしたら…びっくりしたことに泣いていたのよ。」
ハルヒ妃「え?」
ミズキ妃「それでその冒険者は「命を大切に。」とか「君みたいなかわいい子がそんなことするなんてもったいない。」とか延々とお説教。初めは気持ち悪かったんだけど何か聞いているうちに「こうやって親身になってもらえるのも悪くないな…。」と思うようになってそれでつい冒険者の「一緒に帰って謝ろう」という誘いに乗ってしまったというわけ。」
ハルヒ妃「展開からするとその冒険者というのは陛下ですね。」
ミズキ妃「そうだけど…。そういうことはさらっと言わないで。デリカシーに欠ける行為だから。」
ハルヒ妃「すみません…。」
シーマ妃「しかし、盗賊行為って立派な犯罪でしょう?どうやって許してもらったんですか?」
ミズキ妃「陛下と一緒に帰る途中で色々な犯罪者を2人でたくさん捕まえて…それで警察関係は勘弁してもらった。両親には陛下が土下座してくれた。」
キリカ妃「いい人ですね…。」
ミズキ妃「それについては私も異論はないわ。その後、私は家で畑仕事の手伝いをやって暮らしていたんだけどその間にも陛下は「野菜食べにきたよー」とか言って家にたまに来てくれて…。それである時「家で一緒に暮らさない?」と言われて…それで何となくついていって今に至る、というわけ。」
ハルヒ妃「なかなか壮絶ですね…。」
シーマ妃「でもロマンを感じます。」
ミズキ妃「そう?ありがとう。」
※キリカ妃編
キリカ妃「では次は私が。」
ハルヒ妃「キリカさんは募集試験出身でしたよね。」
キリカ妃「はい。でもまずは私の過去について少し詳しくお話したいと思います。私が孤児院出身だということはご存知かと思います。」
ミズキ妃「え、ええ…。」
キリカ妃「だから私は自分の両親の顔や自分の正確な年齢を知りません。何せ気が付いたらノエル城下(※1)の市場の中を泣きながらさまよっていたんですから。手にしていたのは赤い帽子だけでした。母が持たせたということでしょうか…。」
ハルヒ妃「それでいつも赤い帽子を…。」
キリカ妃「はい。でも孤児院時代は幸せでした。先生も友達もいい人ばかりで…。でもだからこそみんなに迷惑をかけるわけにはいかないと思って早い段階でノエル城に働きに出ました。」
シーマ妃「なるほど…。」
キリカ妃「ノエル城で働いていた頃は、自分で言うのもなんですけど結構優秀だったという自信はあります。先輩方からもかわいがられていましたし…。そのせいなのか実は募集試験の応募は当時世話になっていた先輩が勝手にやった物だったんです。」
ミズキ妃「ええ!それは知らなかった…。」
キリカ妃「はい。「キリカちゃんならかわいいし家事も上手いからきっと受かるよ。」とのことでして…。初めは乗り気がしなかったんですけどそのうちに自分を試すのも悪くないなと思うようになって、それで受けました。」
シーマ妃「へえ…。」
ハルヒ妃「で、試験ってどんな感じだったんですか?」
キリカ妃「健康診断とか…体力テストとか…家事の実習とか…あ、何か心理テストもやらされましたね。」
ミズキ妃「本格的ね…。」
キリカ妃「で、最後に陛下との個人面接をやったんですけどそこで他愛のない話で盛り上がってしまって…。あの頃は「ああ、これで落ちた!」とも思っていたんですけど今思うとそれが良かったんでしょうか…。」
シーマ妃「いえ、良かったと思いますよ。」
キリカ妃「ですか…。それで、試験期間後に陛下から「これからよろしくね。」と言われて合格確定、という次第です。妃としては幸い孤児院上がりでしたがそれがらみのいじめも無くここまでやってこられました。」
ハルヒ妃「そのあたりがノエルラントの風通しの良さなんでしょうね。」
続くよ
ノエルザブレイヴ /
2006-07-30 00:10:00
No.937
※シーマ妃編
シーマ妃「あの…次は私が話してもいいでしょうか…?」
キリカ妃「あ、いいですよ、どうぞ。」
シーマ妃「と言っても私にはミズキさんやキリカさんみたいな面白いお話はできないでしょうけど…。陛下との出会いはお見合いだったんです、実は。」
ミズキ妃「え、お見合い?」
