NFLの秘密?
大阪痛飲 / 2025-02-25 21:52:51 No.10894
ミラクル3さん、ご無沙汰しております。
また、白道さんお声がけいただいたままになっておりまして申し訳ありません。

仕事の繁忙もありましたが、老母が病気になりまして、実家に入り浸りだったもので。

さて、元ラガーの阪神ファンの痛飲でありますが、以前から折に触れて白道さんがNFLが米で覇を唱えている、的な書き込みをされているため、この掲示板では希少部位っぽい、数少ないNFLファンとして、分かる範囲でコメントできれば、と思いまして。

今まで書き込んでいなかったNFLについて突然言及するのも理由がありまして、ウェールズ代表WTBのリース・ザミットに続き、豪州の若手再注目株?のペタイアが「夢だった」としてNFL挑戦とのニュースを目にしたもので。

別のスポーツで国の代表を張っている選手に鞍替えさせるほどの魅力やマネーがあるのか?正直プレー経験のない当方には分かりませんが、一応観戦歴35年ほど、白道さんの疑問に多少はお答えできるかと。

NFLに興味のない方々、失礼いたしました。

ミラクル3◆58d95f / 2025-02-26 09:32:19 No.10895
 おはようございます、 大阪痛飲さん。返信が遅れまして、大変申し訳ありません。

 お仕事、お疲れ様です。私は仕事筋がほとんどなくなりまして…。

 お母様がご病気ですか。お気持ち、お察しします。

 NFLがアメリカで最も人気があるスポーツというのは知っています。またスーパーボウルが最大のスポーツイベントであることも聞いたことがあります。

 アメフトのルールがわかり、選手に精通すれば嵌るとは思うのですが。すいません、NFLは全くの門外漢でして。

 それでは、この辺で失礼します。どうぞご自愛ください。

大阪痛飲 / 2025-02-26 17:57:25 No.10896
ミラクル3さん、返信及びお気遣いありがとうございます。

当方は次男ですので、お袋の世話は兄貴夫妻がメインで、大したことはしていないのですが。

仰るとおり、嵌る方はド嵌りするのがNFLだと思います。
当方の場合はラグビー時代の同期のススメで観るようになり、
①ラグビーに伍して劣らないハードノーズなプレー
②①のイメージに似合わない緻密な戦術同士のぶつかり合いである点
③数字大好きアメリカ人らしいチーム・選手の評価軸たる膨大なスタッツ。
・・・等々、がハマり、あっという間に虜になって行きました。

ちなみに当方のフランチャイズシティは80〜90年代にかけてMLBでは2回ワールドチャンプに輝いた都市になります。

MLB通のミラクル3さんなら即答レベルでしょうか(笑)

ミラクル3◆58d95f / 2025-02-26 19:22:12 No.10897
 こんばんは、大阪痛飲 さん。

 お兄さんご夫妻はさぞかし大変かと思われます。こう言っては差し障りがあるかもしれませんが、長男の宿命といったところでしょうか。

 ゴルゴ13にNFLにド嵌りしている老刑事が登場したことがあります。全米であれだけの人気を博してですから、ド嵌りしているアメリカ人が相当数いるわけですね。私もルールや選手を知ればド嵌りするかもしれないです。
 
 大阪痛飲 さんが挙げられた①~③のうちでは、②で嵌る可能性がありそうです。

 アメフトは激しい競技なので選手寿命が短いと聞きました。あれだけの防具をしてもそうなのですから、ハードなプレーの連続というのが窺えます。

 「80〜90年代にかけてMLBでは2回ワールドチャンプに輝いた都市」ですか。ツインズの本拠地のミネアポリスでしょうか? 当時のツインズの最大のスター選手はパケット選手でしたが、早くに亡くなってしまったのが残念です。

 それでは、この辺で失礼します。返信、ありがとうございました。

白道 / 2025-02-26 20:50:06 No.10898
 大阪痛飲様
 私のために、ありがとうございます。
 正直NFLの魅力を判っていません、いまだに。この機会にぜひ大阪痛飲様に教えを乞いたいところです。ラグビーや野球よりもここが上だ、と。実際凄いみたいだし。

 前々からNFLは一度頭の中で徹底的に整理したかった案件。無論、野球界やラグビー界はこの比類なき成功事例から何を学べばいいのか、という結びにしたい訳です。よろしくお願いいたします。

 人気面についておさらいすると、去年の全米年間視聴率Top100のうち、NFLとNCAAで76。といっても大統領選があった関係で、討論会やトランプ暗〇直後のニュースなどが軒並み顔を出しての数字。一昨年はアメフトだけで95。米国民はアメフトにしか興味がない、そう断言しても良いかと。

 そんな中、MLBのWS第三戦、同日同時間帯、しかも舞台は同じNYで行われたマンデーナイトフットボールを視聴者数で上回ったのはある意味偉業。
 よく野球嫌いが、アメリカではMLBはオワコンで、去年の女子大学バスケットボール選手権以下の数字www、と鬼の首を取ったように言うのがいます。それはCaitlin Clarkという正真正銘のカワイ子ちゃんが現れたからで、あくまで一過性のもの。去年も一昨年も年間視聴率Top100にNBAもカレッジバスケも男子は顔を出せていません。金看板のファイナルもこの二、三年で視聴者数は激減。オールスターは特に酷くてWBCの決勝以下。
 MLBはNFLとほぼ季節も被らないし、対抗できるコンテンツではないかと認められ始めています。
 それだけに先日の「ESPN」との破談はショックだったでしょうね。強気のMLBに対して、「ESPN」側は野球の試合時間が普通の人々のライフスタイルに合わないことに難色を示した、というような話も聞く。そのあたりが7イニング制にはねてきているわけです。
 「ESPN」に振られたことで、果たしてMLBはマネーと露出、どちらも失うことになるのか?「Netflix」の出方にも注目です。
 因みにMLBの全国放送のメイン局はFOXとTBS。「ESPN」はWSを放映させてもらえなかった。この点を抑えないで議論するとミスリードとなります。

白道 / 2025-02-26 21:12:16 No.10899
 リースザミットは、恒例のNFLロンドン興行の目玉として期待されましたが、RBでもリターナーでも、的として大き過ぎるような。ペタイアも恐らく同様ではないか。
 ラグビー界出身で、最も成功したのは新王者イーグルスのJordan Mailataだと思います。リーグだけど。
 ただこれをもって、NFL>>>ラグビーとするのは早計で、Mailataの場合、リーグ時代はスタミナ不足を指摘されていてNFLの転出を図ったもの。仮にユニオンに転向してもダメだったと思われます。

 ここからは妄想全開になることご容赦願います。
 NFLの魅力を脇から眺める限りにおいて、凄いと舌を巻く点をいくつか指摘させていただき、序で理解できない点も同様に挙げさせていただきます。

 まず凄いのはNFLのエンタメ路線。カメラーワークや、肉弾戦のひしめき合いを拾う集音技術などが、一見さんを惹きつけると感じます。
 19年のW杯の直後、女装癖のタレントが、ラビーの放送はたくさんの選手の表情が抜かれるので素敵、と言っていました。一理あるかなと。
 野球は投手とバッターしか基本アップにはならないし、サッカーも寄りで選手を追うのは稀。ラグビーの場合、セットプレーの間合い中で、首を差し出す一列やジャンパーはもちろんですが、次の展開で想定されるエキストラマンも二、三人予め抜いて見せる。そこが放送する側の腕だと思いました。そのあたりさすがに国際映像の出来栄えは素晴らしかった。高揚し覚悟を決める選手の表情が映し出され、その緊張がこちらにも伝わってきました。
 セットプレーの連続であるNFLでは、恐らくそういったカメラによる演出の連発なのでしょう。
 またタイムアウトの駆け引きも、頭脳戦として溜まらないのだそうですね。将棋もチェスも指したことのない私には、残念ながら入っていけない分野です。

白道 / 2025-02-26 21:34:26 No.10900
 NFLはレギュラーシーズンが17試合、地元では基本8試合しか開催しません。
 盛り上がりが特別なものになることは理解しますが、それが年々増していくことに驚かされます。
 わずか年間8試合で、どうやって新規顧客を巻き込むのか。再現性や繰り返しによる刷り込みこそが興味を定着させる鍵だと思う頭の硬い私には、そこへ理解が及びません。仮にビジターの8試合を含めても少ない。プロスポーツは他にもあるわけだから。

 贔屓チームへの応援は、ファンにとって生活の一部。その濃淡でライトからオタクへと目盛りは振れる。希少性が日常性を上回るとすれば、そこに何があるのか?
 私ら阪神ファンからしたら、選手は親戚筋の息子や近所の兄ちゃんぐらいの感覚。だから可愛いし、甲子園にも行ってやるか、となる。
 年間70試合興行を打つ甲子園は聖地ではありますが、昔ながらのいつもの甲子園。オヤジや母親と来たな、などと落ち着く場所でもある。
 NFLはいったいどんな力技でスタジアムをハレの舞台へと変えるのか?
 つまり年間たった8度の吸引で、普通の人々をジャンキーへ堕とせるものか。もしそれが可能ならば、アメフトという競技の恐ろしさはそこに集約されるのでしょう。
 彼らは長いオフの間、いったいどうやって人の心を保つのか、そこも知りたいですね。

