第116号会報より
広報部 / 2006-02-11 06:14:00 No.41
『喰わせの種類』③

前にも書きましたが、魚の食い気によって順次早く勝負出来るエサを並べると、ダンゴ、トロロ、グルテン、オカユ、ウドン、オカメの順になります。
エサの作り方によって順番が逆になる事もありますが、基本的には前述の通りです。
間違い易いのは、アタリを取る位置がバラバラになる事です。
何故順番に並べたかの理由はそこにあります。
下に喰わせ、上にバラケの釣りでは、あくまで下バリを喰わせるんだと云う事を守らなくてはなりません。
両方喰っても良い状態のエサを作る場合も例外としてありますが、それは基本が出来てからの話です。
自分の失敗例を挙げてみましょう。
千代田湖の例会で早川さんと並んだ時の話です。
タナは早川さん十九尺、自分は二十一尺のチョーチンの宙です。
自分はバラケにグルテン。
早川さんはダンゴからトロダンゴの釣りです。
午前中は自分の方が早く釣れ始め、余裕もあった所為かまずまずの釣りでした。
ところが午後になって魚の活性が上がってきて、早川さんはトロダンゴの共エサで落ち込みで決まりだしました。
何しろ落ち込みですから派手な釣りです。
合わせのタイミングも当然自分より早いのは当たり前。
しかし例会中なので分析する余裕は自分にはありませんでした。
知らず知らずのうちに自分の合わせが早くなっていたのに気が付きません。
グルテンを喰わせると云う基本をすっかり忘れていたのです。
バラケのサワリで合わせていたのでは釣れる訳がありません。
結果は早チャン28.0kg、自分は23.0kgでした。当然の結果です。
自分の釣りを守っていれば同じくらいは釣れたと思います。
一人で釣っている時は自分の釣りが出来ますが、例会で並んだ場合等は自分を見失いがちになるので、しっかりと自分は今、喰わせを付けているんだと云う事を忘れないように釣りたいものです。
この次は応用としてバラケに喰わせの釣りの、落とし込み釣りを取り上げてみたいと思います。

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