シーマ妃「ご存知だとは思いますが私の実家は「スドー産業(※2)」という砂糖やフルフラール(※3)を製作するメーカーで…ノエルラントで現金を稼ぐ力のあるのは私の実家くらい(※4)でしたからコネがあったんです。」
ハルヒ妃「ああ…。」
シーマ妃「でも陛下は言ってました。「お見合いというのはきっかけに過ぎなくて、君が君だから選んだんだよ。」って。社交辞令かな、とも思ったのですけどでもそういわれて悪い気はしませんでしたし、ずいぶん自信にもなりました。」
ハルヒ妃「まあそのあたりは陛下上手いですよね。ところでシーマさん。」
シーマ妃「?」
ハルヒ妃「弟さん(※5)は元気ですか?」
シーマ妃「ええ、元気ですね。たまに陛下とも仕事の話とかしますよ。」
ハルヒ妃「あの頃はやたらテンションが高くて商工会の青年団では宴会部長でしたからね…。そうですか…あの人が社長ですか…。」
シーマ妃「でも今はすっかり落ち着いていますよ。」
※ハルヒ妃編
キリカ妃「そういえばさっきから商工会がどうとか出てきてますけどそれ、ハルヒさんの過去とどんな関係があるんですか?」
ハルヒ妃「ああ、それのことですか?私の実家はノエル城下の雑貨店だったんですけど、当時の私は雑貨店を仕切る傍らノエルラントの商工会の青年団で役員(※6)みたいなことをしていたんです。シーマさんの弟さんも役員みたいな人でした。」
ミズキ妃「ふーん…。で、ハルヒさんは陛下とどうやって出会ったの?」
ハルヒ妃「あれは…私が実家で店番をしていた時でした。あの時は少し店内が込み合っていて会計で捌くのも手一杯という感じでしたけど、そこに1人の若者…まあ先に言ってしまえば陛下のことなんですけど…が割り込んできたんです。」
シーマ妃「陛下の割り込み…少し意外な光景ですね…。」
ハルヒ妃「まああの頃は若かったですからね。それで注意したら「何を!」って返されて…それでひとしきり口げんか。その場はそこで喧嘩別れになってしまったんです。」
ミズキ妃「何か凄いわね…。」
ハルヒ妃「何度も言うようですが若かったですから。で、そのときは私も「あんな人は二度と来ないでほしい!」くらいにしか考えていませんでした。ところが、閉店間際になって陛下が店に来たんです。何事か、と思ったんですけど急に花束と菓子折りを取り出して「さっきは悪いことをしてしまいました。許してほしいとは言わないけど私が悪かったと思っていることは分かってほしいです。これはお詫びのしるしです。」と言ってきたんです。」
キリカ妃「結構律儀ですね。」
ハルヒ妃「仕返しでもしてくるかも、位の事も考えてましたからね。何かちょっと拍子抜けしてしまって。それでつい「許すよ。」って言ってしまったんです。その後はもう常連客、という感じでお店に来てくれました。特に閉店間際によく来ましたね。」
ミズキ妃「ふーん。それで?」
ハルヒ妃「あとで分かったことなんですけど当時の私はクールかつ鈍いなどと言われてまして、何度か恋人になってくれという感じで誘われてもいたみたいなんです。でも私にとって初めて…何と言いますか…異性を意識したのがと感じたのがその時の陛下との一連の会話だったんです。間抜けな話かもしれませんけど…でも私のことを大事にしてくれているのは伝わってきました。そういうこともあって陛下が「家で一緒に暮らさない?」とさらっと切り出して来た時わたしのほうもつい乗ってしまったんです。そのあたりはミズキさんに似てますね。」
ミズキ妃「確かにね。」
※4人の今までとこれからについて
ミズキ妃「これで4人話し終わったわけだけど…結構面白かったわね。」
ハルヒ妃「しかし…こうして今は4人普通に話し合ってきてますけど、それって実は奇跡的なことなんじゃないでしょうか?」
シーマ妃「ええ?」
ハルヒ妃「考えてみれば側室4人同じ場所で暮らすなんて嫉妬と葛藤に苛まれてめちゃくちゃな気持ちになりかねない状況ですよ。」
キリカ妃「あ!」
ハルヒ妃「でしょう?私はそういうことに気付かずにここまで来れたのは陛下の力によるところが大きいと思うんです。初めて私たちが4人集まった時に陛下は「私は一人に愛情が集まるのが怖いから正室は選ばない。」と言ってました。当時の私は「なんて臆病な人なんだろう。」と考えてました。皆さんもそうでしょう?」