 大阪痛飲様は、「チーム・選手の評価軸たる膨大なスタッツ」を魅力の一つに挙げられていますが、ラグビーに流用できる数値はあるのでしょうか?
 ラガーたちもGPSをつけています。ランメーターやブレイク数、タックル数は数字に表れますが、他にどのようなスタッツがあるのか知りたいですね。
 以上くれくれでスイマセン。

白道 / 2025-02-26 22:15:58 No.10901
 次に素朴な疑問点と不思議に感じる点を。ここは独り言だと思って流してください。
 ドラフトの徹底したウエーバー制と、厳しいサラリーギャップの導入がチーム力を均一化させ、それがどの試合も接戦になるように下支えしている、というのもよく耳にします。
 しかして、これはある意味スポーツの共産化ではないか。
 NFLの歴史を振り返っても、MLBのヤンキースやドジャースのような、金満ヒールチームが生まれない点は異端として指摘したいところ。
 欧州サッカーに目を転じても、バルセロナ、レアル、マンC、チェルシー、ACミラン、バイエルンなどヒールポジのチームがなんだかんだいってリーグを盛り上げている。あっ、NPBの巨人も・・・・。

 Jリーグが停滞しているのは、理想主義を掲げ過ぎた川渕氏の負の遺産の面もあると思います。ヴェルディ云々は置いておくとして、金満ヒールチームの存在は必要だったはずです。

 NFLはリーグと各チームが、絶妙なバランスで共存共栄している、と言えるかもしれません。ここを見習うのは難しいと思われます。

 また面白いのがNFL人気チームの分布。GB、DAL、PIT、KCなど中部に多い。
 MLBがNYY、BOS、NYM、LAD、SFなど両海岸に偏っている点とは真逆。
 NFLのこの分布は、共和党支持とも重なります。トランプがニューヨークやカリフォルニア、DCではまったく支持されていない点とも丸被り(M L Bにおいて中部地区きっての人気チーム名門カブスのあるイリノイ州が、唯一中部に位置しながらこの三十年間ガチガチのブルーステートであるところも非常に興味深い)。

 極論かもしれませんがNFLの岩盤支持層は、アメリカ経済が両海岸に集中し続けることで、空洞化し置き去りにされる中部地区全般の人々であり、彼等の誇りと怨嵯が地元チーム愛として結実している、そう感じることがあります。もちろん私の勝手な妄想ですが。

白道 / 2025-02-26 22:23:37 No.10902
 世界的な規模でスポーツビジネス界を無双するNFL。欧州やアジアに多くのファンがいるとは思いませんが、稼ぎ出す額があまりにも突出している。
 この独走に野球界は待ったを掛けられるのか?

 今から百年以上前、早稲田だったか慶応の、野球部の学生たちがアメリカへ武者修行に出た際の手記を読んだことがあって、興味深かったのは、せっかくアメリカまで来たのに、同地の大学野球の人気の無さに幻滅した、そんなことが書かれていました。
 当時の早慶戦は国内最大のスポーツイベントですから、なぜ本場アメリカで人気がないのか信じられなかったのでしょう。
 早慶戦に匹敵するのはカレッジフットボールだ、ともはっきり書かれています。当時からチアリーダーやマーチングバンドなどが総出で華やかだったそうです。

 先日のスーパーボウルの平均視聴者数が過去最多1億2,770万人に達したという記事を目にした方も多いことでしょう。しかしこれはリアルなNFLファンの数を反映したものではなく、ハリボテと思った方が良いです。
 去年の暮れの紅白の視聴数が5,516万人と言われて、果たしてその数字を実感できるのか、それと同じ。
 NFLのセミファイナルの視聴者数は毎年5,000万人台。スーパーボウルになると一気にその倍以上へと膨れ上がる。
 スポーツに興味のない方が、ハーフタイムショーもあるし、年に一度のイベントだから家族で視るか、半分はそういう属性の人で占められているのです。
 九年前のカブスのWS制覇の際の視聴者数が4,000万人と言われているので、決してMLBにとって手の届かない数字ではないかも。
 付加価値さえつけば勝負にならないわけではない。しかしてNFLは毎年平常運転でそれができている。恐るべし。

 かって「The National Pastime」とまで言われたMLBが、この五十年の間にNFLに一気に捲られて突き放された真因は、先に挙げた百年前のこの国の学生野球選手の手記にあるのではないか。
 MLBは歴史的にも自分たちの儲けばかりを考えて、たとえばカレッジベースボールの重要性などを蔑ろにしていなかったか? これも個人的な感想、根拠はないのですが。
 いずれにしてもアメスポの勢力図は、NFL>>カレッジフットボール>>MLB>NBAとなる。 

白道 / 2025-02-26 22:34:40 No.10903
 カレッジフットボールの花形選手がドラ1で指名されてNFLで活躍する、その物語性がMLBには欠落しているわけです。
 言い換えれば、ライトなスポーツファンが高校野球を見放す時、それは即ち日本のプロ野球の衰退を意味する。そこは我々も胆に銘じなければなりません。
 7回制しかり、高野連はこの国の野球界のことを考えてしっかりと舵取りしてもらいたいものです。

 次に日本ラグビーへのNFLからのフィードバックですが、まず小さなマーケツトでも球団運営できる点は見逃せません。GBがどの程度の街なのか、一度真面目に調べて欲しい。「リーグワン」は絶対に見習うべきです。12チーム中、8チームが関東に集中ではお話にもなりません。
 地方には中央なにするものぞ、という潜在的なマグマが眠っているはず。 ヒールポジのチームが東京に生まれれば、Jリーグにはない地方vs東京という絶好のアングルが生まれるように思うのですが。 NFLは上手にそこをくすぐっている点も見逃せませんね。

 またCMとの親和性についてもそろそろ考えるところに来ています。フランス以外Tier1は総崩れなのですから、タブーなどないはず。
 何も本格的にクォータ制にしろと言うのではない。ウォーターブレイクを上手く使って、四本でも五本でもCMを入れられるようにできたなら、スポンサーは入りやすい。疑似的なクォータ制にするのです。
 CM込みで観てもらえるコンテンツなど、スポーツのLive中継以外にはないということ。さらにはサッカーには絶対できないということ、この二点から鑑みるにつけても、ラグビー放映権の価値を少しでも高め、他のスポーツとの差別化に資すると思うのですが。

白道 / 2025-02-26 22:43:28 No.10904
 今月の初め、WRの新会長がお忍び?で東京にやってきました。会長選のお礼だと思われます。日本の三票がやはり流れを決めたそうです。
 早ければ35年、遅くともその四年後には日本開催があるのでしょう。 オイルマネーは確かに怖いですが、この線は堅そうです。
 各企業、W杯の目が出たのを敏感に感じ取ったのか、「リーグワン」の集客が伸びてきたように思います。いつまでも社員動員や社内の運動会では困りものですが。

 ズタボロのラグビー界ですが、良い面もあります。
 27年の開催地、実は豪は保証金を確か95億しか用意できなかったのに、WRはそこへ決めました。
 15年の英が150億、19年の日本が195億、23年の仏が250億ですから、WRは商売抜きで、豪州救済プロジェクトを発動したとしか思えません。

 どこも大変なのですが、一番苦しんでいる友人に手を差し伸べたという構図です。ラグビーらしい良い話だと感じます。
 31年のアメリカで荒稼ぎするつもりかもしれませんが、通常のフォーマツトの秋開催では、NFLやNBAの開幕にMLBのポストシーズンなど、アメスポ界はイベントが目白押し。蓋を開けれたらあっけなく撃沈も予想されます。

 35年はシナリオ通り日本開催にすれば、仏ぐらいの保証金は積めるでしょうから、すんなり決まるようにも思います。
 もう一度、この国にラグビーの火を灯してほしい、そう祈らずにはおれません。

 この機会にアメフトをルールから勉強し直すつもりでいます。

 いつものことですが、高校野球とは関係ない話を長々と大変失礼いたしました。

大阪痛飲 / 2025-02-26 23:24:16 No.10905
ミラクル3さん、再度返信ありがとうございます。

さすがの一発ツモ、ミネアポリス(ミネソタ)が当方のホームです。嵌り当初にスター選手だったRBハーシェル・ウォーカーに入れ込んだことがキッカケになります。

・野球など他のスポーツと違うと思われる点
・大阪痛飲にとっての魅力
・深淵なる「NFLのスタッツ」

ある程度3つの切り口でつらつらと書いて行きたいと思いますので、ミラクル3さんが反応したい内容の場合のみ返信ください。

白道さんが早速待ち構えておられるので、一旦失礼します(笑)

大阪痛飲 / 2025-02-26 23:49:20 No.10906
白道さん早速反応ありがとうございます。

余りにも多岐にわたるご質問ですので、

・野球など他のスポーツと違うと思われる点
・大阪痛飲にとっての魅力
・深淵なる「NFLのスタッツ」

を順不同でなるべく多く書かせていただき、それを以て当方からの回答とさせていただければ幸いです。

まず、特に野球(MLB)と違うと思われるのが、白道さんからも言及のあるサラリーキャップです。

実は当方がNFLに入れ込んで間もなく「パリティ」(戦力均等の意か)のキーワードと共にあっという間に整備・定着されました。

このたてつけにより、全フランチャイズファンが夢見るスーパーボウル制覇が「オーナーシップ」つまりオーナー→GM→ヘッドコーチ・・・勝てるチームつくりによるもので、日本プロ野球の某金満球団のようなアプローチでは達成できなくなりました。

