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房総ちびヤド状況
Shore
/
2011-09-02 01:02:00
No.2341
大変ご無沙汰いたしております。
自身のサイトの更新も含めて、すっかりご報告が遅くなってしまいましたが、なんと今年も「こんな偶然があるのか?」というくらいの偶然で、ちびヤドカリたちの上陸の瞬間に居合わせてきました。昨年のポイントとは全く違う場所で、こちらは外海に直面した砂粒も粗い地磯の隙間のささやかなビーチです。
詳しくは日記に(ようやく…)書かせていただきましたが、なんと別ポイントのグラウコトエ行列ばかりでなく、昨年の上陸地=3月の津波被災地で、昨年以前に上陸していたのか、それとも誰かに投棄されたのか,判断に迷う1匹も発見しました。
日記にも書いてある通り、昨年上陸地は地震と津波でそれなりの被害を受けており、震災から3ヶ月経ってようやく再確認に訪問できた時には、どう見ても「生存者」の居そうな状態ではありませんでしたが、さらに2ヶ月が過ぎた当地で遭遇した1匹です。
これから冬まで頻繁に通う土地なので、今後も両ポイントの継続観察をしていきたいと思っています。
取り急ぎご報告まで。
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波風
/
2011-09-02 22:20:00
No.2343
Shoreさん、こんにちは。
房総半島への上陸は、猛暑による突発的な現象ではなかったようですね。
自然分布かどうかは分かりませんが、成体が見られるようならなおさら、恒常的な事例として考えるほうが自然な気がします。
実は私が「無効分散」と再三書いている、採集個体(チビヤド連の母ヤド)ですが、最近、この採集ポイントに成体が生息していることが確認されたとの報告がありました。
繁殖にまで及んでいるかは分かりませんので、無効分散を否定する情報には欠けますが、少なくても何%かの上陸個体が越冬していることは確かなようです。
実際、本土におけるオカヤドカリ類の生息調査は、狭い地域ごとで断続的に行われているだけですから、今後研究が進めば日本の「オカヤドカリ生息マップ」が大幅に書き換えられることになるのでしょうね。
ところで、私も一時「マクロ物」に凝っていましたからよく分かるのですが、小さかったり擬態していたりする、いわゆる「見つけにくい生き物」も、一度見つけて脳内に生息環境も含めたイメージが出来てしまうと、不思議に次々と目に付くようになりますよね。
Shoreさんも、子供の頃からの採集経験で鍛えられた上に先シーズン上陸個体を目撃したことで、「稚ヤドカリ眼」が覚醒、発動したのではありませんか!
この貴重な「稚ヤドカリ眼」を駆使して、日本のオカヤドカリ・マップを書き換える、ますますのご活躍を期待します!
って、まったくの他力本願ですが・・(^^;
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Shore
/
2011-09-04 00:11:00
No.2344
全く仰る通りですね。温暖化の影響か否かはわかりませんが、自分でも色々調べてみたところ、無効分散個体の目撃自体は昔から報告されているようですし、もし去年の上陸ポイントにお連れしたら一目で分かると思いますが、誰かがわざわざ捨てに行くようなところとは思えませんので、越冬個体だろうなぁと思います(イシダイ釣りの餌の投棄の可能性は残りますがイシダイ餌に使われるには小さ過ぎるんですね)。
ただ、以前お送りした相模湾周辺の調査の仰々しさが物語るように、天然記念物という、本来的には「触れることすら違法」という障壁が綿密な調査や報告を妨げているんじゃないかと思います。
水産上、商業上の有用性の低さも研究コストが注ぎ込まれにくい要因の一つだとは思いますが、ここ10年の淡水魚の分類の様変わりを見ても、研究対象となるか否かが直接リンクしていない分野や対象も多いですから、下手をすると年単位の返答待ちを必要とする文部科学省の煩雑な手続きが学術的な調査の妨げになっている可能性は否めないと思います。
それはさておき、脳内「パターン認識」のご意見には賛成です。そもそも本業?の魚採りもひたすらパターン認識の積み重ねみたいなものですからね。
港に吹き寄せられた流れ藻の中の擬態魚とか、落ち葉の中のマツダイやツバメウオの幼魚とか、はたまた磯の砂地のコウワンテグリとか、枚挙に暇がないくらい、一度見つけると…のケースは多いです。
これからも大潮の満潮が早朝に重なる時は、砂浜を這い回ってチビたちを探してみたいと思います。後はさらなる発展として、後背林の下生えでの越冬個体探しや、できれば大潮の夜の放仔メスの目撃(これは沖縄でも見たことがないので難しいですかねぇ…)などなど、姿勢を「見守り」に移して挑戦してみたいです。
幸い、満潮時や満月の日没後は魚採りも釣りも休憩時間なので、両方の追及も問題なさそうですからね。
またご興味を引きそうなニュースがあれば、ご報告させていただきたいと思います。
【追記】
そうそう、今年のグラウコトエ幼生と思われるチビたちは、穴居生活が中心で早くも一部に明確なハサミ足が出てきたのは去年と一緒ですが、なんとなく性格が違うというんでしょうか、上から覗き込んでもテクテク歩き回っている去年の個体たちと比べ、人の気配に敏感でなかなかじっくり観察できません。
全ての個体が近寄るだけでサッと貝殻に引っ込みます。ナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリでこのサイズの個体の性格が違うなどということがあるんでしょうか?
