季語「初燕」について
hamakaze20◆c05cf5 / 2024-03-17 11:59:11 No.160
3月句会の詠草を見て、兼題の「初燕」を用いた句が多いのに驚いた。
俳句は、実際に自分が体験した感動を詠むものだと教わって来たことから、初燕を詠んだ作者は本当に初燕を見たんだろうか、想像で作っているのではないかと思ったのだ。
 しかし、その初燕で詠んだ句は全て点が入っており、そのうち二句は8点も採っているのだから驚きだ。
「初燕」は春の季語だが、私の体験では初燕は5月~6月で、田植え前に耕した田んぼの土で巣作りをしたり、温かくなって小さな虫が飛び始め、それを食べるために低空に飛んでくるのを良く見たものだから、3月の「初燕」は本当は見ていないのでは?と思ってしまった。
 それで、実際に初燕がいつ観察されているかをしらべたら「ツバメ観察全国ネットワーク」というサイトに昨年の時期べつの観察数が載っている表を見つけた(下記グラフ)。
 それによると確かに3月が多い(東北地方は4月がピークだが)。
しかし、巣作りの土がない首都圏では近頃あまり燕は見ないから、やっぱりみなさん想像で作ったのではないなと思ってしまう。
                          田 友作

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