つまり、NFLファンにとってSB制覇以外の「失敗シーズン」の要因に他責はなく、「勝てないチームづくりが悪い」と割り切れるものなのだと思います。(日本人NFLファンである当方でさえそうなので、確実かと)

一応の「勝利への機会均等」がある以上、今年こそ、ウチだって、と燃えてくる。

NFLファンには諦めや飽きがない構造になっているような気がします。

ひとまず、白道さんでさえお持ちでない情報、データと思われるものをつらつら書いていこうと思います。必要に応じ都度反応いただければ幸いです。

大阪痛飲 / 2025-02-27 00:18:14 No.10907
感覚的(個人差のある)話だと思いますが、実はアメフトは野球に劣らず試合時間が長いです。(3時間未満は短いほう)

しかし、私はアメフトの長さは耐えられます。裏返しで好きなはずの阪神戦・高校野球でさえも長い試合試は耐えられません(展開によりますが)

野球ファンからのお叱り覚悟で書きますが、サッカー、バスケ、ラグビーそしてアメフトと比して野球は「悠長」に感じられます。

サッカーのMF、バスケのPG、ラグビーのFL、アメフトのLBらが4に物狂いでボールやキャリアを追っているイメージに対し、ベンチでヒマワリの種をカミカミ・・・特定シーンの切り取りだと言えるでしょうか。

上記がある程度図星だからこそMLBなど野球の現場はスピードアップ、時短に躍起なのではないでしょうか。

もっとも、だからといって9回を7回に・・・などと言うのは却って魅力を削ぐ悪手だと思います。

NFLが3Qまでで終了、などとは絶対にしない。MLBなどは野球の本当の魅力、本当の悪さ加減を知らない、素人のような商業面だけしか目がいかない人間が施策を考えているのかな?と思います。そしてあろうことか真似っ子追随しがちな日本野球界、このような構図なのではないでしょうか。

大阪痛飲 / 2025-02-27 00:42:05 No.10908
話があちこち飛びますが、忘れないうちに。

アメリカ国内のアメフト人気の象徴のような話ですが、白道さんが指摘されているような学生階級の盛り上がりを下支えしているような点です。

アメリカでは金曜に高校、土曜にカレッジ、日曜にNFL・・・と視聴を食い合わないような配慮があるそうです。

また、日本では考えられないことですが、局をまたいで放映の告知をしあいます(ABCの番組内でNBCのプライムタイムのカードは◯◯対✕✕です、観てねと言うような)

上記は日テレGタスのNFL解説者の森清之さんや有馬隼人さんからの受け売りです。

二氏らはしみじみこう言われています。「アメフトの発展の前には局同士の利害も度外視、素晴らしい、こうでなくてはならない。」と。

大阪痛飲 / 2025-02-27 17:34:25 No.10909
日本国内に於けるラグビー浸透のモデル的な位置づけとしてご指名なので、グリーンベイに絞って分かること、私見を書いてみます。
ネットですぐ分かる情報ではあるのですが、このウィスコンシンの片田舎にあるチームは独特です。
・他のチームと異なり、オーナーは「グリーンベイの市井の人々」
・NFL王座決定戦(スーパーボウル)が今の設えになって初の王者(第一、二回連覇、故にただ一都市“タイトルタウン”を名乗る)
・1990年代以降、ブレット・ファーヴ、アーロン・ロジャースと切れ目なくリーグの歴史に名を残すフランチャイズQBに恵まれる。
「おらが町のチーム」と言うだけでなく、勝利もアイコンもある。地元の熱狂は推して知るべしで、本拠地ランボーフィールドの試合は半世紀以上完売続きとか。ウチ(ミネソタ・バイキングス)にとって最大の目の上のたんこぶでもあり続ける同地区内ライバル・・・
色々書けますが、結論グリーンベイでのNFLチームの成功繁栄に、何らかのマーケティング的妙手・魔法があったかと言えば、そうではないように思います。
偶然、と言えばいい過ぎかもしれませんが、アメリカ人にとってアメフトが特別である、ことが先で、ワイオミング州シャイアンだろうが、アイダホ州ボイジーだろうが、定着したのではないかと想像します。
ただし、GBが上記のような栄光・僥倖に恵まれていなかったとしたら?とは若干思えます。
中部に熱狂的エリアが偏っている、という見立ては当方は認識が異なりまして、東には2000年代にダイナスティと称されたNE、スーパーボウル出場4戦全敗、悲運のBUFはビルズマフィアのネーミングの熱狂的ファンで知られます。フロリダエリアは史上唯一のパーフェクトシーズン・MIAもあります。
西はなんと言っても80年代の覇者・SF、“just win baby”のフレーズでお馴染み、永遠の悪童集団LVレイダースの2者は日本でも屈指の人気チームと思われます。
ただし、どこがもっともアメフト熱が高いのか?と問われれば、それは東寄りの中部、インディアナ〜オハイオ〜ペンシルバニアのラインと、ジョージア〜アラバマ〜ルイジアナのカレッジでのSECカンファレンスのエリアが圧倒的ではないか?とは感じます。

ミラクル3◆58d95f / 2025-02-27 20:39:20 No.10910
 こんばんは、 大阪痛飲さん。

 ミネアポリスが正解で良かったです。ミネアポリスがミシシッピ川を挟んでセントポールと双子都市を形成することで、ミネソタ・ツインズと命名されたことはご存知かと思われます。

 当時のツインズの1番のグラッデンと4番のシェーン・マックがともに読売に入団したのは特筆されますね。両者とも読売ではあまり活躍できませんでしたが。

 ちなみにですが、私は中身のある試合でしたら、高校野球の長時間試合は全く苦にならないです。

 高校野球を見始めてから初の長時間試合は、78年夏の仙台育英-高松商の延長17回の試合でした。時間が経つのを忘れるほど見入りました。

 それでは、この辺で失礼します。NFLは全く門外漢でして、すいません。

白道 / 2025-02-27 21:07:04 No.10911
大阪痛飲様

全開で吠えていただき天晴です。

共産化や金満ヒールチーム、試合時間と、すべて私の見込み違いのようです。
共和党支持者=NFL原理主義者という安易な見立ても撤回します。

サラリーギャップなどは、機構による「勝利への機会均等」のための地均しで、そこから血反吐吐くまで競争だということもよく判りました。
NFLはやはりスポーツビジネスの最終系なのかもしれません、いやはや恐るべし。

諸般の事情で今夜はこれ以上書けないので、引き続き吠えまくってくださいませ♪

今後ともよろしくお願いいたします!

大阪痛飲 / 2025-02-28 18:52:01 No.10912
ミラクル3さん、再度ありがとうございます。

一応MLBもフランチャイズはMINです。
たまに何位かな?と見る程度なのでファンとは言えませんが。パケットらの時代のほうが覚えがめでたく、エースのモリスに好左腕バイオーラあたりは覚えています。
90年代はBSやスカパーで結構観られたのですが、チームが弱くなったので、ノブロックやラドキーしか記憶にありません(笑)

かなり前にこちらに書いたのですが、54回選抜・箕島―明徳が当方の高校野球、プロあわせて初めて観た「9回終わってゼロゼロ」の試合でして、あの試合は長いのどうのは関係なくテレビに釘付けになりました。

NFLについては、一応ミラクル3さんの嗜好に合わせた推しチームは提案してみようかと思います。

大阪痛飲 / 2025-02-28 19:05:10 No.10913
白道さん、再度ありがとうございます。

一応前もって申し上げますが、当方はNFLについて松本直人御大や日テレ増田隆生アナレベルではありません(ラグビーに於ける深緑郎)

結局、「白道ペディア」の情報量に飲まれて書き込み自体が見えなくなるかも(笑)

お手柔らかにお願いします。

ミラクル3◆58d95f / 2025-02-28 19:27:54 No.10914
 こんばんは、 大阪痛飲さん。こちらこそ、書き込み、ありがとうございます。

 ツインズは90年代後半以降、低迷していますね。パケットの時代は投打のバランスが取れていました。バイオーラがファミスタのメジャーオールスターチームに選出されたのを覚えています。

 ラドキーとノブロックは好選手でしたね。90年代後半当時、福島さんがノブロックをメジャー有数のトップバッターだと言っていました。

 箕島-明徳は、3、4点勝負と思っていました。それが両投手の好投で0-0で延長戦になり、私も初回からテレビに釘付けでした。

 それでは、この辺で失礼します。NFLの推しチームをよろしくお願いします。

白道 / 2025-02-28 21:13:26 No.10915
 大阪痛飲様
 返信ありがとうございます。
 まずもって昨夜は味気ない内容、忝い。
 サラリーマンにとってこの季節、異動を告げるのも告げられるのも嫌なものです。お察し願います。

 野球の立場でNFLを語るわけですから、なんとか横綱に対して平幕が、けたぐりでも良いから勝機はないかと伺うようなもの。しかし痛飲様のここまでの文章で悟りました。勝ち目はないと。
 しかし闘わずして白旗を上げれまい。というわけで本題に入ります。