どちらもまだ種類の判別ができるサイズではないんですが、あまりの行動パターンの違いに驚いています。
また、私は両種の違いを眼柄の線の有無くらいしか知りませんが、越冬個体と思われる個体はムラサキオカヤドカリのようです。もうちょっとしっかり確認しようと思ってる矢先に脱皮モードに入ってしまったようで、断言はできないのですが、房総の個体がどこから来ているのか、種類は一つの目安になるんじゃないかと思っています。
どちらも上陸から追跡できてる個体の成長を待てば分かることなので、まずは健康に育て上げないといけませんね。
頑張ります。
やっぱり私の目標は、波風さんのように累代繁殖をさせることなので、縁あって我が家に来た個体たちの子孫を残してやりたいです。
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波風
/
2011-09-04 14:14:00
No.2346
紀伊半島や伊豆半島、それに房総半島への上陸個体が、どこから来たのか、一愛好家として、興味は尽きませんから、ぜひ研究の進展を期待したいところですが、確かに産業資源としての価値は低いですから、研究者も予算を取るのが難しいでしょうね。
「オカヤドカリ類の脱皮殻や糞から新薬の開発が期待できる成分が発見された」・・てな、デマゴギーでも流しますか(笑)
>脳内「パターン認識」
なるほど、そういう言葉があるのですね。
私は、かつてはピグミーシーホースやヤドリエビ類で、けっこう実績をあげたものですが、最近は、視力・体力・集中力が衰えてしまって、ガラスハゼやコケギンポがやっとです(^^;
でも先週日本海の深場の根で、未同定ですがフトヤギに擬態したカニを見つけて、ちょっとやる気が出たりして(笑)
話はそれますが、イシダイ釣りというのは、(釣り餌としては)高価なオカヤドカリやサザエをわざわざ使うほど面白いのでしょうか?
確かに口唇が堅そうなので針掛かりし難いのかもしれませんが、イシダイ自体はさして警戒心のない魚で、スピアがあれば簡単に突けますし、うまく岩陰に追い込めばナイフ1本でも仕留められますからね。
ベラの方がよっぽど捕りにくいかと(笑)
>ナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリでこのサイズの個体の性格が違うなどということがあるんでしょうか?
ムラサキオカヤドカリとナキオカヤドカリは、個体差を慮っても微妙に種としての性格が違いますから、幼体でも性格に差があるのかもしれませんね。
我が家の半放し飼いメダカは、水温や天気、それに人や鳥が近づく頻度によって、日々警戒心に強弱がありますから、そういった外的要因が関係している可能性もあるのでは?
その辺りの記録もぜひ教えていただけるとうれしいです。
ところで、言葉の意味の取り方にもよりますが、私の所は「累代繁殖」ではなくて、一歩手前の繁殖です。
累代繁殖(累代飼育)というと、F2、F3と飼育下で代を重ねるイメージがありますが、私は今のところ、1代仔を取っただけです。
母ヤドは上陸直後の稚ヤドカリから育て上げた個体ですから、目一杯見栄を張っても、せいぜいF1.5くらいですね(笑)
2009年の繁殖個体が、今夏繁殖行為らしき行動を見せてくれましたが、産卵には至りませんでした。
ただ、相手が父親か同腹の兄弟になりますので、産卵したとしてもたぶん育てることはないと思います。
現状、我が家の飼育環境では、きちんと血統を管理するのは難しいですし、近親交配個体を増やした所でザリガニの二の舞になるだけですから。
本編記事に人工繁殖の成功によって、累代飼育が可能な生き物である可能性を示唆する事が出来た・・といった意味あいで「累代」という言葉を使いましたので、その辺りの曖昧な言い回しを誤解されたのなら申し訳ないことです。
まあ、私もそうですが、オカヤドカリ愛好家というのは、オカヤドカリがメインではなくて、「いろんな飼育個体の中の1種」、あるいは「片手間の趣味」という人がほとんどでしょうから、オカヤドカリを生活の中心に据えるような大掛かりな「養殖」を手掛けるのは、希少種の入手に金を惜しまない、オカヤドカリ一筋のコアな愛好家か、業者にお任せしておきます(笑)
日本野鳥の会や、日本昆虫協会のような愛好団体があれば、オカヤドカリの生息調査も進展するのでしょうが、所詮国産7種類ですから、コレクション趣味も夏休みの宿題レベルで完結してしまいますね(爆)
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自身のサイトの更新も含めて、すっかりご報告が遅くなってしまいましたが、なんと今年も「こんな偶然があるのか?」というくらいの偶然で、ちびヤドカリたちの上陸の瞬間に居合わせてきました。昨年のポイントとは全く違う場所で、こちらは外海に直面した砂粒も粗い地磯の隙間のささやかなビーチです。
詳しくは日記に(ようやく…)書かせていただきましたが、なんと別ポイントのグラウコトエ行列ばかりでなく、昨年の上陸地=3月の津波被災地で、昨年以前に上陸していたのか、それとも誰かに投棄されたのか,判断に迷う1匹も発見しました。
日記にも書いてある通り、昨年上陸地は地震と津波でそれなりの被害を受けており、震災から3ヶ月経ってようやく再確認に訪問できた時には、どう見ても「生存者」の居そうな状態ではありませんでしたが、さらに2ヶ月が過ぎた当地で遭遇した1匹です。
これから冬まで頻繁に通う土地なので、今後も両ポイントの継続観察をしていきたいと思っています。
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