大喜利710選句欄
ひとみ◆57c611 / 2024-03-06 08:34:37 No.26402
特選一句、入選五句、計六句の選をお願いします。
締切 3月8日
    幹事   ひとみ

大喜利第710回投句◆5acfec / 2024-03-06 10:11:48 No.26403
《蒼天選》

お点前の音かろやかに春障子◎
 季語とお点前の取り合わせがはんなりと響き合います。
早退の理由は微熱藪椿〇
 思いも付かぬ微熱との取り合わせ。グットです。
水温むぼんと背中をたたかれて〇
 背中をポンと叩かれても水温む。素敵です。
春の蚊や蛍光灯のとほく点く〇
 またたく蛍光灯のように頼りない春の蚊。
春の蚊や古書のひと山越えて来る〇
 幾山川越えての蚊の飛翔、ご苦労様です。
春嵐あんなところにゴミバケツ〇
 ほんとうに思いがけないところまで飛ばされて
 いる事があります。

41819◆791dc0 / 2024-03-06 15:03:42 No.26404
葵選句

◎水温むぼんと背中をたたかれて
入学でしょうか就職でしょうか門出に両親から。

〇叔母三人傘寿超えたり春障子
御長寿の家系で皆さまお元気。

〇春の蚊の薄き闇から濃き闇へ
消灯を待っていましたと出没

〇流し聞くラジオ講座や水温む
付けっぱなしのラジオ

〇日本の最北端の水温む
ここまで来れば日本中春爛漫

〇春嵐なかなか馴染まざる枕
寝付けなくて枕のせいにして

41819◆57aed8 / 2024-03-06 18:26:12 No.26405
純子選

◎春の蚊や古書のひと山越えて来る
 部屋の情況が目に見えるようで昭和のノスタルジーを感じます。

○鳥の声池に映りて水温む
 声が映るほど沢山の鳥の囀りがあったのでしょう。

○春障子塀に背伸びの猫の影
 「背伸びの」がなんとも春らし。

○生徒らの記念撮影春嵐
 髪の乱れを気にする生徒達。

○また一羽影絵となるや春障子
 障子の向こうの庭を過ぎる鳥の影に明るさを感じます。

○一晩を塗り替えてゆく春嵐
 散ったり運ばれてきたり様変わり。

41819◆248bf7 / 2024-03-07 10:05:59 No.26406
雪蛍選
◎ため息をひとつ吸はれて藪椿
ため息ついた所を藪椿に見られてしまったかしら…。

○早退の理由は微熱藪椿
早めに労わることが大切ですね。

○叔母三人傘寿超えたり春障子
まだまだお元気、笑い声が聞こえてきそう。

○送別の小さき包み水温む 
温かな心遣いが嬉しいですね。

○波音に消える叫びや薮椿
薮椿が見守ってくれているようです。

○日本の最北端の水温む
日本全土に春が来たよう。

41819◆9a8694 / 2024-03-07 20:48:20 No.26407
ふみもと選

◎春の蚊や古書のひと山越えて来る
古書。これを持ってくる感性。さらに、山越え。言葉が自由に響き合っている感じで楽しい句です。

○一と杓のゆげの白さや春障子
穢れの無い句。まさに春障子。ちょうどいい動きがある。

○春嵐なかなか馴染まざる枕
春の旅。

○日本語を声出して読む春障子
何とも言えないムードあり。

○春嵐あんなところにゴミバケツ
「ゴミ」がよいのだと思います。

○鳥の声池に映りて水温む
ちょっとのどかな。

ぴのこ◆a7f544 / 2024-03-08 09:05:36 No.26408
ぴのこ選

◯お点前の音かろやかに春障子
春にふさわしい春障子越しの景

◯春の蚊や薬師如来のお耳より
写生の技をみました。

◯叔母三人傘寿超えたり春障子
女は長生き、そしておしゃべり弾む。

◎春の蚊の薄き闇から濃き闇へ
幻想的で、春の蚊が効果的。

◯鳥かごの影賑やかに春障子
中七が絶妙。

◯春の蚊や古書のひと山越えて来る
ひと山越えて、近づいてくる気配。

41819◆7f0152 / 2024-03-08 13:29:27 No.26409
二酔選

◎鈴の音の遠くなりたる春障子
 お遍路さんが離れていくのを感じているのではないでしょうか。

〇水温むぼんと背中をたたかれて
 春らしくなってぼおっとしていたら背中をたたかれて驚く感じ。

〇春の蚊や古書のひと山越えて来る
 蚊も越冬したのであり季節の山も越えている。

〇春の蚊の薄き闇から濃き闇へ
 濃い闇の方へ行って見えなくなった。

〇一晩を塗り替えてゆく春嵐
 嵐が世界を変えていくような音のする夜。

〇一日も同じ海なし藪椿
 山国育ちの自分には分からないが、地元だと変化が分かるのでしょう。藪椿がそれを見守っているよう。

ひとみ◆57c611 / 2024-03-08 19:06:04 No.26411
ひとみ選

◎一晩を塗り替えてゆく春嵐
    寒気と暖気がせめぎ合っているから発生する春嵐
    オセロゲームの黒をぱたぱたと白に変えてゆくような春嵐。

○春障子耳だけ起きてゐたる猫
    暖かい空気が感じられる。障子の外に気になる何か。

○春の蚊や古書のひと山越えて来る
    ふわふわした動きが見えてくる。

○春の蚊や薬師如来のお耳より
    この句も同じく。

○一日も同じ海なし藪椿
    足摺岬の今頃。

○送別の小さき包み水温む 
    水温むころの別れ。

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