 まずNFLについて知れば知るほど、目から鱗どころかコンタクトレンズまで落ちました。
 NFLだけではなく、スポーツビジネスの観方も変わりました。
 まずは試合時間ですが、調べてみるとNFLの平均試合時間は三時間超で、MLBは二時間四十分ほど。これでは当方の野球の試合時間は長いから、というのはまったくの見当違い。
 恐らく年に17試合の180分と、春から秋まで半年に渡る毎日の160分とでは、日々の生活に与える影響が違う、と考えるのが妥当なのでしょう。毎日夕刻には「ワイド劇場」視てろ、といわれたら、専業主婦でもキツいですもんね。
 また「悠長」と言われる部分をどうするのか、ライトなスポーツファンに対し、まさか、われわれ野球オタクのように時間軸のネジを外せ、とは言えんでしょうし。
 となるとMLB側からすれば、いったい何時間何分が最適解なの?となります。
 今後も7イニング制やゴールデンなんちゃらなど迷走が続く。そしてそれに引っ張られて高野連が(以下略

 NFLの試合は”お祭り”と考えた方が良いのかもしれません。
 岸和田のだんじりや、博多のどんたくなど、一年間それだけで暮らしている人はその地域には多いですから。GBの人々の気持ちも判ります。
 そういえば私の知り合いの駅伝オタクは、年明け三日にして、今年も終わったよ、って言ってました。

白道 / 2025-02-28 21:32:28 No.10916
 『全フランチャイズファンが夢見るスーパーボウル制覇が「オーナーシップ」つまりオーナー→GM→ヘッドコーチ・・・勝てるチームつくりによるもので、日本プロ野球の某金満球団のようなアプローチでは達成できなくなりました』
 『つまり、NFLファンにとってSB制覇以外の「失敗シーズン」の要因に他責はなく、「勝てないチームづくりが悪い」と割り切れるものなのだと思います』
 この件は痺れました。
 これがあるからこそ、NFLが「勝利への機会均等」の地ならしをして土俵を作り、後は各チーム、選手を鍛え、知恵を絞って思う存分競争しろ、そういうことなのでしょう。
 確かに金満ヒールチームはいらないし、生まれませんね。これが本来の球団を束ねる組織の姿だと思うと同時に、競争化社会が浸透したアメリカの底力だとも。
 競争する土壌が根付いているので、「勝利への機会均等」の整備を一丁目一番地とするNFLに敬意を表します。

 私がプロスポーツ、たとえば国内のものを眺めていて気になるのが、そこそこでいいだろって球団の存在。痛飲さんの仰るように、ファンはそれを見透かし「諦めや飽き」を生む。セリーグだけでも半分はそうに見えます。なので勢い、 ドラフトは逆指名を復活させろ、などと言いたくなる。

 もしNPBが、放映権を機構が一括管理し、各チームに分配するNFL方式を採用した場合、大方の予想を裏切って八割のチームが優勝を目指さなくなる、というと人間不信でしょうか。
 リーガやブンデスなどでも、中位以下の中には選手売買で存在感を示すチームがあったりします。果たしてファンの正直な気持ちは・・・・。

白道 / 2025-02-28 21:47:38 No.10917
 NEやSFをなかったように扱ってスイマセンです。
 特にNEは東地区でまさに王朝でした。おかげでレッドソックスファンが減りました。

 どのチームにも潤沢な資金が宛がわれ、そのかなり下の数字で総量規制もかけられる。つまり人気や儲けでは、チームの運営費に差は出ないはず。
 上のネタの続きになりますが、なのにNEであったり、逆にDETのようなチームが出るのは何故なのか?
 もしかすると某中国地方の松田オーナーのような方が、長きに渡ってGMの座に収まり続けた結果なのか、それとも凄玉QBとの巡り会い次第、ということなのでしょうか?
 教えていただく度に疑間が湧いてくるようです。

 『アメリカ人にとってアメフトが特別』
 『何らかのマーケティング的妙手・魔法があったかと言えば、そうではないように思います』
 恐らくはそこに尽きるのでしょう。
 しかしそれを言われると野球側としてはツラい。特に一つ目。

 NFLの持つ麻薬性に対する答えなどなく、いや逆に夢のような数あって、みんな判っているので語る必要はないのかも。そういえばクスリを射った経験のある方に感想を聞くと、みな千差万別でした。

 今から百年も前、建設間もないヤンキースタジアムに五万人の観客が押しかけ、ベーブルースのホームランに酔い痴れていたけれど、大学野球には見向きもしなかった。
 一方でカレッジフットボールには学生だけではなく地域の住人も巻き込んで、チアガールが躍り、マーチングバンドが盛り上げ、試合は”お祭り”として浸透し、それに呼応するように大学は無理を承知で超大型のスタジアムを建設し舞台を整えた。
 その差がジワジワ、一世紀経った今、我々野球オタの目の前に突き付けられているのかもしれません。

白道 / 2025-02-28 22:12:07 No.10918
 アメリカの人々は、アメフトを選んだ、ということか?
 これって、書いていて野球側からすればやはりキツいです。
 結果、野球を選んでもらえなかった(以下略

 野球界がNFLから何を学ぶべきか?
 学ぼうとする流れが来ていることだけはビンビン感じます。
 MLBはまさに今、NFLがルール変更に柔軟であった点に着目し、あれこれやり出しています。ピッチクロックや牽制球規制やタイブレークに7回制etc。悪手と思われるものばかり。
 一方のNFLはどのようにルールを変えて来たのか?
 その前に、お察しの通り私はNFLを上っ面しか眺めていません。なので白状するならこれについて語る資格はない。ただしどうも毎年のようにルール改正しているな、というのは伝わってくる。パスキャッチルールについては特に。

 あくまで仮説ですが、NFLがMLBを抜き去るそのエポックメイキングとなる現象も、その周辺にあるのだろうと。
 そしておそらく、それはレシーバーへのコンタクト制限ではないか。
 そのルール変更があったのが、今から約五十年前。
 MLB人気が緩やかな下降線を描き始め、右肩上がりになり出したNFL人気と交わったあたりとも重なる。
 いわゆる「Passing more」が起こり、1試合あたりのパスによる獲得ヤードが、四年前の一気に1.5倍へと伸びたのが81年。
 NFL一強の華を咲かせた種は、そこに埋まっているのではないか?
 まぁこれも私の妄想なのでこれ以上はやめておきます。因みにその81年、MLBは初の長期ストを決行しているのです。

白道 / 2025-02-28 22:46:09 No.10919
 ミラクル3様同様に、NFLについて門外漢である私が感じる、NFLの最大の魅力の一つ、それは間違いなく「ロングパス」です。
 鮮やかなロングパスに逆転劇も伴えば、しかもそれが第4Qの後半で決まれば、最高のドラマが仕上がります。

 ここからも上っ面を眺めていて感じることを書き続けるだけかもしれませんが、NFLには、「勝利はリスクを超えてしか掴めない」という信念が、背骨のごとく貫いているのではないか?
 まさにロングパスを投げようとするQBの姿とは、リスクを一身に背負う漢の姿に他なりません。人はその姿に痺れ、もしかするとNFLの麻薬性もそこにあるのかもしれない。

 では野球にそれはないのか?
 ある。なくはない。
 しかしリスクは背負うものではなく、軽減すべきものなのです、というような三流FPの常套句にも似た考え方に覆われているのも事実。
 たとえば、「水も漏らさぬ継投」や「勝利の方程式」や「チームバッティング」などのワードは、毎試合中継を通じて実況アナから聞かされる台詞であり、それらが連呼される度にリスクは軽減され、勝利の確率は上がるのである。
 もちろんリスクを冒してまで勝たねばならない試合というのはあるにはあるが、それを毎試合ファンから所望されたとしたら、恐らく首脳陣も選手たちからも
 「やってらんねぇよ!」
 と返されるのがオチではないか。
 そしてこの「やってらんねぇよ!」は、痛飲様の指摘する「悠長」に対する答えの一つかもしれない、満点はやれないけれど。

 野球界がNFLから学ぶべきポイントは、ルール変更ではなく、 ルールの進化、深化ではないのか。
 ではその条件を予想してみるに、
 まずはお客さんから観て分かりやすい判断基準であること。
 それと、これなら投手も、そして打者も納得なんてものではなくて、どちらか一方に傾斜をつけるもので構わなくて、そのかわり、どちらもチームもその恩恵に預かれるもの。
 そして最大の要素はリスクを犯す価値を高めるもの、ではないか。
 最後は言わずもがなファンやオタクが納得するものです。

 ちょっとお時間をいただいて考えてみます。

大阪痛飲 / 2025-03-01 10:21:25 No.10920
ミラクル3さんおはようございます。

ファミスタ懐かしいですね。「ぱけと」「ばいおら」でしたか。
実はアメフトずぶずぶになっていった大きな要因の一つが「テクモスーパーボウル」の存在でした。リアル視聴と並走して推しチームの選手を操ってのスーパー制覇・・・まさに白道さんの言われるジャンキーでした。
今にして思えば、あのソフトでMINのみならず色々なチームでプレーしたことがミーハーでなくオタクとなっていった決定打ではなかったかと。

アメスポに限らず、物事はハマり始めが一番楽しいのかもしれませんね。

大阪痛飲 / 2025-03-01 10:22:50 No.10921
すみません、NGワードが分からずやっと半分送れました。NFLチームオススメをまた書きます。

大阪痛飲 / 2025-03-01 10:44:30 No.10922
白道さん、おはようございます。

色々返信したいのですが、当方はよくNGワードにハマりまして・・・
差し当たり、NFLの試合はお祭り、はこの件の核心だと思う旨お伝えします。
また色々お返事します。

大阪痛飲 / 2025-03-01 18:24:58 No.10924
ミラクル3さん、オススメのNFLチームはワシントンとします。

・これからが期待できる(昨年のルーキーQBはとんでもない司令塔に育つ可能性あり)

・チームカラーが燕脂、白(これは大きいか?)