ミズキ妃「確かに…。それで「私があの人の一番になってみせる!」なんて息巻いたりもしたっけ…。」
ハルヒ妃「私もそれはそうでした。しかし、陛下が本当に分け隔てなく私たちのことを平等に扱ってくれていることに気付くに至ってそんな気持は消えていったんです。そうでしょう?」
キリカ妃「いいこと言いますね。」
ハルヒ妃「ですから私たちはこうして幸せにやっていけているんだと思います。そこで心配なのが我が息子なんです。」
シーマ妃「公太子のことですか?またずいぶん話が飛びましたね。」
ハルヒ妃「クリスは「父上を見習ってお妃8人もらうんだ。」なんて言ってますけどそれが以下に大変なことか気付いてないように思えます。私たちが幸せすぎるからだと思うんです。でもそれを気付くために陛下がしてきた努力にあの子は気付いてない。」
キリカ妃「そうだとしたら問題ですね。」
ハルヒ妃「クリスが気付くべきなのは陛下の…!」
と力説するハルヒの後から登場したのは…。
ノエル公「呼んだ?」
ノエル公であった。
ミズキ妃「わあああっ!」
シーマ妃「陛下!いつからいらしたんですか?」
ノエル公「さっきからいたよ。まあ気付かれないのも無理はないよ。何せ私は幽霊蜃気楼だからね。」
会議序盤の失礼な会話を引き合いに出して笑うノエル公である。
ハルヒ妃「それは忘れてくださいよ!で、何か用ですか?」
ノエル公「実は明日か明後日あたり城の中庭で子供たちを集めて家族全員弁当でも食べようかなって。どうする?」
ミズキ妃「私は賛成です。」
キリカ妃「私もです。」
シーマ妃「私も賛成します。」
ハルヒ妃「賛成ですね。」
ノエル公「分かった。じゃあ色々と調整とかしておくから。じゃあまた。」
ノエル公は去っていった。
ハルヒ妃「つまりこういうことなんですね。気遣いって。」
ミズキ妃「なるほど…。」
ノエル城は今日も平和であった。
おわり
どうでもいい注釈
※1:当時のノエルラントはノエル城を中心としたごく狭い地域のことを指していた。
※2:このメーカーの作る看板商品「砂糖特級」は精製に精製を重ねた少量生産の上質な品でノエルラントの菓子メーカーに優先的に売られる他ごくわずかな量が高級品としてエマ大公国に出回る。
※3:サトウキビの絞りかすなどから作られる。合成ゴムやナイロンなどの原料になる。
※4:ノエルラントは土地と食物には事欠かないが慢性的にお金が足りない。
※5:「シュガーアイランド計画」という無人島開拓プロジェクトでは積極的に真っ黒になって働いたりもした人。
※6:そういうこともあって当時のハルヒ妃は商店街では男の子にも女の子にも人気があった。
あとがき
ノエルザブレイヴ /
2006-07-30 00:13:00
No.938
これの前編に相当するのって確か去年の3月だかに発表したんですよね…。それを今更載せるのもどうかと思いましたけどネタが思いつかなかったと言うことで許してやって下さい。
でも、公妃たちの過去を書くことができたことには満足です。
まー僕の「お姉ちゃん・・・」も1年ぶりだったすから
K−クリスタル /
2006-08-03 00:29:00
No.947
ふっふっふっ・・・さすが、僕の母上は、
育ちがいーぶんイロイロあまいシーマ義母上よりかは手ごわいが・・・
そいでも、へーきさ ついきゅーされてもだいぢょぶ♪
ネガも、ホントにないんだから
・・・なぜなら、とっくの昔にデジタルデータずみだからー!!w
――とゆーわけで、カンソーです
マズは、ミズキ義母上
「ジツは、ワカいころ、山賊してたコトがある」てーのは、
なにをかくそー僕が出したアイディアだったんでつが・・・
いや〜おもったいじょーにハマりましたねー
ふふん、サスガだ、僕! <―― 自画自賛
にしても、ソノどーきがタンに「退屈だったから」とゆーのは
ナンとも・・・盗賊やるくらいなら、ホカになんでん、できっでしょーに
なんちゅーか、サスガ、つぐみ姉のおかーさんw
ケドそれを改心させたのが父上で、ソレがふたりのナレソメと・・・
おヤクソクだー!!・・・てか、コレも僕が云ったんだったケドw
シカシ、王道だからいーすよな?
