大喜利第708回選句欄
ぴのこ◆a7f544 / 2024-02-16 10:40:55 No.26261
大喜利第708回選句欄

それでは、選句をお願いいたします。

特選1句に◎、並選5句に○。コメントもお願いします。

選句期限:2月18日(日曜)24時まで
      
     幹事ぴのこ

41819◆7f0152 / 2024-02-17 14:49:24 No.26263
二酔選

◎薄氷の弱き光を離さざる
 池を見ていて、かすかに光のある部分が薄氷だと分かる。「弱き光を離さざる」は正にそのうち消えてしまうのだが暫く留まっている薄氷の本質を言っており上手い。

〇ひとらしきかたち失ふ踏絵かな
 多くの人に踏まれてキリストの形も分からなくなった踏絵。「ひとらしきかたち失ふ」という措辞には踏むことにより人でなくなったと感じたクリスチャンの気持ちも暗示させられているような気がしました。

〇手のひらに雪虫影を置いてゆき 
 雪虫が消えたのにもともと小さいものだから残像があるように感じたのだと思う。

〇茅葺を映し薄氷なきところ
 水の部分には茅葺屋根が映っている池の景。

〇蝋燭の炎の揺るる絵踏かな
 まるで、そこに立ち会っているような気にさせる句。

〇磯巾着知らぬ存ぜぬしらばくれ
 獲物を捕らえた後、素知らぬ感じで元に戻っている磯巾着の感じが出ている。

41819◆791dc0 / 2024-02-17 15:07:07 No.26264
葵選句

◎一切の音の消えゆく絵踏かな
 只々神の身元へ、何も恐れず。アーメン。

〇ひとらしきかたち失ふ踏絵かな
 統一教会と重ね合わせて、

〇雪虫や積ん読本の山崩れ
 音もなくふいに!

〇うすらひのこはるるといふ音微か
 音に焦点を。

〇春泥のなき東京の冷たさよ
 田舎で春泥が沢山あっても冷たいですが、人情は温かいです。

〇春泥を跳べば飛鳥の石舞台
 大ジャンプで

41819◆9a8694 / 2024-02-17 17:01:45 No.26265
ふみもと選

◎もう誰のものでもなくて薄氷
深読みもできる句。誰のものでもなくなったのが自分という。切れてからの季語が、ピタッと着地。

◯茅葺を映し薄氷なきところ
美しい光景ですね。引き締まった中にも、早春を感じます。

◯春泥の幾重に残る轍跡
上手い。何でもないように見えるけれど。調べも整っていて。

◯鐘の音の雨にくぐもる絵踏かな
鐘と雨と絵踏。組み合わせの魅力があります。

◯ひとらしきかたち失ふ踏絵かな
内面の崩壊。切ない句。

◯避けようとすればするほど春の泥
俳諧味たっぷり。

大喜利第707回投句◆5acfec / 2024-02-17 17:51:37 No.26266
《蒼天選】

一切の音の消えゆく絵踏かな◎

  すべては「沈黙」の世界へ!

替へ時の眼鏡の歪み薄氷〇

  本当にこれに似ている。

高々と鍬振り上げて春の泥〇

  春先はこれとの闘い。

雪虫へ不意に重さの生れれり〇

  捕まえてしばらくしてこの感じ。

磯巾着知らぬ存ぜぬしらばくれ〇

  何が来ても何時も同じ。

雪虫の雪のふりしてをりにけり〇

 捕まえたら名前負けの虫。

41819◆248bf7 / 2024-02-18 12:00:00 No.26267
雪蛍選
◎ 磯巾着知らぬ存ぜぬしらばくれ
磯巾着の我関せず感じがよく表現されている。

◯ 替へ時の眼鏡の歪み薄氷
季語との響きあいが巧み。

◯ 鐘の音の雨にくぐもる絵踏かな
くぐもる鐘の音に心情が。

◯ うすらひのふれてこの世のいろとなる
触れた瞬間に魔法が解けて。

◯ 雪虫の雪のふりしてをりにけり
うまいこと擬態して。

◯ 擦り減りし石の重さの絵踏みかな
すり減った石に歴史の重みを感じます。

ぴのこ◆a7f544 / 2024-02-18 15:07:19 No.26268
ぴのこ選

◎薄氷の弱き光を離さざる
薄氷自体が光をとどめようとしている。
その捉え方に共鳴。

◯蝋燭の炎の揺るる絵踏かな
古くはきっと蝋燭の光の中で。

◯あはあはとふるへてゐたる薄氷
薄氷を上手くかなで表現。

◯一切の音の消えゆく絵踏かな
踏む人の心の中。

◯うすらひや少し離れて歩く癖
取り合わせの妙。

◯春泥を跳べば飛鳥の石舞台
一気に古代へ。

41819◆57aed8 / 2024-02-18 17:46:41 No.26269
純子選

◎ひとらしきかたち失ふ踏絵かな
 人としての尊厳を踏みにじられた思いが具象化されています。

○いしぼたんアンデルセンの世界より
 見方によればメルヘンチックでもあります。

○鐘の音の雨にくぐもる絵踏かな
 中七に気持ちが出ています。

○春泥に獣の香り残りける
 ぬた場のようにも。

○蝋燭の炎の揺るる絵踏かな
 当時のきびしさが伝わってきます。

○春泥のなき東京の冷たさよ
 土の暖かみがなくなってしまった大都会。

ひとみ◆57c611 / 2024-02-18 19:07:51 No.26270
ひとみ選

◎避けようとすればするほど春の泥
  誰もが経験のある場面を俳諧味たっぷりに詠まれて。

○一切の音の消えゆく絵踏かな
  絵踏の本意かと。

○春泥の幾重に残る轍跡
  「幾重」の存在感。

○春泥や学校さぼり映画観て
  年度末のゆとり。

○磯巾着幾十年も棲む如く
  言いえて妙。

○うすらひのこはるるといふ音微か
  ひらがな表記が効いて。

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