更新ありがとうございます。いよいよクライマックスですね
のぶ / 2017-06-01 21:12:00 No.540
不気味、の一言です。最後の叫びが、まるで未知の獣の咆哮のよう。
冬霧さん、本当に、凄いところまで連れてきてくれました。

・それにしても、いじめ側の内的な部分にここまで切り込んだのは、この類の小説で初めてのことではないでしょうか。
 もちろん、「堕ちた女体と華やかな晩餐」でも「憧れの存在への失望が憎悪に変形する」様の描写はありましたが、その描写の濃度が桁違いです。
 加えて、今作の香織の心理は、亜希のソレとはどこか異質で、香織の方が自己愛、自尊心の強さゆえの歪みを、私は感じました。とはいえ、昨今の時勢を見るに(SNS文化や学生タレントの隆盛)、現代ってこうした自己愛と現実との葛藤から生まれる”異常”って、決して遠いものではないですよね。
 人が貶められる様を、「悪意の第三者」が撮影し、ショー化してしまうところとか。今作にはそういう怖さもありますね。

・涼子を貶める様を、「妄想の中で」淡々と述べられているのが、とても不気味で、期待をそそられます。これほどエロティックかつグロテスクな狂態を先に出しちゃうと、後から描く現実が果たしてこれから起えられるのかと不安になるかと思うのですが、そこを敢えて出しちゃうところが、冬霧さんの非凡なところと思います。
 生唾を飲み、次を楽しみにしております。

冬霧 / 2017-06-01 23:41:00 No.541
のぶさん、こちらこそ、いつも本当にありがとうございますm(_ _)m

女性が女性を責める内容のストーリーを作るに当たって、私の意見としては、責められる側の、恥辱に満ちた心理を描写するのは、もちろん大事だと思いますが、それと同じくらい、責める側が、なぜ、同性を辱めるのかという、動機の部分も大事だと思っています。

今作では、そうですね。「堕ちた女体と華やかな晩餐」の時とは違い、責める側、つまり吉永香織の視点からもストーリーを進めているので、その心理を深く描写することができたと思っています。
私としては、吉永香織という少女について、決して最初っから鬼畜や悪魔のような存在だったのではなく、のぶさんが書いてくださったような、自己愛、自尊心、そういったものの強さとか、もろもろの感情の屈折とかが関係して、南涼子に、責め苦を与えるようになってしまった、という空気を作品の中で伝えたかったので、その辺りを読み取っていただけて嬉しいです。

妄想の中で、涼子を貶めるシーンですが、吉永香織自身にも、それほどまでに暴走してしまうのか、それとも理性が働くのか、当日にならないとわからない状態になっていると考えていただければと思います(笑)

更新の遅いサイトですが、今後とも、よろしくお願いいたします。

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