こちらを予定しております。
薄暑　走梅雨　新茶　蜥蜴　瓜の花
　　　　ひとみ

大喜利第717回 選句欄

たくさんの投句、ありがとうございました。
それではこれより選句をお願いいたします。

特選１句 入選５句　　計６句

締切　　　　5月18日（土曜)

どうぞよろしくお願いします。

幹事　葵

葵選句

◎傘借りし人の名知らずほととぎす
　これからどの様な物語がはじまるのでしょうか。

〇 新緑や皺美しき人とゐて
　上の句のヒロインだとして。

〇おむすびに目高の川のありにけり
　遠足、家族でのハイキング子供の目線が走っています。

〇新緑を来て青空に突き当たる
　広い野原一杯、、、って歌思い出しました。

〇家柄の風に交はる鉄線花
　家風に染まっても、我が一線は譲らず。

〇草笛や星々急に見ゑてきし
　故郷を思い出すような、　夕焼小焼けに日が暮れてきました。

ふみもと選

◎新緑や皺美しき人とゐて
晩年の樹木希林が主演する映画のよう。
あるいは、チベットやモンゴルの村の老婆。

◯新緑を来て青空に突き当たる
空に突き当たるとは！
色が鮮明！

◯緋目高の甕の中なる御空かな
王道の着眼ながら、処理がスマートだと思いました。

◯覗く子の視線に育つ目高かな
メダカからは子どもたちの顔が、どんな風に見えているんでしょうかね。

◯山城の雲を従へほととぎす
中七の措辞。

◯ピザ食べに今新緑の峠越え
動機の上五により、新緑の明るさが見えてきます。

ぴのこ選

◎新緑を来て青空に突き当たる
この感じ、よくわかります。

◯緋目高の甕の中なる御空かな
小諸の虚子庵前に甕。その中に映っている小諸の空を泳いでいるようなメダカを思い出しました。

◯手仕事の合間あひまや時鳥
手仕事をやめて休んでいる耳に聞こえてくる鳴き声。

◯新緑をながめ葬儀場喫煙所
こんな時のこの場所は、あんがい満員。新緑がすっと目に入って来ます

◯砂利敷きし墓の隙間の鉄線花
しばらくぶりの墓には、草や花が隙間を埋めていました。

◯不如帰母の火葬の窯の音
去年新緑の頃、母を見送った私はまざまざとそのときの音を思い出しました。

《蒼天選》

草笛の人黄昏を連れて来る◎
　草笛を聞く、直ぐ辺りは昔と黄昏に。

ブラウスの中通り抜く新樹光○
　新樹光が最も相応しいのは、昔からブラウスです。

山城の雲を従へほととぎす○
　ほととぎすの脳天に響く鳴き声は、山城の雲と響き合います。

覗く子の視線に育つ目高かな○
　きっとそうです。大きくなった大人の目では育ちません。

気の強きとこに惹かれて鉄線花○
あの素っ気ない花の魅力は、これですね。

草笛や土手懐かしき寅次郎○
　柴又と言えば帝釈天、草笛と言えば車寅次郎。

二酔選

◎アフガン犬を連れて夢殿緑さす
　アフガン犬と夢殿という取り合わせが意表をついていますが、独特の風貌が現実離れしていますね。法隆寺に犬を連れて行けるのかは分かりませんが、新緑の季節に堂々とした犬が目に浮かびました。

〇脚力の水辺に尽きて時鳥
　疲れて腰を下ろした水辺で不如帰の声が癒してくれたのでしょう。

〇水揺れてバケツの目高こぼれさう
　目高も揺れて危ない感じに臨場感を感じました。

〇草笛の人黄昏を連れて来る
　草笛が夕暮れに似合いますね。

〇草笛や星々急に見ゑてきし
　これも夕暮れを少し過ぎて、この感じ分かります。音のリズムがいい。

〇新緑や皺美しき人とゐて
皺が美しいというのは、ひととしての美しさか。新緑との対比も。

ひとみ選

◎新緑の闇包みたる光かな
　　眩しすぎる五月の光に対すれば、新緑は闇とも言える。
　　新緑を瑞々しく詠まれて。

○水揺れてバケツの目高こぼれさう
　　臨場感あり。

○新緑を来て青空に突き当たる
　　明暗のはっきりした句。

○山城の雲を従へほととぎす
　　雲を従えているのは山城なのか時鳥なのか、観音開き的な句になっているので、
　　山城は雲を従へほととぎす　　　でよいのではないかと。