・理由になっていませんが、当方の推しNO2チーム

しかし、32チームくまなく見ることをオススメします。
推しを決める作業はこのうえなく楽しいものですので。

大阪痛飲 / 2025-03-01 21:02:46 No.10925
白道さんこんばんは。

NGワードに苦しんでいますが、一応色々なお返事を兼ねるであろう、ある試合について書きます。
NFLファンには伝説と言える、第25回SB・NYGーBUFです。

まず、当時の両チームについて。
BUFはそれこそ“旬”なチームでした。QBジム・ケリーがRBサーマン・トーマス、WRアンドレ・リード、ジェームス・ロフトンらに自在にボールをデリバリーするオフェンスは「Kガン」の異名を取るハイパーオフェンス。相手ディフェンスに暇を与えないノーハドルでテンポ良く敵DFを崩していく様は当時随一でした。加えてDFもリーグ最強DEブルース・スミスを中心にスター選手が要所を占め、危なげなくAFCを勝ち上がりました。

次いでNYG。攻守に派手なオールスター選手が占めるBUFとは対照的に、一言で言えば、頑固な職人揃いといったチームでした。
現代NFLでも通用する、組織力、一試合に賭ける準備・心構え・エクスキューション(プレー遂行)が染み込まされた集団でした。
その中核はもちろんHC名将ビル・パーセルズ。さらに戦略的、野心的なDC(ディフェンシブコーディネーター)にビル・ベリチック。のちに「GOAT」トム・ブレイディと共に
スーパーボウル制覇実に6回、NEペイトリオッツでNFLに覇を唱えたコーチであることは余りにも有名です。

KガンをNYGがどのようにスローダウンさせるか?接戦にもちこむか?が焦点の試合でした。

調べれば分かることですが、結果から書きます。
NYG20ー19BUF
史上最僅差の一点差。終了直前のBUFのキッカー、スコット・ノーウッドのFGが「ワイド・ライト」、ゲータレードシャワーまみれでLBカール・バンクスと抱き合うパーセルズ・・・昨日のことように思い出せます。

この試合には白道さんのような方にNFLの魅力を伝える全てが揃っていると感じます。
最初のキーワードは「40:33」です。

ここまでNGワードはありや、なしや。

ミラクル3◆58d95f / 2025-03-01 21:28:05 No.10927
 こんばんは、大阪痛飲さん。返信が遅れまして、大変申し訳ありません。

 NGワードでご迷惑をお掛けしていますことをお詫びいたします。私自身もNGワードにした覚えがないワードでNGワードに引っ掛かることがありまして…。管理不行き届きもいいところと反省しています。

 ファミスタ、懐かしいですね。最初にメジャーのオールスターチームが加わった時の1番バッターが「ぱけと」ことパケット選手でした。「ばいおら」ことバイオーラ投手は3年目か4年目に登場したと思います。

 オススメのNFLチームはワシントンですか。ありがとうございます。

 まずはアメフトのルールから覚えないとならないですね。

 ずぶずぶになられる要因は人によって様々ですよね。私は74年夏の東海大相模-鹿児島実で高校野球に嵌り、真にずぶずぶになったのは76年選抜大会での崇徳-鉾田一の試合からです。

 それでは、この辺で失礼します。NFLのお話に全く付いて行けず、すいません。

大阪痛飲 / 2025-03-01 21:45:38 No.10928
ミラクル3さん、わざわざありがとうございます。

NFLの話は気になさらないでください。
白道さんと当方が力尽きればそれで終わりですので(笑)

白道 / 2025-03-02 15:41:22 No.10929
 大阪痛飲様

 第25回SB・NYGーBU。
 正直知らなかったです。
 Wikを調べました。
 伝説の一戦だったことが伝わってきました。
 胆は、
 「NYGはスーパーボウル記録となる40分33秒ボールを保持」
 なのだと思います。
 意図的にボールを保持し、相手に攻撃時間を与えなかった。
 BUの攻撃リズムを削いだり、あくまで自分のペースで接戦に持ち込んだ、こんな感じなのでしょうか。頭の中で描きたくても、私はアメフトについて知らなさ過ぎますね。

 勝手に想像を先回りさせるなら、ブライトンの奇跡的な展開だったのでしょうか?
 あの試合の日本代表は大方の予想に反してボールキープに徹し、キック、飛ばしパスを封印しました。消耗する堀江、大野、田中などのキープレイヤーを大胆にベンチに下げ、交代した選手も完璧に代役を果たし、まさにエディ采配の真骨頂と言える試合。
 そういえばボクスはトライまで、時間もフェーズも費やしていませんでしたね。

 BUはリーグ最強のDF陣も揃えていたようなのですが、NYGは徹底したボールを保持にどのような工夫を施したのか、結局それがBU自慢の「Kガン」の出張る回数を減らした、ということになるのでしょうか。
 いずれにしても名将ビル・パーセルズが気になります。

 いろいろ頭を巡らせてみましたが、今書けるのはこれだけです。すいません。

大阪痛飲 / 2025-03-02 17:10:03 No.10930
白道さん読んでいただきありがとうございます。

仰るとおり、まずこの試合を伝説たらしめているのは今も破られていない
「40分33秒のTOP(タイムオブポゼッション)」
になります。

このこと自体は力関係に差があると思えばアンダードッグ側は常に目指す常套手段でありますが、1:2はなかなか見ないバランス。
NFL解説のパイオニア、故・後藤完夫氏はタッチダウン誌において
「家族を守る父親の感覚でしか共感できない」と激賞されていました。

結論は、白道さんがブライトン的なアプローチか?と推測されておられるままに近いですが、「意識的な後半勝負」でした。

FG1本づつの3ー3から2Qの入りにまずBUFがテンポよくドライブしTD。
このあとNYGに想定外の失点に見舞われます。ゴールラインを背にした状況からブーツレッグで右側のタックルボックスから抜けようとしたQBホステトラーがブロックに残っていたRBアンダーソンに足を引っ掛けてしまい大きくスローダウン。ここに背後から史上最強DEブルース・スミスが追いつきサック(セイフティ)2点を失い且つフリーキック(要するに相手オフェンス)という緊急事態に。3ー12というスコアはまだまだなのですが、なんと言ってもBUFオフェンスを押さえられていない。特にマークすべきトーマスに走られており、同じ数だけ殴り合ったら火力に勝るBUFの優位は明らか。

しかし、ここからトーマスにはゲインを切られるもののFG圏内に入らせず、前半残り4分を切ったところでオフェンスがまわります。
アンダーソンのランでじっくりとはやれない状況で、ホステトラーがこの試合初めてポンポンとパスをヒット。最後はエースWRベイカーへの14YDのTDパス。10-12と差を詰めて前半を終えました。狛鼠のようなRBメゲットらのランアフターキャッチをBUFが押さえられなかったドライブでした。

後半に突入、NYGのエクスキューションが攻守にBUFを上回り始めます。

ミラクル3◆58d95f / 2025-03-02 19:35:06 No.10931
 こんばんは、 大阪痛飲 さん。

 お気を使って下さり、ありがとうございます。

 私は嵌りやすい性格ですので、ルールと選手に精通すればNFLに嵌ると思うのですが…。

 失礼しました。

大阪痛飲 / 2025-03-03 19:31:14 No.10932
後半〜試合終了の前に、当方の記述で白道さんが必要以上にBUFディフェンスが強力、と受け取られてましたらお詫びします。
確かに、何度も名前をあげている殿堂入りDEブルース・スミス以外にもLBベネット、コンラン、CBオドムスなどプロボウラー(オールスター選手の意)を複数抱え、華のある面はありましたが、このあと更に3年続けてSB敗退、かなりの失点を許している事実もあり・・・。

「40:33」のまとめとしては、攻撃も非常に頑張ったということが言えます。
実はこの試合、これから触れるディフェンス面のゲームプラン、エキスキューションが真髄ではあるのですが、前半ツーミニッツと後半入りの双方を長いドライブにてタッチダウンで締めたオフェンスももっと評価されていいと個人的には感じています。

前半ツーミニッツは10プレー87YDSを3分強、後半入りは実に16プレー75YDSを9分強でドライブ。特筆すべきは二つのドライブで3RDダウンコンバージョン7/7。
QBホステトラーのリーダーシップのもと、いかに粘り強くボールを進めていったことか。

前置きが長くなりましたが、次のキーワードは「サーマン・トーマスに少なくとも100YDS走らせろ(?)」というゲームプランです。
日本人である我々はもちろん、アメリカ国民も後付けで知った驚きの戦略、戦術。
HCパーセルズとディフェンスを指揮したDCベリチックの名声をほしいままにさせた「魔法」です。

DCベリチックは、
・当時リーグ最高のRBの一人トーマスを完封することは難しい
・ケリーにポンポンとパスを投げられる展開も最悪。リードもロフトンも厄介。
と考えていたそうです。
同時に防ぐことが出来ない場合・・・という話ですが、選択したのが
「トーマスによるゲインをある程度不問にする」ということでした。

実際、トーマスはこの試合15キャリー135YDS1TD、5レシーブ55YDSとタッチあたり9.5YDSと当代随一のマルチパーパスバックに相応しいプロダクションを見せました。やられ放題上等、で本当にやられたわけですが、一体どういうことなのか。

