19年のW杯、プールCの注目の一戦、仏 vs アルゼンチン、私的にベストバウトなのですが、終盤はほとんど笛が鳴らず、どちらもオフサイドしまくりでした。
主審はガードナー。次回のW杯の決勝の笛は、彼かオキーフと言われる気鋭。
因みにあの笛の傾向を見て、日本はアイルランド戦でのDFラインの上がりを早めたと聞きました。いうまでもなく「エコパの奇跡」のレフリーも彼だったからです。
私がラグビーの魅力を周囲に語る際、ラグビーは格闘技で、そしてフィギュアスケートの要素もある芸術なのだと暑苦しく語ることにしています。
二十数年前、全盛期のフィギュアスケートには「技術点」、「芸術的印象点」の二種類が採点ルールとしてありました。冒頭のなぜ南アフリカのディフェンスのスタートの早さがペナルティーにならないのかの答えは、恐らくレフリーや線審への「印象点」の高さにあるのでしょう。
最初の10分間、一糸乱れぬラインの上がりを超速で見せつけることができれば、それはまさに芸術。レフリーはもちろんのこと、その技を観衆にまで刷り込めたら、恐らく試合を通してずっと笛は鳴らない。
仏 vs アルゼンチン戦でガードナーや線審が沈黙したのは、目の前で繰り広げられる闘いがあまりにも壮絶で、そして美しかったからでしょう。
同様のことがフィギュアスケートでもあって、金髪碧眼の美少女が、難易度は低いが華麗なループジャンプを何度も決めたなら、あえて誤解を恐れずに言えば、アジアの女の子が果敢にトリプルアクセルに挑戦した演技よりも、「芸術的印象点」をもって上回るのかもしれません、今は知らんけど。
白道 / 2024-12-04 20:55:11No.10760
ラグビーは欧州のスポーツですから、レフリーの印象が試合へ及ぼす影響は、われわれが思っているよりも大きい。
でっ、そういった点を日本代表へどうフイードバックするのかですが、私は痛飲様が指摘する、
「各局面の接点で ① 後退せず止める ② ボールのコントロールを奪う」
「コリジョンに勝つ」
の①の難しさとコリンジョンでの敗北は、特にTier1と闘う場合はある程度織り込むべきかと。
「ブライトンの奇跡」の入りの10分、日本は南アフリカにゲインラインを何度も突破されましたが、インゴールを許さないばかりか、確か三度ターンオーバーに成功しています。
あの時の観客の反応、そしてレフリーはどう受け止めていたか。
「あれっ?? 日本ってやるぞ、これは違う!」
その雰囲気がスタンドだけではなく、ピッチ上も覆い始めていました。
あの前半10分で、主審のガルゼスさんの篭絡に成功したと私は見ています。
つまり選手の圧という点ではベースが違うので、①の後退は認めコリンジョンで負けても、②は必ず意識し狙いを澄ましどこかで仕留める。まぁ簡単ではないんだけど・・・・。
アメフトなら何度もファーストダウンを奪われるのはゲームの流れとして良くないのですが、ラグビーの場合、徳俵に足がかかるまでに敵の勢いをいなせば、スコア、そして印象としても悪くはならないのではないか、そう思う次第です。
フランス戦は観られませんでしたが、ウルグアイ戦はJSPORTSでやりました。
ランク差通りと言えばそうで、2スコアリング以上つけてますので悪くはないのかもしれませんが、45ー14くらいで勝たなければいけない相手に見えました。
セットプレーのミスが多かったことが最大の要因でしょうか。
NZ相手等でも安定しているもの、何故ウルグアイ相手にできないのか。
メンバーが固定されておらず、コンビネーションが成熟していないのでしょう。
良かった点はハーフ、出ていた中ではベストプレーヤーのディアンズをカードで欠きながら崩れなかったこと。(これも自力差があった証拠)
ハーフがシンビンというのは非常事態なので、良くやり繰りしたという印象。
代表の試合以外は時間的に追えませんので、今回初めて知った選手なのですが、SO/FBの松永という選手が一対一に結構技術を見せて目立っていました。
「勝てる相手に普通に勝った。内容は良くなかった」がほとんどの方の見方ではないでしょうか。
この秋は残すはイングランド戦のみ。
「いっちょ一泡吹かせたるわ」といった強いメンタルで臨んでほしいですね。