?マロン?をかんじるぞ――?クリ公?だけにーーー!!ww
ツギに、キリカ義母上
サッキのミズキ義母上やアトの、ウチの母上みたいなカタチで
父上結婚してんだから、ベツに試験なんかしなくてもいーよーな・・・?
シカモ、「募集試験の応募は先輩が勝手にやった」て・・・
ゲーノー人のデビューばなしぢゃないんだからw
ソレに、ホカの落ちたヒトはどーおもってんだろ ナットクいかんのでわ
赤いぼーしてのはナンカの伏線なんすかねー?
血統テキには特殊なモノがある――ダカラ、みさき姉上や
まゆり姉上やゆーきちゃんも――とゆーコトだったが・・・
つづいて、シーマ義母上
ハナシとしてはイチバン短く、トクにめだつよーなエピソードもなくって、
サスガひかえめなのは姉上ぴょんのお母上・・・
とかおもってたんでつが、注釈はイチバンおーいのね
ナンカ、隠されたモノがまだまだありそーでつな
ハナシの展開に、これからカラみそー う〜〜ん みすてりあすw
お見合いのけーしきとってんのは、家柄がいーからなんでしょーねー
――父上のセリフは、もはやいけしゃあしゃあとゆー領域でつがw
サイゴに、我がハルヒ母上
アタマはよくて、鈍クール・・・w
コレがウチの母の魅力です、ええ!!ww
シカシ、コレは母上のぢゃなくて、
母上とであったトキの父上のエピソードだな、どっちかってーと・・・
だって、アトで花束と菓子折もってあやまってるトコは父上のカンジだけど、
割り込みしたうえ、そいで口ゲンカなんてのは、らしくないもんな
どったんだろー、ナンカあったんだろーか・・・とか
キョーミそそられてしまうし・・・
・・・シカシ、トクになにも語られないんでつなw
デモ、母上、ダイヂョブですよー
僕は父上イジョーに奥さんタチびょーどーに扱いますよー
ナンたって、8人とも正妻ナンすから おーばんぶるまいよ?w
いやでも、父上のエラいのはよくわかりましたーーっ!!
――よ〜〜し、僕も父上を見習って、ミンナ大切にする・・・
ソノためにも、ハヤく8人奥さんもらうぞー♪
ソシテ、くどくコトバは
「君が君だから選んだんだよ。家で一緒に暮らさない? これからよろしくね」
コレでつねーーーッッ!!!
Re: 1年半も経って続編を出す鈍さ
エマ /
2006-08-17 02:03:00
No.957
こんばんはー。
「四妃会議」、懐かしいですね。一年半前ということで、あまり内容を覚えてはいないんですが、ミズキ妃がムキー!ってなったり、シーマ妃が……そう、クリス公太子が長男でありながら姉妹たちのきわどい写真のコレクションをしているっていうんで、慌てて押収しに行った、という所まででしたね。マッタク、ケシカランですなw
4人の過去があきらかにされましたが、四者四様で、本当に様々ですね。
ミズキ妃、元は山賊、というのがびっくりですけど、でも性格を考えると、確かに似合っている感じもしますね。証拠写真まであるみたいですけど、もしかしたらカメラに向かってピース!とかしてそう(笑)
連戦連勝っていうとミズキ妃、とても強いんでしょうけど、若き日のノエル公にはかなわなかったんですね。でも、泣きながら説得したりするところが、らしいんでしょうか。一緒に罪滅ぼしをしたり、ご両親に土下座したり……ノエル公、好きな子がかかっていると凄まじいですね(笑)
キリカ妃は、一番シリアスというか、苦労人ですね。気がついたら泣いて彷徨っていたなんて、両親とはぐれてしまったのでしょうか。なんだか、自分の辛い過去なのに、話し方が淡々としているのが印象的でした。ここらへん、キリカ妃の特徴の一つのような気がします。みさき公女のお母さんが、このキリカ妃でしたっけ、なんだか、わかるかも……。
シーマ妃は、裕福な家の出身なんですね。お見合いで……ということですけど、「君が君だから……」なんてセリフで、形式的な雰囲気を吹っ飛ばしてしまうんですから、上手いですね。いや、上手いというか、そういうシンプルすぎるセリフで成功しちゃうのが、上手い(笑)
弟さんの話が出ていましたが、この人、そのうちまたノエルラントの話で出てきたりするんでしょうか?