○釣人の幻めきて時鳥
　　大自然が感じられる。

○草笛の人黄昏を連れて来る
　　草笛はなぜか、日暮れを想起させる。

雪蛍選
◎ 緋目高や予約のとれぬ美容院
人気の美容院なのでしょうね。取合わせが良いですね。

◯ 草笛を迎への母に聞かせけり
得意気に吹いている姿が浮かんできます。

◯ 新緑を来て青空に突き当たる
青空にこそ映える新緑。

◯ 草笛の人黄昏を連れて来る
草笛の似合う時間帯ですね。

◯ 時鳥せせらぎのごと声続く
聞いているだけで癒やされそう。

◯ 草笛や老師の横顔若やぎて
少年の頃に戻ったよう。

純子選

◎新緑の闇包みたる光かな
　闇と光の相反するものの使い方が巧み。

〇故郷の子ども食堂ほととぎす
　地産地消の食堂。子供達も楽しみにしていることでしょう。

〇ブラウスの中通り抜く新樹光
　透明感がありきらきらした少女を思い浮かべます。

〇一曲を繰り返し聴く緑夜かな
　緑の匂いを感じつつ好きな曲を。至福の時です。

〇木道を風さらさらと時鳥
　初夏にこのような所を訪ねてみたいものです。

〇緋目高の甕の中なる御空かな
　甕の中にも天と地が。

すいません、お昼までに投句をするかたがいらっしゃいます。

葵　　選句欄は午後７時過ぎに設けます。

第717回のスタートです♪
こちらの投句欄に投句を開始して下さい。

目高、時鳥、新緑、草笛、鉄線花

傍題可

以上六句以内でお願い致します。
　　　　　幹事　　　　葵

締切：5月15日（日)24時

故郷の子ども食堂ほととぎす

緋目高や予約のとれぬ美容院

新緑の雨降る朝の寒きこと

草笛や風の中なる茶会場

背の丸き母似の姉妹鉄線花

ブラウスの中通り抜く新樹光

山城の雲を従へほととぎす

水揺れてバケツの目高こぼれさう

傘借りし人の名知らずほととぎす

新緑や皺美しき人とゐて

一曲を繰り返し聴く緑夜かな

草笛や星々急に見ゑてきし

言ひ訳をせぬ人とゐて鉄線花

水軍の裔の守る島鉄線花

おむすびに目高の川のありにけり

木道を風さらさらと時鳥

ピザ食べに今新緑の峠越え

草笛や女の子には優しくて

覗く子の視線に育つ目高かな

草笛を迎への母に聞かせけり

一瞬に目高の消えてしまひけり

家柄の風に交はる鉄線花

新緑を来て青空に突き当たる

草笛にぴくりと牛のしつぽかな

釣人の幻めきて時鳥

新緑の闇包みたる光かな

草笛の人黄昏を連れて来る

脚力の水辺に尽きて時鳥

鉄線の行燈仕立て老舗宿

ぽつと咲きぽつと浮かみて鉄線花

緋目高の甕の中なる御空かな

手仕事の合間あひまや時鳥

夜の新樹響く靴音ひとつきり

草笛や土手懐かしき寅次郎

洋館の女主人や鉄線花

草笛や郷愁といふ原風景

それぞれの目高自由に角度変へ

時鳥せせらぎのごと声続く

新緑をながめ葬儀場喫煙所

草笛の初めて鳴りし笑顔かな

砂利敷きし墓の隙間の鉄線花

気の強きとこに惹かれて鉄線花

草笛や老師の横顔若やぎて

不如帰母の火葬の窯の音

球を追ふ外野の溝の目高かな

鉄線花路地奥つ城の寡婦の家

アフガン犬を連れて夢殿緑さす

新緑や朝日差し込む連子窓

大喜利第716回　名乗り欄

これより名乗りをお願い致します。

名乗りが終わりましたら、次回の幹事葵様へお繋ぎいたします。
どうぞ宜しくお願いします。

　　　　　　　　　幹事ぴのこ

ぴのこの句

たかし忌や母と数へし畳の目
◎雪
来た道をわすれてしまふ竹落葉
唐十郎飛び出すテント青嵐
◯葵◯二
新しき筆をほぐして青嵐
◯雪
夏場所や襟美しき女坐す
空に泥こぼしてゆくや夏つばめ
◎ひ◯純◯蒼◯二

