ASKAさんのシングル「PRIDE」のレビューを見させていただきました。
32年ぶりのセルフカバーとなっていますが確かに2010年のセルフカバーアルバム「12」でもカバーしており、ファンの間でも「前回のカバーを忘れてしまったのか?」と言われていましたがラジオ番組への出演時に
「前回のはライブバージョンだったが、今回は32年ぶりのオリジナルバージョンでのセルフカバー」とおっしゃっていました。
2009年のツアーでPRIDEを演奏していましたが「12」でのバージョンとはまた少し違うものの、オリジナルバージョンに比べれば近いかなという感じです。
ASKAさんは2枚セルフカバーアルバムをリリースされていて、その当時のライブではセルフカバーバージョンで演奏されていた楽曲もその後のライブでは「LOVE SONG」と「めぐり逢い」はセルフカバーバージョンで「明け方の君」はイントロはオリジナルバージョンに戻され、他の楽曲はオリジナルバージョンに近い演奏となっています。
やはりオリジナルを超えるのは難しいのかなと思います。

う～ん…ASKAさんちょっと独自の解釈過ぎて苦しくないですかね…(汗)
ライブバージョンでセルフカバーしたのと、オリジナルに忠実に作り直したセルフカバーでもセルフカバーはセルフカバーだと思うのですが…。インタビューにおける「32年ぶり」のニュアンスは"※2010年のはライブバージョンでのセルフカバーだから除く"という注釈を入れても無理がありませんか。『12』『君の知らない君の歌』の時にリアレンジアルバムとかリメイクアルバムとか言っておけばまだ言葉が違うとして成立させられましたが思いっきりセルフカバーアルバムとして売り出してますし。

セルフカバーのアレンジというのは出来の良し悪しに関係なく、扱いが難しいところだと思います。DEENも当時のキー下げ対応した『キセキ』バージョンは次のツアーからほとんど原曲のキー下げに戻されてしまっていました。

セルフカバーアルバムはなかなかオリジナルアルバムが完成せず、当時のレコード会社との契約枚数の関係で制作されたので当初ASKAさんはあまり乗り気ではなかったようで、アレンジャーがASKAさんにアレンジを聞かせて反応を見て進めて行ったようです。
なので「12」のアレンジは正当なセルフカバーとは本人は思っていないのかも知れませんが、他の人からすればセルフカバーはセルフカバーだよねぇという感じですよね。

やはりどのアーティストも加齢には逆らえないようで近年のASKAさんのライブは「はじまりはいつも雨」(12バージョン)と「PRIDE」（オリジナルバージョン）がキーを下げて歌われています。

割とその時その時で言っていることが変わったりしているようにも思います。売り方に対する持論も芯が通っているようで突拍子もない事言い出したり(配信で出してもCDは売れる予約好調だと言いながらシングル売上が大コケしてしまい、これからはシングルをどんどん出すと言ってたのが無かったことになるとか)。

曲がどんどん書ける好調だと言いながら盗聴集団にデータが消されたと言い出したり、実際に連続して曲が配信されていって好調発言が出たと思ったらピタリ止まったり、結局若い時ほどたくさん書けないと言い出したりと、深く考えているようで意外と大雑把でけっこうその場その場の発言も多いのかなと最近思っています。

言うこととやることがコロコロと変わりやすいので某サイトのスレッドでもネタ化されています。なのでファンも話半分で受け止めている人も多いようです。
事件の影響でああなってしまったのか、元々なのかはわかりませんがあまりSNS向きの人ではないなと思いますし、事件前までスタッフもやらせなかったのかなとも思います。
その影響か10月から開始される予定だったツアーのチケットの売れ行きもあまり良くなかったようで、表向きにはコロナの影響で来年の1月からに延期となりましたが（せっかく落ち着いている時期なのに）、数公演は都合がつかなかったと中止になってしまったので（私が行く予定だった静岡公演も中止に）、売れ行きが良くなかった公演が無くなってしまったのかもしれません。

とはいえ、相変わらず楽曲は良いので何事もなく出来れば音楽活動に集中してほしいなと思います。

リリースから約一ヶ月遅れで本日よりサブスク配信が開始されたようです。
https://www.fellows.tokyo/news/?id=729
元々サブスクには消極的なようですが、シングル曲しか出さない、CDや配信リリースから遅れてとやるにしても中途半端なような・・・。

買う人が一通り買ってからサブスクというのはそんなに間違っていないというかむしろレンタルの2週間解禁みたいに最初の頃に一律で決めてしまっても良かったんじゃないかとは思ってます。月額で聞き放題になるんだから「販売」から一定の時間差はあって当然だと思うのですが、なんだかなし崩し的に世界的な流れだからサブスクに出さなきゃ仕方ないみたいな空気になって現状になってしまいましたが…。

ある程度使い分けというか線引きというか、そういうものをハッキリさせたい意向があるんじゃないかなと。その点では間違ってない考えだと思うんですよね。最初の頃に大物が率先してこんな感じでフォーマットみたいにしていればそれがスタンダードになっていたかもしれません。

なるほど、リリースと同時だと元々購入意欲がある人もストリーミングに流れていってしまう可能性がありますからね。
ASKAさんも本格参入はするつもりはなさそうですが、プロモーションの一角で聴いて気に入った人がアルバムを買ったり、ライブに足を運んだりしてくれたらいいと言う感じでしょうね。
今やサブスクに出していないアーティストが少数派になっていますが、CHAGE and ASKAや中島みゆきさんなど、ヤマハ系がまだ参入していない感じですね。
現代はなかなか手元に作品を残しておくという感じでもないのでサブスクも流行っていると思いますが、やはり好きなアーティストや作品は物として持っておきたいと思います。