大阪痛飲 / 2025-03-03 19:39:06 No.10933
「トーマスプラン」の中身はダウンラインマンの人数を減らし、替わりにLBあるいはDBを数多く投入して構える、というものでした。
ラグビーで言えばフロントローのひとりが明らかにバックス体型のようなもの。
これでランを多くコールしないわけはなく、実際にそうなった。

ここまでの話だと全くもって何がしたいのか?になってしまいますが、この体型、メンツの強みは何なのか?
・スピードのあるディフェンダーが数多く入っている
・ゲインを切られたあとに複数でタックルできる
大雑把に言うと上記によりトーマスらを「パニッシュ」することが目的でした。

当時、ゲームを観ていた当方などシロートには、
「トーマスすげーな。全然止まらない。」
のように見えていましたが、実際にはBUFのオフェンス陣はわずか20分弱の出番でも相当に削られていたことが試合後のインタビューで明かされています。
「肉体的にも精神的もこんなに疲労したゲームはない」(BUFのセンター、ケント・ハル」
「ダウンフィールドでこんなに強烈なヒットを受けたのは初めて」(BUFのWRアンドレ・リード)

最終第4Q、最初のプレーでトーマスがこの日最長の31YDSを走り19ー17とBUFが再逆転、しかし既に30分ほどもフィールドに出ているBUFディフェンスにNYGオフェンスをフィールドゴール圏内から締め出す余力は残っていませんでした。
ここでも13プレー74YDS、攻撃ラインがBUFを後退させFG。20ー19。

しかし、伝説の試合のラストがドラマティックになったのはKガンの凄み、意地。
ケリー自らスクランブルを連発し、必⚪︎に前進します。
ツーミニッツ明け、ここでBUFに最後の逆転機、NYGのピンチが訪れます。
最後まで無視されたトーマスが流れるようなスプリント・ドローで大きく開いた右オープンを駆け上がります。テレビ画面でもトーマスの周辺にタックルできる位置に選手が見えず、逆転の独走かに見えました。
が、画面の左端から視界に飛び込んで来た一筋の青い弾丸。CBエバーソン・ウォールズが間一髪トーマスを仕止めるタッチダウン・セービングタックル。
日テレ増田アナも「今、ウォールズが抜かれていたらお終いでしたね〜‼︎」と興奮気味の実況。

大阪痛飲 / 2025-03-03 19:41:26 No.10934
・・・この試合はNFLのFA改革前に行われたものですが、パーセルズ(ベリチック)は既に自軍の方向性を固め、必要な選手を揃え、ノーナンセンス(不注意な反則などボーンヘッドをしない)でプレー理解度が高くきちんとプレー遂行させる、「コーチング」による勝利を体現していたと今なら良く分かります。

ちなみに、この25回SBが有名な理由の一つに「湾岸戦争下で行われていた」というファクターがあります。
トーマスが獲り損ねたスーパーボウルMVPにはNYGのRBオーティス・アンダーソンが輝きました。当時のお約束で、本場ディズニーワールドによる生コマーシャル(インタビュアーがこれからどこに行きたい⁉︎と聞く→ディズニーワールドに行くよと言うだけで一万ドルのギャラとか)が行われたといいます。

「オーティス、これからどこへ?」
アンダーソンは手に持っていた星条旗の小旗を掲げて、こう言ったそうです。
「こいつを中東の軍隊に捧げるよ」

なお、伝説の試合を伝説たらしめたゲームプラン、「トーマスプラン」は
それ自体が名誉の殿堂に収められていることを記し、結びとさせていただきます。

大阪痛飲 / 2025-03-03 19:44:40 No.10935
白道さん、返事に長くかかりましてすみません。
まだ、「アメフトの試合は祭り」、「FA下でもNEやDETのようなチームが・・・」や「ロングパス」などにコメントさせいただこうと思っています。

白道 / 2025-03-05 13:23:45 No.10938
 大阪痛飲様

伝説の試合の凄みが文中から伝わってくるようです。ありがとうございます。
日本のファンにまで、四半世紀近く前の試合を熱く語らせてしまうNFL、はっきりいって嫉妬です。
果たして平成以降、これほど語りたくなる名勝負が、NPBに、そしてリーグワンやトップリーグにあったのか、両球技のオタクとして恥じ入る限りです。

MLBも去年のWSは盛り上がったとはいえ、後世に渡って語られるのは初戦のフリーマンのサヨナラ逆転満塁だけ。
やはり試合は競ってナンボ。チームの戦力均衡を整備する施策はいるのでしょうね。

個人的に刺さったのは、
「意識的な後半勝負」
「ディフェンス面のゲームプラン、エキスキューショ」
「トーマスによるゲインをある程度不間にする」
「フロントローのひとりが明らかにバックス体型」
でしょうか。
NYGはBUFを見事に嵌めたわけですね。相手を引きつけてある程度好きにやらせて、まさに肉を切らせて骨を断つこのゲームプラン、そのままラグビーであっても痺れたと思われます。
この試合をロールモデルにした戦略は、その後も継承されたのか、それともこの夜限りのものなのか気になるところです。

また「意識的な後半勝負」には組織としての自力や、『プレー理解度が高くきちんとプレー遂行させる、「コーチング」による勝利を体現』、つまりチームとしての約束事の徹底が前提となります。

今年の6Nを観ていて目についたのが、同様の後半勝負。
意識的かどうかは判りませんが、愛-英は愛が後半の連続得点で試合を制し、英-仏は最終盤に英がスタジアムをも巻き込み逆転のトライを決めて試合を制しました。
ここのところの6Nは実力差が比較的激しく、
愛>仏>>英>薊>>>伊>>威
あまり熱戦は期待できないのですが、ゲームをコントロールする意味合いも含めた後半勝負が多い気がします。

リーグワンの埼玉WNは間違いなく「意識的な後半勝負」。
先週の神戸戦が良い例ですが、前半好きにやらせて、後半どころか、その入りでバテバテになっているところを一蹴しました。
神戸のスタミナ不足もあるのでしょうが、前半からしっかりと体を当て、密集でも圧力をかけて、まさに「肉体的にも精神的もこんなに疲労したゲームはない」状態に、40分ほどで陥れた感があります。まぁそれだけ実力の差があるからなんですが。

白道 / 2025-03-05 14:24:29 No.10939
 「意識的な後半勝負」に、野球界やラグビー界は学ぶ要素が多そうです。というのは、NFLの上っ面を眺める限りですが、アメフトは後半まで縺れる試合展開が多いように感じるから。たとえ優勝候補と下位に低迷するチームであっても。これはあくまでイメージ、ソースも根拠もありません。今年のSBのようなケースもあるわけですから。
 もし仮に、NFLが試行錯誤を重ねる中で、接戦になりやすい仕掛けを見つけ、それらをルールの中に散りばめたとしたら。プロスポーツは興行ですから、MLBもNPBもリーグワンも見習うべきでしょうね。それが何かは見当つきませんが。

 NFLから学ぶべきものとは?

 痛飲様のお話からいただいた気付きから四つに絞って考えてみました。
 ①試合の行方は後半勝負
 ②ピンチをチャンスに
 ③リスクを犯す価値を高める
 ④試合はお祭り

 まず野球ですが、本質的に異なる球技なのでそもそも無理がある。だから7回制などの愚策が出てくる。
 一番不愉快なのは、その無理を高野連が嬉々として右から左ヘ(以下略
 とはいうものの、いろいろと考えてみました。①②③の三つ観点を踏まえたうえで。

 まず今よりもボールを飛ぶようにして、打者がホームランを出やすく、狙いやすくする。
 そのトレードオフとして、ランナーをスコアリングポジションに背負い、クリーンナップを迎えた場面に限り、ベンチやバッテリーは予告三振を申告できるようにする。
 宣言通り三振を奪えば、スコアリングポジションに背負った走者の数だけ加点する。ただし申告した打席に限り、内野、外野から一人ずつベンチに下げる、例えば左翼、三塁を。
 なおランナーに一人でも四球やデットボール、エラーによる出塁がいる場合は申告不可。

 具体例としては、九回表、一点ビハインド、ツーアウト二、三塁の場面で、あえて登板した守護神が、相手四番打者を予告通りに三振に斬って取れば、その時点で逆転サヨナラ勝ちが成立。
 ピンチを勝機に変える。名将パーセルズHCの策略を地で行くルール変更。リスクを背負う価値が高まる?かも。
 予告三振は、六回なり七回以降の申告とし、最大二点差までなら打者に頼ることなく投手力で追いつける可能性が出てくるため、理論上、試合が終盤まで縺れる。観客や視聴者の関心を終盤まで繋ぎ止めることができるのではないか、あくまで妄想ですが。

白道 / 2025-03-05 14:40:48 No.10940
 妄想を続けます。
 たとえば先の場面で言えば、四番打者や相手ベンチがチビって当てに行って凡打に終われば、試合は壊れることなく一点差のまま9回裏の攻撃を迎えることもできます。
 僅差で勝っている場合でも、送りバントやチームバッティングでせこくランナーをスコアリングポジションに進めて逆転されるような機会を作るなとなり、結果、試合時間を短くできるかもしれませんし、指揮官のリスクへ対峙する姿勢が問われる場面が増えます。
 二番や一番へ強打者を動かすチームが今以上に増えたら、予告三振の対象を広げればいい。
 いずれにしても勝利はリスクの先にしかないことを、野球界は実感するのではないか。
 近年、三振の数が飛躍的に増えているので、逆に一つのアウト程度にしか見なされていませんが、そこを見直すきっかけにもしたい。三振は投手にとって見せ場ですから。
 高校時代の中田翔の投手への拘りや、今やMLB最高の打者である大谷が、本当に欲しているものが何であるのか?
 私は投手の経験はないのですが、マウンドの上でゲームを支配している感覚は、打者の比ではないそうです。
 彼らが三振を奪った時の快感に、ファンはもっと共鳴すべきです。
 一発逆転だけではなく、一奪逆転を可能にするのですから、ホームラン同様、奪三振も野球の華へと生まれ変わるのではないでしょうか。
 それとバント封殺は打者もアウトで自動的にダブルプレーで良いと思います。試合時間短縮にも繋がる、特に高校野球の場合は。
 以上、野球界のルール変更私案です。

