自分も少し前に聴きましたが、思ったのは「今でも聴いてくれてるファン向けの作品なのかな？」という印象でした。「あなたへ向けたメッセージ」的な歌詞の曲が多めで、そこがこれまでの作品と変わってるかなと。個人的に今回はその点があまり刺さって来ないと感じました(個々だといいと思う曲はあるし、3年経ってもLUNKHEADらしさが失われていないなと感じたのでそこは安心しましたが)。ただMOMAさんが仰るように急ピッチで製作されたのも作品の方に影響してるのかなと思いました。
あと危機的状況が反映されていた前作と異なり全体的に明るめだったので、インタビューで語ってたような逆境状態になってるとは思いませんでした。てっきり事務所離脱で乗り切ってコロナ禍にもそれなり対応できてたのかと...LUNKHEADに限らぬ話ですが、ライブを主としてるアーティストはやはりどこも厳しくなりますよね。
余裕があればCDの方でもいずれ聴いておきたいですね。(ベスト盤もそうだけど新品でいつまで手に入れられるか...)

よりによってGOINGと同じ号にインタビューが掲載され、対照的な状況が明るみに出てしまったのが何とも言えない感じでした。

個人的にはファン向けというのは大前提として、ファンに向けてというよりかはこういう前向きな言葉を並べるしかないくらい追い込まれてんのかな？という印象です。そこにある種の達観も混ざってまあなんかこういう作風になったのかなという。前作での負のエネルギは良い方向に転換されていましたし、今までも概ねそうだったと思うんですけど、今回ばかりはどうにもならないところが滲み出ているような…。

会社にせずにひとまず個人でやるという荒業はGOINGだから出来たところもあるので(まだ売れてた頃から給料止まるなど明らかに事務所の経営がおかしかった上に、途中からメンバーがマネージャーも兼務させられていたので金回りの知識が身についていて個人運営へ踏み切る際にとても活きた）LUNKHEADもまずはそうしておけば…というのはIFが過ぎるとは思いますが…。