ハルヒ妃は、お店でモメたのがノエル公との出会いなんですか。少女漫画とかでありそうな……でもない? 若気の至りなんでしょうが、あとできちんと謝りに行く所はさすがですね。で、お詫びのしるしにプレゼントとか、いつも閉店間際に立ち寄ったりとか、もしかして全部計算ずくじゃ……「家で一緒に暮らさない?」もきっとゼツミョーなタイミングを見切っての、ノエル公にしかできない芸当にちがいないー!!w
ハルヒ妃の「〜陛下がしてきた努力にあの子は気付いてない」は深いセリフですね。だいたい、なんで見習って4人、でなくて8人なのかは、いまのとこ不明ですが、そのうち私がノエルラントSSで勝手にどうして8人なのかの理由をでっちあげるつもりwww
それにしても、ノエル公、気遣いマスターですね。私はそういうさりげない気遣いとか大の苦手なので、頭が下がるというか……。いや、エマ大公の方はゴーマンなのでそもそも気遣いもへったくれもないのですがw
それにしても……クリやん……すでにデジタルデータ済とは……ノエルラントにコンピュータがあるのかというツッコミはおいといて……やはりあなどりがたしww
あ、血統って……ああ、そういえば、エルフの血が入っているんでしたっけ?
>「君が君だから選んだんだよ。家で一緒に暮らさない? これからよろしくね」
オイラもメモメモ……ww
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前回、慌ててクリスの元に飛び出していったシーマであったが、意外に早く戻ってきた。
キリカ妃「お帰りなさい。」
ミズキ妃「あれ?ちょっと早かったんじゃない?」
ハルヒ妃「で、どうでした?」
シーマ妃「思いのほかあっさり渡してくれましたね…。ちょっと拍子抜けでした。」
ハルヒ妃「……………。(大方ネガでも持っているんだろうな…。後で詰問しようっと。)」
ミズキ妃「じゃあ4人集まり直したことだし、もう一回親睦を深めよう。」
※4人の過去について
ハルヒ妃「思ったんですけど、こうして4人が集まるまでに何があったのかってあまり詳しくは話してきませんでしたよね。」
シーマ妃「確かに。散発的に話してきた記憶はありますが…。」
キリカ妃「いい機会ですからこれについて話し合いましょう。」
ミズキ妃「賛成!じゃあ私から行くよ。」
※ミズキ妃編
キリカ妃「確かミズキさんって盗賊出身でしたよね?」
ミズキ妃「ええ、そうよ。これ証拠写真。」
ハルヒ妃「一体何でそんなことをしていたんですか?」
ミズキ妃「…。退屈な日々にうんざりしていた…土いじりばかりの毎日に飽き飽きしていた…。そう感じた昔の私は家出をしたの。」
キリカ妃「それだけ?」
ミズキ妃「今思えばどうしようもないことだけどその時は本当にそれだけだった。でも女の子1人で食べていくのには限界があって…それで山道に行っては冒険者や商人を襲っていたの。」
シーマ妃「そんなことしていてよく生きてましたよね…。」
ミズキ妃「確かに、よく行っていた酒場とかでも「こんな生活してたらいつか殺されちゃうよ。」ってよく言われてたんだけど…それでも幸か不幸か当時の私は連勝に連勝を重ねていたの。でも…。」
ハルヒ妃「でも?」
ミズキ妃「ある冒険者を襲った時、これは違うなって思った。今までの人たちとはわけが違うって。もちろん結果は惨敗。私は押し倒されて首の近くに刃物を突き立てられた。」
キリカ妃「ピンチじゃないですか!」
ミズキ妃「私もそう思って「殺すなら殺して!」って叫んでその冒険者の顔を見たの。そしたら…びっくりしたことに泣いていたのよ。」