白道 / 2025-03-05 15:06:43 No.10941
 妄想の世界から現実へと戻ります。
 NFLは実に上手にルールの最適化を果たしたと思います。
 ファンの興味や注目だけではなく、一試合の価値を高めることにも成功した。そして一方のMLBは、NFLの進化、深化についていけなかった。そんなこの半世紀でした。

 ただし、そこは一転、ラグビーオタクの立場に立てば、NFLの良いところは、成功事例として大いに参考になるのです。

 では次にラグビー界がNFLに学ぶ点を挙げていきます。再び妄想となること、ご容赦願います
 先日上げた疑似クォーター制はスポンサーを集めやすくし、上でふれた埼玉WNがやり始めたであろう「意識的な後半勝負」は、接戦や逆転劇を量産し、観客を魅了できます。
 つまりラグビーは野球界とは異なり、アメフトの良い部分をそのまま吸収しやすい、もっといえばアメフト化できるはず、と睨んでいます。そもそもアメフトとラグビーは根っこは同じ球技。エンタメ路線も含めてマネられる部分は拝借すべきです。
 ただしそこをすればするほど、リーグとの境界が暖昧になります。ユニオンは、基本的には試合をブツ切りにしない方向で、レフリングも細かいところは流し、リーグと一線を画してきましたから。どちらかといえばサッカーに寄せようともしている。そこが悩ましい。
 プレーをブツ切りにすると、観ている側は確かにストレスが溜まります。特にサッカー慣れした欧州のファンの間では顕著でしょう。
 がっ、そこでチアーガールが踊ったり、スタジアムを一つにするマイクパフォーマンスや、重厚で緊張感を高めるBGMによる演出。巨大モニターでの鮮明、かつ斬新なアングルからの映像によるプレーの振り返りなどで、十分解消できるはず。
 ユニオンの命脈を握るのは、やはりNFL化しかない。まずは魅せる、エンタメ路線を意識してもらいたい。
 そしてそのためにも、リーグワンのオーナー企業はもっと球団経営に本腰を入れて欲しい。箱も自治体頼みではなく自社で。率先して親会社がリスクを背負うからこそ、それがチーム、牽いては選手に伝播すると思うのですが。
 そのあたりの陸上競技場を借りて興行を打とうなんて、甘いとしか言いようがない。儲けたいなら、まずは初期投資ありきなのですが・・・・。
 リーグワンの試合を、もっとハレの舞台に、お祭りにして欲しいのです!

白道 / 2025-03-05 15:36:50 No.10942
 最後になりますが、NFLの他のプロスポーツにはない凄さ、それはインプレーだけが試合じゃない点でしょうか。時計を止めた時間の中での鬩ぎ合い、頭脳戦も勝敗を分けるようです、想像ですが。
 ならばラグビーも取り入れるべき。今以上に適切なブレイク時間を設けて、選手が集まり、そこへ持ち込まれた複数のタブレットを全員で眺めながら、相手の攻めや動きの傾向を共有する。同時に自分のランメーターや最高速度(m/s) やコンタクト回数、果ては心拍数まで確認する時間を設けるのはありではないか。
 さらに妄想を膨らませば、そのデータや選手のやりとりを、ファンクラブの会員にはランクに応じてリアルに配信。一緒に闘っている感が出るし、選手の身体のキレや消耗までファンは数値で把握できる。オタクには堪えられないはず。
 ラグビーは試合になれば選手主導ですが、前後半に一度はHCの指示を直接仰ぐ場面を作るのもありでしょ。ゲームキャプテンがコールしタイムアウト、ピッチとインカムを通じて意見を交わし全員で戦術の浸透を図る。もちろんその会話の内容まで、プレミアム会員なら(以下略
 NFL同様に試合数をこなせない以上、一試合一試合の希少性を最大限に高めて、スタジアムに来ていただければ試合をあますところなく体感でき、足を運べなくともテレビで試合の映像を、そしてスマホを通じてあらゆる現在進行形のデータと、選手が体現しようとする戦術や指示までリアルに共有することができたら、一億総モバイルゲーマーの環境が整った今だからこそ、ファンをジャンキーへと堕とすことが可能なはず。

 地元で開催される試合を、ハレの舞台やお祭りに変える鍵、実はそのすべてを球団が握っていることに早く気づいてもらいたいものです。
 商売する気がない、つまりはプロ化の予定がないチームは、早めに社会人ラグビーとして出直すべき。中途半端が一番罪作りな気がします。

 またまたの妄想連発、失礼いたしました。

大阪痛飲 / 2025-03-05 19:57:28 No.10943
白道さんありがとうございます。

補足ですが、「ケリーに好き勝手投げさせない」は当然一定の成果がスタッツ上も出てまして、アンラッキーな61YDS(ロフトン、DBウィリアムスがチップして浮いたボールがすっぽり入り独走)を除けば150YDSほどに封じました。

白道さん仰る「肉切骨断」はNFLディフェンスのポイントでして、よく
「bend but dont break」(曲がるけど折れない)
と称されます。

ラグビーの22mと同様、アメフトにも20YDSラインというものがありまして、その中をレッドゾーンと表現します。ラグビーと大きく異なるのがラグビーの場合は22内侵入はチャンス以外の何物でもありませんが、アメフトの場合は狭いスペースにディフェンダーが密集する→攻めにくくなっていく、という側面もあります。

つまり、トーマスシカトはレッドゾーンまで、あとはダウンラインの数を元に戻したり、メリハリつけて守ったわけです。あの日のNYGディフェンスは決して「折れ」ませんでした。

また、今は普通になった「DB全員にサイズを要求」したのはベリチックディフェンスが最初ではないでしょうか。当時のロスター上で確認できるDBは全員87kg以上。
これも「パニッシュ」の要素のひとつ。

あと、もう一つ先の書き込みで入れ忘れたのですが、あの試合の出場選手で後の殿堂入りがBUFは五人もいたのに対し、NYGは「ハート・オブ・ジャイアンツ」ことLBローレンス・テイラーただ一人。
NYGがいかに特定のスーパープレイヤー、スター選手に依存せずに「組織力」「ゲームプラン」「エクスキューション」で戦うチームだったかの証明ではないでしょうか。

BUFの五人の中には、殿堂入りなどいらないからあの試合に勝ちたかった、と思っている選手もいるのではないでしょうか。NFL選手にとって、SB制覇とはそれほどの夢だと思います。

「勝利が全て、ではない。勝利”しか“ないんだ。」
(第一回、二回SB制覇のグリーンベイHC ビンス・ロンバルディ)

この試合をロールモデルとした・・・はどちらとも言えないかもしれません。
ロングパス・・・などに絡めてまたお返事します。

白道 / 2025-03-08 10:33:33 No.10954
大阪痛飲様

 『あの試合の出場選手で後の殿堂入りがBUFは五人もいたのに対し、NYGは「ハート・オブ・ジャイアンツ」ことLBローレンス・テイラーただ一人』
 ますます観たくなりました。Full動画を探します。名将ビル・パーセルズは実験的なゲームをSBという最高の舞台で披露し制した。こういう挑戦がNFLの進化、深化を生んでいるのでしょう。
やはり王者に挑む挑戦者のアングルは、球趣をそそります。
MLBではアスレチックスが一時期ローコストな弱者の野球を体現しようとしましたが、所詮お題目通り「Moneyball」。銭の域を超えることはできず、アスレチックス自体も役目を終えました。MLBの限界を見る気がしますね。

選抜の組み合わせも決まりましたので、そろそろ区切りをつけねばなりません。
ということでアメフトと親和性の高いラグビーに絞ってご意見を伺います。

ラグビーも比較的柔軟に、ここまでルールを変えてきた。直近の「50:22」は良いルールだと思います。オフェンスに傾斜をつける方向性も含めて。

私は草ラグビーをしていていつも感じたのが、ラグビーにおける「オフサイドライン」。
観る側もする側も判り難い。
たとえばスクラムの場合、教科書的にはスクラムの最後尾から5mとなる。しかしハーフが持ち出すこともあるので、スクラムから出たボールの位置が、一番前の「オフサイドライン」となる。
次に、弱小校をイメージしていただきたいのですが、攻撃に選択肢はほぼない。スクラムから出れば、決め打ちで順目に回す。となると、ボールが出た段階で「オフサイドライン」はインのCTBぐらいまで下がる、と考えるべき。ボールを前にパスできないラグビーの性です。
つまり「オフサイドライン」はセットプレーの段階で、三本ある。実に解りにくい。
実際、リーグワンレベルでも、選手が「オフサイドライン」を越えてしまい、ボールには触れず慌てて下がることがある。
「サンキュー!」
この一言でレフリーは流す。球出しがこれでコンマ数秒遅れることもありますから、噴飯ものの場面。しかも選手も判っていないのにと。

また「オフサイドライン」がどんどん下がる中で、プレーできる選手が限りなく減っていくのは、今後ラグビーのルール改定の対象にすべきではないか。
両FLぐらいは自由に動けるようにできないものか?