10枚感謝です。雪蛍様、ひとみ様、二酔様、蒼天様、純子様、葵様、有難うございました。

葵の句

川風や屋台の軒を夏燕
あの窓の灯も眠れぬかたかしの忌　　〇ふみもと　〇ひとみ
青嵐早瀬の波に呑まれけり　　　　　〇ふみもと　〇蒼天
ストローをのぼる夏場所レモン水　
青嵐快速電車通貨駅　　　通過駅　　◎純子
寺町を過ぎゆく日照雨竹落葉　　　　〇雪蛍

７枚いただきました。　
ふみもと様、ひとみ様、蒼天様、雪蛍様、純子様、ありがとうございました。
特に純子様、有難うございました。選句の前に気が付きましたが、、

ふみもとの句

夏場所や人も車も渡る橋
扉開く納屋の暗さや夏燕　　○ぴ
激しさ増しゆく読経青嵐
夏場所の高きに風の通り道　　○二
川沿ひに江戸の町名たかしの忌
真剣の斬り残したる竹落葉

２枚いただきました。ぴのこ様、二酔様、ありがとうございました。

雪蛍の句
青嵐一気に読み上げる伝記　◯ぴの
夏場所や清めの塩の高々と　◯蒼◯ひ
たかし忌や一途に仰ぎ見る天井
夏燕旧街道の軒広し　　◎ぴの◎ニ
昼もなほ暗き石段竹落葉　◯純◯ニ
廃材を埋め尽くしたる竹落葉　◯ふみ◯蒼
１１枚いただきました。
ぴのこさん、ニ酔さん、はじめみなさんありがとうございました。

純子の句

無音てふ月日を重ね竹落葉　　　〇ふ〇二〇ひ
青嵐ロダンの像は鍵を持ち　　　〇雪
五月場所ひたすら動く小兵かな
夕日濃き棚田の傾斜夏つばめ　　〇ふ〇葵〇ぴ
たかし忌や我が影映す能舞台
夏つばめ電線のなき蔵の町

7枚いただきました。
皆様ありがとうございました。

ひとみ名乗ります

陶の波陶の灯台青嵐
夏場所や衿ゆつたりと和服美女　　　○葵
鼓打つ膝に力や牡丹忌
陶房にこもりつきりや竹落葉
陶房は絵付けのさなか夏燕　　　　　○雪◎蒼

４枚頂きました。蒼さまはじめ、ありがとうございます。
どなたか５句しか投句されていないなあと思っていたら、自分でした（笑）。

大喜利第716回名乗り欄

《蒼天句》

青あらし藍深めゆく山の襞　　　
引く波の跡美しきたかしの忌　　　　　　　　　◎ふみ○葵○ひ
夏場所や川面を渡る触れ太鼓
摩崖仏より飛び交ふ川面夏つばめ　　　　　　○純○ぴの
尼寺への細き裏みち竹落葉　　　　　　　　　　○純◎葵
チチポポと鳴る鼓の音たかしの忌
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　計１０枚


　　年に一度あるかなしかの二桁、ふみさま、葵さま、ひさま、
　純さま、ぴのさま有難う御座いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蒼天拝

二酔の句

青嵐ぶかぶかの子のユニフォーム
贔屓名を叫ぶ子どもや五月場所　　　〇純〇雪
たかし忌や窓の向かふの大樹ゆれ
親なるは痩せるものなり夏燕
竹落葉踏みて横穴式古墳　　　〇葵〇ぴ〇蒼
頑張れと言はず励ます青嵐

◇５枚
皆さん、ありがとうございました。