ハルヒ妃「え?」
ミズキ妃「それでその冒険者は「命を大切に。」とか「君みたいなかわいい子がそんなことするなんてもったいない。」とか延々とお説教。初めは気持ち悪かったんだけど何か聞いているうちに「こうやって親身になってもらえるのも悪くないな…。」と思うようになってそれでつい冒険者の「一緒に帰って謝ろう」という誘いに乗ってしまったというわけ。」
ハルヒ妃「展開からするとその冒険者というのは陛下ですね。」
ミズキ妃「そうだけど…。そういうことはさらっと言わないで。デリカシーに欠ける行為だから。」
ハルヒ妃「すみません…。」
シーマ妃「しかし、盗賊行為って立派な犯罪でしょう?どうやって許してもらったんですか?」
ミズキ妃「陛下と一緒に帰る途中で色々な犯罪者を2人でたくさん捕まえて…それで警察関係は勘弁してもらった。両親には陛下が土下座してくれた。」
キリカ妃「いい人ですね…。」
ミズキ妃「それについては私も異論はないわ。その後、私は家で畑仕事の手伝いをやって暮らしていたんだけどその間にも陛下は「野菜食べにきたよー」とか言って家にたまに来てくれて…。それである時「家で一緒に暮らさない?」と言われて…それで何となくついていって今に至る、というわけ。」
ハルヒ妃「なかなか壮絶ですね…。」
シーマ妃「でもロマンを感じます。」
ミズキ妃「そう?ありがとう。」
※キリカ妃編
キリカ妃「では次は私が。」
ハルヒ妃「キリカさんは募集試験出身でしたよね。」
キリカ妃「はい。でもまずは私の過去について少し詳しくお話したいと思います。私が孤児院出身だということはご存知かと思います。」
ミズキ妃「え、ええ…。」
キリカ妃「だから私は自分の両親の顔や自分の正確な年齢を知りません。何せ気が付いたらノエル城下(※1)の市場の中を泣きながらさまよっていたんですから。手にしていたのは赤い帽子だけでした。母が持たせたということでしょうか…。」
ハルヒ妃「それでいつも赤い帽子を…。」
キリカ妃「はい。でも孤児院時代は幸せでした。先生も友達もいい人ばかりで…。でもだからこそみんなに迷惑をかけるわけにはいかないと思って早い段階でノエル城に働きに出ました。」
シーマ妃「なるほど…。」
キリカ妃「ノエル城で働いていた頃は、自分で言うのもなんですけど結構優秀だったという自信はあります。先輩方からもかわいがられていましたし…。そのせいなのか実は募集試験の応募は当時世話になっていた先輩が勝手にやった物だったんです。」
ミズキ妃「ええ!それは知らなかった…。」
キリカ妃「はい。「キリカちゃんならかわいいし家事も上手いからきっと受かるよ。」とのことでして…。初めは乗り気がしなかったんですけどそのうちに自分を試すのも悪くないなと思うようになって、それで受けました。」
シーマ妃「へえ…。」
ハルヒ妃「で、試験ってどんな感じだったんですか?」
キリカ妃「健康診断とか…体力テストとか…家事の実習とか…あ、何か心理テストもやらされましたね。」
ミズキ妃「本格的ね…。」
キリカ妃「で、最後に陛下との個人面接をやったんですけどそこで他愛のない話で盛り上がってしまって…。あの頃は「ああ、これで落ちた!」とも思っていたんですけど今思うとそれが良かったんでしょうか…。」
シーマ妃「いえ、良かったと思いますよ。」
キリカ妃「ですか…。それで、試験期間後に陛下から「これからよろしくね。」と言われて合格確定、という次第です。妃としては幸い孤児院上がりでしたがそれがらみのいじめも無くここまでやってこられました。」
ハルヒ妃「そのあたりがノエルラントの風通しの良さなんでしょうね。」