以上くれくれでスイマセン。

大阪痛飲 / 2025-03-08 11:40:04 No.10955
NFLの試合はお祭り、という視点について私見です。
まず、例えば今季のチャンピオン、PHIの本拠地・リンカーンフィナンシャルフィールドのキャパシティは7万人弱、7万という数字はNFLのスタジアムのちょうど平均値であります。
フィラデルフィア市民は700万人くらいいるそうなので、仮に10分の1がイーグルスのファンだとして70万人。スタジアムに入れるのは10人に1人、ということになります。
残りの63万人はどうしているのか?
家のソファーでテレビの前でポップコーンのバケツにコーラ2Lもいれば、スポーツバーでクダ巻きながらもいて、スタジアムの外でワゴン車や平ボディの荷台など使ってバーベキュー的なことをしながら気の合う者通し酔っ払いながらテールゲート・・・ひとつ言えるのは、みな9月〜年末の週に一度のお祭りを心待ちに生きているであろうことです。

プロトタイプはこのような感じでしょうか、当方をルイジアナ州バトンルージュ出身の50代男性と仮定します。NFLには行けなかったものの、地元ルイジアナ州立でSSとしてスターター、憧れのタイガースでプレーしたことを誇りに思い生きています。(LSUスポーツチームのチーム名。ちなみにアメリカの大学は種目が変わっても同じチーム名。例えばノートルダム大は野球だろうがバスケだろうが“ファイティング・アイリッシュ”)

息子は高校二年、スリースター評価のまずまずのQB、親父同様タイガースでプレー、将来はNFLに・・・を夢見ていますが、LSUからはスカラシップ(奨学金)の話は来ておらず・・・常に全米ランク上位のタイガースを諦め、QBではなくDBとしてリクルートの話があるOLEミス(ミシシッピ大の愛称)への進学を考えています。
※アメリカのアスリートは最上位ファイブスター(五つ星)まで素質・能力評価のランキングをつけられ、星が多ければメジャーカレッジからたくさんの誘いを受ける。

金曜日は自分の試合、土曜は親父と一緒にLSUのスタジアムでタイガース応援、日曜は当然テレビの前で地元セインツを・・・
こういう家庭がそこらじゅうにあるのがアメリカなのだと思います。

大阪痛飲 / 2025-03-08 11:40:49 No.10956
お祭りはセインツがプレイオフに進めず、シーズンが早々に終わった後も続きます。
ドラフトです。
いつからか分かりませんが、NFLのドラフトは初日が1巡指名、2日目が2〜4巡、3日目が5〜7巡と3日がかりのお祭りになりました。
おらがチームの補強ポイントからあの子が欲しい、この子が欲しい。日本のファンの我々でさえドラフト時はESPNのサイト等にかじりつくのですから、アメリカ国内は推して知るべし。
今はまもなく春、高校最後のシーズンに向けQBとDBのツーウェイの練習に勤しんでいます。来月のNFLドラフトを楽しみにしつつ・・・。

白道さんは試合のエンタメ側面から「お祭り」と表現されたことは承知していますが、アメリカはほぼフルシーズンでアメフトから離れることなく日常が流れていっていると想像します。

大阪痛飲 / 2025-03-08 11:44:06 No.10957
白道さんたまたま同じくらいのタイミングで書き込みされたようですね。
マイペースで恐縮ですが、もう少しご質問の回答続けます。
返信不要ですので、読むだけ読んでいただければ幸いです。

大阪痛飲 / 2025-03-08 15:44:10 No.10958
最後に、「リスク」、「ロングパス」などを先だってのご質問「トーマスプランはその後もロールモデルとして・・・」を絡めてNFLの魅力の総まとめとさせていただきます。

まず、ロングパスはNFLの華、とはよく言われます。1970年台はリーグ全体がラン・オリエンティッドであり、パスを投げること自体が若干リスキーだった時代だったようです。一番の理由は、白道さんが触れられているように、レシーバーへのコンタクトが無法地帯だったから、と思われます。
オークランド・レイダースのCBレスター・ヘイズがマツヤニのようなものをベタベタ塗りたくってる画像は有名。当時のレシーバーがワイドオープンになるために要する時間は今の比ではなく、と、言うことはQBがサックをくらうリスクも非常に高い。

「パスが通しにくすぎる」がそもそもの改正理由だったのかもしれませんが、その後”エア・コリエル“ことドン・コリエル(SDチャージャーズ)によるパスオフェンスを祖に、「ウェスト・コースト」(SFのビル・ウォルシュが“神様“ジョー・モンタナを擁して展開したショートパス多用の成功率高オフェンス)、「ランアンドシュート」(RBを一人あるいはゼロにして四人から五人のレシーバーで攻めるオフェンス。一時のHOUオイラーズ、ATLファルコンズが有名)・・・とあっという間に1000YDSラッシャーが減り、1000YDSレシーバーが増えていく時代に。

ですので、オイラーズ相手の場合は自動的に6DBになったりで、Kガンを防ぐため、と言うような戦略的なものではないものの2ー3ー6のようなフォーメーションはいつの時代もありました。

大阪痛飲 / 2025-03-08 15:44:58 No.10959
ロングパスが通るシーンはいつの時代も華があり、魅力の一つではあるのですが、やっぱり手段であって目的ではない、と感じます。
今はランアンドシュートを採用しているチームはありませんし、チャンピオン、イーグルスによるショートヤーデージを確実に取る「タッシュ・プッシュ」と呼ばれる特攻プレーが物議を醸しつつ流行っていたり・・・いつも最優先されるのはSB出場と地続きの勝利。
派手にパスが通っても負け続ければシラけるのがファンというもの。

これは当方の好み含みの見解ですが、アメフト(NFL)の人気の源泉は、「徹底したリスクヘッジによる勝利追求」ではないかと思います。
ビル・ウォルシュが率いた49ERS以降、どのチームもスクリプトと呼ばれる「最初の攻撃のシナリオ」を用意することが一般的です。
鉄板プレーと見せかけて、いきなりディープパスを狙うとか、相手の裏をかくための準備が尋常でないのが現代NFL。

その緻密な準備の体現が、屈強の選手たちによるぶつかり合いの結果というミスマッチな部分が面白さを増加させているのではないでしょうか。
堅実なタックル、破壊力のあるブロック、狙い澄ましたインターセプト、サイドラインぎわのワンハンドキャッチ、クロックマネジメント、ペップトーク、ホームのファンの歓声に邪魔されて通らないアウェイチームの攻撃コール・・・何もかもがSB出場という勝利に地続き、それを理解するファン・・・これがNFLの秘密と結論づけ、筆を置かせていただきます。

たくさんのご質問ありがとうございました。
NFLファンになったばかりのことがたくさん思い出されて、非常に楽しかったです。
また、いつでも聞いてください。分かることであればお答えします。

白道 / 2025-03-09 22:14:23 No.10964
大阪痛飲様
返信ありがとうございます。
NFLの魅力について語っていただき、感謝申し上げます。
私は思い込みが激しいので、教えていただいた内容を読み返す度に、NFLだけではなくスポーツ全般、色んな気付きを頂きました。突出したチームに走らせて、それを追うことでリーグを活性化させるのではなく、実力伯仲こそが長い眼で見ればファンの熱量を高め、競技そのものを進化させるのだと。
『アメフト(NFL)の人気の源泉は、「徹底したリスクヘッジによる勝利追求」』
これは意外でしたが、
『相手の裏をかくための準備が尋常でないのが現代NFL』
ここから逆算されているのなら納得です。
またアメフト観戦の全米庶民への浸透度については、野球サイドからすればお手上げの域に達していることも悟りました。FOXのドラマなんかにあるハイスクールのヒエラルキー、女子ならチアで男子はアメフト、という設定がそのままなのでしょう。
またアメフトとバスケの奨学金の額が、野球とは二桁違う、というような話も聞きます。ちょうど十年前の有名な裁判で結果的に暴露されたのが780万だったので、今なら・・・・。大学も儲かるからこそあれだけ大きなスタジアムにアリーナを競って造るわけです、汎用性もあるし。それに引き換え野球場では他に用途がありませんもんね。
ESPNから見放されたMLBが、やけくそになってNPBにワイルドカードの末席を与える夢でも見るかって感じです。

ただラグビーからすれば追い風になるような話もあったように思います。
『緻密な準備の体現が、屈強の選手たちによるぶつかり合いの結果というミスマッチな部分が面白さ』
元FLである大阪痛飲様が虜になった理由が判る気がするのです。

最後になりますが元球児として、野球側の遠吠えを一つ。
私はゲームをまったくしないのですが、「テクモスーパーボウル」の名が出ましたので触れておくと、「Madden NFL」と「プロスピA」の売上が、スポーツゲームの中で全世界でも双璧であることをお伝えしておきます。いうまでもなく前者はアメリカ、後者は日本の市場がメイン。
高校野球が下支えし、「プロスピA」が新しいファン層を開拓する。日本の野球界の未来はまだまだ明るい。MLBがNPBとしっかり手を組む日が来ることを望んでやみません。

大阪痛飲様、最後までお付き合いありがとうございました。

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